「ヘアアイロンって何ゴミ?」「燃えるゴミにそのまま出して大丈夫?」と、捨て方に迷っていませんか。ヘアアイロンは基本的に不燃ごみや小型家電として扱われますが、自治体のルールや本体サイズ、コードレス式のリチウムイオン電池、ガスカートリッジの有無によって処分方法が変わります。この記事では、自治体ごとの分別例やタイプ別の正しい捨て方、小型家電回収ボックスの利用方法、安全に処分するための注意点まで分かりやすく解説します。無料で手放す方法や売却・譲渡の選択肢も紹介するので、ご自宅のヘアアイロンに合った処分方法がすぐに判断できます。
目次
- 1. ヘアアイロンは何ゴミ?まず確認したい分別の結論
- 2. ヘアアイロンを捨てる前に確認すべき5つのポイント
- 3. 自治体によってヘアアイロンのゴミ区分が違う|地域別の具体例
- 3. 自治体によってヘアアイロンのゴミ区分が違う|地域別の具体例
- 5. ヘアアイロンを処分する6つの方法|無料・手軽さ・早さで選ぶ
- 6. 小型家電リサイクル回収ボックスでヘアアイロンを捨てる方法
- 7. コードレスヘアアイロンは要注意|リチウムイオン電池の正しい処分方法
- 8. ガス式ヘアアイロンを捨てるときの注意点
- 9. ヘアアイロンをゴミに出す前の安全な準備
- 10. 捨てる前に検討したい売却・下取り・譲渡|まだ使えるヘアアイロンの手放し方
- 11. 美容室・ヘアサロンで使ったヘアアイロンは家庭ごみとして捨てられない?
- 12. ヘアアイロンは何ゴミ?捨て方に関するよくある疑問
1. ヘアアイロンは何ゴミ?まず確認したい分別の結論
使わなくなったヘアアイロンを捨てようとしたとき、「これは燃えるごみ?燃えないごみ?それとも粗大ごみ?」と迷ってしまいますよね。
見た目はそれほど大きくありませんが、ヘアアイロンには金属やプラスチック、電気コード、電子部品など、いろいろな素材が使われています。
さらに、最近よく見かけるコードレス式にはリチウムイオン電池などの充電式電池が内蔵されていることもあるため、「小さい家電だから、そのままごみ袋に入れれば大丈夫」と考えるのはおすすめできません。
まず結論からいうと、一般的なヘアアイロンは「不燃ごみ」または「小型家電」として処分するケースが中心です。
ただし、日本全国で捨て方が統一されているわけではありません。
住んでいる市区町村、ヘアアイロンの大きさ、電池の有無などによって、正しい処分方法が変わります。
特に覚えておきたいのは、「ヘアアイロンは何ゴミ?」という疑問には、全国共通で「絶対にこれ」といえる答えがないことです。
東京都内であっても自治体によって扱いが異なることがあるため、最後は住んでいる自治体のルールを確認する必要があります。
ここからは、ヘアアイロンを捨てるときに何を確認すればよいのか、一つずつやさしく見ていきましょう。
1-1. 基本は「不燃ごみ」または「小型家電」として処分する
まず覚えておきたい基本は、ヘアアイロンは「不燃ごみ」または「小型家電」として回収されることが多いという点です。
特に、コンセントにつないで使用する一般的なコード付きヘアアイロンは、バッテリーやガスを搭載していないため、比較的処分方法を判断しやすいタイプです。
自治体が不燃ごみとして指定している場合は、指定された収集日や出し方を守って処分します。
その際は、使い終わった直後にごみ袋へ入れないようにしましょう。
ヘアアイロンのプレートは高温になるため、電源プラグを抜いて十分に冷まし、乾いた状態になっていることを確認してから処分するのが基本です。
コードが長い製品なら、ほかのごみに絡まないよう軽く束ねておくと扱いやすくなります。
コードの被膜が破れている場合などは、露出部分に触れないよう注意してください。
一方、自治体によっては、不燃ごみにせず「小型家電」として回収する仕組みを用意しています。
これは「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」、いわゆる小型家電リサイクル法に関係する取り組みです。
ヘアアイロンのような小型家電には、金属やプラスチックなど、再利用できる資源が含まれています。
そのため、市役所や公共施設、商業施設、家電量販店などに設置された小型家電回収ボックスを利用できる地域があります。
例えば、自治体によってはヘアアイロンやドライヤーなどの美容家電を小型家電として回収しています。
ただし、ここでも「小型家電なら、どこの回収ボックスでも入れられる」と考えないようにしましょう。
回収対象品目や回収ボックスの投入口の大きさには、それぞれ条件があります。
投入口に入らないヘアアイロンを無理に押し込んだり、回収対象外の製品を置いて帰ったりするのは避けてください。
