「使わなくなったヘアアイロンは何ごみ?」「コードレスや充電式もそのまま捨てて大丈夫?」と、処分方法に迷っていませんか。ヘアアイロンは、コード付き・充電式・ガス式など種類によって捨て方が異なり、自治体によっても不燃ごみや小型家電など分別ルールが変わります。
この記事では、ヘアアイロンを安全に処分する方法をはじめ、自治体や回収ボックス、家電量販店、売却・譲渡など7つの処分方法を分かりやすく解説します。リチウムイオン電池やガスカートリッジの注意点、費用や手間の違い、処分前に避けたい行動まで分かるので、ご自身に合った捨て方を安心して選べるようになります。
目次
- 1. ヘアアイロンは何ごみ?最初に確認したい処分ルール
- 2. ヘアアイロンを処分する7つの方法を比較
- 3. 自治体でヘアアイロンの捨て方が違う理由と調べ方
- 4. 種類別|ヘアアイロンの安全な捨て方
- 5. コードレスヘアアイロンのリチウムイオン電池はどう処分する?
- 6. 小型家電リサイクルでヘアアイロンを処分する方法
- 7. 家電量販店・メーカーでヘアアイロンを回収してもらう方法
- 8. まだ使えるヘアアイロンは捨てずに売る・譲る
- 9. ヘアアイロンの処分費用・手間・早さを方法別に比較
- 10. ヘアアイロンを捨てる前にやってはいけないこと・注意点
- 11. 美容室・ヘアサロン・会社で使ったヘアアイロンの処分方法
- 12. ヘアアイロンの処分でよくある疑問
1. ヘアアイロンは何ごみ?最初に確認したい処分ルール
使わなくなったヘアアイロンを前にすると、「小さい家電だから、そのまま不燃ごみでいいのかな」と考えやすいですよね。 でも、ヘアアイロンは電源の取り方によって、処分するときの注意点が変わります。 コンセントにつなぐコード付きタイプ、リチウムイオン電池などを内蔵したコードレス・充電式タイプ、ガスカートリッジを使う旧型のガス式では、同じ袋に入れてよいとは限りません。 最初に見るべきなのは、本体の大きさよりも「何を使って熱をつくる製品なのか」という点です。
一般的なコード付きヘアアイロンは、自治体の「不燃ごみ」や「小型家電」として処分できるケースが多くあります。 一方、充電式の製品に入っているリチウムイオン電池は、強い衝撃や圧力が加わると発熱・発火するおそれがあるため、普通のごみに混ぜないことが大切です。 古いガス式も同じで、ガスが残ったカートリッジを本体と一緒に捨てるのは避けなければなりません。 「ヘアアイロン」という名前だけで分別を決めず、電池やガスまで確認すると、ずっと安全に処分できます。
1-1. コード付きは「不燃ごみ」または「小型家電」として処分するのが基本
まず、コンセントから電気を取る一般的なコード付きヘアアイロンを見てみましょう。 本体に充電池やガスカートリッジが入っていないタイプなら、自治体では「不燃ごみ」または「小型家電」として扱われることが基本です。 たとえば千葉市では、ヘアアイロン(コテ)を「小型家電」として案内し、使用済み小型家電ボックスへ持ち込めない場合は「不燃ごみ」としています。 このように、同じ製品でも「回収ボックスに持ち込む方法」と「家庭ごみとして出す方法」の両方が用意されている地域があります。
不燃ごみに出せる地域でも、使い終わった直後に袋へ入れるのはやめましょう。 ヘアアイロンのプレートは高温になるため、電源プラグを抜き、十分に冷ましてから処分するのが基本です。 コードは周囲のごみに絡まないよう軽くまとめ、自治体の指定袋や出し方に従います。 被膜が破れて銅線が見えているようなコードは、むき出しの部分に触れないよう注意してください。 浴室や洗面所など湿気の多い場所で使っていた場合は、本体についた水分も拭き取り、乾いた状態にしておくと安心です。
小型家電回収ボックスを利用できる場合は、金属などの資源を再利用しやすくなる点もメリットです。 ただし、回収ボックスには投入口の大きさや対象品目が決められています。 ヘアアイロンが入らないからといって、押し込んだり、無理に曲げたりしてはいけません。 公共施設のボックスは開庁時間だけ利用できる場合もあるため、設置場所、利用時間、対象サイズを自治体の公式サイトで確認してから持ち込みましょう。
1-2. コードレス・充電式はリチウムイオン電池の有無で捨て方が変わる
コードレスのヘアアイロンは、見た目が小さくても、コード付きタイプと同じ感覚で捨てないようにしましょう。 充電して使う製品には、リチウムイオン電池などの充電式電池が内蔵されていることがあります。 この電池が入ったまま収集車や処理施設へ運ばれ、押しつぶされたり強い衝撃を受けたりすると、発熱や発火につながるおそれがあります。 「コードがない=簡単に捨てられる」ではなく、「コードがないからこそ電池を確認する」と覚えると迷いにくくなります。
まず、本体の表示、取扱説明書、メーカーの製品ページなどを見て、充電式かどうか、電池の種類は何か、利用者が電池を取り外せる構造かを確認します。 取り外し可能な小型充電式電池は、一般社団法人JBRCの協力店などに設置された回収先を利用できる場合があります。 その際は、端子部分が金属に触れないよう絶縁するなど、回収先のルールに従いましょう。 ただし、膨張、変形、破損した電池は通常の回収ボックスで受け付けてもらえない場合があるため、無理に持ち込まず自治体やメーカーへ相談するのが安全です。
もっと注意したいのが、電池を簡単に外せない「内蔵型」です。 ネジを外せば取れそうに見えても、処分のために自分で分解するのはおすすめできません。 工具が電池を傷つけたり、内部でショートしたりする危険があるからです。 取扱説明書に利用者自身で取り外す手順が書かれていない場合は、そのまま自治体の充電式製品回収、メーカー、販売店などの案内に従いましょう。 東京消防庁もリチウムイオン電池搭載製品の火災について継続して注意を呼びかけているため、充電式だけは「とりあえず不燃ごみ」にしないことが大切です。
1-3. ガス式はガスカートリッジを一般的なヘアアイロンと同じ方法で捨てない
昔購入した携帯用ヘアアイロンの中には、電気ではなくガスカートリッジを使ってプレートを温めるタイプがあります。 現在は充電式の製品が多く見られますが、引き出しや旅行用品の中から古いガス式が見つかることもあります。 このタイプでいちばん大切なのは、本体とガスカートリッジを「普通のヘアアイロン」と同じ扱いでまとめて捨てないことです。 ガスが残ったまま収集・処理されると、破裂や火災につながる危険があります。
ガス式を処分するときは、まず製品の説明書を確認し、使用可能な状態なら説明書に従ってガスを使い切ることを基本にします。 火気の近くで残量を確認したり、自分の判断でカートリッジに穴を開けたりしてはいけません。 古くて点火できない、カートリッジがさびている、外せない、ガスが残っているか分からないといった場合は、無理に作業せず自治体やメーカーの窓口へ確認しましょう。 自治体によっては、ガスカートリッジやカセットボンベを本体とは別区分で回収し、「中身を使い切る」「別袋に入れる」などのルールを設けています。
つまり、ガス式は「ヘアアイロンを捨てる」というより、「ガス容器を安全に処理してから、本体の分別を考える」という順番が分かりやすいです。 ガスがなくなった本体についても、すぐ不燃ごみと決めず、自治体が小型家電として回収していないか確認してください。 もし説明書が手元になければ、製品名や型番を本体ラベルから探し、メーカーの案内を確認すると判断しやすくなります。
1-4. 自治体によって「不燃ごみ」「小型家電」など分別区分が異なる
ヘアアイロンの処分でいちばんややこしいのは、住んでいる場所によって分別名や出し方が変わることです。 全国共通で「ヘアアイロンは必ずこのごみ」と決まっているわけではありません。 たとえば千葉市ではヘアアイロン(コテ)を小型家電として案内し、回収ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみとしています。 一方、東京都大田区では、一辺の長さがおおむね30cm未満の小型家電を不燃ごみとして案内しています。 この2つだけでも、地域によって入口となるルールが違うことが分かります。
そのため、検索するときは「ヘアアイロン 捨て方」だけで終わらせず、「自治体名+ヘアアイロン+ごみ」まで入力するのがおすすめです。 市区町村の公式サイトに「ごみ分別50音表」「ごみ分別辞典」「小型家電回収」といったページがあれば、まずそこを確認しましょう。 自治体によっては、不燃ごみの収集日が月に1回程度だったり、回収ボックスが区役所や公共施設の開館時間だけ利用できたりします。 また、大きさによって粗大ごみに変わる地域もあるため、長さの基準も見落とさないようにしてください。
ここで気をつけたいのは、「となりの市では不燃ごみだったから、自分の市も同じだろう」と決めないことです。 同じ都道府県でも分別区分は異なります。 引っ越したばかりの人や、家族の家を片づけている人ほど、以前住んでいた地域のルールと混ざりやすいので注意しましょう。 迷った場合は、自治体の清掃担当窓口へ「コード付きか、充電式か」「電池が外せるか」「ガス式か」「本体のおおよその長さ」を伝えると、案内を受けやすくなります。
1-5. 迷ったら「電源方式→電池・ガスの有無→自治体ルール」の順で確認する
ここまで読むと、「確認することが多くて大変そう」と感じるかもしれません。 でも、順番を3つに固定すると簡単です。 ①電源方式、②電池・ガスの有無、③自治体ルールの順で見ていきましょう。 この順番なら、コード付き、コードレス、ガス式のどれが出てきても判断しやすくなります。
①電源方式を確認します。 コンセントにつないで使うだけなら、電池を搭載していないコード付きタイプの可能性が高く、不燃ごみや小型家電のルールを確認します。 USBなどで充電して使うなら、充電式電池が入っている前提で確認します。 ガスカートリッジを装着する製品なら、電気製品の分別より先にガス容器の処理方法を確認します。
②電池・ガスの有無を確認します。 充電式なら、電池が取り外せるのか、内蔵型なのかを見ます。 取り外せる場合でも、説明書にない方法で分解するのではなく、メーカーが想定した手順だけを使いましょう。 ガス式なら、中身が残っていないかを確認し、自己判断で穴を開けず、自治体が定めるガス容器の出し方に従います。
③最後に自治体ルールを確認します。 ここで初めて「不燃ごみ」「小型家電回収」「粗大ごみ」など、実際に使う処分ルートを決めます。 自治体の公式サイトで品名検索を行い、回収日、指定袋、持ち込み場所、サイズ制限まで見れば、捨て方はほぼ確定できます。 ヘアアイロンは小さな道具ですが、電池やガスが入ると安全上の扱いは大きく変わります。 「見た目で決めず、中身を確認してから捨てる」ことが、いちばん簡単で安全な処分のコツです。
2. ヘアアイロンを処分する7つの方法を比較
ヘアアイロンの処分方法は、大きく分けると、①自治体の不燃ごみ・燃やさないごみ、②小型家電回収ボックス、③家電量販店の回収、④メーカーの回収、⑤リサイクルショップ、⑥フリマアプリ・譲渡、⑦許可を持つ回収業者の7つです。 「小さい家電だから、ごみ袋に入れればいいよね」と思いやすいのですが、実は住んでいる地域やヘアアイロンの電源方式によって、正しい出し方が変わります。 最初に見るポイントは、自治体の分別ルールと、電池やガスが入っている製品かどうかです。 ここさえ確認できれば、むずかしく考えなくても大丈夫です。
たとえば、千葉市ではヘアアイロンを使用済み小型家電として回収し、回収ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみとして出せます。 一方、大田区では、おおむね一辺30 cm未満の小型家電を不燃ごみとして扱っています。 同じ「ヘアアイロン」でも、市区町村が変わるとルールも変わるので、「前に住んでいた町ではこうだったから」と決めつけないことが大切です。 自治体のWebサイトやごみ分別アプリで「ヘアアイロン」「コテ」「小型家電」などの言葉を検索してみましょう。
また、コード付きなら比較的シンプルですが、コードレス型にはリチウムイオン電池が内蔵されている製品があります。 電池を一般ごみに混ぜると、収集や処理の途中で強い衝撃が加わり、発火するおそれがあります。 古いガス式を持っている場合も、ガスが残ったまま捨てるのは危険です。 「本体が小さい=そのまま不燃ごみでよい」とは限らないと覚えておくと安心です。
7つの方法をざっくり比べると、費用をかけたくない人には自治体回収や回収ボックス、買い替え予定がある人には家電量販店やメーカー、まだ使える製品なら売却や譲渡、ヘアアイロン以外にも大量の不用品がある人には許可を持つ回収業者が向いています。 ここからは、それぞれの方法を「手間」「費用」「安全性」「向いている人」の目線で詳しく見ていきます。
2-1. 自治体の不燃ごみ・燃やさないごみとして捨てる
いちばん身近なのは、自治体の「不燃ごみ」「燃やさないごみ」などの区分で処分する方法です。 普段のごみ収集を利用できるので、特別な店舗へ持っていく必要がなく、処分費用も抑えやすいのがよいところです。 ただし、自治体ごとに「30 cm未満なら不燃ごみ」「一定サイズ以上は粗大ごみ」といった基準があるため、まず大きさを確認してください。 大田区では、一辺がおおむね30 cm未満の家電製品を不燃ごみとして案内しています。 一般的なストレートアイロンやカールアイロンは小型ですが、収納ケースや付属品を含めた扱いまで同じとは限らないので、自治体の案内に合わせましょう。
出す前には、必ずコンセントを抜き、本体が十分に冷えていることを確認します。 使った直後のプレートやパイプ部分は高温なので、そのままごみ袋に入れないでください。 コード付きタイプは、コードがほかのごみに絡まないよう、自治体の指示に従ってまとめます。 被膜が破れている、焦げ跡がある、濡れているといった場合は、とくに慎重に扱いましょう。 浴室や洗面所で使っていた製品なら、水分を拭いて乾いた状態にしておくと安全です。
コードレス型は、ここでひと手間必要です。 リチウムイオン電池を内蔵している場合、通常の不燃ごみに混ぜてよいとは限りません。 電池を取り外せる製品は、取扱説明書と自治体のルールを確認し、電池と本体をそれぞれ指定された方法で出します。 取り外せない製品は、無理に分解するとショートや発火につながることがあるので、メーカーや自治体に確認してください。 古いガス式も同様に、自己判断で穴を開けたりせず、自治体が示すガス製品の出し方に従うことが大切です。
2-2. 自治体や公共施設の小型家電回収ボックスへ持ち込む
「まだ資源として使える部分があるなら、できるだけリサイクルしたい」という人には、小型家電回収ボックスが向いています。 ヘアアイロンは、小型家電リサイクルの対象となる理美容用の電気機器に含まれ、自治体によっては市役所、区役所、公共施設などに専用ボックスを設置しています。 回収された製品は、金属などの有用な資源を再利用するルートへ回されます。 ごみにするだけでなく、資源循環につなげられるのが大きなメリットです。
ただし、ボックスには「何でも入る」わけではありません。 投入口の大きさや対象品目は場所ごとに異なります。 たとえば世田谷区の回収ボックスは、投入口が縦10 cm、横25 cmで、入らない製品は別の方法で処分する必要があります。 千葉市ではヘアアイロンを小型家電として案内し、ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみとしています。 投入口に入らないからといって、押し込んだり、分解して小さくしたりしないようにしましょう。
持ち込む前には、設置場所と利用できる時間も確認します。 公共施設の中にあるボックスは、休館日や閉館後には利用できないことがあります。 また、充電池を搭載した製品は、本体ごと回収できるのか、電池を外す必要があるのかが自治体によって異なります。 「近所にボックスがあるから、そこへ入れれば終わり」と考えるのではなく、対象品目と電池の扱いまで一緒にチェックすると失敗しません。
