JBLってどこの国のメーカー?ブランドの正体を解説!

「JBLって、アメリカのメーカー?それとも韓国の会社?」──そんな疑問を抱いたことはありませんか?実はJBLには、アメリカ発祥でありながら、現在は韓国企業の傘下にあるという少し複雑な背景があります。本記事では、JBLのブランドの由来から、創業者の人物像、国籍にまつわる誤解、そしてその歴史的な流れまでを詳しく解説します。

目次

1. JBLとはどんなブランドなのか?

JBLは、世界中の音楽ファンやオーディオエンジニアから支持されている、アメリカ発祥のオーディオブランドです。その音響技術は、一般家庭のスピーカーやイヤホンはもちろん、映画館や音楽フェス、スタジオなどプロフェッショナルの現場でも幅広く使われています。

1946年に創業されて以来、音の「質」に徹底してこだわり続けているという特徴を持ち、多くの名作スピーカーを生み出してきました。近年では、Bluetoothスピーカーやワイヤレスイヤホンなど、私たちの身近なガジェット製品でもおなじみです。

特に注目したいのは、JBLが単なる製品メーカーではなく、「音の文化」を牽引してきた存在だという点です。高音質かつ洗練されたデザインはもちろん、時代に応じた革新を絶えず取り入れてきた姿勢も、多くのユーザーから信頼を得ている理由といえるでしょう。

1-1. JBLの正式名称と読み方:「ジェイビーエル」の由来

JBLという名前は、創業者であるJames Bullough Lansing(ジェームズ・ブロウ・ランシング)氏の頭文字から名付けられました。つまり、「J」はジェームズ、「B」はブロウ、「L」はランシングを意味しており、彼の理念や音響哲学がブランド名そのものに込められています。

ブランド名の読み方は、日本では「ジェイビーエル」とカタカナ表記されることが一般的です。この呼び方は業界内外でも広く浸透しており、オーディオ好きであれば一度は耳にしたことがある名称でしょう。また、ブランド名そのものが品質の保証として捉えられるほど、信頼と実績を積み重ねています。

1-2. 創業者ジェームズ・B・ランシングの人物像

JBLの創業者であるジェームズ・B・ランシングは、アメリカの音響業界に大きな足跡を残した技術者です。1902年にアメリカで生まれ、若い頃から機械や電気への強い関心を持って育ちました。彼のキャリアは1920年代から始まり、卓越した音響技術と斬新な設計で注目を集めるようになります。

彼が設立したJBLは、音のリアリズムとダイナミズムを追求したスピーカー開発で知られ、その後の音響業界のスタンダードを築いていきます。一方で彼の人生は、情熱的であると同時に波乱に満ちたものでした。経営の苦難や精神的なプレッシャーに悩まされることも多く、1950年代初頭に自ら命を絶つという悲しい結末を迎えます。

しかし、彼の意志はJBLというブランドにしっかりと受け継がれており、「音に命を吹き込む」技術者として今なお語り継がれています。彼の設計思想とクラフトマンシップは、現代の製品にも深く根付いています。

1-3. JBLとAltec Lansingの関係性とは?

JBLとAltec Lansingには、創業者ジェームズ・B・ランシングを通じた深い歴史的つながりがあります。実は、JBLが創設される前、ランシング氏は「Lansing Manufacturing Company」という会社を設立し、これが後にAltec Lansingの前身となりました。

Altec Lansingは、ランシング氏が技術責任者として設計した高性能スピーカーを武器に、業務用音響機器の分野で急成長を遂げました。しかし、経営方針や技術的なアプローチをめぐってランシング氏と会社の間に亀裂が入り、彼は退社を決意します。

その後、新たに立ち上げたのが現在のJBL(James B. Lansing Sound, Inc.)なのです。このようにJBLとAltec Lansingは、「音」に対する理想を共に追求しながらも、最終的には異なる道を歩むことになった“兄弟ブランド”ともいえる存在です。そして今では、両者ともにそれぞれの分野で確固たる地位を築き、オーディオ業界の発展に大きく貢献し続けています。

JBLが誕生した背景には、創業者ランシングの揺るぎない信念と、Altec Lansingとの複雑な関係性が大きく影響していることがわかります。

2. JBLはどこの国のメーカー?

2-1. JBLはアメリカ発祥のブランド

JBLは1946年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生した音響機器ブランドです。
創業者はJames Bullough Lansing(ジェームス・ブロウ・ランシング)という音響技術者で、彼の名前の頭文字「J・B・L」からブランド名が付けられました。

この名前の由来からも、JBLが創業当初からアメリカの技術と思想を反映したブランドであることが分かります。
設立当初からJBLは、高品質なスピーカーやプロ向けオーディオ機器の開発に力を入れ、音楽業界や映画業界から高い信頼を獲得してきました。
現在もそのルーツを大切にしながら、世界中のユーザーに愛されるブランドとして成長を続けています。

2-2. 現在の本社所在地と企業グループ

現在でもJBLの本社はアメリカ・カリフォルニア州に存在しています。
ただし、企業としての構造は少し複雑になっており、JBL単体で独立しているわけではありません。
JBLは現在、Harman International Industries(ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ)という大手音響機器グループのブランドの一つとなっています。

このHarmanは、同じく高音質で知られるAKGやHarman Kardonなどのブランドも傘下に持っており、オーディオ業界における巨大企業グループです。
つまり、JBLはアメリカに本社を置くHarmanの一部であり、今もなおアメリカ発のDNAを継承しているのです。

2-3. サムスン傘下の現状と「韓国企業」と言われる理由

JBLが「韓国の企業では?」と聞かれる理由のひとつは、2017年にサムスン電子(韓国)がHarmanを買収したという事実にあります。
この買収によって、JBLを含むHarmanグループ全体がサムスングループの資本傘下に入りました。
とはいえ、買収後もHarman本体の経営やブランド運営はアメリカ側が継続しています。

つまり、資本的には韓国ですが、運営面ではアメリカ主体という体制が保たれているのです。
こうした事情から、JBLは「アメリカのブランド」でもあり、「韓国資本の企業」とも言われるようになりました。

2-4. 「アメリカ発・韓国資本」の複雑な構図を図解で解説

JBLのブランド構造は、以下のように整理するとわかりやすいです。
図で説明すると、次のようになります:

【JBLの企業構造図】
└ JBL(ブランド)
└ Harman International Industries(本社:アメリカ)
└ Samsung Electronics(本社:韓国)

