発売当初から話題を集めたホンダのホーク11。しかし、ネット上では「売れていない」「ダサい」といった声も聞こえてきます。果たしてこれは事実なのでしょうか？ 本記事では、ホーク11の販売実績を市場データや競合車種と比較しながら検証します。
ホーク11は本当に売れていないのか？
ホンダの「ホーク11」は、そのユニークなデザインとスペックで登場時から話題になりました。しかし、ネット上では「売れていない」「不人気」といった声も少なくありません。本当にホーク11は売れていないのでしょうか？ここでは、販売台数や競合モデルとの比較、海外市場での評価を詳しく見ていきます。
市場での販売台数とホンダの販売目標
ホーク11は2022年9月に発売され、ホンダは年間販売目標を1,200台と設定しました。これは、大量販売を前提としたモデルではなく、ある程度のニッチな市場を狙った戦略であることを示しています。
実際の販売実績については明確な公式データがないものの、バイク専門店や中古市場を見ると、新車の在庫が比較的多く、値引き販売も行われていることが確認できます。これは、販売が目標を下回っている可能性を示唆しています。
また、ホーク11のターゲット層が比較的限られている点も影響しています。このバイクは、クラシカルなデザインに最新技術を融合させた独自路線を採用しており、万人受けするモデルではありません。特に、若年層よりもベテランライダー向けという印象が強く、購買層が限定されていることが販売台数に影響していると考えられます。
競合モデル（CB1100、Z900RSなど）との販売実績比較
ホーク11が苦戦している要因のひとつとして、競合モデルとの比較が挙げられます。特に、同じネオレトロ系バイクのカワサキ Z900RSや、ホンダのCB1100と比較すると、ホーク11の販売状況は厳しいものになっています。
Z900RSとの比較
カワサキのZ900RSは、ホーク11と同じくクラシックなデザインを持ちつつも、より普遍的なスタイルを採用しています。そのため、幅広い層のライダーに受け入れられやすく、発売当初から高い人気を維持しています。
実際にZ900RSは発売以来、毎年安定した販売台数を記録しており、中古市場でも高値で取引されています。一方でホーク11は、発売から1年足らずで中古市場に流れる台数が増えているため、需要と供給のバランスが崩れつつあると考えられます。
CB1100との比較
ホンダのCB1100は、ネオレトロ系の代表格として知られ、多くのライダーに支持されてきました。特に、空冷エンジンを搭載したことでクラシックバイク愛好家からの評価が高く、長年にわたり販売されていました。
しかし、CB1100は排ガス規制の影響で生産終了となり、その後継的な存在として登場したのがホーク11です。とはいえ、CB1100のクラシックなデザインを好む層にとって、ホーク11のロケットカウルデザインは受け入れにくい要素となっています。
このように、ホーク11は競合モデルと比較すると、ターゲット層が限定されていることが販売不振の要因のひとつになっていると考えられます。
海外市場での評価と販売状況
ホーク11は日本国内専売モデルとして開発されており、海外市場では販売されていません。そのため、海外ライダーのレビューや評価を直接比較することは難しい状況です。
しかし、海外のバイクフォーラムやSNSではホーク11に対して「デザインがユニークで興味深いが、実際に乗ってみたい」という声が一定数見られます。特に、カフェレーサースタイルを好む欧米ライダーからは「日本市場限定なのが惜しい」といった反応もあります。
また、海外市場で販売されているホンダのNT1100やCRF1100L Africa Twin（ホーク11と同じエンジンを搭載）が比較的好調な売れ行きを見せているため、ホーク11も戦略次第では海外市場での可能性があると言えるでしょう。
まとめ：ホーク11の販売不振の背景
ホーク11の販売状況を総合的に見ると、以下の要因が「売れていない」と言われる背景にあると考えられます。
- ホンダの年間販売目標が1,200台と控えめであり、大量販売を前提としていない。
- 競合モデル（Z900RS、CB1100）と比較すると、ターゲット層が限定されている。
- ホーク11のロケットカウルデザインが、ベテラン層には馴染みにくい。
- 海外市場では販売されておらず、国内市場のみでの評価に依存している。