2-3. 家電量販店・メーカーの回収サービスを利用する
新しいヘアアイロンへ買い替えるなら、家電量販店やメーカーの回収サービスを確認してみましょう。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなど、小型家電の回収サービスに対応している販売店があります。 新しい商品を買うついでに古いヘアアイロンを持ち込めるサービスであれば、「処分のためだけに別の日に出かける」という手間を減らせます。 自治体の不燃ごみの日を待ちたくない人にも使いやすい方法です。
ここで気を付けたいのは、店名が同じでも、回収条件が必ず同じとは限らないことです。 無料か有料か、店頭持ち込みなのか宅配回収なのか、買い替え時だけ受け付けるのか、対象サイズはどこまでかなど、店舗やサービスによって条件が変わります。 「持っていけば必ず無料で引き取ってもらえる」と思い込まず、行く前に公式サイトや店舗へ確認すると安心です。 コードレス型で電池を取り外せない場合も、メーカーや購入店に相談すると、安全な処分方法を案内してもらえることがあります。
メーカー回収は、とくに「分解できない」「電池の位置が分からない」「古い特殊なモデル」というときに頼りになります。 型番が分かるなら、本体のラベルや取扱説明書を見ながら問い合わせると話が早く進みます。 買い替えの予定がある人は、価格だけで新製品を選ぶのではなく、古い製品の回収まで一緒に確認すると、購入から処分までをすっきり終えられます。
2-4. リサイクルショップ・フリマアプリ・譲渡で再利用する
まだ正常に動くヘアアイロンなら、捨てる前に「次の人に使ってもらえないかな」と考えてみましょう。 リサイクルショップへ持ち込む、フリマアプリへ出品する、家族や友人へ譲る、といった方法なら、ごみを減らしながら処分できます。 人気メーカーの製品や限定モデル、使用期間が短く外観がきれいな製品、箱や説明書、耐熱ポーチなどの付属品がそろっている製品は、査定や購入の候補になりやすくなります。
売るときは、見た目だけでなく安全面の確認が欠かせません。 電源が入るか、設定温度まで上がるか、コードの根元に裂けや断線がないか、プレートが大きく傷んでいないかを確かめます。 焦げ臭い、温度が安定しない、電源が途中で落ちるなどの不具合がある製品は、無理に売ったり譲ったりせず、廃棄や回収を選びましょう。 出品する場合は、購入時期、使用頻度、傷や汚れ、付属品の有無、動作確認の結果を具体的に書くと、受け取る側も判断しやすくなります。
フリマアプリでは、売れた金額がそのまま手元に残るわけではなく、販売手数料、送料、梱包材などがかかります。 とくにヘアアイロンは細長く、耐熱部分やコードを傷めない梱包も必要です。 充電式製品は配送方法に制限が設けられることもあるため、利用する配送会社やサービスのルールを確認してください。 手間をかけず早く手放したいならリサイクルショップ、少し手間をかけても自分で価格を決めたいならフリマアプリ、身近な人が必要としているなら譲渡、と考えると選びやすいでしょう。
2-5. 他の不用品とまとめて許可を持つ回収業者へ依頼する
引っ越しや大掃除で、ヘアアイロンのほかにドライヤー、電子レンジ、家具、衣類などもまとめて片付けたい場合は、回収業者への依頼が便利です。 日時を相談できる業者なら、自治体の収集日まで待ちにくいときや、一度にたくさんの物を運び出したいときに助かります。 ただし、ヘアアイロン1本だけのために依頼すると、出張費や基本料金の負担が大きくなりやすいので、単品処分より「まとめて片付けたいとき」に向く方法と考えるとよいでしょう。
いちばん大切なのは、家庭から出るごみを適正に回収できる業者かどうかを確認することです。 家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けている、または市区町村から委託されていることが必要です。 「産業廃棄物の許可があります」「古物商の許可があります」と書いてあるだけでは、家庭ごみの回収許可を意味しません。 無料回収を強調しながら、積み込み後に高額な料金を請求するようなトラブルを避けるためにも、許可の種類、料金の内訳、追加料金の条件を契約前に確認しましょう。
見積もりを取るときは、「ヘアアイロンを含めて何点あるか」「階段作業があるか」「当日の追加品はあるか」まで伝えておくと、料金のずれを減らせます。 複数社を比べる場合も、合計金額だけでなく、基本料金、出張費、搬出費、処分費がどこまで含まれるかを見てください。 自治体で簡単に捨てられるヘアアイロンを単品で高い料金を払って処分する必要はありません。 一方で、家の中を一気に片付けたい状況なら、正しい許可を持つ業者へまとめて依頼することで、時間と手間を大きく減らせます。
迷ったときは、まず「まだ安全に使えるか」を見て、使えるなら売却・譲渡、使えないなら自治体や小型家電回収を優先すると分かりやすいです。 買い替えなら販売店・メーカー、大量処分なら許可業者という順番で考えると、自分に合う方法を選びやすくなります。 そして、コードレス型の電池や旧型ガス式だけは、普通のヘアアイロンと同じ感覚で捨てないこと。 安さや手軽さだけでなく、安全に処分できるかまで確認することが、いちばん大切です。
3. 自治体でヘアアイロンの捨て方が違う理由と調べ方
ヘアアイロンを捨てようとしたとき、「不燃ごみでいいのかな」「小型家電の回収ボックスに入れるのかな」と迷ってしまうことがありますよね。 実は、ヘアアイロンの捨て方は全国で1つに統一されているわけではなく、住んでいる市区町村によって扱いが変わります。 同じような大きさ、同じような形のヘアアイロンでも、ある地域では不燃ごみとして収集し、別の地域では小型家電として回収することがあるのです。
どうしてこんな違いがあるのかというと、家庭から出る一般廃棄物は、それぞれの市区町村が地域の収集体制や処理施設などに合わせて処理方法を決めているからです。 また、小型家電リサイクル制度でも、市区町村は地域の事情に合わせて回収品目や回収方法を選べます。 そのため、「小型家電リサイクルの対象になり得る製品だから、全国どこでも回収ボックスに入れられる」というわけではありません。
さらに、ヘアアイロンにはコンセントにつないで使うコード付きタイプだけでなく、リチウムイオン電池などを内蔵したコードレスタイプもあります。 電池を含む製品を間違った区分で捨てると、ごみ収集車や処理施設で発火する危険もあるため、「ヘアアイロン」という品名だけで判断せず、電池の有無まで確認することが大切です。 ここからは、自治体による違いをどう見分ければよいのか、順番に見ていきましょう。
3-1. 世田谷区・千葉市では小型家電回収、熊谷市・大田区では不燃ごみなど地域差がある
自治体による違いを知るには、実際の地域を比べてみると、とてもわかりやすくなります。 たとえば千葉市では、「ヘアアイロン(コテ)」が小型家電として案内されており、使用済み小型家電回収ボックスへ持ち込めます。 ただし、ボックスへ持ち込めない場合には不燃ごみとして出すこともできるため、「小型家電として回収するルート」と「家庭ごみとして収集するルート」の両方が用意されています。
一方、熊谷市の家庭ごみ分別一覧では、ヘアアイロンは不燃ごみとして分類されています。 大田区でも、ドライヤーやアイロンなど、おおむね一辺が30 cm未満の小型家電は不燃ごみとして案内されています。 大田区にも小型家電回収ボックスはありますが、対象は携帯電話やデジタルカメラなど指定された10品目です。 つまり、「自治体に小型家電回収ボックスがある=ヘアアイロンも入れられる」とは限らないのですね。
世田谷区についても同じ点に注意しましょう。 世田谷区では使用済み小型家電の回収制度を実施していますが、現在の回収ボックスは携帯電話、スマートフォン、電卓、タブレット端末、デジタルカメラ、電子辞書、ACアダプター・コード類などの指定12品目が対象です。 ヘアアイロン本体はこの12品目には含まれていないため、一般的な電池を使用しない小型家電で、最も長い辺が30 cm以内なら不燃ごみとして確認するのが基本になります。
このように、千葉市ではヘアアイロンそのものが小型家電回収の対象になっていますが、世田谷区や大田区では「小型家電の回収制度はあるものの、回収ボックスに入れられる品目が限定されている」という違いがあります。 自治体名だけでなく、「ヘアアイロンが対象品目に入っているか」まで見ることが、間違えないための大切なポイントです。
3-2. 自治体公式サイトで「ヘアアイロン」「小型家電」「電池」を検索する
自分の住んでいる地域での正しい捨て方を調べるときは、自治体の公式サイトを使うのがいちばん確実です。 検索するときは、まず「〇〇市 ヘアアイロン 捨て方」「〇〇区 ヘアアイロン ごみ」のように、自治体名と「ヘアアイロン」を組み合わせて検索してみましょう。 ごみ分別辞典や50音別一覧などが見つかれば、「不燃ごみ」「小型家電」「粗大ごみ」といった分類を確認できます。
もし「ヘアアイロン」という品名が見つからなければ、「アイロン」「美容家電」「小型家電」「電気製品」でも調べてみてください。 自治体によって呼び方が違うことがあり、「ヘアアイロン」では検索結果が出なくても、「小型家電」のページに処分方法がまとめられていることがあります。 スマートフォン用のごみ分別アプリや、ごみ分別検索サービスを用意している自治体もあるので、そちらを利用するのも便利です。
そして、コードレスヘアアイロンの場合は、もう1つ「電池」「充電式電池」「リチウムイオン電池」という言葉でも検索してください。 コードレスタイプには充電式電池が内蔵されている製品があり、電池を通常の不燃ごみに混ぜてはいけない地域があります。 取り外せる充電式電池について回収拠点へ持ち込むよう案内している自治体もありますし、製品から電池を取り外せない場合は別の回収方法が指定されていることもあります。
大切なのは、「コード付きのヘアアイロン」と「充電池を内蔵したコードレスヘアアイロン」を同じものとして考えないことです。 製品の底面や持ち手部分の表示、取扱説明書、メーカー公式サイトなどを確認し、「Li-ion」「リチウムイオン」「充電式」といった表示がないか見てみましょう。 わからないときは無理に分解せず、自治体やメーカーへ確認すると安全です。
3-3. サイズによっては粗大ごみ扱いになる可能性も確認する
一般的なヘアアイロンは片手で持てるくらいの大きさなので、不燃ごみや小型家電として処分できるケースが多くなります。 ただし、「小さい家電だから絶対に粗大ごみにはならない」と決めつけるのは避けましょう。 自治体では、品目だけでなく製品の長さや指定袋に入るかどうかを基準に、ごみの区分を変えていることがあるからです。
たとえば世田谷区では、小型家電について最も長い辺の長さが30 cmを超えるものは粗大ごみとして扱われます。 大田区でも、おおむね一辺が30 cm未満の家電製品は不燃ごみ、30 cmを超えるものは粗大ごみになるという基準があります。 千葉市の場合は考え方が少し異なり、市指定のごみ袋に入れて口を結べないものや、口を結べても品物がはみ出すものを原則として粗大ごみとしています。
普通のストレートアイロンやカールアイロンなら問題にならないことが多いのですが、業務用に近い大型モデル、付属スタンドと一体になった製品、大きなケースや機器とセットになっている製品などは注意が必要です。 「たぶん小さいから大丈夫」ではなく、本体の最も長い部分をメジャーで測るだけでも判断しやすくなります。
また、粗大ごみになった場合は、通常のごみ収集日にそのまま置けばよいとは限りません。 事前申し込みが必要だったり、粗大ごみ処理券を購入したり、指定された日の朝までに決められた場所へ出したりする自治体があります。 処分を急いでいるときほど、サイズの確認を早めにしておくと安心です。
3-4. 指定袋・収集日・持込場所・回収ボックスの投入口サイズを確認する
ごみの分類がわかったら、それで終わりではありません。 次に確認したいのが、指定袋、収集日、持込場所、回収ボックスの大きさです。 同じ「不燃ごみ」という分類でも、透明・半透明の袋を使う地域もあれば、自治体指定の有料袋を使う地域もあります。 収集回数も毎週とは限らないため、「燃えないごみの日はいつだったかな」と収集カレンダーまで確認しておきましょう。
千葉市では、不燃ごみに出す場合、10 Lまたは20 Lの不燃ごみ指定袋を使用し、袋の口を結んで決められた収集日に出します。 一方、熊谷市では燃えないものについて透明袋に入れ、指定日の朝8時30分までに出すよう案内されています。 このように、分類が同じでも袋や時間まで同じとは限りません。
小型家電回収ボックスへ持ち込む場合は、設置場所だけでなく投入口のサイズも必ず確認してください。 千葉市の使用済み小型家電回収ボックスは、投入口が縦15 cm×横30 cmで、そこから無理なく入る大きさの小型家電が対象です。 世田谷区の回収ボックスは縦10 cm×横25 cm、大田区では30 cm×15 cmとなっており、自治体によって大きさが違います。
投入口に入らないからといって、ヘアアイロンを押し込んだり、無理に折り曲げたり、勝手に分解したりしてはいけません。 特に充電式電池を内蔵した製品を工具で分解すると、電池を傷つけて発熱や発火につながるおそれがあります。 入らない場合は、自治体が案内する不燃ごみ、別の持込施設、販売店などの方法へ切り替えましょう。
回収ボックスが区役所、市役所、公民館などの建物内に置かれている場合は、開庁時間や施設の利用時間にも注意が必要です。 夜に持って行けばいつでも捨てられるとは限りません。 「どこへ持って行くのか」「何時まで使えるのか」「どのサイズまで入るのか」まで確認しておけば、せっかく持って行ったのに持ち帰ることになる失敗を防げます。
3-5. 引っ越し先では以前住んでいた自治体の分別ルールをそのまま使わない
引っ越したばかりの人は、特に注意してください。 以前住んでいた地域でヘアアイロンを不燃ごみに出していたからといって、新しい住所でも同じ捨て方ができるとは限りません。 市区町村が変われば、ごみの名称、指定袋、収集曜日、粗大ごみになるサイズ、小型家電回収の対象品目まで変わる可能性があります。
たとえば、千葉市で暮らしていた人なら、ヘアアイロンを小型家電回収ボックスへ持ち込む方法を覚えているかもしれません。 しかし、大田区へ引っ越した場合、大田区の小型家電回収ボックスは指定10品目を対象としており、一般的なヘアアイロンは小型家電だからという理由だけでボックスへ入れることはできません。 反対に、以前の地域では不燃ごみにしていた製品が、新しい自治体では資源回収の対象になっている場合もあります。
ごみ分別ルールは、住所変更と一緒に「リセットする」くらいの気持ちで覚え直すと安心です。 引っ越し後にもらったごみ収集カレンダーや分別冊子を確認し、スマートフォンでは新しい自治体の公式サイトをブックマークしておきましょう。 自治体がごみ分別アプリを提供している場合は、地域設定も新住所へ変更してください。
また、自治体のルールは一度覚えれば永久に同じとは限りません。 回収品目や回収拠点、電池の処分方法などが変更されることもあるため、数年前のブログや昔の分別表だけで判断せず、処分する時点の自治体公式情報を見ることが大切です。 「ヘアアイロン」「小型家電」「電池」「粗大ごみ」の4つを確認すると、コード付き、コードレス、大型モデルのどれでも処分方法を判断しやすくなります。
ヘアアイロンは小さな家電ですが、捨て方を間違えると回収してもらえないだけでなく、充電式電池を含む製品では火災事故につながる可能性もあります。 まず自分のヘアアイロンがコード付きかコードレスかを確認し、次に自治体公式サイトで品目とサイズを調べ、最後に指定袋や収集日、回収場所まで確認しましょう。 この順番で調べれば、「どこに捨てればいいの?」と迷ったときでも、安全で正しい処分方法を見つけやすくなります。