このように、JBLはアメリカで生まれたブランドでありながら、現在は韓国サムスンの傘下にあるという複雑な構造を持っています。
一見するとややこしいように感じますが、音響技術や製品開発は依然としてアメリカのHarman主導で進められています。
そのため、ブランドのクオリティや音作りは創業当初の理念がしっかりと息づいており、ユーザーからも信頼され続けているのです。

2-5 まとめ

JBLはアメリカ発祥の老舗オーディオブランドで、音質やデザインにこだわりを持つ高品質な製品を多数展開しています。
現在はHarmanの傘下であり、さらにそのHarmanがサムスン電子に買収されたことで、資本的には韓国とのつながりも持つようになりました。

この構図から、「JBLは韓国企業なの?」と疑問を持つ人も多いですが、実際にはアメリカ生まれで今もアメリカに本拠を構えるブランドです。
ブランドの出自や現在の構造を知ることで、より深くJBLの魅力を理解できるはずです。

3. JBLの歴史と変遷

3-1. 1946年創業からのタイムライン

JBLは1946年にアメリカ・カリフォルニア州で誕生した、長い歴史を持つ音響機器メーカーです。
創業者はJames Bullough Lansing(ジェームズ・バロー・ランシング)という技術者で、JBLというブランド名も彼の名前の頭文字を取って名付けられました。

1940年代のアメリカでは、映画館や劇場の音響設備に対する需要が高まっており、JBLは当初からプロフェッショナル向け音響機器の分野で活躍していました。

その音のクオリティはすぐに注目を集め、映画館や放送局、さらには音楽スタジオにも採用されるようになりました。
やがて、家庭向けスピーカーやイヤホンなど、一般ユーザー向けの製品ラインナップも展開していくようになります。
このように、JBLはプロユースから始まり、徐々にコンシューマー市場へと広がっていったブランドなのです。

3-2. ハーマンインターナショナルへの買収(1969年)

JBLの発展において、もうひとつ大きな転機となったのが、1969年にハーマン・インターナショナルの傘下に入ったことです。
ハーマン・インターナショナルは、オーディオ機器や車載用音響システムなどを手がけるアメリカの大手企業で、AKGやInfinityなど多くの有名ブランドを傘下に持っていました。

JBLがハーマン傘下になったことで、技術力や製品展開の幅がさらに広がりました。
例えば、家庭用スピーカーだけでなく、自動車用のオーディオシステム、さらにはBluetoothスピーカーなど、多彩な分野への進出が可能になりました。

JBLの製品に共通するのは、どのカテゴリでも“音へのこだわり”が感じられることです。
これは、ハーマンとの技術連携によって強化された部分ともいえるでしょう。

3-3. サムスンによる買収(2016年)とその影響

さらに近年の大きな動きとしては、2016年に韓国のサムスン電子がハーマン・インターナショナルを買収したことが挙げられます。
これにより、JBLも実質的にはサムスングループの傘下ブランドとなりました。

とはいえ、JBLの開発や生産体制には大きな変更はなく、ブランドの独自性や音質に対するこだわりはしっかりと維持されています。
むしろ、サムスンのグローバルな開発ネットワークや資本力によって、JBLの技術革新や製品展開がよりスピーディーになってきています。

たとえば最新のワイヤレスイヤホンやヘッドホンには、サムスンのチップや接続技術が組み込まれるなど、テクノロジーの融合が進んでいるのです。
このように、JBLはアメリカ発祥でありながら、今ではグローバル企業の力を借りて、より強く、より便利なブランドへと進化を続けています。

3-4. 音響業界で築いてきた地位とは?

JBLは70年以上にわたって、音響業界で確固たる地位を築いてきました。
その実績は、家庭用スピーカーやイヤホンだけにとどまらず、映画館のサウンドシステム、スタジオモニター、さらにはライブイベントの音響機材にも及びます。

特にプロフェッショナル分野での信頼性は非常に高く、多くの現場で“JBLの音”が選ばれているのです。
さらに、JBLはユーザーのニーズに応じた多彩な製品群を持っています。
エントリーモデルからハイエンドモデル、屋外使用を想定した防水スピーカーなど、あらゆるシチュエーションで「使える音」を提供してきました。

このような柔軟さと品質へのこだわりが、JBLを業界内で特別な存在に押し上げた要因なのです。
また、音だけでなく、製品デザインにも力を入れており、見た目の美しさと機能性を兼ね備えたモデルも多く登場しています。
「音も見た目も満足したい」そんなユーザーの期待に応えてきたのが、JBLというブランドなのです。

4. JBLの評判は実際どうなの?

4-1. プロ用途・業務用での信頼度

JBLは、1946年にアメリカ・カリフォルニアで設立された老舗のオーディオブランドです。その創業以来、プロフェッショナル用途での信頼性において非常に高い評価を受けてきました。たとえば、映画館やコンサートホール、レコーディングスタジオでは、JBLのスピーカーやモニターが長年にわたって使用されています。これは、音の解像度や出力の安定性、そして何よりも信号の再現性がプロの厳しい要求に応えてきた証でもあります。

特に注目すべきは、スタジオモニター分野でのJBLの存在感です。プロの音響技術者たちは、音を「加工されていない状態」で正確に確認するために、JBLのモニターを選びます。その理由は、JBLが提供する「原音忠実性(フラットレスポンス)」が極めて高いためです。

また、業務用オーディオの代表例として、ライブイベント用のスピーカーシステムがあります。JBLのPAスピーカーは、大規模なフェスやイベントでも採用されており、屋外での耐久性や音圧性能にも優れています。このような実績が、「JBL=プロ仕様でも信頼できる」という評判を生み出しているのです。

4-2. 一般消費者のレビュー傾向(日本・海外比較)

JBLの評価は、一般消費者からも世界中で非常に高い傾向があります。まず、日本国内では「音質の良さとデザイン性の高さ」が評価されており、若い世代や音楽好きな人々に支持されています。とくに、ワイヤレスイヤホンやBluetoothスピーカーにおいては、価格以上の満足感があるとの声が目立ちます。

たとえば、「TOUR PRO 2」や「FLIP 6」などは、機能性と音質の両立が魅力とされ、楽天市場やレビューサイトでも高評価を獲得しています。一方で、操作性や専用アプリに関する細かな不満もありますが、それ以上にトータルバランスの良さが支持されているようです。

海外では、より実用性を重視したレビュー傾向が見られます。特にアメリカやヨーロッパでは、「日常使いに適した耐久性とコストパフォーマンス」が評価されています。アウトドアやスポーツ用途での使用にも適していることから、「音楽を楽しむライフスタイルの一部」として愛用されている点が印象的です。

4-3. 「高音質・低価格」のイメージは本当か?