- 販売から1年足らずで中古市場に流れ始めていることから、手放すオーナーが一定数いる。
とはいえ、ホーク11は個性的なデザインと強力なエンジン性能を持ち、ツーリングやカスタムベースとしてのポテンシャルは高いバイクです。万人受けするモデルではないものの、このスタイルに魅力を感じるライダーにとっては唯一無二の選択肢となるでしょう。
2. ホーク11が売れない理由とは？
ホンダのホーク11は、登場当初から個性的なデザインや独特のコンセプトで話題を集めました。しかし、市場での評価は必ずしも好意的とは言えず、販売面では苦戦しているとされています。ここでは、ホーク11が売れない理由について詳しく解説します。
2-1. デザインの評価が分かれる
2-1-1. 賛否両論を呼ぶ「ロケットカウル」
ホーク11の最大の特徴ともいえるのが、独特な形状の「ロケットカウル」です。このデザインはクラシックなカフェレーサーを意識しつつ、モダンなスタイリングを融合させたものですが、ライダーの間で意見が分かれています。
ロケットカウルは空力性能を考慮したFRP製で、見た目のインパクトは絶大です。しかし、一部のライダーからは「レトロすぎる」「未来的すぎる」といった声が上がっており、ターゲット層によって好みが大きく分かれています。
2-1-2. 「ダサい」と言われる理由は何か？
ホーク11のデザインが「ダサい」と言われる理由の一つに、バイク全体のバランスがあります。フロントのロケットカウルが特徴的すぎるため、タンクやリア部分との統一感が薄れ、全体としてまとまりのない印象を受ける人も多いようです。
また、カウルが大きく視界を遮るという実用面での指摘もあります。「せっかくのネイキッドバイクの軽快さが失われている」という声もあり、スタイルだけでなく実用性の観点からも批判されることが少なくありません。
2-1-3. クラシックとモダンの融合は失敗だったのか？
ホーク11はクラシックなデザインとモダンな技術を融合させたモデルですが、この試みが必ずしも成功しているとは言えません。特にターゲット層に対してのアプローチが中途半端だったため、「どの層に向けたバイクなのか分からない」という評価を受けています。
デザインの方向性が明確でないことが、ホーク11の魅力を伝えきれなかった一因となっているのです。
2-2. ターゲット層のミスマッチ
2-2-1. 若年層には魅力的？それとも微妙？
ホーク11はレトロな雰囲気を持ちながらも、最新技術を搭載したモデルですが、若年層にはやや受けが悪いようです。特に、ストリート向けのスポーティなバイクを求める若いライダーにとっては、ロケットカウルが古臭く見えるという意見が多く見られます。
2-2-2. ベテランライダーには受け入れられない？
一方で、ベテランライダーにとってはホーク11のモダンな要素が違和感を覚えさせる原因になっています。伝統的なネイキッドやクラシックバイクを好む層には、「デザインが中途半端」「カウルが無理に付けられているように見える」といった声もあります。
2-2-3. どの世代向けなのか分かりにくい？
若年層にもベテランライダーにも刺さりにくいデザインのため、ホーク11は「誰向けのバイクなのか分からない」という評価を受けています。結果として、特定の層に強くアピールすることができず、販売面で苦戦しているのです。
2-3. 価格とコストパフォーマンス
2-3-1. 価格設定は適正か？
ホーク11のメーカー希望小売価格は約140万円ですが、この価格設定が購入をためらわせる要因の一つになっています。同価格帯には、より高性能なバイクが多数存在しており、コストパフォーマンスの面で競争力が弱いといえます。
2-3-2. 競合車種との装備・スペック比較
同価格帯の他社モデルと比較すると、ホーク11の装備はややシンプルです。特に、電子制御系の装備が少なく、ライバル車と比べると魅力が薄れてしまいます。
2-3-3. 中古市場での評価と価格推移
中古市場でもホーク11の評価は分かれています。流通台数が少ないため価格の下落は少ないものの、需要が高いとは言えません。
2-4. 性能と乗り味のギャップ
2-4-1. 1,082ccエンジンのスペックと特徴
ホーク11のエンジンは、1,082ccの並列2気筒で102PSを発揮します。スペック的には十分なパワーを持っていますが、低回転域のトルク感が不足しているとの声もあります。
2-4-2. 実際の走行性能とユーザーの声