4. 種類別|ヘアアイロンの安全な捨て方
ヘアアイロンを捨てるときは、見た目よりも「何を電源にして動く製品なのか」を確かめることが大切です。 ストレート用、カール用、ブラシ型など形が違っていても、処分するときに特に気を付けたいのは、電源コード、充電池、乾電池、ガスといった中身です。 とくにリチウムイオン電池を内蔵した製品や、ガスカートリッジを使う製品は、一般の不燃ごみにそのまま混ぜると、収集や処理の途中で発火や破裂につながるおそれがあります。 まず本体の裏側や持ち手、取扱説明書を見て、コード式、充電式、電池交換式、ガス式のどれに当てはまるかを確認しましょう。
自治体によって分別区分が異なる点にも注意が必要です。 たとえば東京都大田区では、一辺がおおむね30 cm未満の小型家電を不燃ごみとして扱うルールがあります。 一方で、小型家電回収ボックスを設置して資源として回収している自治体もあります。 同じ東京都内でも扱いが同じとは限らないため、最後に優先するのは住んでいる市区町村の最新ルールだと覚えておくと迷いにくくなります。
4-1. コード付きヘアアイロンは完全に冷ましてコードをまとめて処分する
コンセントにつないで使うコード付きヘアアイロンは、充電池やガスを搭載していない製品であれば、比較的処分しやすいタイプです。 自治体のルールでは、不燃ごみや小型家電として扱われるケースがあります。 ただし、「電源を抜いたから、すぐ袋に入れてよい」というわけではありません。 ヘアアイロンのプレートやヒーター部分は使用後もしばらく高温なので、手で触れて熱を感じない状態まで十分に冷ましてから処分の準備をしてください。
コードと水分も安全のために確認する
冷めたら、コードがほかのごみに絡まないように軽くまとめます。 自治体から特別な指定がなければ、ほどけないようテープなどで固定しておくと扱いやすくなります。 コードの被膜が裂けて内部が見えている場合は、そのまま触ったり引っ張ったりせず、露出部分を絶縁テープで保護しておくと安心です。 ただし、世田谷区のように資源化の作業をしやすくするため、コード付き小型家電のコードを可能な範囲で切って出すよう案内している自治体もあります。 そのため、「必ず束ねる」と決めつけず、地域の案内を先に確認しましょう。
洗面所や浴室の近くで使っていたヘアアイロンなら、水滴や湿気にも気を付けます。 本体が濡れている場合は乾いた布で拭き、十分に乾燥させてください。 焦げ跡がある、コードが異常に熱くなったことがある、プレート付近からにおいがしたという製品は、最後にもう一度通電して確かめる必要はありません。 安全のため使用をやめ、完全に冷えた状態で自治体や回収先のルールに沿って処分しましょう。
4-2. コードレス・充電式ヘアアイロンは内蔵電池を確認して処分する
コードレスやUSB充電式のヘアアイロンは、持ち運びやすく便利ですが、処分するときはコード付きより慎重な確認が必要です。 多くの充電式製品ではリチウムイオン電池などの小型充電式電池が使われており、電池を入れたまま一般ごみに混ぜると、収集車や処理施設で押しつぶされた際に発火する危険があります。 東京消防庁によると、令和7年中に東京消防庁管内で発生したリチウムイオン電池搭載製品からの火災は382件で、過去最多となりました。 すべてが廃棄時の火災という意味ではありませんが、電池は強い衝撃や損傷などをきっかけに出火する危険があるため、処分時の分別を「できればやること」で済ませない姿勢が大切です。
取り外せる電池と取り外せない電池で対応を分ける
最初に、取扱説明書やメーカーの案内を見て、利用者が電池を取り外せる構造かどうかを確認します。 取り外し可能な小型充電式電池で、JBRCの回収対象に当てはまるものは、協力店や協力自治体へ持ち込めます。 JBRCでは、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池の3種類を対象としており、持ち込む前には対象メーカーや電池の状態も確認する必要があります。 取り外した電池は、金属端子が触れ合ってショートしないよう、端子部分を絶縁テープで覆っておきましょう。
一方、電池が本体の中に固定されていて、利用者が取り外すことを想定していないヘアアイロンは、無理に分解してはいけません。 ドライバーで本体を開けたり、電池をこじ出したりすると、電池を傷付けて発熱や発火を招くおそれがあります。 このタイプは、本体ごと回収できる自治体のルートがあるかを確認し、分からない場合はメーカーや販売店へ処分方法を問い合わせるのが安全です。 また、電池が膨らんでいる、水に濡れている、破損しているといった異常がある場合は、通常の回収ボックスへ自己判断で入れず、自治体やメーカーへ相談してください。
4-3. 電池交換式ヘアアイロンは本体と電池を分けて処分する
単3形や単4形などの電池を交換して使うヘアアイロンでは、本体と電池を分けるのが基本です。 先に電池を抜き、本体は自治体が指定する不燃ごみや小型家電の区分に従って処分します。 電池を抜いたつもりでも、旅行用ポーチや本体の電池ケースに予備電池を入れたままにしていることがあるので、ふたを開けて中身が空になっているかまで確認しましょう。
乾電池と充電式電池を同じ回収箱に入れない
ここで気を付けたいのは、「電池なら全部JBRCの回収ボックスへ入れればよい」と考えないことです。 JBRCが回収するのは対象となる小型充電式電池で、一般的な乾電池やコイン電池などは対象外です。 乾電池を使う製品なら、抜き取った電池は住んでいる自治体の電池回収ルールに従ってください。 反対に、交換式でもリチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニカド電池などの充電式電池を使う製品なら、JBRCの対象条件を確認して適切な回収先へ持ち込みます。
本体側も、電池を抜けば何でも可燃ごみにできるわけではありません。 金属やヒーター、電子部品を含む小型家電なので、地域によって不燃ごみ、小型家電回収などの扱いに分かれます。 また、大型の製品では寸法によって粗大ごみになる場合があります。 自治体によっては30 cm前後を一つの基準にしているため、本体が大きいときは最長辺も測っておくとスムーズです。
4-4. ガス式ヘアアイロンは残留ガスとカートリッジの処理方法を確認する
古い携帯用ヘアアイロンの中には、電気ではなくガスカートリッジを使って発熱するタイプがあります。 現在はあまり見かけなくなった方式ですが、引き出しの奥から昔の旅行用ヘアアイロンが出てきたときは、普通のコード式と同じ感覚で捨てないでください。 ガスが残った状態で収集・圧縮されると、破裂や火災につながる危険があるためです。
穴を開けず、製品の案内と自治体ルールを優先する
処分前には、まずメーカーの取扱説明書やカートリッジの表示を確認し、指定された方法でガスを使い切れるかを確かめます。 作業は火気のない安全な場所で行い、火を近付けて残量を確かめるようなことは絶対に避けましょう。 また、カートリッジに自己判断で穴を開ける方法は危険なので行わないでください。 ガスが残っているか分からない、古くて表示が読めない、カートリッジが外れないという場合は、無理に操作せず自治体やメーカーへ確認するのが安全です。
ガスを使い切った後も、本体とカートリッジを同じ区分で捨てられるとは限りません。 本体は小型家電や不燃ごみ、カートリッジは自治体が定めるガス容器やスプレー缶などの区分に分かれることがあります。 回収方法によっては「中身を使い切る」「別袋にする」などの指定があるため、住んでいる地域の案内を確認してください。 ガス式は「空にしたつもり」で出すのではなく、残留ガスがないことと、カートリッジの分別方法まで確認して完了と考えると安全です。
4-5. ストレート・カール・ブラシ型・スチーム式でも電源方式を基準に判断する
ヘアアイロンには、ストレートアイロン、カールアイロン、ブラシ型、スチーム式など、たくさんの形があります。 でも、捨て方を決めるときに「ストレートだから不燃ごみ」「カールだから小型家電」というように、スタイリング方式だけで分けることはできません。 見るべきポイントは、コンセント式か、充電池内蔵か、交換式電池か、ガス式かという電源方式です。 同じストレートアイロンでも、コード付きとUSB充電式では処分前に行う作業がまったく違います。
迷ったら「電源・中身・大きさ」の3点を順番に見る
まず電源を確認し、コード式なら冷却とコードの処理、充電式なら電池の取り外し可否、電池交換式なら本体と電池の分別、ガス式なら残留ガスとカートリッジを確認します。 次に、本体に水を入れるスチーム式なら、タンクや給水部に残った水を捨て、しっかり乾かしてから処分します。 最後に本体の大きさを確認し、自治体の不燃ごみ、小型家電、粗大ごみなどの基準に当てはめましょう。
たとえば東京都大田区では、おおむね一辺30 cm未満の小型家電を不燃ごみとして扱っていますが、自治体によって回収ボックスの対象品目やサイズ、収集日、出し方は異なります。 小型家電回収ボックスを利用する場合も、投入口に入らない製品を無理に押し込むのは避けてください。 また、まだ正常に動くヘアアイロンなら、処分だけでなくリユースや販売店の回収を検討する方法もあります。 ただし、焦げ跡、断線、温度異常などがある製品は人に譲らず、安全な廃棄を優先しましょう。
種類が多くて迷ったときは、難しく考えなくても大丈夫です。 「まず電源方式を見る、危険物になる電池やガスを確認する、最後に自治体の分別表で答え合わせをする」という順番なら、ほとんどのヘアアイロンで判断しやすくなります。 とくに充電池やガスを含む製品だけは一般ごみに混ぜず、回収先が分からない場合はメーカー、販売店、自治体の窓口へ確認してから出してください。 安全に処分することは、家の中をすっきりさせるだけでなく、収集作業をする人や処理施設を火災から守ることにもつながります。
5. コードレスヘアアイロンのリチウムイオン電池はどう処分する?
コードレスヘアアイロンを処分するときに、いちばん注意したいのが本体の中に入っているリチウムイオン電池です。 コンセントにつながなくても使えるコードレス型は持ち運びやすく、旅行や外出先でも便利ですが、その便利さを支えている充電池は、捨て方を間違えると火災の原因になることがあります。 「小さい家電だから、不燃ごみの袋に入れておけば大丈夫だよね」と考えたくなりますが、ここは少しだけ慎重になりましょう。 コード付きヘアアイロンとコードレスヘアアイロンでは、処分時に確認するポイントが違います。 コードレス型は、まず「充電池が入っているか」「自分で安全に取り外せる構造か」「電池に膨張や変形などの異常がないか」を確認することが大切です。 自治体によってはヘアアイロンを不燃ごみや小型家電として回収していますが、リチウムイオン電池を含む製品については別の分別ルールを設けていることがあります。 そのため、本体だけを見て「ヘアアイロンは不燃ごみ」と判断せず、充電池まで含めた処分方法を確認してください。 取扱説明書、メーカーの公式サイト、自治体のごみ分別ページなどを順番に確認すると迷いにくくなります。
5-1. リチウムイオン電池を一般ごみに混ぜると発火・収集車火災につながるおそれがある
リチウムイオン電池がこわいのは、見た目が小さくても内部に大きなエネルギーをためているところです。 家庭で普通に使っているあいだは便利な電池ですが、ごみとして収集されたあとに強い圧力や衝撃が加わると、内部でショートして発熱し、発煙や発火につながるおそれがあります。 ごみ収集車では、たくさんのごみを効率よく運ぶために荷箱の中でごみを押し込んだり圧縮したりします。 もし、その中にコードレスヘアアイロンやモバイルバッテリーのようなリチウムイオン電池入り製品が混ざっていると、電池が押しつぶされたり、ほかの金属に当たったりして損傷する可能性があります。 つまり、自宅でごみ袋に入れたときには何も起きなくても、収集車の中や処理施設で危険な状態になることがあるのです。
とくに気をつけたいのは、「電池が切れているから安全」「もう充電できないから大丈夫」と思い込むことです。 充電できなくなった電池でも、内部に電気が残っている場合があります。 また、古くなったリチウムイオン電池は内部が劣化していることもあるため、乱暴に扱わないことが大切です。 燃やすごみ、不燃ごみ、プラスチックごみなどに、自治体の指示を確認せずそのまま混ぜるのは避けましょう。 「小さいから見つからないだろう」と考えるのも危険です。 収集車や処理施設で火災が起きれば、作業員が危険にさらされるだけでなく、収集作業の停止や設備の損傷につながることもあります。 たった1本の電池でも事故のきっかけになり得るので、コードレスヘアアイロンを捨てるときは、まず電池の存在を意識してください。
5-2. 東京消防庁では令和5年の廃棄物収集車火災41件中21件が電池類に関連
「本当にそこまで注意しないといけないの?」と感じる人もいるかもしれません。 そこで知っておきたいのが、東京消防庁が公表している火災に関する数字です。 令和5年には、東京都内でごみ収集車から出火した火災が41件発生し、そのうち21件が電池類に関連する火災とされています。 41件のうち21件ですから、半数を超える計算になり、リチウムイオン電池などを含む製品を正しく分別することが、火災防止のためにとても重要だと分かります。 コードレスヘアアイロンは、見た目だけでは「火が出るごみ」には見えません。 けれども、内部にリチウムイオン電池を搭載していれば、モバイルバッテリーやコードレス掃除機などと同じように、廃棄時には電池を意識した分別が必要です。
41件という数字を1年間で考えると、決して珍しい事故とは言い切れません。 しかも、火災が起きる場所は家庭のごみ箱ではなく、収集車の荷箱やごみ処理施設など、私たちから見えにくい場所です。 家庭から出されたごみは収集車の中で圧縮され、その後も処理施設で選別や破砕などの工程を通ることがあります。 このときにリチウムイオン電池へ強い力が加わると、内部短絡によって発火し、大きな火災につながるおそれがあります。 だからこそ、「今まで普通ごみに入れて問題なかったから、今回も大丈夫」と考えないようにしましょう。 大事なのは、ヘアアイロンという製品名だけで捨て方を決めず、内部に充電池があるかどうかまで確認することです。 自治体の分別検索で「ヘアアイロン」と調べたあと、「充電式電池」「リチウムイオン電池」「小型充電式電池」の項目も確認すると、より安全な処分方法を見つけやすくなります。 もし案内が分かりにくければ、自治体の清掃担当窓口に製品名と「コードレスで、リチウムイオン電池が内蔵されています」と伝えて確認するとスムーズです。
5-3. 取り外せる充電池はJBRC協力店など適切な回収先を確認する
コードレスヘアアイロンの充電池が、取扱説明書どおりの方法で簡単に取り外せるタイプなら、本体と充電池を分けて処分できる場合があります。 小型充電式電池の回収では、一般社団法人JBRCの協力店・協力自治体を利用できるケースがあります。 家電量販店や電気店、ホームセンターなどが協力店になっていることがありますが、どの店舗でも、どの電池でも必ず回収してもらえるわけではありません。 JBRCの回収対象となるのは、JBRC会員企業製で、電池の種類が明確なニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池など、所定の条件を満たした小型充電式電池です。 リサイクルできる充電池には、3本の矢印を組み合わせたリサイクルマークや「Li-ion」などの表示が付いていることがあります。 ただし、リサイクルマークが付いているだけで自動的にJBRCの回収対象になるわけではないため、メーカーなどの条件も確認してください。 そのため、持ち込む前に電池の表示やメーカー名を確認し、利用予定の店舗が回収に対応しているかを調べておくと安心です。