JBLは「高音質かつ低価格」というイメージで語られることが多いですが、この評価は決して誇張ではありません。実際、1万円台で手に入る製品でも、音質が非常に優れているという声が数多く寄せられています。

たとえば、「SOUNDGEAR SENSE」は1万円台で購入できるオープンイヤー型イヤホンながら、ビームフォーミングマイクや音漏れ対策技術などを搭載しています。また、FLIP 6のようなポータブルスピーカーは、防水・防塵機能まで備えながらも1万5千円前後という価格帯で提供されており、コストパフォーマンスの高さが際立っています。

もちろん、全ての製品が「安価」とは言えません。フラグシップモデルの「TOUR ONE M2」や「JBL L52 Classic」などは3万円〜10万円台となりますが、それでも同価格帯の競合他社製品と比較してもスペックと音質のバランスに優れていると言えるでしょう。

つまり、JBLは手頃な価格帯の製品でも音質・機能をしっかりと確保しており、「高音質・低価格」というブランドイメージはほぼ真実に基づいています。

4-4. JBL製品の耐久性・アフターサポートの実態

JBLの製品は、耐久性の高さでも多くのユーザーから信頼を得ています。特に、アウトドア向けのスピーカーやスポーツ向けイヤホンでは、耐水・耐塵構造が標準装備されているモデルが多く、過酷な環境でも安心して使える設計がされています。

たとえば、「FLIP 6」はIP67相当の防水・防塵性能を備えており、プールやキャンプ場など水や砂のある場所でも安心して使用可能です。このように、JBLは製品の「頑丈さ」においてもユーザーの期待に応えていると言えるでしょう。

アフターサポートについては、JBL公式サイトを通じた修理受付や、正規代理店での対応が可能です。日本国内ではハーマンインターナショナル株式会社がサポート窓口となっており、保証期間内であれば無償対応も行われます。ただし、並行輸入品や非正規販売ルートで購入した場合、サポート対象外となるケースもあるため、購入時には注意が必要です。

また、部品交換や修理の際の対応スピードや丁寧さについても、全体的に好意的な評価が見られます。こうしたアフターケアの体制も、JBLが世界的に選ばれている理由のひとつです。

5. JBL製品の特徴とこだわり

5-1. JBLサウンドの特徴(豊かな低音×クリアな高音)

JBL製品の最大の魅力のひとつが、音のバランスに優れた「JBLサウンド」です。その特徴は、芯のある豊かな低音と、輪郭のはっきりした高音の両立にあります。特に、JBLが独自に設計しているダイナミックドライバーは、音の輪郭や奥行き感を自然に引き出し、音楽本来の臨場感をリアルに再現します。

たとえば、フラグシップモデルのワイヤレスイヤホン「TOUR PRO 2」では、PEN+DLC10mmドライバーを搭載。この高性能ドライバーによって、耳に響くような重低音と、ボーカルの細やかなニュアンスまでもクリアに表現されます。また、スピーカーの中でも人気の「FLIP6」には、パッシブラジエーターが採用されており、コンパクトながら深く力強い低音を実現しています。

このように、JBLは小型製品からハイエンドモデルに至るまで、一貫して高品質な音響設計がなされています。その結果、ジャンルを問わず、どんな音楽でも心地よく楽しめるサウンドが完成されています。

5-2. Bluetooth接続技術とノイズキャンセリングの革新性

JBLはサウンド技術だけでなく、Bluetooth接続とノイズキャンセリング技術でも高い評価を得ています。特に近年は、ユーザーの使用環境に合わせた機能改善が進んでおり、移動中や屋外でも快適なリスニング環境を提供します。

例えば、最新イヤホン「TOUR PRO 2」では、リアルタイム補正機能付きのハイブリッドノイズキャンセリングを搭載。これにより、外音の状況をリアルタイムで解析し、常に最適なキャンセリングを自動で行います。さらに、外音取り込み機能も進化しており、騒音が多い街中でも安心して使用できます。

また、JBLの多くの製品はBluetoothマルチポイント接続に対応しており、複数デバイス間での接続切り替えがスムーズです。イヤホン「SOUNDGEAR SENSE」では、耳をふさがないオープン型設計とともに、音漏れ防止の逆位相技術やビームフォーミングマイクも搭載。高品質な通話性能も備えており、ビジネスシーンからリラックスタイムまで活躍します。

5-3. デザイン性:レトロからモダンまでカバーする多様性

JBLのデザインは、クラシカルな趣きと現代的な洗練さを兼ね備えています。特にスピーカー「L52 Classic」シリーズでは、ヴィンテージスピーカーを思わせる木製キャビネットや、クラシックなサランネットなど、1970年代のデザインを再現しています。見た目の美しさとインテリア性の高さが、多くのオーディオファンから支持されています。

一方で、ワイヤレスヘッドホン「TOUR ONE M2」などのハイエンドモデルでは、セミマット塗装やメタリック仕上げにより、現代的で都会的な印象を与えるデザインが採用されています。その高級感と機能性が融合した仕上がりは、ファッションの一部としても楽しめる製品となっています。

JBLは単なる音響機器メーカーではなく、「見せたくなる」「持ち歩きたくなる」製品作りにも力を入れています。このように、ライフスタイルに合ったデザイン選びができることもJBLブランドの大きな魅力です。

5-4. 製品カテゴリー一覧と特徴(イヤホン・ヘッドホン・スピーカー他)

JBLは、オーディオ機器の総合ブランドとして、さまざまな製品カテゴリーを展開しています。それぞれのカテゴリーにおいて、使用シーンやユーザーニーズに応じた製品を数多く揃えているのが特長です。

・イヤホン
完全ワイヤレスイヤホンが主流で、エントリーモデルからフラグシップモデルまで幅広く展開。「TOUR PRO 2」や「SOUNDGEAR SENSE」は、音質・機能・装着感すべてに優れた人気モデルです。通勤・通学、スポーツ、仕事中などシーンに合わせたモデルが選べます。

・ヘッドホン
ノイズキャンセリング搭載モデルを中心に、長時間リスニングでも快適に使える設計が特徴。「TOUR ONE M2」は、ハイレゾ対応ドライバーと高性能マイクを備え、会話のしやすさにも配慮されています。