つまり、コード付きの一般的なヘアアイロンなら、最初に「不燃ごみ」と「小型家電」の2つを確認すると考えると分かりやすいでしょう。
1-2. 燃えるごみに出せるかは素材ではなく自治体の分別ルールで判断する
「本体がプラスチックだから、燃えるごみでもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
けれども、ヘアアイロンの分別を見た目や素材だけで判断するのは避けましょう。
ヘアアイロンの外側にはプラスチックが使われていても、中にはヒーターや金属製プレート、配線、基板などの部品が入っています。
そのため、「プラスチックが多い=燃えるごみ」と単純には判断できません。
大切なのは、「何でできているか」だけを見るのではなく、住んでいる自治体が「ヘアアイロン」という品目を何ごみに指定しているかを確認することです。
自治体によってごみ処理施設の設備や収集方法、分別区分が異なるため、同じヘアアイロンでも地域が変われば捨て方が変わる場合があります。
例えば、ある地域では不燃ごみとして収集していても、別の地域では小型家電の回収対象としていることがあります。
「前に住んでいた市では燃えないごみだったから、引っ越し先でも同じだろう」と考えるのも注意が必要です。
都道府県単位ではなく、市区町村単位でルールが違うことも珍しくありません。
また、「燃えるごみとして出せますか?」という疑問についても、自己判断は禁物です。
自治体が可燃ごみとして明確に案内しているならそのルールに従えますが、不燃ごみや小型家電に指定されているなら、そちらの方法で処分してください。
ごみ分別では、素材を自分で分析することより、自治体が定めた品目別のルールを確認するほうが確実です。
なお、不燃ごみとして出す場合でも、使用直後の熱いヘアアイロンをそのまま袋へ入れるのは危険です。
プレートが完全に冷えていることを確認し、水にぬれている場合は水分を拭き取って、乾燥させてから出しましょう。
「素材で決めない」「昔住んでいた地域のルールで決めない」「自治体の最新情報を見る」という3点を覚えておくと、分別で失敗しにくくなります。
1-3. コードレス式はリチウムイオン電池の有無で捨て方が変わる
ヘアアイロンの処分で特に気を付けたいのが、コンセントにつながなくても使えるコードレス式です。
旅行や外出先でも使いやすく便利ですが、コードレス式の製品にはリチウムイオン電池などの充電式電池が内蔵されている場合があります。
このタイプをコード付きヘアアイロンと同じ感覚でごみ袋に入れるのは危険です。
リチウムイオン電池は、強い衝撃や圧力などが加わると発熱・発火する危険があるからです。
ごみ収集車では集めたごみを圧縮するため、電池を含む製品が一般ごみに混ざっていると、収集や処理の途中で火災につながるおそれがあります。
実際に、東京消防庁が公表した令和5年の東京都内における廃棄物収集車火災では、41件のうち21件が電池類の混入によるものとされています。
「小さなヘアアイロン1本くらいなら大丈夫」と考えず、コードレス式の場合は、まず製品の取扱説明書や本体表示を確認してみてください。
「リチウムイオン電池」「Li-ion」「充電式」などの表示があれば、電池を含む製品として捨て方を確認しましょう。
電池を安全に取り外せる製品であれば、本体と電池を分けて回収する方法が指定されている場合があります。
使用済みの小型充電式電池については、家電量販店やホームセンターなどに設置されたJBRC協力店の回収ボックスを利用できる場合があります。
ただし、簡単に取り外せない内蔵電池を、自分で無理に分解して取り出す必要はありません。
工具を使って本体をこじ開けたり、電池に傷を付けたりすると、かえって危険です。
取り外せない構造なら、自治体の充電式小型家電の回収方法を確認するか、メーカーや販売店に処分方法を問い合わせるほうが安全です。
コードレス式かどうか分からない場合も、コンセントを抜いた状態で使用できる製品なのかを思い出してみると判断しやすくなります。
USBケーブルなどで充電して持ち運べるタイプなら、内蔵電池が使われていないか必ず確認しましょう。
ヘアアイロンを捨てるときは、「コードがあるか」だけではなく「充電池が入っているか」まで確認することが、安全な処分につながります。
1-4. 長さ30cm以上・重さ2kg以上など自治体の基準次第では粗大ごみになる場合もある
「ヘアアイロンは粗大ごみなの?」と気になっている人もいるでしょう。
一般的なストレートアイロンやカールアイロンは比較的小さいため、粗大ごみにならないケースが多くあります。
しかし、ここでも自治体の基準を確認する必要があります。