電池を取り外したら、金属端子がむき出しになっている場合は、ほかの金属と触れてショートしないように絶縁して持ち運ぶことが重要です。 ビニールテープや絶縁テープなどで端子部分を覆い、鍵、硬貨、クリップなどの金属類と一緒に袋へ入れないようにしましょう。 そして、回収場所を見つけても、すぐに自分で投げ込むのではなく、店舗の案内表示を確認してください。 JBRCでは協力店を利用するときにスタッフへ声をかけるよう案内しています。 「取り外せたから、どの回収ボックスでもOK」ではなく、電池の種類、メーカー、状態、店舗の回収条件まで確認することがポイントです。 本体側は、自治体の小型家電回収や不燃ごみなど、地域のルールに従って処分します。 本体と電池を別々のルートで処分するイメージを持つと分かりやすいでしょう。
5-4. 電池を取り外せない一体型は無理に分解せずメーカー・販売店へ確認する
コードレスヘアアイロンには、充電池を利用者が取り外すことを想定していない一体型もあります。 ネジを外せば中の電池が見えそうだからといって、自分で分解するのはおすすめできません。 内部には配線や基板、充電池が近い位置に収められていることがあり、工具で電池を傷つけたり、端子同士を触れさせたりすると、ショートや発熱につながるおそれがあります。 とくに、ケースをこじ開ける、電池パックを切る、強い力で引っ張るといった作業は避けてください。 「電池だけ外したほうがリサイクルしやすそう」と思っても、安全に取り外せない構造なら、そのまま適切な窓口へ相談するほうが安心です。 取扱説明書に利用者向けの「電池の取り外し方法」が明記されていない製品は、無理に分解しないと覚えておきましょう。
一体型の場合は、まずメーカーのサポート窓口や公式サイトで廃棄方法を確認しましょう。 メーカーによっては、製品の回収方法や修理・リサイクルに関する案内を掲載している場合があります。 買い替えを予定しているなら、購入予定の家電量販店に旧製品の回収が可能か尋ねる方法もあります。 家電量販店などでは小型家電の回収サービスを行っていることがありますが、無料か有料か、購入時のみか、バッテリー内蔵品に対応しているかなど条件は店舗によって異なります。 そのため、「コードレスヘアアイロンで、充電池を取り外せないタイプです」と具体的に伝えてください。 メーカーや販売店で対応できない場合は、自治体に相談し、バッテリー内蔵小型家電としての出し方を確認します。 自治体によっては専用回収、拠点回収、小型家電回収など別の方法を設けていることがあります。 迷ったときに大切なのは、自己判断で分解することではなく、その製品を安全に受け入れてくれる処理ルートを確認することです。
5-5. 膨張・変形・発熱したバッテリーは通常の回収ボックスへ入れず自治体などへ相談する
最後に、いちばん慎重に扱ってほしいのが、膨張、変形、破損、水濡れ、異常な発熱などが見られるバッテリーです。 コードレスヘアアイロンの本体が以前よりふくらんでいる、ケースにすき間ができている、充電していないのに熱い、焦げたようなにおいがする、といった異常がある場合は、通常の電池と同じ感覚で扱わないでください。 JBRCの回収では、破損した電池や膨張した電池、水濡れした電池、解体された電池パックなどは回収対象外とされています。 つまり、近所に充電式電池の回収場所があるからといって、異常のあるバッテリーをそのまま通常の回収ボックスへ入れるのは適切ではありません。 ほかの電池と接触したり、運搬中に力が加わったりすると危険性が高まるためです。
このような状態に気づいたら、まず使用と充電をやめ、強く押したり、穴を開けたり、無理に電池を外したりしないでください。 膨らんだバッテリーを「小さくすれば捨てやすいから」と押しつぶすのも危険です。 高温になる車内や直射日光が当たる場所、暖房器具の近くなどに放置するのも避けましょう。 処分方法は、自治体の清掃担当窓口、メーカー、販売店などに状態を伝えて確認します。 「リチウムイオン電池が膨張している」「本体から外せない」「発熱したことがある」のように、異常の内容まで具体的に伝えると案内を受けやすくなります。 自治体によって受け入れ場所や持ち込み方法が違うため、普通のごみ収集日に自己判断で出さないことが大切です。 通常の電池回収ルートに出せない状態だからこそ、自己判断で捨てず、受け入れ可能な窓口を確認してください。
コードレスヘアアイロンを安全に処分するための順番は、とてもシンプルです。 まず充電池の有無を確認し、次に取り外せるかどうかを確認し、最後に膨張や破損などの異常がないかを見ます。 取り外せる正常な充電池ならJBRC協力店などの回収先を確認し、一体型ならメーカーや販売店、異常があるなら自治体などへ相談してください。 この順番で確認すれば、「何ごみに出せばいいの?」と迷ったときでも判断しやすくなります。 ヘアアイロンは毎日の身支度を助けてくれた身近な家電です。 最後まで安全に扱って、収集車や処理施設での火災を防ぐところまでが、正しい処分だと考えておきましょう。
6. 小型家電リサイクルでヘアアイロンを処分する方法
使わなくなったヘアアイロンを処分するときは、すぐに「不燃ごみの袋へ入れればいい」と考えず、まず小型家電として回収してもらえるかを調べてみましょう。 ヘアアイロンは、自治体によって「不燃ごみ」として扱われる場合もあれば、「小型家電リサイクル」の対象として回収される場合もあります。 同じ東京都内でも扱いが同じとは限らないので、「前に住んでいた地域では不燃ごみだったから、今の地域でも同じだろう」と決めつけないことが大切です。
小型家電リサイクルを利用できる地域では、市役所や区役所、公共施設などに設置された回収ボックスへ持ち込めることがあります。 回収されたヘアアイロンは、そのまま捨てられるのではなく、内部に使われている金属やプラスチックなどを再利用するためのルートへ回されます。 お家で役目を終えた小さな家電が、別の製品を作るための資源として役立つ可能性があるわけです。
ただし、回収ボックスなら何でも入れてよいわけではありません。 ヘアアイロンの大きさ、コード付きかコードレスか、バッテリーが入っているかなどによって、利用できる回収方法が変わることがあります。 また、回収ボックスが建物の中にある場合は、夜間や休館日には利用できないこともあります。 「持って行けば必ず捨てられる」と考えるのではなく、出かける前に自治体の公式サイトやごみ分別アプリで確認しておくと安心です。
6-1. ヘアアイロンは小型家電リサイクルの対象として回収される場合がある
ヘアアイロンは、ドライヤーなどと同じように、小型の電気製品として回収される場合があります。 小型家電リサイクル法は、使用済みの小型電子機器などに含まれる有用な資源を回収し、再利用につなげるための仕組みです。 そのため、自治体が回収対象品目にヘアアイロンを含めていれば、家庭の不燃ごみとして捨てる以外に、小型家電回収ボックスへ持ち込む方法を選べます。
ここで覚えておきたいのは、「ヘアアイロンだから全国どこでも同じ捨て方」というわけではないことです。 具体例を見ると、東京都世田谷区や千葉市では、小型家電の回収ルートが用意されています。 一方、埼玉県熊谷市や東京都大田区では、ヘアアイロンが不燃ごみとして扱われるケースがあります。 このように、東京都内でも世田谷区と大田区で分別方法が異なることがあるため、都道府県だけで判断するのはおすすめできません。
調べるときは、「自治体名 ヘアアイロン ごみ」「自治体名 小型家電 回収ボックス」などで検索すると見つけやすいでしょう。 公式サイトにごみ分別検索がある場合は、「ヘアアイロン」と入力して、品目ごとの捨て方を確認します。 回収対象になっている場合でも、持ち込み場所、受付時間、対象サイズ、電池の扱いなどが別に決められていることがあるので、そこまで見ておくのがポイントです。
また、処分前には必ず電源を切り、コード付き製品ならコンセントから抜いて、プレート部分が十分に冷えていることを確認してください。 ヘアアイロンは使用直後のプレートが高温になる家電です。 「もう捨てるものだから」と急いで袋や箱に入れるのではなく、完全に冷めてから扱いましょう。 浴室や洗面所など湿気の多い場所で使っていた場合は、水滴もきれいに拭き取り、乾いた状態にしておくと安全です。
6-2. 市役所・区役所・公共施設などの小型家電回収ボックスを探す
小型家電回収を利用すると決めたら、次は回収ボックスがどこにあるかを探しましょう。 設置場所の例としては、市役所、区役所、公共施設のほか、地域によっては家電量販店などが挙げられます。 普段の買い物や役所への用事のついでに持ち込める場所が見つかれば、特別な収集日を待たずに処分しやすくなります。
ただし、回収ボックスは建物の外ではなく、庁舎や施設の中に置かれていることがあります。 その場合、開庁時間や開館時間を過ぎると中に入れません。 夜に仕事から帰ってきてから持って行ったのに閉まっていた、休館日に出かけたら利用できなかった、ということを避けるためにも、設置場所と利用可能時間をセットで確認してください。 施設の臨時休館や年末年始なども考えられるので、処分を急いでいるときほど事前確認が役立ちます。
回収場所を調べるときは、住所だけでなく「何階にあるか」「どの入口の近くか」「受付へ声をかける必要があるか」まで分かると、持ち込みがぐっと楽になります。 自治体によっては複数の拠点を用意していることもあるので、自宅から一番近い場所だけでなく、通勤や買い物の途中に立ち寄れる場所も見てみましょう。 ヘアアイロン1本のために遠くまで車で運ぶより、日常の移動と合わせたほうが負担を減らせます。
なお、家電量販店での回収を利用したい場合は、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどの店舗で小型家電の回収を行っている例があります。 ただし、すべての店舗が同じ条件ではありません。 無料か有料か、買い替え時だけ受け付けるのか、ヘアアイロン単体でも持ち込めるのかなどは店舗ごとに異なることがあるため、店頭へ行く前に確認しておきましょう。
6-3. 投入口に入るサイズか事前に確認し無理に押し込まない
小型家電回収ボックスを使うときに、見落としやすいのが投入口の大きさです。 「小型家電なのだから、ヘアアイロンなら何でも入るだろう」と思ってしまいがちですが、回収ボックスごとに投入できるサイズが決められています。 ストレートアイロンは細長く見えても、持ち手やプレート周辺に厚みがありますし、カールアイロンはパイプ部分が長い製品もあります。 本体が入っても、コードやプラグが引っ掛かることも考えられます。
投入口より大きいと分かった場合は、斜めにして無理やり入れたり、強く押し込んだりしないでください。 途中で引っ掛かると、回収ボックスが使えなくなったり、製品が破損したりする原因になります。 特に、コードレス製品を強く押し込んで本体を傷つけると、内蔵バッテリーに負担をかけるおそれもあります。 入らないときは「少し力を入れればいけそう」と考えず、別の回収拠点や自治体が指定する不燃ごみなど、別の方法へ切り替えましょう。
サイズ確認は、家を出る前に行うのがおすすめです。 自治体の案内ページに「投入口○cm×○cmまで」のような基準が掲載されていれば、ヘアアイロンの長さ、幅、厚みをメジャーで測って比べます。 掲載がない場合は、自治体の担当窓口へ問い合わせる方法もあります。 ほんの1分ほど測っておくだけでも、回収ボックスの前で困る可能性を減らせます。
また、コード付きヘアアイロンは、持ち運ぶ前にコードを軽くまとめておくと扱いやすくなります。 コードをきつく巻き付ける必要はありませんが、ばらばらのままだと移動中に引っ掛かりやすくなります。 コードの被膜が破れている場合は、露出部分に触れないよう注意してください。 焦げ跡がある製品も、十分に冷えたことを確認してから持ち込みましょう。
6-4. バッテリー入り製品を投入できるか回収拠点ごとのルールを確認する
コードレスのヘアアイロンを捨てるときは、コード付き製品より慎重な確認が必要です。 コードレスタイプには、リチウムイオン電池などの充電式バッテリーを内蔵している製品が多くあります。 このような電池を、回収対象ではないごみに混ぜると、収集や処理の途中で発火する危険があります。 実際、令和5年の東京都内では、廃棄物収集車の火災41件のうち21件が電池類の混入に関係していました。 小さなヘアアイロン1本でも、「電池が入ったままかどうか」を軽く考えないことが大切です。
まず取扱説明書やメーカーの製品情報を見て、バッテリーの有無と、利用者が安全に取り外せる構造かを確認しましょう。 電池を取り外せる製品では、取り外した充電式電池を、家電量販店やホームセンターなどにあるJBRC協力店の充電式電池回収ボックスへ持ち込める場合があります。 ただし、対象となる電池の種類や状態には条件があるため、こちらも回収先のルールを確認してください。
反対に、バッテリーが本体に内蔵されていて簡単に取り外せない製品は、自分で分解しようとしないほうが安全です。 工具を使ってこじ開けたり、電池を傷つけたりすると、発熱や発火につながる可能性があります。 そのような製品は、自治体の回収拠点で「電池内蔵小型家電」として受け付けているか確認し、対象外ならメーカーや販売店へ処分方法を問い合わせましょう。
回収ボックスに「小型家電」と書いてあっても、バッテリー内蔵製品まで一律に投入できるとは限りません。 だからこそ、確認する項目は「ヘアアイロンが対象か」だけでは足りません。 「コードレスか」「バッテリー内蔵か」「電池を外せるか」「その拠点が電池入り製品を受け付けるか」まで確認すると、安全な処分につながります。
6-5. 不燃ごみより小型家電回収を選ぶメリットは金属などを資源として再利用できること
自治体のルール上、不燃ごみと小型家電回収のどちらも利用できる場合は、小型家電回収を選ぶ意味があります。 ヘアアイロンには、金属やプラスチックなど、再利用できる可能性のある素材が使われています。 小型家電リサイクルのルートへ出すことで、こうした素材を資源として回収し、次の製品や原材料に生かしやすくなります。 「捨てたら終わり」ではなく、「使える資源を次へ渡す」という考え方ができるのが大きなメリットです。
もちろん、すべての地域で小型家電回収を利用できるわけではありません。 自治体がヘアアイロンを不燃ごみとして指定しているなら、そのルールに従うのが基本です。 たとえば、世田谷区や千葉市のように小型家電回収の選択肢がある地域もあれば、熊谷市や大田区のように不燃ごみとして案内される地域もあります。 大切なのは、「リサイクルのほうがよさそうだから」と自己判断するのではなく、お住まいの自治体が用意している正式な回収ルートの中から選ぶことです。
小型家電回収を使えるときは、処分の手順を難しく考えなくても大丈夫です。 まず自治体の分別ルールでヘアアイロンが対象かを確認し、次に近くの回収ボックスを探し、投入口のサイズを確かめます。 コードレスならバッテリーの扱いも確認し、利用時間内に持ち込めばよい、という順番です。 この流れで確認すると、何を調べればよいのか迷いにくくなります。
壊れたヘアアイロンでも、正しい回収先を選べば資源として役立つ可能性があります。 「もう使えないから、とにかくごみ袋へ」という捨て方ではなく、まず小型家電回収が利用できるかを確認してみてください。 安全面では、十分に冷ますこと、濡れたままにしないこと、バッテリーを勝手に分解しないことも大切です。 自治体の最新ルールを確認し、安全とリサイクルの両方を意識して処分することが、ヘアアイロンを気持ちよく手放すためのいちばん確実な方法です。
7. 家電量販店・メーカーでヘアアイロンを回収してもらう方法