実際に乗ったユーザーの声として、「期待していたほどスポーティではない」「街乗りは快適だがワインディングでは重さを感じる」といった意見が目立ちます。
2-4-3. 他のホンダ車と比較した乗り味
ホンダのCBシリーズと比較すると、ホーク11はハンドリングがやや鈍重で、軽快感に欠けるという評価が多いです。
2-5. カラーラインナップと個性
2-5-1. 「パールホークスアイブルー」と「グラファイトブラック」の印象
ホーク11のカラーバリエーションは2色のみで、選択肢が少ないことが不満点として挙げられています。
2-5-2. 競合車種と比べたカラーバリエーションの少なさ
他のメーカーが豊富なカラーバリエーションを用意しているのに対し、ホーク11は2色展開のため個性を出しにくいという課題があります。
2-5-3. カスタム塗装で印象は変わるか？
カスタムペイントを施すことで印象を変えることは可能ですが、コストがかかるため手を出しにくいライダーも多いようです。
「ダサい」と言われる理由とは？
ホンダの「ホーク11」は、2022年の登場以来、その独特なデザインが話題となっています。一方で「ダサい」「売れない」との声も少なくありません。なぜこのような評価を受けるのか？ここでは、デザインの背景や他車種との比較、カスタムの可能性について詳しく解説します。
伝統的デザインとの違い
ホークシリーズの歴史との比較
ホーク11は、その名のとおりホークシリーズの系譜を受け継いでいます。1977年に登場した「ホークシリーズ」は、当時のホンダの技術を詰め込んだ人気モデルでした。特に「ホークII」「ホークIII」は、シンプルでクラシカルなデザインが特徴で、多くのライダーに愛されました。
しかし、ホーク11は従来のホークシリーズとは大きく異なり、モダンなカフェレーサースタイルを採用しています。特にフロントのロケットカウルは、過去のホークシリーズとは一線を画すデザインで、これが賛否を分ける要因となっています。
過去のホンダバイクとどれくらい違うのか？
ホーク11は、過去のホンダの名車と比較すると、かなり独特なデザインを持っています。たとえば、「CB1100」や「CB750」などのクラシックネイキッドモデルと比べると、ホーク11は流線型のフォルムが強調され、より未来的な印象を与えます。
また、ホンダの「GB350」や「CB400SF」といったクラシック寄りのモデルと並べると、ホーク11のデザインはかなり尖った印象を受けます。これが「ホークシリーズの後継機」として期待していた層にとっては、違和感につながっているのです。
伝統を重視するライダー層の意見
ホーク11のデザインは、特に「伝統的なバイクのスタイル」を重視するライダー層には不評な傾向があります。「ロケットカウルが不格好」「もっとシンプルなネイキッドがよかった」という意見も多く見られます。
特に、ホーク11のターゲット層とされるベテランライダーの中には、かつてのCBシリーズのようなデザインを期待していた人も多く、それに反するデザインだったことが「ダサい」と言われる一因になっています。
他車種との類似性は？
「パクリ」との指摘は本当か？
ホーク11のデザインについては、一部で「他社のバイクに似ている」という指摘もあります。特に、ドゥカティの「スクランブラー」や、トライアンフの「スラクストン」と比較されることが多いです。
しかし、ホーク11のロケットカウルは、ホンダ独自のアプローチによるものです。そのため「パクリ」と断定するのは適切ではありませんが、他メーカーのカフェレーサー系バイクのデザインを参考にした可能性は十分にあります。
海外メーカーとのデザイン比較
ホーク11と海外メーカーのカフェレーサースタイルのバイクを比較すると、共通する特徴がいくつか見られます。たとえば、ドゥカティ「スクランブラー カフェレーサー」や、BMW「R nineT Racer」も、ホーク11と同じくロケットカウルを採用しています。
このように、ホーク11は「ホンダ独自のデザイン」ではなく、近年のカフェレーサーブームを意識したデザインであることが分かります。それが一部のライダーにとって「ホンダらしさがない」と感じられる要因になっているのです。
バイク業界におけるデザインのトレンド
近年、バイク業界ではクラシックとモダンを融合させた「ネオクラシック」なデザインが人気です。ヤマハの「XSR900」、カワサキの「Z900RS」などもこの流れを汲んでいます。