・スピーカー
ポータブルから据え置き型までラインナップが豊富です。コンパクトながらパワフルな「FLIP6」、ライト演出でパーティーを盛り上げる「PARTYBOX Encore」、音質とインテリア性を両立した「L52 Classic」など、用途に応じた製品が揃っています。

このほかにも、JBLはホームシアター用スピーカー、車載オーディオ、スタジオモニターなどのプロフェッショナル向け製品も手がけており、あらゆるオーディオ環境に対応できるラインナップを展開しています。

6. JBLの主な製品とおすすめモデル【2025年版】

JBLはアメリカ・カリフォルニア生まれのオーディオブランドとして、長年にわたり世界中の音楽ファンに愛されてきました。現在は韓国・サムスン傘下の「Harman International Industries」の一部門として、革新的な製品を次々と市場に送り出しています。ここでは、JBLの最新モデルを「イヤホン」「ヘッドホン」「スピーカー」、さらに「利用シーン別」に分けて詳しく紹介します。

6-1. イヤホン:TOUR PRO 2、SOUNDGEAR SENSEなど

まず注目すべきは、JBLの2024年〜2025年にかけて登場した最新イヤホン「TOUR PRO 2」です。このモデルは、世界でも珍しいタッチディスプレイ付きの充電ケースを搭載しています。バッテリー残量や再生状況をケースから直接確認できる点が画期的で、操作性が大幅に向上しました。

音質面では、新開発のPEN+DLC10mmドライバーを採用し、クリアで厚みのある中低音を実現。加えて、ハイブリッドノイズキャンセリング空間オーディオ機能にも対応しており、臨場感のあるリスニング体験が可能です。

一方、外出時に耳を塞がずに音楽を楽しめるイヤホンとしておすすめなのが「SOUNDGEAR SENSE」です。耳の外にスピーカーを配置するオープンイヤー構造でありながら、音漏れ対策として逆位相サウンド技術を取り入れています。

さらに、16.2mmの大型ドライバーに加え、ビームフォーミングマイクを内蔵しているため、通話品質も非常に優秀です。角度調整可能なイヤーフックと取り外し式ネックバンドで、スポーツや通勤時にも快適に使えます。

6-2. ヘッドホン:TOUR ONE M2の技術革新

JBLのヘッドホン部門では、フラグシップモデル「TOUR ONE M2」が最も注目を集めています。このモデルは、JBL独自のサウンドチューニングに加えて、ハイレゾ対応の40mmドライバーを搭載。細部までクリアに再現される音の広がりと迫力に、多くのユーザーが満足しています。

技術面では、次世代Bluetoothコーデック「LC3」や「NC3+」への対応が予定されており、今後のアップデートにも期待が持てます。また、スマートトーク用マイクも搭載され、会話時の自動音量調整など実用性が向上しているのも特徴です。

外観はメタリック塗装とセミマット仕上げの組み合わせで、大人の雰囲気を演出。機能性とファッション性の両立を図った、完成度の高いヘッドホンとなっています。

6-3. スピーカー:FLIP 6、PARTYBOX Encore、L52 Classic

スピーカー製品では、JBLのポータブルラインで特に人気の高いモデルが「FLIP 6」です。手のひらサイズながら、最大12時間再生に対応し、防水・防塵性能はIP67等級。アウトドアでの使用に最適なうえ、JBL PartyBoost機能により複数台のスピーカー接続も可能です。

もっと迫力のある音とライト演出を楽しみたいなら、「PARTYBOX Encore」がおすすめ。100W出力に加え、ツイーター×2+ウーファーによる迫力ある低音を再現。さらに、ワイヤレスマイクも付属しており、カラオケやイベントにも最適なモデルです。

ホームオーディオ志向のユーザーには、「L52 Classic」が最適です。コンパクトながら、JBLの長年の音響技術が詰まっており、深みのある低音と繊細な高域の再現性が秀逸です。クラシカルな外観デザインもインテリア性が高く、本格的な音楽鑑賞にふさわしいモデルです。

6-4. 利用シーン別おすすめ(アウトドア/在宅/会議/ジム)

JBL製品は利用シーンに応じて適切なモデルを選ぶことで、その魅力を最大限に活かすことができます。

アウトドアで活躍するのは、コンパクトかつ耐久性に優れた「FLIP 6」です。防水性と携帯性に優れ、バーベキューやキャンプ、海辺のリラックスタイムにもぴったりです。

在宅でリラックスしたい場合は、「L52 Classic」が圧倒的なおすすめ。重厚感あるサウンドで、クラシックからジャズ、ポップスまで幅広いジャンルをゆったり楽しめます。

会議やリモートワークには、通話品質の高い「SOUNDGEAR SENSE」が最適。耳を塞がない構造により、周囲の音も聞きながらオンラインミーティングに対応可能です。

ジムや運動中に使いたい方には、フィット感と防滴性能に優れた「SOUNDGEAR SENSE」や、スポーツ向けのJBLイヤホンがおすすめです。音漏れ対策もされており、周囲への配慮もバッチリです。

6-5. まとめ

JBLの製品は、使用シーンや目的に応じた最適な選択肢が豊富に用意されています。イヤホン・ヘッドホン・スピーカーすべてにおいて、音質・耐久性・機能性が高次元で融合しているのがJBLの魅力です。

アメリカ発祥でありながら、世界中で認知されるグローバルブランドとして、音楽を愛する人々に信頼されているJBL。今後も最新技術とデザインを融合した製品に注目が集まることでしょう。

7. JBLと他の人気オーディオブランド比較

オーディオ機器を選ぶとき、どのブランドを選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。市場にはさまざまなブランドがあり、それぞれに特徴があります。ここではJBLを中心に、SONYBoseMarshallという人気ブランドと比較しながら、JBLがどのような立ち位置にあるのかをわかりやすく解説していきます。

7-1. SONY・Bose・Marshallとの違いとは?

