風邪で会社を休む際の2日目の連絡マナーとは?信頼を失わないための注意点

「風邪くらい1日で治ると思っていたのに、まさかの2日目…」そんな時、ただ「今日も休みます」と伝えるだけでは、信頼を損ねてしまうことも。実は、2日目の欠勤連絡こそ、社会人としての対応力が問われる重要なタイミングなのです。

本記事では、会社を休む2日目に必要な連絡内容や手段の選び方、信頼を保つための伝え方まで、すぐに使えるテンプレートと共に詳しく解説します。

目次

1. はじめに:なぜ「2日目の休み連絡」が最重要なのか

風邪で会社を休むとき、1日目は「しょうがない」と思われることが多いですが、2日目の休み連絡は、社会人としての信頼に直結する重要なポイントなんです。

「今日はもう無理だから休もう」と思っても、連絡の仕方次第で「だらしない人」と誤解されてしまうこともあるんですよ。だからこそ、2日目の連絡こそ、きちんと丁寧にすることがとっても大切です。

特に、2日目になると「もうだいぶ良くなっているんじゃない?」と周囲が思い始めるタイミングなんです。

そのタイミングで再度「すみません、まだ体調が回復していません」と伝えることには、慎重な配慮と言葉選びが必要になります。たった一通のメールや一回の電話で、その人の信頼がぐっと上がることもあれば、逆に「あの人、無責任だよね」と評価が下がってしまうこともあるんですよ。

1-1. 1日目で治ると思っていた風邪が悪化…よくあるパターン

「昨日は軽い風邪だと思ってたのに、朝起きたらもっとひどくなっていた…」
こんな経験、誰しも一度はありますよね?

実際、発熱・喉の痛み・寒気などが初日は軽くても、翌日にかけて悪化するケースはとても多いです。

しかし、ここで油断して「何も連絡しない」「1日目と同じ連絡文を使う」などの行動を取ると、職場に不信感を与えてしまう原因になります。

例えば、朝の段階で体調が悪化していたのに、連絡が昼頃になってしまったら、「本当に具合が悪いのかな?」「連絡が遅い」と疑われてしまうかもしれません。

だからこそ、2日目に入る時点で「より丁寧で具体的な状況報告」が求められるんです。
例えば、「昨夜から咳と熱がひどくなり、今朝病院で診てもらったところ、インフルエンザの可能性が高いとのことでした」というように、具体的かつ誠意のある説明が信頼を守るカギとなります。

1-2. 「社会人としての信頼」は、休み方で試される

社会人にとって、信頼は何よりも大切な資産です。
そして、その信頼は「報・連・相」=報告・連絡・相談をどれだけ誠実にできるかで決まることが多いんです。

つまり、2日目の欠勤連絡というのは、あなたが周囲への気配りができるかどうかを示す「信頼テスト」でもあるんですね。

例えば、1日目に「体調が悪いので休みます」と連絡しただけで、2日目の朝に何も言わなかったら、職場ではどう感じるでしょう?
「もう復帰するのかな?」「まだ休むの?」「何も言ってこないけど大丈夫?」
こんなふうに、あなたの状況を想像しながら、同僚たちは仕事を進めているんです。

だからこそ、2日目には「昨日より体調が悪化してしまい、本日もお休みさせていただきます」と、きちんと再度伝えることがとっても大事。
さらに、回復の見通しや医師の診断なども併せて伝えると、職場からの理解も得られやすくなります。

ちょっとした言葉の選び方や、「復帰予定日は〇日です」と明確に伝える姿勢が、「この人はちゃんとしてるな」という印象を与えます。
逆に、それを怠ると「自己中心的な人」「チーム意識がない」とマイナスに取られることも…。
だから、2日目こそ、あなたの社会人としての評価を決める大切な一日なんです。

2. 会社を休む2日目にやるべきこと【全体像チェックリスト】

風邪などで体調を崩し、会社を2日連続で休まなければならない時、ただ「休みます」と伝えるだけでは不十分です。
2日目こそ、職場への信頼を守るための大切な対応ポイントが詰まっています。

ここでは、会社を休む2日目にやるべき行動を、わかりやすくチェックリスト形式で整理していきます。

2-1. 朝イチで上司に状況報告

2日目の朝、最初に行うべきことは、上司への「再連絡」です。

1日目に連絡していたとしても、2日目も休むとなれば、状況の進展や体調の変化を報告しなければなりません。
特に体調に変化があった場合、「昨日より熱は下がりましたが、咳と頭痛がまだ残っており、本日も安静が必要と医師に指示されました」など、症状の具体性と医師の指示を織り交ぜて伝えると、職場側も納得しやすくなります。

また、連絡は始業1時間前までに行うのが理想的です。
上司が業務の再調整を行うには、それなりの時間が必要だからです。
もし可能であれば、電話で一報 → メールでフォローという形が、最も丁寧かつ安心感を与える方法です。

2-2. 業務の引き継ぎ確認または再共有

体調不良での欠勤が2日にわたる場合、業務の引き継ぎがきちんと行われているかどうかを確認・補足することも欠かせません。

たとえば、前日にチームのAさんにタスクを引き継いでいたとしても、予定通り進んでいるかを軽く確認したり、「進捗に支障があるようなら遠慮なく連絡ください」と一言添えるだけで、チームの安心感がグッと高まります。

さらに、タスクのファイルや指示書がどこにあるかを、再度メールで共有しておくと、万が一のトラブルにも備えることができます。
「昨日、〇〇フォルダにアップした提案資料について、必要があればご自由にお使いください」といった言い回しも有効です。

2-3. チームメンバー・関係部署への補足連絡

上司への連絡に加え、チームメンバーや関係部署へのフォローも忘れてはいけません。
特に、自分の不在で誰かに負担がかかっている可能性がある場合は、「ご迷惑おかけしてすみません。復帰後すぐにフォローします」といった一文を送るだけでも、関係性はぐっと良くなります。