ホーク11も、こうした流れを意識したデザインですが、ホークシリーズの伝統を重視していた層にとっては、その方向性が受け入れがたいものになってしまいました。
カスタムで印象は変わる？
カウルの変更で見た目は変えられるか？
ホーク11のロケットカウルは、見た目の印象を大きく左右する要素です。この部分を変更することで、よりシンプルなネイキッドスタイルに近づけることができます。
実際に、ロケットカウルを取り外してネイキッド仕様にするカスタムも行われており、カウルの変更でデザインの印象は大きく変わることが分かります。
純正オプションパーツの種類と効果
ホンダはホーク11向けに、純正アクセサリーをいくつか用意しています。たとえば、ショートスクリーンやバーエンドミラーを装着することで、よりカフェレーサーらしいスタイルに仕上げることが可能です。
また、シートの変更や、パニアケースを取り付けることで、ツーリング仕様にカスタムすることもできます。
実際にカスタムしたユーザーの事例紹介
すでにホーク11を購入したユーザーの中には、さまざまなカスタムを施している人もいます。たとえば、「カウルを取り外して完全ネイキッド仕様にした」「スクリーンを小型化してスッキリさせた」などの事例があります。
カスタムによって「ダサい」と言われる印象を払拭することも可能であり、自分好みに仕上げる楽しみがあるのもホーク11の魅力の一つです。
総じて、ホーク11のデザインは賛否両論ですが、カスタムによって理想のスタイルに近づけることができます。「ダサい」と思う人も、自分なりのアレンジを加えれば、満足できる一台に仕上げることができるかもしれません。
実際に乗っている人の評価は？
ホーク11は、そのユニークなデザインと走行性能から多くのライダーの注目を集めています。しかし、購入者の評価は賛否が分かれているのが実情です。ここでは、実際にホーク11に乗っている人のリアルな声を紹介し、満足しているポイントや不満点について詳しく見ていきましょう。
走行性能に満足している人の声
ホーク11の走行性能に関しては、非常に高評価です。特に、1,082ccの並列2気筒エンジンは102PSのパワーを発揮し、力強い加速とトルクの太さを感じられると好評です。街乗りでも扱いやすく、長距離ツーリングでも快適な走りが楽しめると評価されています。
また、サスペンションの安定感も魅力の一つです。ショーワ製SFF-BP（セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン）を搭載し、コーナリング性能が高く、ワインディングを楽しめると評価されています。
実際のオーナーの声：
- 「低速からトルクがしっかりあって、ストレスなく乗れる！」
- 「高速道路でも安定していて、長距離ツーリングにもぴったり。」
- 「コーナーが楽しい！フロントがしっかりしていて安心感がある。」
デザインが気に入っているユーザーの意見
ホーク11のデザインは賛否が分かれるものの、独特のロケットカウルを魅力に感じるライダーも少なくありません。このカウルはクラシックなカフェレーサースタイルを彷彿とさせ、往年の名車を思わせるデザインが好評です。
また、パールホークスアイブルーとグラファイトブラックの2色展開も、「渋くてかっこいい」と評価されています。
実際のオーナーの声：
- 「ロケットカウルが最高！これぞオトナのバイク。」
- 「クラシックな見た目なのに最新技術が詰まってるところがイイ！」
- 「カラーリングもいいし、意外と街中でも映えるデザイン。」
「思っていたのと違った…」不満の声
一方で、ホーク11に対する不満の声も聞かれます。特に「思っていたのと違った…」と感じる人の多くは、乗車姿勢や取り回しの面で違和感を覚えるようです。
主な不満点：
- セパハン（セパレートハンドル）が前傾姿勢を強要するため、長時間の運転で疲れやすい。
- 214kgの車重が取り回しに苦労する原因になっている。
- シート高が820mmあり、小柄なライダーには足つきが厳しい。
実際のオーナーの声：
- 「見た目はカッコいいけど、前傾姿勢がきつい…長距離は辛い。」
- 「取り回しが思ったより重くて、街乗りにはちょっと大変。」
- 「足つきが悪いので、信号待ちで少し不安。」
購入者が感じる長所と短所
ホーク11の魅力と課題を、実際のオーナーの声を基に整理すると以下のようになります。
長所
- パワフルなエンジンで、街乗りからツーリングまで快適にこなせる。
- 個性的なデザインが好きな人にはたまらない魅力。