まずは各ブランドの特色を整理してみましょう。SONYは日本が誇る総合エレクトロニクスブランドで、独自の高音質技術(例:DSEE Extremeや360 Reality Audio)を搭載したイヤホンやヘッドホンで人気です。特にノイズキャンセリング技術では業界トップクラスの評価を得ています。

Boseはアメリカのブランドで、重厚な低音と包み込まれるような音響空間に強みを持っています。飛行機や公共交通機関での利用を想定したノイズキャンセリング性能が高く、QuietComfortシリーズなどが有名です。

一方でMarshallは、ギターアンプで知られるイギリスの老舗オーディオブランドです。ロックやブルースなど、迫力ある中低音とレトロなデザインが特徴的で、ファッション性の高いスピーカーやヘッドホンが多くの若者に人気です。

そしてJBLは、アメリカ・カリフォルニアで生まれたブランドで、音響機器のプロフェッショナル向け機器からコンシューマー向け製品まで幅広く展開。現在はSamsung傘下のハーマンインターナショナルに所属しており、先進技術とデザイン性が融合した製品が多く、バランスの取れた音質と革新的な機能性が特徴です。

7-2. 音質・価格・用途で見るブランド別マトリクス

ここでは、音質・価格・用途の3軸で各ブランドを比較してみましょう。音質面では、JBLは低音の迫力と高音のクリアさをバランスよく実現しており、特にポップスやエレクトロミュージックとの相性が良いとされます。一方で、Boseは包み込まれるような没入感があり、SONYは高解像度・ノイズ除去の完成度が魅力です。Marshallはやや中低音寄りで、ライブ感を重視したチューニングがされています。

価格帯では、MarshallやBoseの製品はやや高価格帯に位置し、SONYとJBLはエントリーからハイエンドまで幅広いラインナップを持っています。特にJBLは、1万円以下のポータブルスピーカーから10万円超えのハイエンドスピーカーまで、ユーザーの予算に合わせた選択肢を提供している点が魅力です。

用途で見ると、JBLはアウトドアやイベントで使えるポータブルスピーカー(例:FLIP6やPARTYBOXシリーズ)や、日常使いに適したイヤホン(例:TOUR PRO 2)まで網羅。SONYはハイレゾや映画視聴向け、Boseは通勤や旅先での快適性を重視する人に合っています。Marshallは自宅での音楽鑑賞やインテリア性を求める人に適しています。

7-3. JBLはどんな人に向いているのか?

JBLの製品は「音楽を生活の中で気軽に楽しみたい」人に非常におすすめです。その理由は、高音質・デザイン性・耐久性・手頃な価格のバランスがとても良いからです。

たとえば、アウトドア好きの人には防水性能の高いFLIP6大音量で盛り上げたい人にはPARTYBOX Encoreがぴったりです。また、通勤や通学中に音楽を楽しみたい人には、ノイズキャンセリング機能と高音質を兼ね備えたTOUR PRO 2やTOUR ONE M2といったモデルが最適でしょう。

さらに、JBLのデザインは年齢や性別を問わず使いやすい工夫がされているため、プレゼントにも選ばれやすいのが特徴です。また、Bluetooth接続やマルチポイント対応など、最新の利便性をしっかり取り入れているため、ガジェットに詳しくない人でも安心して使えるという点も大きなメリットです。

特に、「価格は抑えたいけれど、音質も妥協したくない」という人にとって、JBLはとても心強い選択肢になるでしょう。

7-4. まとめ

JBLは、アメリカ発のブランドとして、世界中の音楽ファンやオーディオユーザーに選ばれ続けています。その理由は、単なる音質の良さだけではなく、「使いやすさ」「コスパ」「デザイン性」「製品ラインナップの豊富さ」など、総合力の高さにあります。

SONYやBose、Marshallと比べても、JBLの強みは「誰でも使える・どこでも使える」バランス感覚にあります。アウトドアから自宅リスニング、通勤中のリラックスタイムまで、さまざまなシーンでJBLの製品は活躍してくれるでしょう。

ブランド選びに迷ったときは、自分の「どんな音楽を、どこで、どう楽しみたいのか」を考えてみると、自ずとJBLの魅力が見えてくるかもしれません。

8. JBLはどんなユーザーに選ばれている?

JBLはアメリカ発祥の老舗オーディオブランドとして、長年にわたって世界中のユーザーから支持を集めてきました。
その理由は、音質・デザイン・耐久性・価格帯のバランスが非常に優れているからです。
また、製品ラインナップの豊富さにより、初心者からプロフェッショナルまで、幅広い層にフィットする点も魅力です。
以下では、ユーザー層やシーン別に、JBL製品がどのように選ばれているのかを見ていきましょう。

8-1. 音楽初心者・カジュアルユーザー層

JBLは「初めてイヤホンやスピーカーを購入する人」にも非常に人気があります。
その理由のひとつが、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルの存在です。
例えば、「JBL FLIP6」や「SOUNDGEAR SENSE」などは、1万円台で購入可能なモデルながら、明瞭な音質とスタイリッシュなデザイン、防水性能を兼ね備えています。
これらの製品は、スマートフォンと接続して日常的に音楽を楽しむユーザーに最適です。

また、JBLのイヤホンには「耳を塞がない設計」や「ながら聴き」に配慮したモデルもあり、ランニングや通勤など、日常生活の中で気軽に音楽を楽しみたい人にとって使いやすい選択肢となっています。
その結果、中高生から30代のビギナー層まで、幅広い年齢層がエントリーとしてJBLを選んでいます。

8-2. ミュージシャン・DTMユーザー・業務用途

JBLは、単なるカジュアルユーザーだけでなく、音に対して非常にシビアなプロフェッショナル層にも選ばれているブランドです。
1946年の創業以来、JBLはスタジオモニターの分野で高い評価を得ており、映画館・音楽スタジオ・ライブハウスでも導入されることが多くあります。

とくに、JBLの「L52 Classic」や「TOUR ONE M2」といったモデルは、原音に忠実でありながら低音も力強く、空間再現性にも優れるため、音楽制作やDTMユーザーからの信頼が厚いです。
ヘッドホンであればノイズキャンセリング機能と高音質を両立しており、業務用の収録や編集作業にも活用されているのが特徴です。

プロ向けというと高額なイメージがありますが、JBLは比較的手の届きやすい価格設定のモデルもあり、セミプロや音楽を本格的に始めたい人にも愛用されています。

8-3. 学生・アウトドア愛好家など利用シーン別傾向

JBLは「どこでも音楽を楽しみたい」というユーザーにも強く支持されています。
例えば、防水・防塵性能(IP67)を備えたポータブルスピーカー「FLIP6」は、キャンプ・ピクニック・バーベキューなどの屋外活動に最適です。