メールの件名は「体調不良による業務のお願い(田中)」など、一目で状況が伝わるようにするのがポイントです。
本文では、「〇〇案件の途中経過や不明点があれば、携帯までご連絡ください」といった具体的なサポート方法を示すと、相手も安心して対応しやすくなります。

2-4. 診断書・休職届の準備(必要なら)

もし3日以上の欠勤になる可能性がある場合や、社内規定で「連続欠勤に診断書が必要」とされている場合は、2日目の段階で診断書の準備に動き始めましょう。

診断書は、通常病院で「就業不能期間」を明記して発行されますので、体調が少しでも落ち着いているタイミングで、かかりつけ医やクリニックに連絡をしておくのがベストです。

会社によっては、診断書をPDFで提出できるところもあります。
また、場合によっては休職届などの提出が必要になるケースもあるため、人事や総務へ問い合わせておくと安心です。
この段取りが早ければ早いほど、復帰後の手続きがスムーズに進みます。

2-5. まとめ

体調不良による2日目の欠勤では、初日以上に「報告・連絡・確認・準備」が大切になります。
誰に・何を・いつまでに伝えるべきかを頭に入れておけば、たとえ突然の長引く風邪でも、慌てずに対応できます。

体調をしっかり整えることが第一。
でも、その裏で「ちゃんと連絡した」「きちんと任せた」という行動が信頼を守ってくれるのです。
元気になったとき、また気持ちよく仕事を始められるよう、2日目の対応こそ丁寧に行いましょう。

3. 連絡手段の選び方:メール・電話・チャットは使い分けが命

体調不良で会社を2日連続休むとなると、職場への配慮がより一層求められます。
特に「2日目の連絡」は、初日と同じテンションで済ませるわけにはいきません。

ここで重要なのが、状況に応じた連絡手段の使い分けです。
電話・メール・チャットにはそれぞれ得意な場面があり、上司・同僚・チームメンバーなど連絡相手に合わせた手段を選ぶことで、信頼を損なわずに休むことができます。

3-1. 上司への連絡:電話+メールの“ダブル報告”が理想的

まず、2日目の欠勤を伝える際、上司には電話とメールの併用がもっとも望ましいスタイルです。

電話は即時性があり、相手の反応をその場で確認できる点がメリット。
特に「まだ熱が下がらず、明日復帰できるかも微妙な状態」など不確定要素がある場合には、電話での報告が安心感を与えます。

しかし、電話だけでは記録が残りません。
そのため、電話連絡のあとに「改めてメールで概要を共有」しておくことが重要です。
これは後から「言った・言わない」のトラブルを防ぐ保険にもなります。

具体的には、下記のような流れがおすすめです。

(例)

  1. 朝8時半に上司に電話 → 状況報告と復帰の目処を伝える
  2. その直後にメール → 体調・復帰予定・業務引き継ぎなどを明記

特に、「昨日より熱は下がってきたが、まだ頭痛が続いており、医師からは引き続き安静が必要との診断を受けました」といった内容を加えると、安心してもらいやすくなります。

3-2. チームメンバーにはSlack・LINEでカジュアルに

上司とは違い、チームメンバーや同僚への連絡は、SlackやLINEといったチャットツールを活用するのが効率的です。
業務の流れを止めないためにも、あらかじめ簡潔に状況とお願いを伝えましょう。

例えば、以下のようなメッセージが好印象です。

(例文)
おはようございます。
すみません、体調がまだ回復せず今日もお休みをいただきます。
昨日お願いした〇〇案件、進めていただき本当にありがとうございます。
何か不明点などあれば、Slackか携帯にご連絡ください!

このように、「感謝+協力要請+連絡手段の明示」をセットにすることで、相手も安心して業務を引き継ぎやすくなります。

3-3. 「電話NGな職場」のためのメールテンプレート構成術

最近では「基本はメールのみ」「在宅勤務中心で電話は避けたい」という職場も増えてきました。
そんな時は、1通のメールで全てを伝えるスキルが求められます。

構成としては、以下の5点を盛り込むと安心です。

  • 件名:「【欠勤連絡】体調不良による2日目の欠勤について」など
  • 冒頭挨拶と名乗り:簡潔に、相手の負担を減らす
  • 体調の状況:「昨日より熱は下がったが、まだ安静が必要」など具体的に
  • 復帰予定:「明日には出社できる予定ですが、改めてご報告します」など
  • 引き継ぎ内容:「〇〇さんにお願いしております」「資料は共有フォルダに格納済み」など

例えば、以下のようなテンプレートを活用するとよいでしょう。

(例文)
件名:【欠勤連絡】体調不良による2日目の欠勤について
〇〇部 〇〇課長 様

お疲れ様です。〇〇部の田中です。
昨日に引き続き、体調不良のため本日もお休みをいただきたくご連絡いたしました。
現在、発熱は少し下がりましたが、まだ頭痛が続いており、医師より安静が必要との診断を受けております。
復帰は明日を予定しておりますが、改めて体調を見ながらご連絡させていただきます。
なお、担当していた〇〇案件については、〇〇さんに引き継ぎ済みです。
ご不明点などございましたら、〇〇さんもしくは私の携帯までご連絡いただけますと幸いです。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
田中

このように、一通のメールで「体調」「復帰予定」「業務対応」を明示することが、「電話NGな職場」でも信頼を得る近道です。

3-4. まとめ

2日目の欠勤連絡は、初日よりも気を使うシーンです。
職場との信頼関係を保つには、「誰に」「どうやって」伝えるかの選択が大切です。

上司には電話+メールで正式に、チームメンバーにはSlackやLINEでカジュアルに、電話NGな環境なら要点を網羅した丁寧なメールを活用しましょう。

正しい連絡手段の使い分けができれば、休んでも「信頼される人」でいられます。
安心して体を休めるためにも、今日からぜひ実践してみてくださいね。

4. 【コピペ可】2日目の連絡用テンプレート集(症状別&関係者別)