- ハンドリングが良く、ワインディングを楽しく走れる。
短所
- セパハンの影響で、長時間の運転が疲れる。
- 重量があるため、取り回しが大変。
- シート高が高めで、足つきに不安がある。
ホーク11は、走行性能やデザインに満足しているライダーがいる一方で、乗りやすさや快適性の面で「思っていたのと違った」と感じる人も少なくないようです。
購入を検討している人は、試乗をして自分に合うか確かめることが重要です。ホーク11が気になる方は、一度実車を見て、乗ってみることをおすすめします！
5. それでもホーク11を選ぶ理由
「ホーク11が売れない」と言われる理由は確かにいくつかありますが、それでもこのバイクを選ぶ価値は十分にあります。独特なデザインと高性能エンジンを持ち、ツーリング性能や乗りやすさに優れたバイクです。ここでは、ホーク11を選ぶべき理由を詳しく紹介します。
5-1. ツーリング性能の高さ
ホーク11は単なるデザイン重視のバイクではなく、ツーリング用途に適した設計がされています。長距離移動の快適性や高速道路での安定感を考慮した作りが特徴です。
5-1-1. 長距離走行時の快適性
ホーク11は、長距離ツーリングに適した設計がされています。まず、シート高820mmという適度な高さが、長時間のライディングでも疲れにくいポジションを提供します。また、エンジンの振動を抑えた設計により、高速道路や山道でも快適なライディングが可能です。
さらに、フルカウルとは異なり、ロケットカウルが適度に風を防ぐため、風圧による疲労が軽減されます。ホーク11は、見た目だけでなく、実際のツーリング性能もしっかりと考えられたバイクなのです。
5-1-2. 高速道路での安定感
ホーク11の214kgの車重とセミダブルクレードルフレームが、高速走行時の安定感を生み出します。特に、並列2気筒エンジンが生み出す104Nmのトルクは、高速道路での追い越し時にも余裕を持った加速を実現。高速巡航時のエンジン回転数も低めに抑えられ、振動が少なく快適に走行できます。
5-1-3. 燃費と航続距離は十分か？
燃費性能もツーリングには欠かせない要素です。ホーク11の燃費は約22km/L（WMTCモード）とされており、燃料タンク容量14Lのため、単純計算で約300km以上の航続距離が確保されています。これは、ツーリングバイクとして十分な性能と言えます。
5-2. 操作性と乗りやすさ
ホーク11は、見た目以上に扱いやすいバイクです。車体のバランスがよく、街乗りからワインディングまで幅広く楽しめます。
5-2-1. 街乗りでの取り回しの良さ
214kgという重量ながら、車幅710mmのスリムな設計により、渋滞時のすり抜けや低速走行でもストレスなく扱えます。また、低回転域でもトルクが豊富なため、信号待ちからの発進がスムーズで、頻繁なストップ＆ゴーにも対応しやすいのが特徴です。
5-2-2. 車体サイズと重量バランスの評価
ホーク11のサイズは、全長2,190mm、全幅710mm、全高1,160mmと、比較的コンパクトな部類に入ります。ホンダのNC750シリーズと比べても一回りスリムな設計で、乗車時の安心感が強いです。さらに、前後17インチホイールの採用により、安定感のあるコーナリングが可能です。
5-2-3. 低重心設計がもたらすメリット
ホーク11の重心は低めに設計されており、これは取り回しやコーナリング時の安定感に直結します。特に、フレームの剛性バランスが適切に取られており、バイクが「素直に曲がる」フィーリングを感じられます。これは、ワインディングや峠道を走る際に大きなメリットとなるでしょう。
5-3. 他のバイクにはない魅力
5-3-1. ネオクラシックとモダンスポーツの融合
ホーク11の最大の特徴は、ネオクラシックとモダンスポーツの融合にあります。ロケットカウルを採用しつつも、エンジンやシャーシは最新のスポーツバイクの技術を取り入れています。これにより、見た目のクラシカルさと最新の走行性能を両立した、新しいバイクの形を提示しているのです。
5-3-2. ホーク11ならではの走行感覚
ホーク11は、1,082ccの並列2気筒エンジンを搭載しており、トルクフルかつ滑らかな加速を楽しめます。また、ホンダ独自のDCT（デュアルクラッチトランスミッション）搭載モデルと違い、純粋なマニュアル操作を楽しめるのも魅力。
5-3-3. 「クセになる」要素とは？