ヘアアイロンを処分するとき、「ごみの日まで待つのは面倒だな」「せっかくなら資源として再利用してほしいな」と思うことがありますよね。 そんなときに確認したいのが、家電量販店やメーカーの回収サービスです。 ヘアアイロンは小型家電として回収ルートに乗せられることがあり、買い替えのついでに古い1台を持ち込めるケースもあります。 ただし、どのお店でも、どんなヘアアイロンでも、いつでも無料で引き取ってもらえるわけではありません。 店舗によって「購入した人だけ」「店頭持ち込みのみ」「宅配回収」「有料」といった条件が違い、コードレス型では内蔵バッテリーの扱いも確認する必要があります。 せっかくお店まで持っていったのに「これは受け取れません」とならないように、順番にチェックしていきましょう。
7-1. ビックカメラ・ヨドバシカメラ・ヤマダデンキなどの小型家電回収を確認する
まずは、いつも利用している家電量販店が小型家電の回収を行っているかを確認します。 ヘアアイロンは、金属やプラスチックなど再利用できる素材を含む小型家電なので、自治体の不燃ごみだけでなく、小型家電リサイクルの仕組みを利用できる場合があります。 家電量販店を利用するメリットは、新しいヘアアイロンを選ぶタイミングで古い製品の処分まで一緒に考えられることです。 「新しいものを買ったのに、古いものだけ洗面台の下にずっと残っている」ということも防ぎやすくなります。
ビックカメラで確認したいこと
ビックカメラでは、パソコンや小型家電を対象にしたリサイクルサービスが案内されており、400品目以上が対象とされています。 宅配型のサービスでは、指定サイズの箱に対象品を詰め、1箱1,958円で回収してもらう仕組みがあります。 ヘアアイロン1本だけのために箱を使うと割高に感じるかもしれませんが、古いドライヤー、ケーブル、小型のデジタル機器など、ほかの対象品も一緒に整理したい家庭には使いやすい方法です。 店頭での対応や買い替えキャンペーンの条件は時期や店舗で変わることがあるため、「ヘアアイロンを1台だけ持ち込みたい」と伝えて確認すると迷いません。
ヨドバシカメラで確認したいこと
ヨドバシカメラも小型家電リサイクル回収を案内しており、店舗やテレフォンショッピングなどで申し込み方法を確認できます。 自宅への回収を希望し、回収だけのために訪問してもらう場合は、別途2,200円の出張費が必要と案内されています。 また、宅配便を利用する小型家電リサイクルでは、1箱2,200円という方法もあります。 つまり、「お店に持っていく」「新しい家電の配送と一緒に相談する」「宅配便でまとめて送る」のどれを選ぶかで、手間も費用も変わります。 ヘアアイロン1台なら店頭相談、ほかの小型家電も多いなら宅配というように、家にある不用品の量で選ぶと分かりやすいでしょう。
ヤマダデンキで確認したいこと
ヤマダデンキでも使用済み小型家電の回収が行われています。 案内されている指定段ボールの大きさは、長さ590mm×幅490mm×深さ470mmです。 一方で、沖縄県の店舗では小型家電回収サービスの受付を行っていないという案内もあります。 このように、同じ全国チェーンでも地域や店舗によって利用条件がそろっているとは限りません。 近所に店舗があるから大丈夫と決めつけず、店舗ページや電話で「家庭用のヘアアイロンは回収対象ですか」と確認してから持ち込みましょう。
7-2. 「買い替え時のみ」「持ち込み可」など店舗ごとの条件を確認する
次に大切なのが、回収の「条件」です。 ここは少しだけややこしいところですが、確認する内容は難しくありません。 お店に電話するときは、「ヘアアイロンだけを持ち込めるか」「新しい製品を買わなくても回収できるか」「他店で買った製品でもよいか」の3点を聞けば、かなり判断しやすくなります。 買い替え時だけ旧製品を引き取るサービスもあれば、購入とは関係なく小型家電を受け付けるサービス、箱にまとめて宅配回収するサービスもあるためです。
たとえば、明日新しいヘアアイロンを買う予定なら、購入前に古い1台をバッグに入れて店頭へ持っていけるか確認しておくとスムーズです。 反対に、新品を買う予定がなく、壊れたヘアアイロンだけ処分したい場合は、「回収のみでも利用できるか」が重要になります。 また、回収カウンターがレジとは別の場所にある店舗や、受付時間が営業時間より短い店舗も考えられます。 子どもでも遠足の持ち物を前の日に確認しますよね。 それと同じで、持っていく前に受付場所、受付時間、対象品、必要な料金を確認するだけで、持ち帰る手間をぐっと減らせます。
7-3. 無料か有料かを持ち込む前に確認する
「小さなヘアアイロンだから、無料でしょ」と思ってしまいやすいのですが、ここは先に確認しておきたいポイントです。 小型家電の回収は、無料のケースもあれば、宅配用の箱代や回収料金、訪問回収の出張費などがかかるケースもあります。 たとえば、ビックカメラの宅配型小型家電リサイクルは1箱1,958円、ヨドバシカメラの宅配便リサイクルは1箱2,200円と案内されています。 ヨドバシカメラでは、回収だけを目的に自宅へ訪問してもらう場合、2,200円の出張費が別途必要です。 金額だけを見るのではなく、「1台だけなのか」「箱にほかの小型家電も入れられるのか」「自宅まで来てもらうのか」で比べると、自分に合う方法を選びやすくなります。
なお、キャンペーンによる下取りや買い替え特典と、通常のリサイクル回収は同じサービスとは限りません。 「下取り」と書いてあれば、新しい製品の購入が条件になっていることがありますし、「リサイクル回収」と書いてあっても有料の場合があります。 ですから、店員さんには「このヘアアイロンを処分したいです。今日、新しい商品を買わなくても回収できますか。料金はいくらですか」と具体的に聞くのがおすすめです。 無料か有料かだけでなく、購入条件までセットで確認することが、いちばん確実です。
7-4. バッテリー内蔵型は回収対象になるか事前に問い合わせる
コードレスのヘアアイロンを処分するときは、コード付きより慎重に確認しましょう。 コードレス型にはリチウムイオン電池などの充電式電池を内蔵している製品があり、一般のごみに混ぜると、収集や処理の途中で強い衝撃が加わったときに発熱や発火につながるおそれがあります。 東京消防庁によると、2025年中には、リチウムイオン電池を搭載した製品から出火した火災が管内で382件発生しています。 「小さい美容家電だから大丈夫」と考えず、電池が入っているかどうかを先に見ることが大切です。
電池を安全に取り外せる製品では、取り外した充電式電池をJBRCの協力店や協力自治体へ持ち込める場合があります。 ただし、JBRCが回収するのは会員企業製のニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などで、破損、膨張、水ぬれした電池や会員企業外の電池は対象外です。 また、電池が本体から簡単に外せないヘアアイロンを、回収のために自分で分解するのは避けましょう。 内蔵電池を傷つけると危険です。 型番を確認し、販売店かメーカーへ「バッテリー内蔵型ですが、本体ごと回収できますか」と問い合わせるのが安全です。
問い合わせるときは、本体の裏側や持ち手付近にある型番を手元に用意しておくと話が早く進みます。 「充電式」「USB充電」「コードレス」などの表示があれば、その情報も伝えましょう。 もし電池が膨らんで本体が変形している、落として割れている、水にぬれたことがあるといった異常がある場合は、通常品と同じ回収ボックスへ入れず、メーカーや自治体に処分方法を確認してください。 安全に処分するためには、無理に急ぐより、回収できる場所を1つずつ確かめるほうが確実です。
7-5. メーカー独自の回収・修理・部品再利用制度がないか確認する
ヘアアイロンが壊れたからといって、すぐに「捨てるしかない」と決めなくても大丈夫です。 メーカーによっては、修理受付、補修用部品の保有、部品や消耗品の販売など、製品を長く使うための仕組みを用意しています。 たとえばパナソニックは美容家電の修理サービスで「ヘアケア(ドライヤー・ヘアアイロン)」を受付対象として案内しています。 テスコムもヘアアイロンの取扱説明書で修理窓口や部品・消耗品の購入先を案内しており、機種によっては補修用性能部品を製造打ち切り後5年保有するとしています。 捨てる前に型番を検索して修理可能か調べるだけで、買い替えずに済むこともあります。
さらに、メーカーの案内に「リサイクル可能な部品を含む」と書かれている製品もあります。 ただし、これは「メーカーへ送れば必ず無料回収してくれる」という意味ではありません。 メーカー独自の回収、下取り、修理、部品供給はそれぞれ別の制度なので、公式サイトで現在利用できるサービスを確認する必要があります。 期間限定の下取りキャンペーンが実施されることもあるため、買い替えを急いでいないなら、購入予定メーカーの最新案内を一度見ておくとよいでしょう。
確認の順番はとても簡単です。 まず型番を調べ、メーカーのサポートページで「修理」「部品」「回収」「下取り」を確認します。 次に、近くのビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキなどへ持ち込み条件と料金を問い合わせます。 コードレス型なら、最後にバッテリーの取り扱いを必ず確認します。 「どこに持っていくか」だけでなく、「そのヘアアイロンがコード付きか、バッテリー内蔵か」「買い替えをするか」「費用はいくらか」まで見て決めると、安全でむだの少ない処分方法を選べます。
8. まだ使えるヘアアイロンは捨てずに売る・譲る
ヘアアイロンを買い替えると、「古いものはもうごみかな」と考えやすいですよね。 でも、電源が入り、設定した温度まできちんと上がり、コードや本体に危険な傷みがないなら、すぐに捨てる必要はありません。 まだ安全に使えるヘアアイロンは、リサイクルショップで売る、フリマアプリに出品する、家族や友人に譲るといった「リユース」を先に考えると、処分する量を減らせます。 人気メーカーの製品や限定モデルなどは中古でも欲しい人が見つかることがあり、状態によっては値段が付く可能性もあります。 「どうせ古いから0円だろう」と決めつける前に、一度価値を確かめてみるのがおすすめです。
ただし、ここで大切なのは「動くかどうか」だけで判断しないことです。 ヘアアイロンは高い温度で使う電化製品なので、温度が安定しない、コードが傷んでいる、焦げ跡があるといった症状があれば、安全面を最優先にしてください。 一般的な寿命の目安は3〜5年程度とされ、毎日使っている場合は2〜3年ほどで温度の上がりにくさやプレートの滑りにくさを感じることもあります。 まだ使える製品は売却や譲渡へ、劣化が進んだ製品は自治体の不燃ごみや小型家電回収など適切な処分へ、と分けて考えると迷いにくくなります。
8-1. リサイクルショップで査定してから処分する
「フリマアプリで写真を撮ったり、購入希望者とやり取りしたりするのは少し面倒だな」という人は、まずリサイクルショップに持ち込んで査定してもらう方法が分かりやすいです。 お店なら、その場で製品のメーカー、型番、購入時期、外観、動作状態、付属品などを確認してもらえるため、自分だけで販売価格を決める必要がありません。 値段が付けば、そのまま売って手放せるので、引っ越しや大掃除などで早く整理したいときにも向いています。
持ち込む前には、プレートや持ち手に付いた整髪料、ほこり、皮脂汚れなどを、取扱説明書に沿ってできる範囲できれいにしておきましょう。 中古品は第一印象も大切ですから、同じ型番でも、汚れが目立つものより清潔に整えられているもののほうが、査定する人にも状態を伝えやすくなります。 箱、取扱説明書、保証書、耐熱ポーチ、キャップ、充電ケーブルなど、購入時の付属品が残っている場合は、できるだけ一緒に持参してください。 特にコードレスタイプは、本体だけでなく充電に必要な部品がそろっているかどうかも確かめておくと安心です。
査定額が思ったより低い、または買取対象外だった場合でも、その場ですぐに捨てなければならないわけではありません。 いったん持ち帰り、別のリサイクルショップに査定を依頼したり、メルカリなどのフリマアプリで需要を調べたりしてから判断する方法もあります。 一方で、古くて安全性に不安がある製品を「少しでもお金にしたい」という理由だけで無理に売ろうとするのはおすすめできません。 温度異常、焦げ、コードの傷みなどが見つかった場合は、売却ではなく安全な処分方法へ切り替えましょう。
8-2. メルカリなどのフリマアプリで売却する
自分で販売価格を決めて売りたい人は、メルカリなどのフリマアプリを利用する方法があります。 リサイクルショップでは値段が付きにくかった製品でも、同じメーカーや型番のヘアアイロンを探している人に見つけてもらえれば、購入につながる可能性があります。 人気メーカー、高機能モデル、限定モデルなどは中古品を探している人がいる場合もあるため、捨てる前に同じ型番や近い状態の製品が出品されているか確認してみるとよいでしょう。
出品するときは、本体をきれいにしたうえで、正面だけではなく、プレート、コード、電源プラグ、操作部分、型番表示、付属品なども写真に写します。 傷や塗装のはがれ、プレートの変色などがある場合は、隠さず分かる写真を掲載するほうが購入後の行き違いを防ぎやすくなります。 説明文にも「動作確認済み」とだけ書くのではなく、電源が入るか、温度が上昇するか、温度調節ボタンが反応するかなど、自分が確認した範囲を具体的に書いてあげましょう。 買う人の気持ちになって情報をそろえることが、スムーズな売却につながります。
コードレスのヘアアイロンは、リチウムイオン電池を内蔵している製品が多いため、発送時の取り扱いにも注意が必要です。 電池を取り外せる製品で端子が露出する場合は、絶縁テープで保護するなど、ショートや発火を防ぐための配慮が大切になります。 電池を取り外せない構造なら、無理に本体を分解せず、製品と利用する配送方法に応じたルールを確認してください。 また、昔のガス式ヘアアイロンはガスを使用する製品なので、一般的なコード付きの電気式ヘアアイロンと同じ感覚で安易に発送しないことも重要です。
8-3. 購入時期・使用頻度・付属品・動作状態を明記すると売却しやすい
中古のヘアアイロンを買おうとしている人が気になるのは、「どのくらい使われたものなのかな」「届いたあとに問題なく使えるかな」という点です。 そこで、商品説明には購入時期、使用頻度、付属品の有無、現在の動作状態をできるだけ具体的に書きましょう。 たとえば、「2024年ごろに購入」「週2〜3回程度使用」「箱と取扱説明書あり」「通電確認済みで温度上昇を確認」といった情報があると、購入希望者は製品の状態を想像しやすくなります。 購入年月を正確に覚えていない場合は、「2023年〜2024年ごろ」のように分かる範囲で伝え、推測した情報を事実のように断定しないことも大切です。
付属品についても、「あり」「なし」だけで終わらせるのではなく、箱、取扱説明書、耐熱ポーチ、キャップ、充電器など、残っているものを一つずつ記載すると親切です。 取扱説明書が残っているなら、家族や友人へ譲る場合も一緒に渡してあげましょう。 温度設定や正しい使い方、お手入れ方法を確認できるため、次に使う人も安心しやすくなります。 施設や団体などへ寄付したい場合は、持って行く前に受け入れ可能かどうかを確認することも必要です。 バッテリー内蔵タイプやガス式タイプなどは、安全管理の都合によって受け入れてもらえない場合があります。
さらに、外観だけではなく、安全チェックをした結果も伝えてあげるとよいでしょう。 「コードに目立つ傷なし」「焦げ跡なし」「異臭なし」「温度調節ボタン動作確認済み」など、実際に確認できた事実を並べると、買う人が判断しやすくなります。 反対に、プレートの滑りが以前より悪い、温度が上がりにくいと感じるなど、気になる部分がある場合は、その点も隠さず書いてください。 ヘアアイロンは髪や顔の近くで高温にして使用する製品ですから、少しでも売れやすく見せることより、正確な状態を伝えることのほうが大切です。