体調不良で2日目も会社を休まなければならないとき、「どんな内容で連絡すればいいの?」「上司や同僚に気を遣わせない言い方って?」と不安になりますよね。

でも大丈夫。状況や相手に合わせた連絡文のテンプレートを用意しておけば、心配せずに休養に集中できます。

ここでは「風邪・発熱」「インフル・コロナ」「女性特有の症状」「チーム向けの軽めメッセージ」など、4つのパターン別に2日目用のテンプレートを紹介します。
どれもそのまま使えるように構成しているので、スマホからでもすぐにコピペできます。
メールでもチャットツールでも活用できるので、体調の悪い朝にサッと対応できて安心です。

4-1. 風邪・発熱などの一般的な体調不良の場合

まずは一番多い「風邪や発熱」による体調不良で2日目を休むケースです。
上司に状況を伝えつつ、復帰の目処や引き継ぎについてもさりげなく伝えましょう。

【テンプレート例】
件名:体調不良による欠勤(2日目)のご報告

〇〇部 〇〇課長
お疲れ様です。〇〇部の田中です。
昨日に引き続き、体調不良のため本日もお休みをいただいております。
熱は少し下がってきましたが、まだ本調子ではなく、引き続き安静が必要と医師に言われております。
明日には復帰できる見込みですが、状況が変わる場合には再度ご連絡いたします。
本日の業務は〇〇さんに引き継ぎをお願いしております。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。
田中

4-2. インフル・コロナなど出勤制限があるケース

インフルエンザや新型コロナウイルスなど感染症の場合は、本人の体調よりも「出勤制限の有無」がポイントになります。
そのため「医師の指示」や「出勤可能日」が明確に伝わるように記載しましょう。

【テンプレート例】
件名:感染症による欠勤継続のご連絡

〇〇部 〇〇課長
お疲れ様です。〇〇部の田中です。
昨日診断されたインフルエンザにより、本日も欠勤させていただきます。
医師より、今週金曜までは出勤を控えるよう指示がありましたので、出勤再開は〇月〇日(金)を予定しております。
業務については、昨日の段階で〇〇さんに資料を共有済みです。何かございましたら〇〇さん、または私の携帯までご連絡ください。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
田中

4-3. 持病や女性特有の症状で休むときの伝え方

女性特有の体調不良や持病の場合、「言いづらさ」や「誤解されやすさ」がネックになることも。
無理に詳しく伝えずとも、要点と復帰予定をしっかり伝えることで、職場の理解を得やすくなります。

【テンプレート例】
件名:体調不良による欠勤(2日目)のご連絡

〇〇部 〇〇課長
お疲れ様です。〇〇部の田中です。
昨日に続き、体調不良のため本日もお休みをいただいております。
持病の影響で、医師から引き続き安静が必要との診断を受けております。
明日には復帰できる見込みですが、引き続き経過を見ながら対応させていただきます。
本日の業務は〇〇さんにお願いしております。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
田中

4-4. チームメンバーに気を遣わせない軽めのメッセージ文

チームメンバーに休みを伝えるとき、あまりに重苦しくなると、相手に気を遣わせてしまうこともありますよね。
そんなときは、軽めの言葉で要点を伝えるメッセージが効果的。
チャットやLINE向けにも使いやすい文面です。

【テンプレート例】
おはようございます。昨日に続き、体調が戻らず今日もお休みします。
プロジェクトの件は、昨日共有したフォルダの通りで進めていただければ助かります。
ご迷惑をおかけしてごめんなさい。よろしくお願いします!

【さらに丁寧なパターン】
お疲れ様です。昨日からの体調不良がまだ回復せず、本日もお休みをいただいています。
進行中の〇〇案件については、〇〇フォルダに資料をまとめてあります。
ご確認いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

4-5. まとめ

体調不良での2日目の欠勤は、本人も気まずさを感じやすいものです。
でも、状況に合った丁寧な文面を送れば、上司やチームからの信頼を損なうことなく安心して休むことができます。

今回紹介したテンプレートは、どれもすぐに使える内容です。
体調が優れない朝でもサッと送れるよう、スマホのメモ帳や下書きに保存しておくと安心ですよ。

大切なのは「誠実さ」と「配慮」。
自分の体を大事にしながら、チームにもちゃんと気遣いが伝わるような連絡を心がけてくださいね。

5. 引き継ぎを忘れずに:2日目にも必要な“進捗の見える化”

体調不良による2日目の欠勤でも、「業務の進捗が見える状態」を保っておくことは、とても大切です。
特にチームで動いているプロジェクトや、誰かに頼らなければ止まってしまう仕事を抱えている場合には、「自分がいなくても回る仕組み」を整えることが、信頼を損なわずに休むための鍵になります。

2日目は初日と違って、「本当に休む必要があるのか?」「何を進めていたか、他の人は把握できているのか?」といった視点で見られることがあるため、情報の整理と共有が一層重要になるのです。

以下では、可視化の方法から、チームへの共有のコツ、そして引き継ぎメールに入れるべき要素まで、丁寧にお伝えします。

5-1. 業務内容をNotionやGoogleドキュメントで可視化

体調が悪くて出勤できない時でも、業務の進捗やTODOを「見える化」しておくことで、他の人が代行しやすくなります。
おすすめのツールはNotionGoogleドキュメント。誰でもアクセスできて、更新も簡単です。

たとえば、「A社との契約書は、●●の段階で止まっている。次は上司のチェック待ち」といったように、現状・次のアクション・関係者をセットで書いておくと、見た人がすぐ動けます。
もしSlackやチャットでやり取りをしていたなら、そのリンクを貼っておくと、さらに親切です。

また、Googleドキュメントなら「コメント機能」も活用できます。
引き継ぎ相手が疑問に思いそうな点には、あらかじめコメントを残しておけば、あなたが寝ている間でもプロジェクトが前に進む可能性が高まります。

5-2. 上司とメンバーに「何を引き継いだか」を共有する方法

せっかく業務を整理しても、それを誰に、どう渡したのかが伝わっていなければ意味がありません。
そのためには、「誰に何を引き継いだか」を明記し、上司とチームの両方に共有することが大切です。
手段はメール・チャットのどちらでも構いませんが、関係者をCCに入れることで、情報が行き渡っていることを可視化できます。