ホーク11には、単なるスペック以上の「クセになる」要素があります。その一つが独特のエキゾーストノートです。2気筒エンジンならではの鼓動感と、スポーティーな音質が相まって、ライダーを魅了します。
また、見た目の個性が強いため、所有欲を刺激するデザインもポイントです。市場では賛否両論のデザインですが、それこそが「人と違うバイクに乗りたい」と思うライダーには大きな魅力になるでしょう。
まとめ
ホーク11は、見た目だけではなく、ツーリング性能や操作性においてもしっかりとした魅力を持っています。また、唯一無二のスタイルと走行性能を兼ね備えており、他のバイクでは味わえない体験を提供してくれます。
「売れない」と言われることもありますが、だからこそ他のライダーと差をつける特別な一台として選ぶ価値があるのです。
中古市場でのホーク11の評価
ホンダのホーク11は、独特のロケットカウルデザインが特徴のバイクですが、市場では賛否が分かれる評価を受けています。その影響もあり、中古市場での流通量や価格推移にも注目が集まっています。ここでは、中古ホーク11の市場評価について詳しく解説します。
中古価格の推移と流通量
ホーク11の中古市場での価格は、発売当初から比較的安定していますが、流通量自体はあまり多くありません。2022年9月に発売されたばかりのモデルであるため、まだ中古市場に流れる台数が少ないことが一因と考えられます。
新車価格が約140万円（メーカー希望小売価格）ですが、中古市場では走行距離が少ないものでも120万円前後で取引されることが多いです。これは、発売から間もないため大きな値下がりが発生していないためです。ただし、今後は販売台数の少なさやデザインの評価によって価格が変動する可能性があります。
中古市場に流通している台数は、新型車としては少なめの傾向にあります。これは、ホーク11が販売台数自体を控えめに設定していたためで、市場に出回る個体が少ないことが影響しています。
買取価格は安いのか？
ホーク11の買取価格は、現時点では比較的高値で推移しています。これは、新車販売台数が少なく、中古市場でも供給が限られているためです。買取価格はおおよそ90万～110万円の間で推移しており、状態が良いものはより高値で取引されることもあります。
しかし、ホーク11は「不人気車」との声もあるため、今後の市場動向によって買取価格が下がる可能性も否定できません。特に、モデルチェンジや他の競合車種の登場により、中古市場での価値が変動することも考えられます。
また、カスタムの有無も買取価格に影響します。ホーク11はカスタムベースとしてのポテンシャルが高いバイクですが、買取業者によっては「ノーマルの方が査定が高い」こともあるため、売却を考えている場合はカスタムの内容を慎重に検討する必要があります。
購入するなら新車と中古どちらがいい？
ホーク11を購入する場合、新車と中古のどちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを比較してみます。
新車を購入するメリット
- メーカー保証がある：初期不良やトラブル時に安心。
- 状態が万全：走行距離がゼロで、メンテナンスの手間が少ない。
- 最新の状態で乗れる：中古よりも長く乗れる可能性が高い。
新車を購入するデメリット
- 価格が高い：140万円前後と、中古に比べて高額。
- 納車まで時間がかかる：在庫状況によっては数ヶ月待つことも。
中古を購入するメリット
- 価格が抑えられる：新車よりも10～20万円安く購入できる可能性がある。
- 即納車が可能：販売店に在庫があればすぐに乗れる。
中古を購入するデメリット
- 状態にバラつきがある：前オーナーの扱いによってコンディションが異なる。
- 保証が短い、もしくは無い：購入店舗によっては保証がないことも。
結論として、「万全の状態で長く乗りたいなら新車」「価格を抑えて早く乗りたいなら中古」という選択になります。中古市場の流通量が少ないため、欲しいカラーや仕様がある場合は新車を選ぶのが無難かもしれません。
まとめ
ホーク11の中古市場での評価は以下のようにまとめられます。
- 流通量が少なく、中古価格はまだ大きく下落していない。
- 買取価格は90万～110万円と比較的高めだが、今後の市場動向によって変動の可能性がある。
- 新車はメーカー保証やコンディションの良さが魅力、中古は価格の安さと即納のメリットがある。