自治体によっては、長さ30cm以上、重さ2kg以上といった大きさや重量の基準を設け、その条件に当てはまる製品を粗大ごみとして扱う場合があります。
そのため、大型の美容家電や特殊な業務用モデルなどを処分するときは、「ヘアアイロンだから小型家電」と決めつけないほうが安心です。
例えば、長さの基準が設けられている自治体で30cmを超える製品を捨てる場合、不燃ごみの袋に入ったとしても粗大ごみ扱いになる可能性があります。
ここでポイントになるのは、「ごみ袋に入るかどうか」と「粗大ごみに該当するかどうか」は必ずしも同じではないということです。
袋に収まっても、自治体が定める寸法を超えていれば粗大ごみになる場合があります。
逆に、一般的なコンパクトサイズのヘアアイロンなら、不燃ごみや小型家電として処分できるケースが考えられます。
粗大ごみに該当した場合は、通常のごみ収集日に置いておくだけでは回収されないことがあります。
自治体の粗大ごみ受付窓口から事前に申し込み、指定された手数料を支払い、決められた日時や場所に出すなどの手続きが必要になる場合があります。
ですから、「かなり大きいヘアアイロンだけど普通の不燃ごみで大丈夫かな?」と思ったら、まずメジャーで本体の長さを測ってみましょう。
製品情報や取扱説明書が残っているなら、そこに記載された寸法や重量を確認する方法もあります。
一般的なヘアアイロンは粗大ごみにならないことが多いものの、最終判断は自治体が設定しているサイズ・重量基準によると覚えておけば安心です。
1-5. 迷ったときは自治体公式サイトの「ごみ分別検索」で品目名を確認する
ここまで読んでも、「結局、うちのヘアアイロンは何ごみなの?」と迷ってしまうことがあるかもしれません。
そんなときに一番分かりやすい方法が、住んでいる市区町村の公式サイトにある「ごみ分別検索」で「ヘアアイロン」と検索することです。
自治体によって名称は異なり、「ごみ分別辞典」「家庭ごみ分別検索」「ごみの出し方検索」「ごみ分別50音検索」などと表示されている場合があります。
検索欄があれば、「ヘアアイロン」と入力してみましょう。
見つからなければ「アイロン」「電気製品」「小型家電」などの言葉でも探してみてください。
自治体の案内では、ごみの区分だけでなく、「指定袋に入れる」「回収ボックスへ持ち込む」「電池を取り外す」「一定サイズ以上は粗大ごみ」といった具体的な注意事項が掲載されている場合があります。
特にコードレス式を捨てる場合は、「ヘアアイロン」のページだけで終わらせず、「リチウムイオン電池」「充電式電池」「充電式小型家電」の項目も確認すると安心です。
また、小型家電回収ボックスを利用するときは、設置場所だけでなく、対象品目と投入口のサイズもチェックしましょう。
公共施設などに設置されている回収ボックスは、施設の開館時間内しか利用できない場合もあります。
「明日の朝に捨てたい」と急いでいる場合でも、自己判断で燃えるごみや不燃ごみに混ぜるのではなく、まず自治体の情報を確認してください。
自治体によっては、不燃ごみの収集が月1〜2回程度など、可燃ごみより回収頻度が少ない場合もあるため、収集カレンダーも一緒に確認しておくとスムーズです。
検索しても分からないときは、市区町村のごみ・清掃担当窓口へ電話などで問い合わせて、「家庭用のヘアアイロンを捨てたい」「コードレスで充電池が内蔵されている」と製品の特徴まで伝えると判断してもらいやすくなります。
ヘアアイロンの処分方法を整理すると、コード付きなら「不燃ごみ・小型家電」を確認し、コードレスならさらに「リチウムイオン電池」を確認し、大型なら「粗大ごみのサイズ基準」を確認するという順番で考えると迷いにくくなります。
そして最後は、住んでいる自治体の最新ルールを確認して、その指示どおりに処分しましょう。
「小さい家電だから何となく捨てる」のではなく、ほんの数分だけ自治体の分別検索を確認することが、火災などの事故を防ぎ、金属などの資源を適切にリサイクルすることにもつながります。
2. ヘアアイロンを捨てる前に確認すべき5つのポイント
「ヘアアイロンは何ごみなの?」と迷ったときは、いきなりごみ袋へ入れるのではなく、まず本体をじっくり確認してみましょう。 ヘアアイロンは見た目がよく似ていても、コード付き、充電式のコードレス、ガス式では、捨てるときの注意点が変わります。 さらに、同じコード付きタイプでも、住んでいる市区町村によって「不燃ごみ」「小型家電」「粗大ごみ」など扱いが異なることがあります。 たとえば、東京都大田区では一辺がおおむね30cm未満の小型家電を不燃ごみとして扱っていますが、世田谷区では小型家電回収ボックスも用意されており、ボックスの投入口は縦10cm、横25cmです。 つまり、「ヘアアイロンだから必ず○○ごみ」と全国共通で決めつけることはできません。 ここでは、捨てる前に順番に見れば迷いにくい5つの確認ポイントを説明します。