たとえばこんなふうに書くと分かりやすくなります:

「本日、体調不良で引き続き休養を取らせていただきます。業務については、A案件は山田さんに、B案件の対応は加藤さんにお願いしています。各案件の詳細は、Googleドキュメントにまとめました(リンクはこちら:◯◯)。ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。」

このように書くことで、「自分の代わりにチームを困らせていない」という印象を与えることができます。
信頼関係を保つには、事前の整理と、それを伝える丁寧な言葉が欠かせません。

5-3. 引き継ぎメールに入れるべき3つの要素

引き継ぎメールを送る際には、最低限入れておくべき3つの要素があります。
それは、「休む理由」「引き継ぐ内容」「対応者や資料の所在」です。
この3つが明確に書かれていれば、読む側が迷わず次の行動に移れます。

以下に、フォーマットの一例をご紹介します。

件名:【引き継ぎ連絡】体調不良による業務引き継ぎについて

本文例:
お疲れ様です。
本日も体調不良が続いており、医師より安静が必要との診断を受けたため、休養を継続させていただきます。
以下の業務について、下記の通り引き継ぎをお願いしております。

  • A案件(クライアント対応):山田さん(Googleドキュメントリンク)
  • B案件(資料作成):加藤さん(Notionタスクボード)

それぞれの進捗状況や資料の場所も併せて記載していますので、ご確認をお願いいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

このような構成にすることで、上司やチームメンバーが「把握しやすい」「動きやすい」メールとなります。
曖昧さを減らし、明確な指示と状況共有を行うことが、2日目の欠勤でも信頼を保つコツです。

6. 「いつ復帰するの?」と聞かれる前に答えておく

体調不良で会社を2日間休むとき、最も気がかりなのが「復帰はいつなのか?」という職場からの問いかけです。

上司や同僚からすれば、業務の調整やスケジュール管理のためにも復帰の見込みを知りたいのは当然のこと。
しかし、それを聞かれるまで何も言わずにいると、「連絡が遅い」「配慮がない」といった印象を持たれてしまう恐れがあります。

だからこそ、聞かれる前に自分から復帰予定を伝えることが、信頼関係を保つための重要なポイントです。

特に2日目の欠勤連絡では、ただ「休みます」と伝えるのではなく、「現時点での体調の状況」と「いつごろ復帰できそうか」の2点をセットで伝えるようにしましょう。
このような姿勢は、職場に安心感を与えるだけでなく、「この人は責任感がある」と感じてもらえる大きな要因になります。

6-1. 現時点の回復見込みを正直に伝える言い回し

2日目の連絡では、「現時点でどの程度回復しているのか」「明日以降出社できるのか」が気になるところです。
そのため、今の体調の状態と、回復の見通しを正直に伝えることが大切です。

たとえば、以下のような言い回しが効果的です。

  • 「昨晩から熱は下がり始めましたが、まだ頭痛と倦怠感が残っております。」
  • 「医師の話では、明日には復帰できる見込みとのことです。」
  • 「本日も引き続き安静が必要との診断ですが、明朝の体調次第では出社も可能です。」

このように、体調の変化や医師の見解を交えた説明があると、職場の人も安心できますし、復帰の計画も立てやすくなります。
何より、「自分の体調を冷静に把握している人」という印象を持ってもらえるため、信頼度がグッと上がります。

一方で、「たぶん大丈夫です」「回復次第です」といった曖昧な言い回しは避けましょう。
不安にさせるだけでなく、計画が立てにくくなるため、職場への配慮としては不十分です。
体調がまだ読めない場合は、「明日朝までに判断します」と判断タイミングを明言するのも有効です。

6-2. 「状況が変われば即報告します」のフォロー文が好印象

「復帰予定日を伝えたものの、体調が変化する可能性がある……」そんなときに必ず添えておきたいのが、フォローの一文です。
このひと言があるかないかで、職場の印象は大きく変わります。

たとえば、次のような文が効果的です。

  • 「体調に変化があった場合は、すぐにご連絡いたします。」
  • 「もし予定よりも回復が早ければ、前倒しで復帰するつもりです。」
  • 「復帰が難しい場合は、今晩中に改めてご相談させてください。」

このように、変化があった際のアクションを明確にしておくことで、相手に不安を与えず、むしろ好感を持たれやすくなります。
「休んでいる本人がきちんと状況をコントロールしてくれている」と思ってもらえるのです。

また、このフォロー文は、自分自身の安心にもつながります。
なぜなら、「万が一のときは連絡すれば大丈夫」という前提を作っておくことで、心に余裕を持って休むことができるからです。

体調不良時は、心身ともに不安定になりやすいもの。
だからこそ、こうしたちょっとした気配りが、信頼を築く大きな一歩になるのです。

7. よくあるNG連絡パターンとその改善例

体調不良で会社を休むとき、特に2日目になると連絡の仕方に悩む方が多いものです。
しかし、ちょっとした言葉選びや対応の仕方で、職場からの信頼を大きく損なってしまうこともあります。

ここでは、よくあるNG連絡パターンと、その改善例をご紹介します。
「ただ休む」と伝えるのではなく、「どう伝えるか」が大切なのです。

7-1. 「今日も休みます」の一言だけ → なぜ信頼を失うのか

「今日も体調が悪いので休みます」だけの一文で連絡を終えてしまうケースは意外と多く見られます。
一見シンプルでわかりやすいように思えますが、情報不足ゆえに「報告の意識が低い人」と思われがちです。

特に2日目になると、上司や同僚はあなたの状態や復帰の見通しを知りたいと思っています。
それにも関わらず、「休みます」の一言で済ませてしまうと、相手の不安や不信感を招くのです。
「体調が回復傾向にあるのか」「復帰は明日か、それ以降なのか」などの情報がないと、職場も対応に困ります。

改善例:
「おはようございます。〇〇部の田中です。昨日に続き、体調が優れず本日もお休みをいただきたく存じます。
現在も発熱が続いており、医師の指示により安静が必要とされています。
明日の復帰を目指しておりますが、状況に応じて再度ご連絡いたします。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。」