ホーク11の中古市場はまだ発展途上ですが、今後の評価次第で価格が大きく変動する可能性があります。購入や売却を検討している方は、市場の動きを注視することが重要です。
7. 今後のホーク11の評価は変わるのか？
ホーク11はそのデザインや市場戦略の影響で「売れない」と言われることもありますが、今後の評価が変わる可能性は十分にあります。特にバイク市場では、モデルの熟成や中古市場の動向、メーカーの対応によって評価が変化することが珍しくありません。ここでは、ホーク11がどのように評価を変えていく可能性があるのか、3つの視点から考察します。
7-1. マイナーチェンジの可能性は？
ホーク11は2022年9月に登場した比較的新しいモデルですが、今後のマイナーチェンジによって評価が変わる可能性があります。過去のホンダ車を振り返ると、初期モデルが不評だった場合でも、改良によって評価が一変することは珍しくありません。
例えば、「ホンダCB1100」は、初期のモデルでは一部のライダーから「重すぎる」「パワー不足」といった声がありました。しかし、後期型ではエンジンの改良や軽量化が施され、最終的には高評価を得るモデルとなりました。ホーク11も今後、デザインやスペックの見直しが入れば、より幅広いライダーに受け入れられる可能性があります。
特に変更が期待されるポイントとして、以下のような点が考えられます。
- ロケットカウルの改良： 現在のデザインが「ダサい」と言われる一因。より洗練された形状や取り外し可能な仕様になれば好評を得る可能性がある。
- 車重の軽量化： 現在214kgの重量がネックになっているため、軽量フレームの採用や細かな調整で扱いやすさが向上すれば評価が変わる。
- カラーバリエーションの追加： 現在は「パールホークスアイブルー」と「グラファイトブラック」の2色展開。より多くの選択肢があれば、購買層の拡大につながる。
7-2. 今後のホンダの戦略とホーク11の立ち位置
ホンダの戦略によっても、ホーク11の評価が変わる可能性があります。現在のホーク11は「ネオレトロ」と「スポーツツアラー」の中間的なポジションにありますが、この立ち位置が明確になれば、市場での評価も変わるでしょう。
例えば、ホンダがホーク11を「カフェレーサー風のスポーツツアラー」として押し出すのか、それとも「ネオクラシックバイク」として売り出すのかで、ターゲット層が変わります。現状は「どのジャンルのバイクなのか分かりにくい」という意見もあり、この点が明確になれば購買層も広がるかもしれません。
また、ホンダがホーク11専用の純正カスタムパーツを充実させれば、カスタムベースとしての魅力も増します。現状では、「デザインが気に入らないが、エンジンや乗り味は良い」という声も多いため、簡単にカスタムできる環境が整えば評価が好転する可能性があります。
7-3. 中古市場の変動で評価は変わる？
バイクの評価は、中古市場の動向によっても大きく変わります。例えば、新車価格が高めに設定されている場合でも、中古車市場で手頃な価格になると、突然人気が高まることがあります。
現在、ホーク11の新車価格は約139万円（税抜）ですが、市場に流通する中古車の価格が100万円前後まで下がれば、「コストパフォーマンスの良いスポーツツアラー」として再評価される可能性があります。過去にも、登場時は不評だったバイクが、中古市場で安くなったことで「実は優れたバイク」として見直されたケースは多数あります。
例えば、ホンダの「CB1300スーパーボルドール」は、発売当初は「重すぎる」「価格が高い」と言われていましたが、中古市場で手頃な価格になったことで、ツーリングユーザーに人気が出ました。ホーク11も同様に、中古価格の変動によって評価が変わる可能性が高いです。
7-4. まとめ
ホーク11は発売当初の評価が割れているものの、今後の展開によっては評価が大きく変わる可能性があります。特に、以下の3つのポイントに注目することで、ホーク11の将来性が見えてくるでしょう。
- マイナーチェンジ： デザインやスペックが改良されれば、より多くのライダーに受け入れられる可能性がある。
- ホンダの戦略： どのジャンルのバイクとして明確に売り出すのか、純正カスタムパーツの充実度などが評価に影響。
- 中古市場の動向： 価格が手頃になれば、コストパフォーマンスの良い選択肢として人気が出る可能性がある。
ホーク11は「売れない」と言われることもありますが、バイクの評価は一時的なものではなく、時間とともに変化するものです。今後の展開に注目しながら、ホーク11の魅力を見直してみるのも良いかもしれません。