8-4. 人気メーカー・高機能モデル・状態の良い製品は買取価格を比較する
人気メーカーのヘアアイロン、高機能モデル、限定モデル、使用回数が少なく状態の良い製品は、最初に提示された査定額だけですぐ売却せず、複数の売却方法を比べてみる価値があります。 中古市場では、同じヘアアイロンでもメーカー、型番、購入時期、使用状況、傷や汚れ、付属品の有無などによって評価が変わります。 そのため、「人気メーカーなら必ず高く売れる」「高機能モデルなら古くても高額になる」と決めつけないことが大切です。 まずは型番と現在の状態をきちんと確認してから査定に出しましょう。
比較するときは、リサイクルショップの査定額だけでなく、メルカリなどで同じ型番や近い状態の製品がどのように出品されているかを見ると判断材料になります。 ただし、フリマアプリに表示されている価格だけを見て「この金額で売れる」と考えないようにしましょう。 自分で出品する場合には、送料、販売手数料、梱包に必要な資材、購入希望者とのやり取り、売れるまで保管する手間なども発生します。 多少査定額が低くても、店舗へ持ち込んですぐ手放せるほうが自分に合っているケースもあります。
反対に、箱や取扱説明書などの付属品がそろい、外観もきれいで、購入時期や使用頻度、動作状態を詳しく説明できるヘアアイロンなら、自分で出品するメリットを感じやすいでしょう。 限定モデルの場合は、その情報も忘れずに伝えてください。 同じメーカーの製品でも型番が違えば評価は変わるので、「黒いストレートアイロン」「白いコードレスアイロン」のように見た目だけで比べず、本体に記載された正確な型番を基準に探すのがポイントです。
「捨てる前に査定してみる」「1つの査定額だけで決めない」「状態と付属品を確認してから比較する」という3つを意識すると、納得できる手放し方を選びやすくなります。 売却できなかった場合でも、正常に使える製品なら別のリユース方法を考えられます。 それでも引き取り手が見つからなければ、小型家電リサイクルなどの処分方法へ切り替えるとよいでしょう。
8-5. 断線・焦げ・温度異常など安全上の問題があるヘアアイロンは無理に譲渡しない
売れる可能性がありそうでも、安全上の問題があるヘアアイロンを無理に人へ譲ってはいけません。 特に、コードの被膜が破れている、内部で断線しているように電源が付いたり消えたりする、電源プラグや本体に焦げ跡がある、焦げたようなにおいがする、温度が上がりにくい、設定温度が安定しないといった症状がある場合は注意してください。 プレートの滑りが以前より悪くなっている場合も、劣化を疑うきっかけになります。 劣化したヘアアイロンを使い続けると、髪へのダメージだけではなく、感電や火傷などにつながるおそれがあります。
家族や友人へ無料で譲るときも考え方は同じです。 「無料だから少しくらい不具合があっても大丈夫」と考えず、譲渡する前に必ず通電確認を行い、コード、電源プラグ、プレート、本体、温度調節などに問題がないか確認しましょう。 安全に使用できる状態なら、取扱説明書や付属品も一緒に渡し、分かっている範囲で購入時期や使用頻度も伝えてあげると親切です。 少しでも安全性に疑問が残る場合は、売ったり譲ったりするのではなく、処分を選ぶことが大切です。
処分するときは、ヘアアイロンのタイプによる違いにも注意してください。 コード付きの一般的なヘアアイロンは、自治体によって「不燃ごみ」または「小型家電リサイクル」の対象として扱われています。 一方、コードレスタイプはリチウムイオン電池を内蔵している製品が多く、電池を通常のごみに混ぜてしまうと、収集や処理の途中で発火する危険があります。 電池を取り外せる製品では、家電量販店やホームセンターなどに設置されている充電式電池の回収ボックスを利用できる場合があります。 取り外せない製品は、無理に分解せず、メーカーや販売店へ適切な処分方法を確認することが大切です。
また、古いガス式ヘアアイロンが手元に残っている場合は、ガスが入った状態のまま通常のごみに出してはいけません。 ガスが残っていると、処理の途中で火災や破裂につながる危険があります。 電池やガスを含む製品は、コード付きタイプと同じ方法で処分できるとは限らないので、お住まいの市区町村が案内している最新の分別ルールを確認してください。
まだ安全に使えるなら、売る、譲る、再利用する。 危険な劣化があるなら、無理に次の人へ回さず正しく処分する。 この線引きをきちんとすることが、ヘアアイロンを気持ちよく手放すための大切なポイントです。 「まだ使えるから、もったいないな」と思う気持ちも大事ですが、それ以上に次に使う人の安全を守ることを優先してください。
9. ヘアアイロンの処分費用・手間・早さを方法別に比較
ヘアアイロンを処分するときは、「できるだけお金をかけたくない」「今日すぐに片付けたい」「まだ使えるから捨てるのはもったいない」など、人によって大切にしたいポイントが違います。 そのため、どの処分方法が一番よいかは、費用だけで決めるのではなく、手間や処分までの早さも一緒に比べることが大切です。
主な選択肢には、自治体のごみ収集、小型家電回収ボックス、家電量販店の回収、売却・譲渡、不用品回収業者があります。 たとえば、自治体の不燃ごみ収集は費用を抑えやすい一方、地域によっては収集日が月1~2回程度なので、「来週の引っ越しまでに片付けたい」といった場合には予定が合わないことがあります。 反対に、不用品回収業者なら日時を調整しやすく、ヘアアイロン以外の家電や家具もまとめて依頼できるため、片付けを急いでいるときに便利です。
また、ヘアアイロンは自治体によって扱いが違います。 東京都世田谷区や千葉市では小型家電の回収対象となる例がある一方、東京都大田区や埼玉県熊谷市では不燃ごみとして扱われるなど、同じ関東地方でも処分方法は一つではありません。 「ヘアアイロンだから、この方法で大丈夫だよね」と決めつけず、まず住んでいる市区町村の公式サイトやごみ分別アプリを確認しましょう。
さらに注意したいのが、コードレス型です。 コードレスのヘアアイロンにはリチウムイオン電池を内蔵している製品が多く、一般のごみに混ぜると火災につながる危険があります。 実際に東京都内では、令和5年に発生した廃棄物収集車の火災41件のうち21件が電池類の混入によるものとされています。 「小さい家電だから、そのまま袋へポン」と考えず、電池の有無まで確認してから処分方法を選ぶことが大切です。
ここからは、それぞれの方法がどんな人に向いているのかを、費用、手間、早さの違いを意識しながら詳しく見ていきましょう。
9-1. 自治体のごみ収集は費用を抑えたい人に向いている
「壊れたヘアアイロンを処分したいだけだから、できれば余計なお金は使いたくない」という人は、まず自治体のごみ収集を確認してみましょう。 多くの地域では、ヘアアイロンは不燃ごみ、または小型家電として回収されています。 普段利用している自治体の収集ルートを使えるため、専門業者へ個別に回収を依頼するより、費用を抑えて処分しやすい方法です。
ただし、自治体ならどこでも同じ方法で捨てられるわけではありません。 世田谷区や千葉市のように小型家電の回収ルートを設けている地域もあれば、大田区や熊谷市のように不燃ごみとして扱う地域もあります。 さらに、一部の自治体では「長さ30cm以上」「重さ2kg以上」などの基準によって大型の製品を粗大ごみとして扱う場合もあります。 まずサイズや重さを確認し、それから自治体の分別ルールを見ると迷いにくいでしょう。
手間については、それほど大きくありません。 コード付きヘアアイロンなら、電源を抜いて十分に冷まし、コードを軽く束ねてテープなどで固定してから、指定された方法で出します。 コードの被膜が破れている場合は絶縁テープで保護し、洗面所や浴室などで使っていて本体が湿っている場合は、水分をよく拭いて乾かしておくと安全です。
一方で、自治体回収の弱点は自分の好きな日に処分できるとは限らないことです。 不燃ごみの収集が月1~2回程度の地域では、収集日を逃すと次の回収まで自宅で保管しなければなりません。 費用よりもスピードを重視する人には少し不便ですが、「急いでいないから、なるべくお金をかけずに捨てたい」という人なら、最初に検討したい方法です。
9-2. 小型家電回収ボックスは買い物や外出のついでに処分しやすい
「ごみの日まで待つのは面倒だけれど、回収業者を呼ぶほどでもない」という人には、小型家電回収ボックスが使いやすいでしょう。 小型家電リサイクル法に基づき、自治体の施設、公共施設、家電量販店などに回収ボックスが設置されている地域があります。 ヘアアイロンを持って外出し、買い物や用事のついでに投入できれば、自宅まで回収を待つ必要がありません。
小型家電回収のよいところは、ただ捨てるだけではなく、製品に使われている金属やプラスチックなどを資源として再利用できる点です。 まだ使える製品を捨てるのはもったいないと感じるけれど、壊れていて売ることもできないという場合にも選びやすい方法です。 「捨てる」というより、「資源として次に使ってもらう」と考えると分かりやすいですね。
ただし、回収ボックスには投入口の大きさが決められています。 ヘアアイロンが投入口に入らないからといって、無理に押し込んではいけません。 サイズが合わない場合は、自治体の不燃ごみなど別の方法を選びましょう。 また、施設の営業時間外や休館日には利用できないこともあるため、出かける前に設置場所と利用時間を確認しておくと安心です。
なお、コードレス型は少し注意が必要です。 リチウムイオン電池を取り外せる製品の場合は、本体とは分けて、家電量販店やホームセンターなどにあるJBRC協力店の充電式電池回収ボックスを利用できる場合があります。 電池を取り外せない製品は無理に分解せず、メーカーや販売店に処分方法を問い合わせましょう。 小型家電回収ボックスは便利ですが、「何でもそのまま入れてよい箱」ではないことを覚えておいてください。
9-3. 家電量販店の回収は買い替えと同時に処分したい人に向いている
新しいヘアアイロンを購入する予定があるなら、家電量販店の回収サービスを確認してみましょう。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどでは、小型家電の回収に対応している店舗があります。 新しい製品を買いに行くとき、古いヘアアイロンも一緒に持っていければ、買い替えと処分を一度に済ませられます。
この方法の魅力は、処分だけのために別の日を用意しなくてもよいことです。 自治体回収では収集日まで待つ必要がありますが、店舗へ持ち込める条件が整っていれば、買い替えの日に古い製品を手放せます。 「新しいヘアアイロンは買ったのに、古いものだけ洗面台の引き出しに何か月も残っている」という状態も防ぎやすくなります。
ただし、回収条件は店舗によって同じではありません。 無料で引き取ってもらえる場合もあれば、有料の場合や、その店舗で新しい商品を購入したときだけ受け付ける場合もあります。 せっかく古いヘアアイロンを持って行ったのに回収してもらえなかった、ということがないよう、事前に店舗へ確認しておきましょう。
特にコードレス型の場合は、販売店へ相談できるメリットが大きくなります。 電池を取り外せない構造の製品は、無理に分解すると危険です。 メーカーや販売店に相談すれば、安全な処理方法を案内してもらえる場合があります。 そのため、「買い替え予定がある」「自治体の分別方法がよく分からない」「バッテリーの扱いが心配」という人には、家電量販店の回収が使いやすい選択肢です。
9-4. 売却・譲渡は状態の良いヘアアイロンを捨てたくない人に向いている
まだ問題なく動くヘアアイロンなら、すぐにごみとして処分する必要はありません。 リサイクルショップやフリマアプリで売ったり、友人や家族などへ譲ったりする方法もあります。 特に人気メーカーの製品や限定モデルなどは需要があり、状態によっては値段が付く可能性があります。 「まだ使えるのに捨てるのはかわいそうだな」と感じる人に向いている方法です。
売却するときは、購入時期、使用頻度、付属品の有無、動作確認の結果などを分かりやすく伝えましょう。 本体の汚れを落とし、きれいな状態で写真を撮っておけば、購入を考えている人も状態を判断しやすくなります。 箱や取扱説明書などが残っている場合は、一緒にそろえておくとよいでしょう。
ただし、売却は自治体回収のように「出したら終わり」という方法ではありません。 写真撮影、商品説明の作成、購入者とのやり取り、梱包、発送などの手間がかかります。 すぐに売れるとも限らないため、処分の早さだけを比べると、回収ボックスや不用品回収業者より時間がかかる可能性があります。 その代わり、処分費用をかけるのではなく、売却によってお金を受け取れる可能性があるのが大きな違いです。
譲渡する場合も、安全確認は忘れないでください。 通電してきちんと温まるか、コードに断線や傷がないか、本体に焦げ跡がないかなどをチェックします。 ヘアアイロンの寿命は一般的に3~5年程度が目安とされ、毎日使用している場合は2~3年ほどで温度が上がりにくい、プレートの滑りが悪いといった変化を感じることもあります。 古くて状態の悪いものを無理に譲るのではなく、安心して使えるものだけをリユースしましょう。
コードレス製品を発送する場合は、バッテリーの取り扱いにも注意が必要です。 端子を絶縁テープで保護するなど、発火を防ぐための対策を行いましょう。 友人や施設へ譲る場合も、バッテリー内蔵型や古いガス式の製品は受け入れてもらえないことがあるため、先に確認しておくとスムーズです。
9-5. 不用品回収業者は引っ越し・大掃除で複数の不用品をまとめて処分したい場合に向いている
引っ越しや大掃除をしていると、ヘアアイロンだけではなく、使わなくなった家電や家具などが次々と出てくることがあります。 そんなときは、不用品回収業者へまとめて依頼する方法が便利です。 自治体の収集日を待たずに日時を相談できるため、「退去日までに全部なくしたい」「休日の1日で一気に片付けたい」といった場面にも向いています。
不用品回収業者を使う大きなメリットは、処分する物が多いほど手間を減らしやすいことです。 ヘアアイロン1本だけのために業者を呼ぶと割高になりやすい一方、引っ越しや大掃除のタイミングで、ほかの家電や不用品と一緒に依頼すれば、1点ずつ別々に処分方法を調べる必要がありません。 まとめて依頼することで費用を抑えられる場合もあります。
早さについても便利です。 自治体の不燃ごみは月1~2回程度しか収集されない地域がありますが、不用品回収業者なら希望する日時を相談できます。 ごみの収集日と引っ越し日が合わない場合や、店舗・部屋の整理を短期間で終わらせたい場合には使いやすいでしょう。 その代わり、自分で自治体の収集場所へ出す方法などと比べると費用が発生するため、「料金よりも手間と時間を減らしたい」という人に適しています。
そして、不用品回収業者を選ぶときに一番大切なのが、きちんと許可を確認することです。 無許可の業者へ依頼すると、不法投棄や想定外の高額請求などのトラブルにつながるおそれがあります。 家庭から出る不用品であれば自治体のルールや一般廃棄物の取り扱いを確認し、事業所などから出る場合も廃棄物の区分に合った許可を持つ事業者かどうかを確認しましょう。 複数の業者から見積もりを取り、回収費、運搬費など料金の内訳を確認してから依頼すると安心です。
このように、ヘアアイロンの処分方法は「どれが絶対に一番よい」というものではありません。 費用を優先するなら自治体、外出のついでなら小型家電回収ボックス、買い替えなら家電量販店、まだ使えるなら売却・譲渡、処分する物が多く早く片付けたいなら不用品回収業者というように、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。 まずヘアアイロンがコード付きなのか、リチウムイオン電池を内蔵したコードレス型なのかを確認し、そのうえで費用、手間、処分までの早さを比べれば、自分に合った処分方法を選びやすくなります。