このように、症状の経過や今後の見通しを伝えるだけで、印象は大きく変わります。
報連相がしっかりできる人という評価にもつながります。

7-2. 返信がない/確認しない → 「放置してる」と思われる

1回連絡しただけで、その後の返信を確認しなかったり、返さなかったりするのもありがちなNGパターンです。
特に「お大事に」と返信された場合など、「返さなくてもいいかな…」と思ってしまいがちですが、それが危険。

実際には、「連絡を送ったけど無視された」「伝わっているのか不安」といった相手の不信感につながる可能性があります。
上司やチームメンバーからすれば、あなたの体調よりも、業務の引き継ぎ状況や緊急対応の必要性が優先される場面もあるからです。

また、休んでいるとはいえ社会人として最低限のレスポンスが求められます。
「メールを見ていなかった」「返事を忘れていた」は言い訳になりません。

改善例:
「〇〇課長、お心遣いありがとうございます。まだ熱が続いておりますが、安静に努めております。
引き継ぎについては〇〇さんにお願いしておりますので、何かありましたらそちらにご確認いただければ幸いです。
復帰時には再度ご連絡いたします。引き続きご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」

このように、短くても「返事がある」ことが大切です。
返信ひとつで、あなたの誠実さや責任感が伝わります。

7-3. 曖昧な復帰予定 → 調整ができない人扱いにされる

「明日には行けたら行きます」「様子を見てまた連絡します」といった曖昧な表現もNGです。
一見柔らかい言い方ですが、受け取る側は「結局どうなるの?」と混乱してしまいます。

職場では、あなたの復帰に合わせて業務の割り振りや調整が行われています。
復帰日がはっきりしないと、業務の再配分ができず、チーム全体に迷惑がかかることも。

また、「復帰が未定=責任感がない」と受け取られることもあり、評価にも影響するリスクがあります。

改善例:
「明日の朝には体調の回復具合を確認し、改めて復帰可否をご連絡いたします。
現時点では〇日には復帰できる見込みですが、万一体調が優れない場合は、速やかにご相談させていただきます。」

このように、「現時点では〇〇予定」「状況次第で再連絡」というセットで伝えることが大切です。
予定が変わる可能性も含めて伝えておけば、相手も調整しやすくなります。

8. 実例紹介:2日目連絡で信頼を得た人・失った人

2日連続で会社を休むことになったとき、「2日目の連絡」をどうするかで、あなたへの信頼度が大きく変わります。
「また連絡かけてくるの?」と思われるか、「この人なら安心」と思ってもらえるか。それを分けるのは、たった一通の連絡の仕方にあります。

ここでは、実際に2日目の連絡によって信頼を得た人と失った人の違いを、具体的な例を通してご紹介します。

8-1. 信頼を得た例:上司に「○○君なら安心」と言われた対応とは

新卒2年目の営業職、佐藤亮介さん(24歳)は、ある冬の日、インフルエンザの疑いで会社を休みました。
1日目の朝には「熱が38.5度あり、医師により安静が必要との診断を受けたため、本日欠勤します」と丁寧なメールを上司に送信。

その夜、佐藤さんは解熱剤を服用し、翌朝の体調を見て復帰できるかどうかの判断をすることにしていました。
そして2日目の朝、まだ体温は38度以上。

そこで彼は、上司に向けて「現在も高熱が続いており、医師から引き続き休養が必要との指示を受けました」とメールを送信。
加えて、「昨日お願いした引き継ぎ業務は、〇〇さんに改めて確認いたしました。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」と、フォロー体制がしっかりしていることも伝えました。

さらに、佐藤さんは業務ファイルの場所や進捗状況を、チームメンバーにも簡単に共有。
この一連の対応を見た上司は、会議でこう口にしました。
「佐藤君は抜けても安心して任せられる。こういう連絡があると、周囲も混乱しない」

このように、早めの連絡+引き継ぎ+復帰見通しの明示は、2日目の休みにおいて信頼を保つ決め手となります。

8-2. 信頼を失った例:「連絡が遅い」「何も伝わらない」と言われた失敗

一方で、同じ営業部の先輩である山田美咲さん(28歳)は、対応を誤ったことで上司との信頼関係に亀裂が入ってしまいました。

1日目の朝には、「体調が悪いのでお休みします」とだけ簡単なメールを送信。
しかし、2日目には連絡が朝10時を過ぎても届かず、上司やチームは「今日も休み?」「誰か知ってる?」と混乱。
ようやく11時過ぎに届いたメールには、「やっぱり今日もお休みします。すみません。」と一言のみ。

体調が悪いのは当然仕方のないことです。
しかし、「症状がどうなっているのか」「復帰の目安はいつか」「誰に何をお願いしているのか」など、一切伝えられていないことが問題でした。

その日、上司が言った言葉がすべてを物語っています。
「山田さんには、もう少し責任感を持ってもらいたい。連絡が遅いし、何も共有がない」

山田さん自身は、無断欠勤はしておらず、メールも送ってはいたのですが、「ただ連絡をすればいい」では信頼は得られないという例になってしまったのです。

体調不良時は、自分が苦しい分、どうしても伝えるべきことが抜けてしまいがちです。
ですが、たとえ短くても、「今の状態」「明日以降の見通し」「職場への配慮」の3点は忘れずに盛り込むことが、信頼を維持するカギになります。

8-3. まとめ

2日連続の欠勤における2日目の連絡は、あなたの「社会人としての信頼度」が問われる瞬間です。

  • 体調の変化を具体的に伝える
  • 業務引き継ぎやチームへの配慮を明確にする
  • 復帰予定をきちんと伝える

この3つをきちんと押さえることで、「この人なら安心」と職場に思ってもらえる対応が可能になります。
逆に、連絡が曖昧だったり遅かったりすると、信頼は一気に揺らぎます。

たった一通のメール、たった一言の電話で、「信頼を得るか、失うか」が決まる。それほど大事な場面だということを、ぜひ覚えておいてくださいね。

9. 体調不良による2日連続欠勤は法律的にどうなのか?