また、100Wの出力を持ち、ライト機能やワイヤレスマイクも備えた「PARTYBOX Encore」は、友人同士のホームパーティーやイベントで大活躍します。
このように、JBLのスピーカーは持ち運びやすさ・耐久性・機能性に優れており、アウトドア派やイベント好きな学生を中心に人気を集めています。

さらに、JBLは「見た目のかっこよさ」や「カラーバリエーションの豊富さ」でも知られており、インテリアとしてのオシャレさを重視する層にも受け入れられています。

8-4. 男女・年齢層ごとの購入傾向(統計例や調査があれば)

JBL製品の購買傾向は、男女問わず広い層に分布しています。
特に20代~40代を中心に、音楽ストリーミングや動画視聴を日常的に行う層からの支持が高い傾向です。

若年層では、スマホと連携してBluetoothで使えるワイヤレスイヤホンの利便性が重視されており、「TOUR PRO 2」などの最新モデルが人気です。
一方で、ミドルエイジ層は音質重視でヘッドホンや据え置き型スピーカーを選ぶ傾向にあります。

男女比においては、やや男性の購入比率が高いものの、ファッション性の高いカラフルなモデルや、小型スピーカーの人気から、女性ユーザーも年々増加しています。
また、「ながら聴き」対応製品は子育て世代や在宅ワーカーからも好まれており、生活スタイルの多様化に応じて利用者層も広がりを見せています。

9. JBL製品の選び方ガイド

9-1. 音の好みで選ぶ:「重低音好き」には?

JBLのサウンドは、クリアな高音と豊かな低音のバランスが魅力です。特に「重低音」が好きな方には、JBL製品の中でもパッシブラジエーター搭載モデルがおすすめです。たとえば、人気のポータブルスピーカー「JBL FLIP6」は、そのサイズを超える重低音再生力で高い評価を受けています。

また、ワイヤレスイヤホンでは「TOUR PRO 2」が注目です。このモデルは、10mmのドライバーを搭載し、深みのある低音を再現できるほか、空間サウンド機能も搭載されています。特にEDMやヒップホップなどのジャンルを好む方には、まさに理想的な選択肢となるでしょう。

JBLの低音は、ただ強いだけではなく、深くて輪郭がはっきりしているのが特長です。音楽を身体で感じたい方にぴったりです。

9-2. 利用シーンで選ぶ:通勤・在宅・アウトドア別

JBLは、用途に応じたラインナップが非常に充実しています。たとえば通勤や在宅ワークには、「TOUR ONE M2」のようなハイエンドヘッドホンがおすすめです。高性能なノイズキャンセリング機能により、周囲の雑音を遮断して音楽や会議に集中できます。

一方で、在宅中のながら聴きには「SOUNDGEAR SENSE」のような耳を塞がないワイヤレスイヤホンが快適です。角度調整可能なイヤーフックや、音漏れを抑える逆位相技術により、家族や周囲に配慮しながら音楽を楽しめます。

さらに、アウトドア派には防水・防塵性能(IP67)を備えた「FLIP6」や、100W出力と派手なライト演出でパーティー向けの「PARTYBOX Encore」が最適です。JBLは、あらゆる生活シーンに寄り添う製品づくりをしていることがわかります。

9-3. 価格帯別おすすめ(1万円以下/1〜3万/3万円以上)

予算に応じた製品選びも、JBLの楽しみ方のひとつです。まず、1万円以下の価格帯では、コンパクトで持ち運びに便利なエントリーモデルのスピーカーやイヤホンが充実しています。音質もJBLクオリティを保っており、初めてのJBL体験におすすめです。

次に、1〜3万円のミドルクラスでは、「FLIP6」(約1.6万円)や「SOUNDGEAR SENSE」(約1.8万円)など、機能性とデザインを兼ね備えたモデルが手に入ります。この価格帯は、音質と利便性のバランスがよく、長く使えるものを選びたい方に最適です。

そして、3万円以上になると、「TOUR PRO 2」や「TOUR ONE M2」、さらには本格志向の「L52 Classic」(約10万円)など、JBLの最高峰モデルが候補に挙がります。プロフェッショナル仕様の音質やデザイン、空間表現を求める方には、この価格帯の製品が感動を与えてくれるでしょう。

9-4. 初心者にありがちな失敗とその回避法

JBL製品を初めて選ぶ方にありがちなのが、「使うシーンを明確にせずに購入してしまう」ことです。たとえば、「外で使うために買ったのに、充電時間が短かった」「通話メインなのにマイク性能がいまひとつ」などの後悔が生まれがちです。

これを避けるためには、まず自分がどんな場面でどんな音を聴きたいのかを明確にすることが大切です。さらに、イヤホンやスピーカーにはそれぞれ得意不得意があるため、製品スペックをよく確認することも重要です。

また、JBLのような海外ブランド製品には、時折並行輸入品や保証対象外のモデルもあります。信頼できる正規販売ルートを選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
初心者の方こそ、公式サイトや信頼性の高いレビューをしっかりチェックすることが、満足のいく購入への第一歩となるでしょう。

10. JBLの音作りに関わる技術と哲学

10-1. 独自ドライバー技術・音響設計の秘密

JBLは1946年にアメリカ・カリフォルニア州で設立され、長年にわたり音響技術の最前線を走ってきたブランドです。その根幹にあるのが、創業者であるJames Bullough Lansing(ジェームス・ブロウ・ランシング)の名前に由来するブランド名と、音の本質を追求する設計哲学です。

JBLの音作りの核となるのが、PEN+DLC10ミリドライバーなどに代表される独自のドライバー技術です。これらは特にフラグシップモデルである「TOUR PRO 2」などに採用されており、繊細な中高域の表現力と、パワフルな低音の両立を可能にしています。さらに、リアルタイム補正機能を持つドライバー制御技術が組み合わされることで、耳の形や装着状態の違いにも対応し、ユーザーに最適な音を届けます。

また、同社のスピーカー製品群にも見られるように、音響設計へのこだわりは極めて高く、小型モデルであっても部屋全体に広がる豊かなサウンドステージを実現しています。例えば「JBL L52 Classic」では、低域から高域までのバランスに優れ、聴き疲れしにくい自然な音場づくりがされています。これこそが、JBLの哲学である「原音再生」の姿勢を如実に物語っています。

10-2. 空間音響やハイブリッドノイズキャンセリングの進化

近年のJBL製品において特筆すべきは、空間音響技術とノイズキャンセリング技術の融合です。特に「TOUR PRO 2」や「TOUR ONE M2」といったワイヤレスイヤホン・ヘッドホンでは、ハイブリッド方式のノイズキャンセリングが採用されています。