10. ヘアアイロンを捨てる前にやってはいけないこと・注意点
ヘアアイロンは小さな家電なので、「袋に入れば、そのまま捨てても大丈夫」と思いやすいですよね。 でも、ヘアアイロンには高温になるプレート、電源コード、充電式電池、製品によってはガスなど、捨てるときに注意したい部分があります。 捨て方を間違えると、自宅のごみ袋だけでなく、ごみ収集車や処理施設での発煙・発火につながるおそれがあるため、「何ごみか」だけでなく「どんな状態で出すか」まで確認することが大切です。 たとえば、コード付きの製品と、リチウムイオン電池を内蔵したコードレス製品では、同じヘアアイロンでも扱いが変わる場合があります。 たとえば千葉市では、ヘアアイロンを使用済み小型家電の対象とし、回収ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみと案内しています。 一方、大田区では一辺の長さがおおむね30cm未満の小型家電を不燃ごみとして収集しており、このように地域ごとでルールが異なるため、自治体ごとの確認は欠かせません。 ここでは、処分するときに「これはやらないでね」というポイントを5つに分けて、順番に見ていきましょう。 処分前には、本体が十分に冷えているか、コードレスか、電池を内蔵しているか、ガス式ではないかの4点だけでも確認してみてください。 この小さな確認をするだけで、「燃えないごみに入れてよいと思っていたけれど、実は電池入りだった」という見落としを減らせます。 分からないところが1つでもあれば、無理に判断せず、自治体やメーカーの案内を確認するのがいちばん確実です。
10-1. 使用直後の熱いヘアアイロンをそのままごみ袋へ入れない
まず覚えておきたいのは、使い終わったばかりの熱いヘアアイロンを、そのままごみ袋に入れてはいけないということです。 ヘアアイロンのプレートは髪を整えるために高温になるので、電源を切った直後でも本体に熱が残っています。 その状態でポリ袋や紙類、ティッシュ、衣類などと一緒にすると、袋が溶けたり、周囲のごみが焦げたり、発煙したりする原因になります。 「電源を切ったから、もう安全だよね」と考えず、コンセント式ならプラグを抜き、耐熱性のある場所に置いて、手で触れても熱くないところまで十分に冷ましてください。
コード付きヘアアイロンなら、冷えたことを確認したあと、コードを軽くまとめてテープなどで固定しておくと扱いやすくなります。 コードの被膜が破れて中の線が見えているような場合は、むき出しの部分に触れないようにし、必要に応じて絶縁テープで保護してから自治体のルールに従って出しましょう。 浴室や洗面所で使っていた製品なら、水滴や湿気が残っていないかも見てください。 濡れたまま袋に入れるのではなく、表面を拭いて乾いた状態にしておくほうが安全です。 また、不燃ごみの収集日は自治体ごとに決められており、回収回数が限られることもあるため、「今日捨てたいから」と無理に別のごみに混ぜるのは避けましょう。 回収日まで保管するときも、完全に冷えた状態で、子供が触りにくい場所に置いておくと安心です。
10-2. リチウムイオン電池入りの製品を確認せず一般ごみに混ぜない
コードレスのヘアアイロンを捨てるときは、見た目だけで普通の不燃ごみと判断しないようにしましょう。 持ち運びできるコードレス製品には、リチウムイオン電池などの充電式電池が使われていることがあります。 リチウムイオン電池は小さくても多くのエネルギーを蓄えられる便利な電池ですが、強い衝撃や圧力、高温に弱く、誤った状態で捨てると発火につながることがあります。 ごみ収集車の中では、ごみが押し固められることがあるため、電池入り製品がほかのごみと混ざると、思わぬ事故につながりかねません。 だからこそ、「コードがない=普通に捨てられる」ではなく、「充電式かどうか」を最初に確認することが大切です。 東京消防庁によると、令和7年(2025年)中に東京消防庁管内でリチウムイオン電池を搭載した製品から出火した火災は382件発生しており、過去最多となりました。 ヘアアイロンだけの数字ではありませんが、小さな充電式製品でも電池の扱いを軽く見てはいけないことが分かります。
確認するときは、本体の表示、取扱説明書、メーカーの製品ページなどで、「リチウムイオン電池」「Li-ion」「充電式」といった記載がないかを見てみましょう。 電池を工具なしで安全に取り外せる構造で、取扱説明書にも取り外し方法が示されている場合は、自治体や回収拠点のルールに従って本体と電池を分けて処分できることがあります。 小型充電式電池については、家電量販店やホームセンターなどのJBRC協力店・協力自治体で回収している場合がありますが、すべての電池が対象になるわけではありません。 JBRCでは、会員企業製で種類が確認でき、破損や膨張、水濡れなどの異常がない対象電池を回収しています。 反対に、膨らんでいる、破損している、水に濡れた、メーカーが確認できないといった電池は回収対象外になることがあるため、勝手に回収ボックスへ入れず、自治体やメーカーへ相談してください。 電池が取り外せない製品は、本体ごと自治体・メーカー・販売店が案内する方法で処分するのが基本です。
10-3. ガスが残った製品をそのまま廃棄したり自己判断で穴を開けたりしない
今では充電式のコードレスヘアアイロンが主流ですが、以前にはガスカートリッジを使う携帯用ヘアアイロンもありました。 もし家の引き出しや旅行用品の箱から古いガス式ヘアアイロンが出てきたら、いつもの小型家電と同じ感覚で捨てないでください。 ガスが残ったまま収集されると、圧力や衝撃によってガスが漏れ、火気や火花があれば火災につながる危険があります。 特に大切なのは、「ガスを抜くために穴を開ければよい」と自己判断しないことです。 穴あけの途中でガスが噴き出したり、工具の使用によって事故につながったりするおそれがあるため、製品やカートリッジの説明書、メーカー、自治体の案内を優先してください。
古いガス式製品では、ガスを使い切ってから廃棄するよう案内されることがありますが、具体的な方法は製品ごとに異なります。 火の近くや室内で無理にガスを放出するのではなく、メーカーが示す手順が残っているなら、その方法に従いましょう。 説明書が見つからない場合や、製品が古くて状態が分からない場合は、自治体の廃棄物担当窓口やメーカーに確認するのが安全です。 また、カートリッジ部分だけを外せる製品でも、本体とカートリッジで分別区分が異なることがあります。 「昔の製品だから適当でいい」と考えず、ガスが残っていないか、どの区分で出すかを1つずつ確認してください。 ガスが入っている可能性があるものは、一般ごみの袋へそのまま入れないと覚えておけば、危険な捨て方を避けやすくなります。
10-4. バッテリー一体型の本体を無理に分解しない
コードレスヘアアイロンの中には、電池だけを簡単に外せない「バッテリー一体型」の製品があります。 このタイプを見て、「電池だけ外せば回収ボックスに入れられるから、ドライバーで開けてみよう」と考えるのは危険です。 取扱説明書で利用者による電池交換や取り外しが想定されていない製品は、無理に分解しないでください。 本体の中には電池、配線、基板などが狭いスペースに収まっており、工具で電池を傷つけたり、押しつぶしたり、端子をショートさせたりすると、発熱や発火の原因になることがあります。 東京消防庁でも、リチウムイオン電池搭載製品の火災について、衝撃や「分解・廃棄等」に関係する事例が確認されています。
さらに、無理に分解した電池は、回収先で受け入れてもらえない場合があります。 JBRCでは、機器を分解して取り出した電池や、破損・水濡れ・膨張などの異常がある電池を回収対象外としています。 つまり、「リサイクルしやすくするために分解したのに、かえって出しにくくなった」ということも起こり得るのです。 電池が本体から外れないときは、そのままメーカーや販売店へ問い合わせるか、自治体の「小型家電」「充電式電池使用製品」などの案内を確認しましょう。 家電量販店では小型家電の回収を行っている店舗もありますが、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどでも、対象品、料金、購入時のみの対応かどうかなどの条件は店舗やサービスによって異なります。 持ち込む前に対象かどうかを確認しておけば、「せっかく持って行ったのに回収できなかった」という手間も防げます。
10-5. 無許可の不用品回収業者や「無料回収」をうたう業者へ安易に依頼しない
引っ越しや大掃除のとき、「無料で回収します」「何でも引き取ります」と書かれたチラシや巡回トラックを見ると、ヘアアイロンも一緒に渡したくなるかもしれません。 でも、家庭から出る廃棄物を回収してもらう場合は、業者なら誰でもよいわけではありません。 環境省は、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の「一般廃棄物収集運搬業の許可」または市区町村からの委託が必要だと案内しています。 「産業廃棄物処理業の許可がある」「古物商の許可がある」というだけでは、家庭から出た廃棄物を回収できる根拠にはなりません。 ヘアアイロン1本を捨てるだけなら、まず自治体の不燃ごみや小型家電回収を確認するほうが、手順も費用も分かりやすいでしょう。
「無料回収」という言葉だけで決めないことも大切です。 無料だと思って依頼したあとに運搬費や作業費などを請求される、回収した物が適切に処理されないといったトラブルを避けるため、依頼前に許可や自治体からの委託の有無、料金の内訳、回収後の扱いを確認してください。 ほかの家具や家電とまとめて処分したい場合も、最初に自治体の公式サイトで案内されている回収方法や許可業者を調べると安心です。 なお、事業所や美容室などから出たヘアアイロンは、家庭ごみとは扱いが異なる場合があるため、事業系廃棄物として地域のルールに従う必要があります。 家庭でも事業所でも共通して言えるのは、「早く手放したい」より「安全に正しい相手へ渡す」を優先することです。 熱、電池、ガス、回収業者の4点を確認してから処分すれば、ヘアアイロンはずっと安全に手放しやすくなります。
11. 美容室・ヘアサロン・会社で使ったヘアアイロンの処分方法
美容室やヘアサロン、会社で使っていたヘアアイロンを処分するときは、家庭で使っていたものと同じ感覚でごみ集積所へ出さないようにしましょう。 見た目は同じヘアアイロンでも、「家庭から出たもの」なのか「事業活動に伴って出たもの」なのかで、処分の考え方や依頼先が変わるためです。 たとえば、個人が自宅で使っていたコード付きヘアアイロンなら、自治体によって不燃ごみや小型家電回収の対象になることがあります。 一方、美容師が施術やスタイリングに使ったヘアアイロン、撮影会社がヘアメイク用に使ったもの、ホテルやスポーツジムが貸出用として使ったものなどは、事業活動から生じた廃棄物として扱うのが基本です。 さらに、コードレス型にはリチウムイオン電池が入っていることがあり、古い製品にはガスカートリッジを使うタイプもあります。 「小さい家電だから簡単に捨てられるよね」と決めつけず、排出した場所、素材、電池やガスの有無を順番に確認すると、安全で適正な処分につながります。
11-1. 家庭用として使ったヘアアイロンと事業で使用したヘアアイロンでは処分ルートが異なる
まず覚えておきたいのは、ヘアアイロンの処分では「製品の種類」だけでなく、どこで、どのような目的で使っていたかも大切だということです。 自宅で自分や家族の髪を整えるために使っていたヘアアイロンは家庭ごみなので、市区町村の分別ルールに従って処分します。 地域によっては「不燃ごみ」として収集するところもあれば、「小型家電」として公共施設や家電量販店などの回収ルートを案内しているところもあります。 実際に、同じ東京都内でも分別方法が同じとは限らないため、住んでいる地域の公式サイトやごみ分別アプリで確認することが欠かせません。
これに対して、美容室、理容室、ネイル・アイラッシュサロン、写真スタジオ、芸能事務所、ホテル、会社の更衣室などで業務のために使ったヘアアイロンは、事業活動に伴って発生したごみです。 ここでは、家庭向けの収集日や家庭用の回収ボックスをそのまま使えるとは限りません。 たとえば、スタッフが店舗で毎日使っていたヘアアイロンが故障し、新しい製品へ買い替えた場合、その古い1台はサイズが小さくても事業系の廃棄物として整理する必要があります。 店舗のバックヤードに「燃えないごみ」と書いた袋を置き、家庭ごみと同じように近所の集積所へ出す、という処理は避けましょう。
ここで気を付けたいのが、「店で使っていたヘアアイロンを経営者やスタッフが自宅へ持ち帰れば、家庭ごみとして捨てられるのでは」と考えてしまうケースです。 もともと事業活動に伴って不要になった物であれば、単に場所を自宅へ移しただけで家庭から発生したごみに変わると考えるのは適切ではありません。 処分場所を変えるのではなく、どのような活動から発生した廃棄物なのかを基準に考えましょう。 家庭用か事業用かを最初に分けることが、処分ルートを間違えないためのスタート地点です。 少し難しく感じても、「これはお店の仕事で使った物かな」とひとつずつ確認すれば、整理しやすくなります。
11-2. 美容室やサロンから出たヘアアイロンは自治体の家庭ごみへ安易に出さない
美容室やサロンでは、ヘアアイロンが1台だけ壊れることもあれば、複数席の機器をまとめて入れ替えることもあります。 そんなとき、「一般家庭では不燃ごみらしいから、お店でも同じでいいかな」と考えたくなるかもしれませんが、ここは注意が必要です。 自治体が家庭向けに案内している不燃ごみ、粗大ごみ、小型家電回収ボックスは、事業所から出る廃棄物を同じ条件で受け入れているとは限らないからです。 事業者には、自らが出した廃棄物を適正に処理する責任があり、自治体や許可を受けた処理業者のルールに沿って排出する必要があります。
特にコードレスヘアアイロンは、内蔵されたリチウムイオン電池を一般のごみに混ぜないことが大切です。 東京都内では、2023年の廃棄物収集車火災41件のうち21件が電池類の混入に関係していたとされており、小さな充電池でも大きな火災につながることがあります。 電池を取り外せる製品は、電池本体と機器本体を分け、それぞれ利用できる回収ルートを確認しましょう。 電池を取り外せない製品は、無理に分解せず、メーカー、販売店、廃棄物処理業者へ相談するほうが安全です。
また、昔のガス式ヘアアイロンが倉庫から見つかった場合も、ガスが残ったまま他の廃棄物へ混ぜるのは危険です。 コード付き、コードレス、ガス式では注意点が違うので、複数台を処分するときは種類ごとに分けておくと確認しやすくなります。 「家庭ではこう捨てる」ではなく、「この店舗から出たものはどう処理するか」と考えると、判断を間違えにくくなります。
11-3. 事業系一般廃棄物・産業廃棄物のどちらに該当するか素材や自治体ルールを確認する
事業所から出たごみが、すべて「事業系一般廃棄物」になるわけではありません。 廃棄物処理法では、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法令で定められた種類に当てはまるものを産業廃棄物とし、それ以外を一般廃棄物として扱います。 美容室のごみでイメージすると、紙類や一部の可燃物と、プラスチックや金属を多く含む機器類とでは、同じ処理ルートにならないことがあります。