体調不良で会社を2日連続で休むことに対して、不安や罪悪感を抱いてしまう人は少なくありません。
「これって法律的に大丈夫?」「連絡をしたけど、問題にならないかな?」という疑問を持つのは、とても自然なことです。

ここでは、2日連続の病欠について、法律的な視点や有給の扱い、そして無断欠勤に関する誤解を、わかりやすく解説します。
大切なのは、正しく連絡を入れることと、基本的な権利を理解しておくこと。
それだけで、安心して体調回復に専念することができます。

9-1. 労働基準法に基づく正当な休暇の権利

労働者が病気や体調不良で仕事を休むのは、労働基準法で認められた正当な権利です。
特に年次有給休暇(いわゆる「有休」)は、雇用開始から6か月以上継続勤務し、所定の出勤率を満たしていれば、原則として10日間が付与されます。

この有給を使って2日休むことに、法的な問題はまったくありません。
たとえ突然の発熱や頭痛でも、「出勤が困難な状態」であれば、それは正当な理由とされます。

また、体調不良による欠勤が原因で、会社が労働者を不利益に扱うことは労働契約法第5条にも抵触する可能性があります。
会社には、従業員の健康を守る「安全配慮義務」があるのです。

ですので、「2日続けて風邪で休んだから心証が悪いかも…」と悩む必要はありません。
正当な理由があり、きちんと連絡さえしていれば、あなたには休む権利があるのです。
このことを知っておくだけで、精神的なプレッシャーがぐっと減るはずです。

9-2. 有給がない場合の扱いと、欠勤控除の注意点

「有給を使い切ってしまった…」「まだ半年経っていないから有給がもらえていない…」
そういったケースでも、体調不良のための欠勤は認められます。
ただし、この場合は欠勤控除が発生することに注意が必要です。
これは、働いていない日の分の給与が引かれるというもので、法律上は適切な対応です。

とはいえ、「給料が減るから出勤しないと…」と無理をしてしまうのは本末転倒。
体調を悪化させて、さらに長期で休むことになれば、結局は自分にも職場にも大きな負担となってしまいます。

会社側も、正当な連絡があれば欠勤を咎めることはできません。
また、3日以上の休みが見込まれる場合は、会社によっては診断書の提出を求めることがあります。
これは就業規則によって異なるため、社内のルールを事前に確認しておくと安心です。

欠勤になるとしても、誠実に連絡を入れ、職場への配慮を示すことが最も大切です。
特に2日目には「まだ熱が下がらないため、引き続き休養させていただきます」といった形で、回復状況を報告するメールを送るのが望ましい対応といえます。

9-3. 「連絡なしで2日休むとクビ」は本当か?

結論から言うと、「連絡を一切せずに2日休んだだけで即クビ」ということは、ほぼあり得ません。
なぜなら、労働契約法では解雇には客観的な合理性が必要であり、たった2日間の欠勤だけでその基準を満たすとは考えにくいからです。

しかしながら、「無断欠勤」が続いた場合は話が別です。
例えば、3日以上連絡もなく欠勤を続けると、就業規則違反と見なされ、懲戒処分の対象になる可能性があります。

特に注意したいのは、「体調が悪くて連絡できなかった」というケースでも、後からその理由をきちんと説明しなければ、無断欠勤と同じ扱いをされてしまうことがある点です。
そうならないためにも、少なくともメール1本で良いので、欠勤の意思と理由を伝えることが重要です。
もしスマートフォンの操作も難しいほど体調が悪い場合は、家族に代わりに連絡してもらう、もしくは回復後すぐに連絡を入れると良いでしょう。

また、会社によっては、「3日連絡なしで欠勤したら自己都合退職とみなす」といった規定がある場合もあります。
ですが、これも労働契約法違反になる可能性が高いため、過度に怯える必要はありません。
ただし、やはり一番良いのは、どんなに短くても良いので欠勤の連絡を欠かさず行うことです。

9-4. まとめ

2日連続で体調不良によって会社を休むことは、法的にもまったく問題ありません。
有給があるなら正当な休暇として使えますし、たとえ無給でも体調回復のための欠勤は認められます。
ただし、連絡を怠ると「無断欠勤」となり、評価や信頼を損なうだけでなく、最悪の場合は懲戒処分のリスクも生じます。

ですので、「連絡をきちんと入れること」と「会社の就業規則を理解しておくこと」が、自分の身を守る最善の方法です。
不安なときほど、メール1本、電話1本があなたを守ってくれるのです。

10. 上司や同僚が冷たい・理解してくれないときの対処法

体調不良で会社を2日間休むことになったとき、心配なのは周囲の反応です。
特に上司や同僚が冷たい態度を見せたり、「本当に体調悪いの?」と疑うような言動をされた場合、ただでさえしんどい体にさらに精神的な負担が重なってしまいます。

でも、そんなときこそ焦らず、誠実に、そして冷静に対応することが大切です。
以下では、上司や同僚から理解が得られない場合にとるべき行動を、具体的な方法とともにご紹介します。

10-1. 疑われたときの説明方法:誠実さ+証拠がカギ

まず、「本当に体調悪かったの?」と疑われた場合には、誠実な対応が一番のカギになります。
疑いに対して怒りや反論で返すと、余計に関係がこじれることがあるため、冷静に事実を伝えることが大切です。

例えば、「38.5度の発熱があり、医師から2日間の安静を指示されました」と具体的に説明しましょう。
できれば、診断書や通院記録など、客観的な証拠があると、相手も納得しやすくなります。
メールでの欠勤連絡時にも「医師から診断を受けました」と一文を入れるだけで、相手の印象は大きく変わります。

また、復帰時には「お休みをいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と一言添えるだけで、信頼回復にもつながります。
このように、誠意を持ったコミュニケーションを心がけましょう。