この技術は、内側と外側のマイクを用いたリアルタイムな環境音分析により、従来よりも高精度にノイズを打ち消すことが可能です。さらに、音の漏れや周囲音の入り込みを低減しながらも、ユーザーが自然な空間感を持てるように工夫されています。これにより、没入感と安全性の両立が実現され、通勤や通学中、カフェでの作業中など、さまざまな場面で快適なリスニング体験が得られます。

また、JBLは「空間サウンド機能」にも注力しており、まるでステージ中央にいるような立体的な音響体験を再現する設計がなされています。この空間処理技術は、音楽鑑賞だけでなく動画視聴やゲームプレイ時にも威力を発揮し、JBL製品を使う楽しさを一段と高めています。

10-3. ハイレゾ・Bluetooth・LC3対応などの最新スペック

JBLはただ単に良い音を届けるだけでなく、常に最新の技術規格を取り入れることで製品価値を高めています。その代表的な例が、ハイレゾ音源への対応や、Bluetooth最新コーデック「LC3(Low Complexity Communication Codec)」への対応です。

「TOUR ONE M2」は、ハイレゾ再生に対応した40mmドライバーを搭載し、NC3+などのハイレゾコーデックへの対応も予定されています。これにより、ストリーミング音源であっても、音の解像度とダイナミックレンジが格段に向上し、より精緻な音を楽しむことができます。

さらに、Bluetooth接続の安定性や音質向上を実現するために、マルチポイント接続や低遅延通信などの機能も取り入れられています。これにより、通話や動画視聴など、音声遅延が気になるシーンでも快適に利用できます。また、ビームフォーミングマイクやスマートトーク機能など、コミュニケーション性能にも優れており、音楽以外の用途でも高い満足感を得られる設計がされています。

JBLは、これらの最新技術と独自開発のハードウェアを組み合わせることで、日々進化する音楽の楽しみ方に応える製品を作り続けているのです。

11. JBL製品を買うならどこがお得?

11-1. 日本国内の正規販売ルートと保証制度

JBLはアメリカ・カリフォルニア州発祥のブランドですが、日本国内では「ハーマンインターナショナル株式会社」が正規代理店として販売・サポートを行っています。
この正規販売ルートを通じて購入した製品には、1年間の製品保証が付きます。
この保証は、「自然故障」が対象であり、ユーザー側の過失や外的損傷による故障は対象外となるので注意が必要です。

万が一トラブルが発生した場合も、日本国内のサポート窓口で対応してもらえるため、安心して修理・交換の相談ができるのが正規品の大きなメリットです。
また、サポートの際には「保証書」と「購入証明(レシートや納品書)」の提示が必要になりますので、購入時はこれらを必ず保管しておきましょう。

正規販売は、主にヨドバシカメラやビックカメラ、エディオン、ノジマなどの大手家電量販店、そしてJBL公式ストアやAmazonの「JBL公式ストア」アカウントなどが該当します。

11-2. Amazon・楽天・家電量販店での価格差

JBL製品は、Amazonや楽天市場、家電量販店など様々な場所で購入することができますが、販売価格はショップによって大きく異なることがあります。
たとえば、人気モデルのワイヤレスイヤホン「TOUR PRO 2」は、2024年2月時点でAmazonでは約27,200円、楽天市場でもほぼ同等の価格帯で販売されていました。

ただし、楽天市場では「ポイント還元キャンペーン」や「買い回りイベント」などを活用することで、実質的な支払額を下げることも可能です。
一方で、ヨドバシカメラなどの実店舗では、同製品が定価で販売されていることが多く、オンラインよりもやや高めに感じる場合があります。

しかし、店舗独自の長期保証プランやポイント付与(例:10%還元)など、付加価値を重視する人には魅力的な面もあります。
購入前には、必ず複数の販路で価格やキャンペーン状況を比較し、ポイント還元や保証の内容も含めて総合的に判断することが大切です。

11-3. 並行輸入品や中古はどうなのか?

「JBLを少しでも安く買いたい」という方が検討するのが、並行輸入品や中古品です。
並行輸入品とは、正規代理店を通さず、海外の業者から直接仕入れて販売される製品を指します。
たしかに、並行輸入品は価格が安めに設定されていることが多いのですが、日本国内のメーカー保証が受けられないという大きなリスクがあります。

さらに、万が一故障した場合は、修理受付を断られるケースもあるため、特に高額製品では慎重な判断が求められます。
中古品についても同様で、すでに保証期間が終了していることが多く、バッテリーやドライバーユニットの劣化状態によっては本来の音質を楽しめないこともあります。

もちろん、中古ショップが提供する独自保証や動作確認済みの商品であれば、掘り出し物が見つかる可能性もあります。
ただし、初心者やサポート重視のユーザーには、やはり正規販売品を新品で購入するのが最も安心だと言えるでしょう。

11-4. JBL公式ストアのキャンペーン情報(定期確認)

JBL製品をお得に買いたいなら、JBLの公式オンラインストアや、AmazonのJBL公式ストアで開催されるキャンペーンは要チェックです。
たとえば、年に数回開催される「JBL公式セール」では、人気のBluetoothスピーカーやヘッドホンが最大30%オフで販売されることもあります。

過去には「FLIP6」や「PARTYBOX Encore」などの人気モデルが、期間限定で大幅に値下げされた実績があります。
また、学生向け割引や、LINE登録によるクーポン配布などの特典も実施されることがあるため、定期的に公式サイトを確認する習慣をつけておくと良いでしょう。
JBLはサムスングループ傘下ということもあり、サムスン公式ストアや提携家電ストアとの連動企画が開催される場合もあります。

さらに、ブラックフライデーや年末年始セールの時期には、Amazonの「タイムセール祭り」や「プライムデー」での特価販売も狙い目です。
JBL製品を少しでもお得に購入したい方は、こうしたキャンペーン情報を見逃さず、価格比較サイトなども活用して情報収集することがポイントです。

12. よくある質問(FAQ)

12-1. JBLはどこの国の会社なの?→アメリカ発、韓国資本

JBLはアメリカ合衆国カリフォルニア州で誕生したオーディオブランドです。創業者はJames Bullough Lansing(ジェームス・ブロウ・ランシング)という音響技術者で、1946年にブランドを立ち上げました。その名前の頭文字を取って「JBL」と名付けられたんですね。

現在、JBLはサムスン電子(韓国)の傘下にあるため、「韓国の会社」と思われがちですが、ルーツも本社もアメリカにあります。直接的には、サムスンが2016年に買収したハーマン・インターナショナル(Harman International)という企業の一部としてJBLは存在しています。

つまり、「アメリカ生まれで、現在は韓国資本の会社」というのが正確な答えになります。ルーツと技術はアメリカ由来、現在の経営や資本は韓国という構図ですね。

12-2. なぜ「韓国の会社」と勘違いされるの?