ヘアアイロンは一般に、樹脂製の外装、金属製のプレート、電源コード、電子基板など複数の素材からできています。 そのため、事業所から廃棄する場合は、廃プラスチック類や金属くずなどの産業廃棄物として扱う必要があるかを確認することが大切です。 東京都環境局では、事務所で使った金属とプラスチックの事務机について、金属くずや廃プラスチック類の混合物として産業廃棄物に当たる例を示しています。 ヘアアイロンも同じく複数素材で構成された製品なので、「電気製品」という名前だけで区分を決めるのではなく、素材や構造、排出地域の取扱いを確認するのが安心です。
自治体によっては、中小事業者が出す一部の産業廃棄物を一定条件で受け入れる「あわせ産廃」のような仕組みを設けている場合もありますが、どこでも利用できる制度ではありません。 また、店舗で使ったドライヤー、電気バリカン、加湿器、タブレット端末などを一緒に捨てる場合、それぞれに電池や異なる素材が含まれていることもあります。 「全部まとめて電気製品だから同じごみ」と考えるのではなく、少し面倒でも品目ごとに確認しましょう。 迷ったときは、自治体の事業系ごみ担当窓口や委託予定の処理業者に、品名だけでなく「コード式かコードレスか」「電池は外せるか」「主な素材は何か」まで伝えると、区分を確認しやすくなります。
11-4. 店舗閉鎖・移転ではドライヤーや美容家電など他の不用品とまとめて処分を検討する
店舗の閉鎖や移転では、ヘアアイロンだけを1台ずつ処分するより、店内の不用品をいったん一覧にして、まとめて処分方法を考えるほうが効率的です。 美容室なら、ヘアアイロンのほかにドライヤー、カールアイロン、バリカン、ホットカーラー、加湿器、タオルウォーマー、レジ周辺機器、ワゴン、鏡、椅子、棚、シャンプー台など、短期間にたくさんの物が不要になることがあります。 このとき大切なのは、何でも同じトラックへ放り込むことではなく、再利用できる物、一般廃棄物、産業廃棄物、電池を含む機器などに分けてから回収計画を立てることです。
まだ正常に動くヘアアイロンなら、廃棄する前に買取りや譲渡を検討する方法もあります。 使用年数が短く、コードに傷がなく、温度が安定し、プレートにも大きな傷がない製品なら、リユースできる可能性があります。 反対に、温度が上がりにくい、コードの被膜が破れている、焦げ跡がある、プレートの滑りが悪いといった機器は、安全面を優先して処分を考えましょう。 ヘアアイロンの寿命は一般に3〜5年程度が目安とされ、毎日使う環境では2〜3年ほどで性能低下を感じる場合もあります。
閉店日が決まってから慌てて依頼すると、分別や搬出に手間がかかりやすいため、可能であれば早めに「残す物」「売る物」「捨てる物」を仕分けしておくとスムーズです。 たとえば、バックヤードにある物を1点ずつ確認し、「使用継続」「売却・譲渡」「廃棄」の3つに分けるだけでも、処分量を把握しやすくなります。 そのうえで廃棄する物について、一般廃棄物と産業廃棄物をさらに分ければ、回収業者へ相談するときも話が早くなります。 複数の不用品をまとめて回収してもらうことで、1点だけを依頼するより費用を抑えやすくなる場合もあります。
11-5. 回収業者へ依頼するときは必要な許可・処理ルート・見積もり内容を確認する
美容室や会社からヘアアイロンを回収してもらうときは、「すぐ来てくれる」「料金が安い」という理由だけで業者を決めないようにしましょう。 廃棄物の種類によって必要な許可が異なるため、一般廃棄物を委託するなら一般廃棄物収集運搬業の許可、産業廃棄物を委託するなら対象となる品目を扱える産業廃棄物収集運搬業などの許可を確認する必要があります。 産業廃棄物の場合は、金属くずや廃プラスチック類など、今回出す物に対応した許可品目になっているかも確認しましょう。 許可証を見るときは、許可番号だけで安心せず、許可を出した自治体、許可の有効期限、取り扱える廃棄物の種類まで確認すると、より確実です。
「家庭用品も事業用品も何でも無料回収します」といった説明だけで、許可や処理先をはっきり示さない業者には注意が必要です。 無許可の回収は、不法投棄や不適正処理、高額請求などのトラブルにつながるおそれがあります。 回収したヘアアイロンをどこへ運び、どのように分別・処理するのかを質問したとき、きちんと説明してくれるかどうかも業者選びのポイントです。 特にコードレス型を含む場合は、リチウムイオン電池を他の廃棄物と分けて安全に処理できるのかを事前に聞いておきましょう。
見積もりでは、回収料金の総額だけではなく、車両費、搬出作業費、階段作業費、分別費、処分費など、何にいくらかかるのかを確認すると安心です。 店舗閉鎖なら「ヘアアイロン10台、ドライヤー8台、ワゴン5台、椅子4脚」のように数量を伝え、写真も共有すると見積もりの精度が上がります。 さらに、コードレス機器の電池はどう扱うのか、回収後はどの施設へ運ばれるのか、再資源化できる物はどのように分けるのかまで聞いてみましょう。 「当日になって追加料金が発生した」ということを避けるため、階段搬出、駐車場所から店舗までの距離、解体作業の有無、キャンセル料なども見積もり時に確認しておくと安心です。
産業廃棄物として処理を委託する場合は、原則として書面による委託契約や産業廃棄物管理票、いわゆるマニフェストによる管理も必要になるため、手続きまで説明できる業者を選ぶことが重要です。 複数社から見積もりを取り、料金だけでなく、許可の内容、処理ルート、追加料金の条件、電池入り機器への対応まで比べれば、納得して依頼しやすくなります。 ヘアアイロンは小さな家電ですが、事業活動から出た以上、「小さいから家庭ごみでいい」と決めつけないことが、いちばん分かりやすいポイントです。 排出した場所、用途、素材、電池の有無をひとつずつ確認し、必要な許可を持つ業者へ正しいルートで引き渡せば、店舗側の負担を減らしながら安全に処分できます。
12. ヘアアイロンの処分でよくある疑問
ヘアアイロンを捨てようとすると、「壊れていても回収ボックスに入れていいのかな」「コードは切るのかな」「コードレスなら電池をどうすればいいのかな」と、細かいところで迷いやすいですよね。 でも、ひとつずつ順番に確認すれば、それほど難しくありません。 大切なのは、ヘアアイロンを全部同じ方法で捨てようとせず、コード付きか、バッテリー内蔵のコードレスか、まだ使えるか、故障しているかを見ながら処分方法を選ぶことです。 自治体によっても扱いは異なり、東京都世田谷区や千葉市のように小型家電リサイクル回収ボックスを利用できる地域がある一方、埼玉県熊谷市や東京都大田区のように不燃ごみとして扱う地域もあります。 同じ都道府県の中でもルールが違うことがあるので、「前に住んでいた町ではこうだったから」と決めつけないことが大切です。 市区町村の公式サイトやごみ分別アプリで、いま住んでいる地域の最新ルールを確認してから処分しましょう。
12-1. 壊れたヘアアイロンでも小型家電回収ボックスに入れられる?
壊れたヘアアイロンを前にすると、「もう動かないのだから、そのまま燃えないごみでいいよね」と考えたくなるかもしれません。 ただし、故障しているかどうかだけで捨て方を決めるのはおすすめできません。 小型家電回収ボックスを利用できる地域では、ヘアアイロンに含まれる金属やプラスチックなどを資源として再利用する仕組みが用意されています。 そのため、まず見るべきなのは「動くかどうか」よりも、自治体がヘアアイロンを回収対象にしているか、回収ボックスの投入口に入る大きさか、バッテリーやガスを内蔵していないかという点です。
たとえば、コード付きでバッテリーを搭載していない一般的なヘアアイロンなら、不燃ごみまたは小型家電リサイクルのどちらかで回収される地域が多くあります。 小型家電回収ボックスを使う場合は、投入口のサイズも確認しましょう。 無理に押し込むと、ボックスを壊したり、ほかの回収品を傷つけたりする原因になります。 投入口に入らない場合は、自治体が案内する不燃ごみなど別の方法を選びます。 また、回収ボックスは市役所、公共施設、家電量販店などに設置されることがありますが、夜間や休館日は利用できない場合もあります。 持ち込む前に、設置場所と利用時間まで見ておくと、「せっかく持って行ったのに閉まっていた」という失敗を防げます。
故障品で特に注意したいのは、焦げ跡、コードの破損、濡れなどがある場合です。 使用直後なら電源を抜き、十分に冷ましてから扱いましょう。 コードの被膜が破れているときは、むき出しになった部分を絶縁テープで保護しておくと安全です。 浴室や洗面所の近くで使っていて本体が湿っている場合も、水滴を拭き取り、乾いた状態にしてから出しましょう。 そして、コードレス型でリチウムイオン電池が入っている場合は、普通のヘアアイロンと同じ感覚で回収ボックスや不燃ごみに入れないことが重要です。 電池の扱いについては、自治体、メーカー、販売店の案内を優先してください。
12-2. ヘアアイロンのコードは切ってから捨てたほうがいい?
コード付きヘアアイロンを捨てるとき、「コードは邪魔だから切っておいたほうが親切かな」と思う人もいるでしょう。 しかし、基本的には自己判断で切るより、コードを軽く束ねてテープで固定する方法で準備するのがわかりやすいです。 コードをまとめておけば、袋の中でほかのごみに絡みにくくなり、持ち運ぶときにも扱いやすくなります。 特に、まだコンセントにつながっている状態で作業を始めるのは危険なので、必ず電源プラグを抜いてから処分の準備をしてください。
コードが古くなり、表面の被膜が裂けて中の線が見えているような場合は、そのままブラブラさせないようにしましょう。 傷んだ部分を絶縁テープで保護し、コード全体をゆるくまとめておくと安心です。 また、焦げ跡がある製品は、使用直後にごみ袋へ入れず、完全に冷めていることを確認してください。 ヘアアイロンは高温になる家電なので、「電源を切ったからすぐ捨てても大丈夫」と考えず、熱がなくなってから袋や回収場所へ移すのが基本です。
なお、ごみの分別や出し方は自治体ごとに異なります。 不燃ごみとして出す地域もあれば、小型家電リサイクルを案内している地域もあり、回収日や指定袋の有無も同じではありません。 不燃ごみの収集が月1〜2回程度の地域もあるため、収集日を確認せずに集積所へ出すと、回収されずに残ってしまう可能性があります。 コードを切るかどうかも含め、自治体から特別な指示がある場合は、その案内を優先してください。 迷ったときは、「切る」より先に公式の分別ページを確認すると、安全で確実です。
12-3. バッテリーを自分で取り外せないコードレスアイロンはどうすればいい?
コードレスヘアアイロンでいちばん気をつけたいのが、内蔵バッテリーです。 コードレスタイプにはリチウムイオン電池を使っている製品が多く、電池を通常のごみに混ぜると、収集や処理の途中で発火・爆発につながるおそれがあります。 東京消防庁の調査では、令和5年に東京都内で発生した廃棄物収集車の火災41件のうち、21件が電池類の混入によるものでした。 「小さな電池だから大丈夫」と考えず、ここは特に慎重に扱いましょう。
電池を取り外せる製品なら、家電量販店やホームセンターなどに設置されている充電式電池回収ボックス、いわゆるJBRC協力店の回収ルートを利用する方法があります。 一方で、本体を分解しないと電池を外せない製品は、無理にこじ開けないことが大切です。 取り外せない構造なら、メーカーや購入した販売店に問い合わせて、案内された処理方法に従いましょう。 自分で分解すると、本体を傷つけるだけでなく、内蔵電池まで傷つけてしまうおそれがあり、安全な処分から遠ざかってしまいます。
買い替えのタイミングなら、家電量販店の回収サービスも確認してみてください。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどでは、小型家電の回収に対応している店舗があります。 ただし、無料か有料か、新しい商品の購入時だけ受け付けるのか、対象品目や持ち込み方法は店舗によって異なります。 「お店なら何でも引き取ってくれる」と決めつけず、持ち込む前に条件を確認するとスムーズです。 コードレス製品は、普通の不燃ごみに混ぜないことを最優先に考えてください。
12-4. 3~5年使ったヘアアイロンは処分・買い替えを検討すべき?
ヘアアイロンは、一般的に3〜5年ほどが寿命の目安とされています。 毎日使っている場合は、2〜3年ほどで「前より温まりにくい」「プレートの滑りが悪くなった」と感じることもあります。 ですから、3年を過ぎたら必ず捨てなければならないという意味ではありませんが、3〜5年使っているなら、年数だけでなく劣化のサインを丁寧に確認する時期だと考えるとよいでしょう。
買い替えを考えたいサインは、温度が上がりにくい、設定温度が安定しない、コードが傷んでいる、焦げ跡が残っている、プレートの滑りが悪いといった変化です。 こうした状態のまま使い続けると、スタイリングしにくくなるだけではありません。 髪へのダメージが増えたり、感電や火傷のリスクが高まったりする可能性もあります。 「まだ電源は入るから使える」と考えるより、いつもと違う変化が出ていないかを見て判断しましょう。
反対に、まだ正常に動き、焦げ跡やコードの断線などもなく、安全に使える状態なら、すぐ廃棄する以外の選択肢もあります。 リサイクルショップやフリマアプリで次の人に使ってもらう方法もあり、人気メーカーの製品や限定モデルは中古市場で需要がある場合があります。 出品するなら、購入時期、使用頻度、付属品の有無、動作確認の結果などをわかりやすく伝えましょう。 友人や施設へ譲る場合も、通電確認をして、焦げ跡やコードの断線がないかを確認してから渡すことが大切です。 取扱説明書が残っていれば、一緒に渡すと次に使う人も安心しやすくなります。
12-5. ヘアアイロンとドライヤー・コテ・電動ブラシをまとめて処分できる?
洗面台の引き出しを整理すると、古いヘアアイロンだけでなく、ドライヤー、コテ、電動ブラシなどが一度に出てくることがあります。 そんなときは、1個ずつ別の日に処分するより、「まとめて出せないかな」と考えますよね。 まとめて処分できる可能性はありますが、全部を同じごみ袋や同じ回収ボックスへ入れてよいとは限りません。 まず、それぞれが自治体の不燃ごみ、小型家電リサイクル、その他の区分のどれに当たるのかを確認しましょう。 小型家電リサイクルでは、ヘアアイロンやドライヤーなどの小型電化製品が対象となる地域がありますが、実際の対象品目や投入口のサイズは回収場所ごとに異なります。
特に注意したいのが、バッテリーを内蔵したコードレス製品です。 見た目がよく似ていても、コード付きのヘアアイロンと、リチウムイオン電池を内蔵したコードレス製品では、安全な処分方法が同じとは限りません。 電池を取り外せるなら、充電式電池の回収ルートを確認し、取り外せないならメーカーや販売店に相談します。 また、大きな製品については、一部の自治体で「長さ30cm以上」「重さ2kg以上」などの基準により粗大ごみ扱いになる場合もあります。 まとめて片付けたいときほど、最初に「電池入り」「コード付き」「大きめ」の3つくらいに分けて見ると、間違いを減らしやすくなります。
引っ越しや大掃除で、ヘアアイロン以外にも家電や日用品をたくさん処分したい場合は、不用品回収業者にまとめて依頼する方法もあります。 日時を指定しやすく、複数の不用品を一度に片付けたい場面では便利です。 ただし、無許可の業者は避け、家庭から出る不用品については自治体の案内を確認しながら、適切な回収ルートや業者を選びましょう。 1点だけ頼むより、複数の不用品をまとめて依頼したほうが費用を抑えられる場合もあります。
家電量販店の回収サービスを使う方法もあります。 新しいヘアアイロンやドライヤーを買う予定があるなら、購入時に古い製品を持ち込めるか確認してみましょう。 無料回収、有料回収、購入時のみ対応など条件は店舗によって異なるため、先に問い合わせておくと安心です。 最後に覚えておきたいのは、「小さい家電だから全部同じ捨て方でよい」と考えないことです。 自治体の分別ルール、バッテリーの有無、回収ボックスのサイズ、店舗の回収条件を順番に確認すれば、ヘアアイロンもドライヤーも、コテや電動ブラシも、落ち着いて安全に整理できます。