10-2. 上司が厳しい場合は人事への相談も視野に

もしも上司が極端に厳しく、「体調不良なんて自己管理がなってない」などと高圧的な態度を取る場合は、人事部や総務への相談も視野に入れましょう。
体調不良での欠勤は労働者としての正当な権利であり、それを否定されたり、精神的なプレッシャーを与えられることはハラスメントに該当することもあります。

具体的には、「上司の○○さんに欠勤の旨を伝えたところ、不適切な言動がありました。体調不良に対する正当な配慮を受けたい」と、事実だけを冷静に人事に伝えることがポイントです。
感情的にならず、時系列や内容を整理して伝えることで、客観的な判断がされやすくなります。

また、社内の就業規則や労働基準法では、「病気など正当な理由による欠勤は認められる」旨が定められていることが多く、必要に応じてそういったルールを確認することも有効です。

10-3. 風邪は誰でも引く。後ろめたさを感じすぎない心構え

風邪を引いて会社を休むことは、誰にでもある自然なことです。
にもかかわらず、「休んでしまって申し訳ない」「みんなに迷惑をかけてしまった」と自分を責めすぎる人が少なくありません。

でも考えてみてください。
無理をして出社し、風邪をうつしてしまったら、もっと多くの人に迷惑がかかります。
休むべきときにしっかり休むことは、職場全体のためにもなる行動なのです。

実際、2日連続で体調不良による欠勤を伝える場合、事前連絡をしっかり行い、業務の引き継ぎフォローアップを丁寧に行っていれば、周囲も理解してくれるものです。
そして、復帰時には「回復しました。ご迷惑をおかけしました」と感謝とお詫びの言葉を伝えることで、関係性はさらに良くなることさえあります。

大切なのは、「休む=悪いこと」という思い込みを手放すこと。
あなたの健康は何よりも大切です。
「自分の体を守ることは、会社に貢献することにもつながる」という気持ちで、後ろめたさよりも前向きさを持つようにしましょう。

11. もし3日以上に長引く場合は?今すぐ準備すべき対応

風邪が1日や2日で治れば理想的ですが、症状が長引く場合は、会社に正しく対応する準備がとても大切になります。

「何となく連絡がしづらい」「もう少し様子を見たい」と思ってしまうかもしれませんが、連絡が遅れることで信頼を失ってしまう可能性もあります。
ここでは、3日以上の欠勤が見込まれるときに、今すぐできること、すべきことを詳しく説明していきます。

11-1. 医師の診断書の取得タイミング

3日以上の連続欠勤になると、ほとんどの会社では「診断書」の提出が必要になるケースが多いです。
診断書は、欠勤の正当性を示す公的な証拠になるため、「本当に休む必要があるのか?」という周囲の不安や誤解を避けるためにも、できるだけ早めに取得するのがポイントです。

例えば、「木曜から風邪で休んでいて、月曜まで治りそうにない」と思った時点で、金曜中に病院を受診し、診断書を依頼しておくと安心です。
特に、会社の就業規則では「3日以上の欠勤には診断書が必要」と定められていることもあるため、人事担当や就業規則を確認することを忘れないでください。

診断書は、通常数百円〜数千円程度の費用で発行してもらえます。
発行に1〜2日かかることもあるので、長引きそうだと感じたら、早めに医師に相談しましょう

11-2. 社内規定(休職・長期休暇)の確認ポイント

体調不良が長引いて3日以上の欠勤になる場合、「どのタイミングで休職扱いになるのか」や、「有給消化か欠勤扱いか」など、社内のルールを事前に把握しておくことが重要です。

特に確認すべきポイントは以下の3点です。

  • 何日目から診断書の提出が必要になるのか
  • 有給休暇が何日残っているか
  • 休職制度(傷病休暇や無給休暇)の有無とその条件

これらの情報は、就業規則や人事担当者に確認するのが一番確実です。
「長く休むのは申し訳ない…」と思っている方も多いですが、無理して出勤し悪化してしまう方が、結果的に職場に迷惑がかかってしまうケースもあるのです。

特に風邪が重症化して「気管支炎」や「インフルエンザ」などに発展する可能性がある場合、自分だけでなく周囲の感染リスクもあるため、しっかりと休むことが職場への配慮になります。

11-3. 長引く体調不良時の「誤解されない報告文例」

風邪が長引き、3日以上休むときに一番気をつけたいのが、誤解されない報告の仕方です。
「本当はサボっているのでは?」などと心ない誤解を受けることもあるため、報告内容には配慮と誠意が必要です。

以下のような文例で報告すれば、上司や同僚にも納得してもらいやすくなります。

件名:【ご報告】体調不良による欠勤延長について

本文:
お疲れ様です。〇〇部の田中です。
昨日より体調不良により欠勤させていただいておりますが、本日も熱が下がらず、医師からも引き続き安静が必要との診断を受けました。
このため、明日(〇月〇日)もお休みをいただきたく、ご連絡申し上げます
診断書も入手済みで、職場復帰の際に提出させていただきます。
なお、業務につきましては〇〇さんに引き継いでおり、緊急のご連絡がありましたら、携帯またはメールにてご連絡いただければと思います。
引き続きご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

このように、体調の状況・医師の診断・復帰の見込み・引き継ぎ状況を明確に伝えることで、周囲の信頼を保ちながら安心して療養できます。
また、メールのトーンは謝罪・感謝・配慮を意識して書くと、誠意が伝わりやすくなります。

11-4. まとめ

風邪が3日以上にわたって長引く場合、診断書の準備・社内ルールの確認・丁寧な報告が不可欠です。
「連絡しづらいな」と感じるときほど、誠実で正確な情報を丁寧に伝えることが、職場との信頼関係を保つ最大のカギになります。

しっかり準備して、安心して休養を取り、元気な状態で職場復帰を目指しましょう。

12. FAQ:2日目の休み連絡に関するよくある質問

12-1. 会社の始業時間に間に合わなかったらどうする?