「JBLって韓国のメーカーでしょ?」とよく言われるのは、サムスンがJBLの親会社であるハーマンを買収したというニュースがきっかけです。ハーマンはJBLのほかに、AKGやハーマンカードンなどの有名オーディオブランドも傘下に抱えています。

この買収によって、JBLの親会社の親会社が韓国企業になったため、「韓国メーカー」と誤認されることが多くなったのです。しかしJBL自体の開発・ブランド・音響技術のルーツはアメリカにあり、その姿勢は今も変わっていません。

また、JBLの製品はグローバル展開されており、日本・韓国・中国をはじめ、世界中で販売されています。そのため、韓国でも多く流通している=韓国ブランド?と感じてしまう人がいるのかもしれません。

12-3. 日本製や中国製とはどう違う?

JBL製品と日本製や中国製のオーディオ機器の違いは、主に音作りの哲学とブランド戦略にあります。たとえば、日本のオーディオメーカー(SONYやAudio-Technicaなど)は、繊細さや解像度の高さを追求する傾向があります。

一方でJBLは、重厚感のある低音と迫力のあるサウンドが特徴。映画館やコンサートホールにも採用されてきた「パワフルな音」を家庭でも再現できるように設計されているのです。

中国製の製品には、近年コスパの良さを武器にしたブランドが多く、価格を抑えながらある程度の音質を実現する製品が増えてきました。ですが、JBLはプロフェッショナル領域でも通用する音響技術を持っており、その点で大きな違いがあります。

つまり、JBLは「ライブ感・空間表現・音圧感」を重視するブランドであり、日本や中国ブランドとは異なる方向性のサウンドを追求していると言えます。

12-4. JBLの製品はどこで作られているの?(製造国情報)

JBLの製品は、実際には複数の国で製造されています。特に多いのは中国やメキシコで、製品ジャンルやモデルによって工場の場所が異なります。

これは、世界中に製品を展開しているグローバルブランドだからこそで、品質管理や製造コストの最適化を実現するための戦略でもあります。たとえば、ポータブルスピーカーやワイヤレスイヤホンの多くは中国で生産されており、JBLの厳しい基準を満たした上で出荷されます。

「中国製って大丈夫?」と心配する声もありますが、JBLは世界的な品質基準を設けており、製造国にかかわらず一定の品質が保たれています。製造国よりも、製品の最終的な監修と品質保証がJBL(ハーマン)の管理下にあることが重要なのです。

また、高級スピーカーなど一部のモデルでは、アメリカ国内やヨーロッパで製造されることもあり、プレミアムな製品ラインは製造国にこだわって選ばれる場合もあります。

13. まとめ:JBLの国籍から読み解く、ブランドの魅力とは

13-1. 単なる「国」では語れないJBLの深さ

JBLと聞くと、多くの人が「アメリカのオーディオブランド」というイメージを持つかもしれません。確かに、JBLは1946年にアメリカ・カリフォルニア州で設立された音響機器メーカーであり、その創業者であるJames Bullough Lansing氏の頭文字をブランド名にしています。プロ仕様のスピーカーや音響機器を開発してきたその歴史は、まさにアメリカ音響業界の象徴と言っても過言ではありません。

しかし、今日のJBLは単なる「アメリカの会社」ではありません。1969年にハーマン・インターナショナルに買収されたのち、さらに2016年には韓国のサムスン電子がハーマンを買収。この変遷により、JBLはアメリカで創業した企業でありながら、現在は韓国の資本傘下にあるグローバルブランドとなっているのです。

このように、JBLは「どこの国の会社?」という単純な問いでは答えきれない背景を持っています。国という枠を超え、テクノロジーと音楽文化の交差点に立つ存在であるからこそ、その奥深さと魅力が際立っているのです。

13-2. アメリカの音作りと韓国企業の資本力の融合

JBLが世界中で愛される理由のひとつに、「アメリカ発祥の音作り」と「韓国企業の資本による技術革新」というユニークな組み合わせがあります。例えば、JBLのサウンドは「パワフルで迫力のある低音」「クリアな高音」が特徴で、これはまさにアメリカらしいサウンド・シグネチャー。特に映画館やスタジオで求められる“臨場感ある音”を作ることに長けています。

一方で、2016年以降にサムスン傘下となってからは、資本力を背景に技術開発がさらに加速しました。例えば最新モデル「TOUR PRO 2」では、モニター付き充電ケースという業界でも珍しい発想を取り入れたり、ノイズキャンセリングや空間オーディオの機能性を大幅に向上させたりと、従来の枠を超えた進化を遂げています。

このように、「アメリカの音の伝統」×「韓国の技術革新」という融合が、JBLというブランドの個性を強く打ち出しています。それは単なる製品レベルの話ではなく、ブランドとしての方向性や哲学そのものを形作っているのです。

13-3. 音楽を愛するすべての人に選ばれるブランドへ

JBLの最大の魅力は、プロフェッショナル用途にも耐えうる本格的なサウンドを、日常の中でも手軽に楽しめる形で提供している点です。「FLIP 6」や「PARTYBOX Encore」といったポータブルスピーカーは、どこにでも持ち運べて、高音質かつ耐久性のある設計で多くの人に支持されています。

また、スタジオモニターの「L52 Classic」など、音楽制作や本格リスニングにも対応した機種をラインナップに含んでいる点も、JBLの“本気度”を物語っています。これらは単なる商品ではなく、「音楽と真摯に向き合いたい人のための道具」として設計されているのです。

その結果、JBLは今や、「音楽を本気で楽しみたいすべての人に選ばれるブランド」としての地位を確立しています。創業から70年以上の歴史を持ちつつも、未来へ向けて技術とデザインの進化を止めない姿勢は、多くのユーザーからの信頼につながっています。JBLを手にすることで、誰もが自分だけの音楽体験を、より豊かで感動的なものに変えることができるのです。