8. 結論：ホーク11は本当に「売れないバイク」なのか？
ホンダのホーク11は「売れないバイク」と言われることがありますが、それは本当に正しいのでしょうか？
販売台数だけを見れば確かに大ヒットとは言えませんが、その理由は単純に「人気がない」からではありません。
ここでは、ホーク11が「売れない」と言われる背景を掘り下げ、本当の魅力や今後の可能性について解説します。
8-1. 売れていないのではなく「狙いがニッチ」？
ホーク11の年間販売目標は1,200台と、ホンダの他の人気バイクと比べると控えめな設定になっています。
これは、ホンダがこのバイクを「大衆向けモデル」としてではなく、特定のニッチ層に向けたバイクとして開発したことを示しています。
例えば、ホーク11のデザインは、ロケットカウルを採用し、往年のカフェレーサースタイルを現代風にアレンジしたものになっています。
しかし、このデザインが「クラシックなスタイルを好む層」と「最新のスポーツバイクを好む層」の両方にとって中途半端に映ることもあるため、一般的なバイク市場ではやや評価が分かれる結果となっています。
また、搭載されている1,082ccの並列2気筒エンジンは、ホンダのアフリカツインと同じものであり、トルクフルで乗りやすい特性を持っていますが、「スーパースポーツ並みの高回転型エンジン」を求めるライダーにはやや物足りなく感じられるかもしれません。
つまり、ホーク11は万人受けするバイクではなく、特定の趣向を持つライダー向けに作られたモデルなのです。
8-2. 数字だけでは測れない魅力とは？
バイクの価値は、単なる販売台数やスペックの数値だけで決まるものではありません。
ホーク11には、数字では測れない独自の魅力が詰まっています。
① デザインの美学
ホーク11のデザインは、クラシックなカフェレーサースタイルをベースにしつつ、現代的なディテールを取り入れています。
特に、ロケットカウルの造形美は、好きな人にはたまらないポイントであり、カスタムのベースとしても非常に優れています。
② 走行性能と快適性のバランス
1,082ccの並列2気筒エンジンは102PS/7,500rpm、104Nm/6,250rpmという十分なパワーを持ち、街乗りからツーリングまで幅広く対応できます。
また、前後17インチホイールや、SHOWA製のSFF-BPフロントフォークなど、高品質な足回りによる安定した乗り味も評価されています。
③ 所有する喜び
ホーク11は、大衆向けに大量生産されるバイクではないため、所有しているだけで特別感を味わえるのも大きな魅力です。
他のライダーと被ることが少なく、カスタム次第でさらに個性的な1台に仕上げることができます。
8-3. 今後ホーク11が評価される可能性はある？
ホーク11は、今後さらに評価が高まる可能性を秘めています。
① カフェレーサーブームの再燃
近年、クラシックバイクやカフェレーサースタイルの人気が再燃しており、ホーク11のデザインは今後さらに注目される可能性があります。
特に、カスタムバイク文化が根強い欧州市場などでは、このスタイルのバイクが高く評価される傾向があります。
② カスタム需要の拡大
ホーク11はカスタムのベース車両としても非常に優れています。
ロケットカウルを活かしたクラシックスタイルのアレンジや、逆にカウルを取り外してネイキッド風にするなど、自由度の高いカスタムが可能です。
今後、カスタム事例が増えてくれば、ホーク11の評価が高まることも十分考えられます。
③ 限定車的な価値の向上
ホンダが販売目標を控えめに設定していることを考えると、将来的に生産終了した際には中古市場での希少価値が高まる可能性もあります。
特に、日本国内では「レアなバイク」に対する評価が高くなりやすいため、今は「売れない」と言われていても、数年後には人気が再燃することもあり得ます。
8-4. まとめ
ホーク11は、「売れないバイク」ではなく、狙いがニッチなバイクです。
万人向けではないため、販売台数こそ多くありませんが、デザインや走行性能、カスタム性の高さなど、他にはない魅力を持っています。
また、今後のカフェレーサーブームの再燃やカスタム人気の拡大によって、評価が大きく変わる可能性も十分あります。
「売れていない＝魅力がない」ではなく、ホーク11の個性やこだわりに共感できるライダーにとっては、唯一無二の選択肢になり得るバイクなのです。