会社の始業時間に連絡が間に合わなかった場合は、「気づいた時点で即座に連絡すること」が最も大切です。
たとえば、薬の副作用や高熱で寝込んでしまい、朝の連絡ができなかったときでも、気づいた瞬間に誠意を持って連絡しましょう。
その際、「なぜ連絡が遅れたのか」「体調は現在どうなのか」「明日の復帰は可能か」といった情報を丁寧に伝えることで、上司や職場の不安を減らせます。

メールや電話の文面では、「遅くなり申し訳ありません」という謝罪とともに、状況を冷静に説明することが信頼回復の鍵です。
たとえば、以下のように書くと良いでしょう。

件名:ご連絡遅れのご報告(欠勤)
〇〇部 〇〇課長 様
お疲れ様です。田中です。
本日、体調不良によりお休みをいただいておりますが、朝は高熱と薬の影響で起きられず、ご連絡が遅れてしまいました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
現在も安静が必要なため、本日も欠勤させていただきます。
明日の復帰を目指しておりますが、体調の変化があれば再度ご連絡差し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。

「遅れても必ず報告すること」が誠意を伝える最大の方法です。
無断欠勤と誤解されないよう、早めのフォローが大切です。

12-2. 上司が会議中で電話に出ない場合は?

会議中などで電話がつながらない場合でも、諦めずに他の手段で連絡を残すことがポイントです。
上司が電話に出られない時間帯は多くありますが、「連絡した事実」を残しておくことで、無断欠勤扱いを防げます。

たとえば、以下のような行動が有効です

  • 電話がつながらない場合は、即座にメールも送信。
  • 社内チャットツールがあれば、そちらにも同じ内容を投稿。
  • 秘書や同僚など、代理で伝言できる人がいればそちらに依頼。

特にメールでは、「電話でのご連絡がつかなかったため、メールにて失礼いたします」と前置きし、体調の状況・欠勤の旨・復帰見込みなどを丁寧に伝えましょう。

件名:【欠勤連絡】本日のご報告
〇〇部 〇〇課長 様
お疲れ様です。田中です。
体調不良のため、本日も欠勤させていただきたくご連絡差し上げました。
お電話を差し上げましたが、会議中のご様子でしたので、メールにて失礼いたします。
発熱と頭痛が続いており、明日には復帰できる見込みですが、体調に変化があれば速やかにご連絡いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

「伝える意思があること」「複数の方法で連絡を試みたこと」が伝わるよう意識するのが大切です。

12-3. 翌日復帰する時のメールは必要?タイミングは?

翌日に出社する予定であっても、復帰前の「ひとこと連絡」は非常に重要です。
「本当に明日来るのか?」と職場に不安を与えないためにも、前日の夕方〜夜、または当日の朝までにメールで報告しておくのがベストです。

たとえば、「症状が落ち着いたため明日は出社予定であること」「不安があれば再度報告すること」を伝えましょう。
以下のようなフォーマットが使いやすく、好印象です。

件名:明日の出社予定のご連絡
〇〇部 〇〇課長 様
お疲れ様です。田中です。
体調についてご心配をおかけしましたが、本日中に熱も下がり、明日から出社できる見込みです。
万が一、朝の段階で体調に変化があった場合には、再度ご連絡差し上げます。
引き続きご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

このように、「出社するかどうかを前もって明確にすること」が信頼維持のカギです。
また、同僚や引き継ぎをお願いしていた相手にも、一言「明日から復帰します」と伝える配慮があると、職場の雰囲気もぐっと良くなります。

体調が回復したからといって、無言で出社するのは避けましょう。
「報告する姿勢」があるだけで、まわりの見方は大きく変わります。

13. まとめ:2日目の連絡が“社会人スキル”になる理由

13-1. 仕事ができる人ほど「体調不良時の対応力」が高い

2日連続で会社を休むとき、一見ただの「体調不良」と思うかもしれませんが、ここにこそ社会人としての真価が表れます。
特に2日目の連絡は、上司や同僚への信頼を守るために、欠かせないアクションです。

優秀な人ほど、たとえ体調が悪くても、連絡や引き継ぎを怠りません。
例えば、「発熱は少し下がったけど、まだ頭痛が続いているため、明日も休む可能性があります」と、具体的な症状や見通しを添えて連絡することで、上司に安心感を与えることができます。
こうした対応は、単にマナーではなく、「この人に仕事を任せても大丈夫」と思わせる信頼構築のチャンスでもあります。

また、職場では「言わなくても分かるだろう」は通用しません。
休む本人が一番状況を把握しているからこそ、周囲に伝える責任があります。
「ただ休む」だけの人と、「迷惑がかからないよう配慮して動く」人とでは、数年後のキャリアに大きな差がつくのです。

たった一通のメール、一本の電話が、あなたの仕事への姿勢そのものを示してくれます。
だからこそ、体調不良時の“連絡力”は、見過ごされがちですが、社会人としてとても重要なスキルなのです。

13-2. 次の休みに備える“自分用テンプレート”を作っておこう

毎回、欠勤連絡を一から考えるのって、意外と大変ですよね。
特に具合が悪いときは、メール文を考えるだけで頭が痛くなることも。
そんなときに役立つのが「自分用テンプレート」です。

テンプレートといっても、堅苦しいものではなく、過去に使ったメールをコピーして、日付や症状を少し変えるだけでもOK。
たとえば、「〇〇部の〇〇です。本日も発熱が続いているため、医師の指示により休養を取らせていただきます。復帰予定は〇月〇日です」など、基本の型を持っておけば、心も身体も少し楽になります。

ポイントは、シンプル・誠実・具体的の3つ。
また、引き継ぎの案内や連絡先も含めておくと、職場からの信頼も高まります。
もし可能なら、「A案件は〇〇さんに引き継いでいます」など、具体的な担当も記載しておくとベストです。

さらに、テンプレートを作っておくことで、今後また同じような場面になっても、迷わず連絡ができます。
これは、あなた自身の負担を減らすだけでなく、職場全体の混乱を防ぐ“事前準備力”にもつながります。

いざというときに備えて、今日から「自分だけの休み連絡テンプレート」をスマホのメモに作っておきましょう。
それが、体調を崩した未来のあなたを助けてくれる最強の味方になりますよ。