2-1. コード付き・コードレス・ガス式のどのタイプか確認する
最初に見てほしいのは、手元のヘアアイロンがどのタイプなのかです。 いちばん分かりやすいのは電源コードが本体から伸びているかどうかでしょう。 コンセントに差して使うコード付きヘアアイロンは、基本的に充電池やガスカートリッジを内蔵していないため、コードレスタイプより確認事項が少なくなります。 自治体の分別ルールでは、小型の電気製品として不燃ごみや小型家電回収の対象になることが多いので、まず自治体の品目検索で「ヘアアイロン」「アイロン」「小型家電」などの言葉を調べてみてください。 捨てる前には電源プラグを抜き、プレートがしっかり冷めていることも確認しましょう。 コードが長い場合は、ほかのごみに絡まないよう軽く束ねると扱いやすくなります。
次に、USBケーブルや専用アダプターで充電して使うものは、コードレス型です。 小さくて旅行に持っていきやすい製品でも、内部にリチウムイオン電池などの充電式電池が入っている場合があります。 このタイプを「小さい家電だから」と、そのまま不燃ごみに混ぜるのは避けましょう。 収集車や処理施設では、ごみを押しつぶしたり破砕したりするため、内蔵電池が強い力を受けると発熱や発火につながるおそれがあるからです。 東京消防庁の資料では、令和5年に東京都内で発生したごみ収集車の火災41件のうち、リチウムイオン電池を含む電池類が関係した火災が21件とされています。 数字を見ると、「小さな電池だから大丈夫」と考えないほうがよいことが分かります。
そして、少し古い製品ではガスカートリッジを使うガス式ヘアアイロンもあります。 ガス式は電池入り製品とは別の注意が必要で、ガスが残った状態で捨てると破裂や火災につながる危険があります。 まず取扱説明書や本体表示を確認し、カートリッジの扱い方と自治体の排出方法を調べてください。 自治体によってはスプレー缶やカセットボンベ類について「穴を開けない」「中身を使い切る」など独自の出し方を定めています。 コード付き・コードレス・ガス式を見分けることが、正しい分別への最初の一歩だと覚えておきましょう。
2-2. 充電式ならリチウムイオン電池を取り外せる構造か確認する
コードレスのヘアアイロンだったら、次は「電池を自分で取り外せるか」を確認します。 本体の裏面、持ち手、充電口の近く、取扱説明書などに「Li-ion」「リチウムイオン電池」「充電池」といった表示がないか見てみましょう。 電池パックを工具なしで外せる製品もあれば、本体内部に組み込まれていて利用者が分解できない製品もあります。 ここで大切なのは、取り外せない電池を無理やり取り出そうとしないことです。 ネジを外してこじ開けたり、ペンチで電池を引っ張ったりすると、電池を傷つけてショートや発火を起こすおそれがあります。
取り外せる小型充電式電池は、自治体の回収拠点や家電量販店などに設置されている回収ルートを利用できる場合があります。 一般社団法人JBRCでは、協力店・協力自治体を検索でき、対象となるニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池の回収を案内しています。 ただし、どんな電池でも無条件に回収してもらえるわけではありません。 JBRCでは、会員企業製であることなどの条件があり、破損した電池や膨張した電池、水にぬれた電池などは回収対象外です。 取り外した電池を持ち運ぶときは、金属端子がほかの金属に触れてショートしないよう、端子部分を絶縁テープで覆っておくと安全です。
反対に、電池を取り外せない一体型のヘアアイロンは、自治体の「充電式小型家電」「電池内蔵製品」などの回収方法を確認しましょう。 自治体で扱いが分からない場合は、メーカーや販売店へ型番を伝えて処分方法を問い合わせるのもよい方法です。 「電池が入ったままだけれど、とりあえず不燃ごみへ」という判断はせず、電池を外せるか、外せないなら本体ごとどこへ出すのかまで確認してから処分してください。
2-3. 本体のサイズが自治体の粗大ごみ基準を超えていないか測る
一般的なストレートアイロンやカールアイロンは小型ですが、サイズだけを見て「絶対に粗大ごみではない」と決めるのも早すぎます。 粗大ごみになる基準は自治体ごとに違うため、処分前に本体の最も長い辺をメジャーで測るのがおすすめです。 たとえば、東京都大田区では、一辺がおおむね30cm未満の家電製品を不燃ごみとし、おおむね30cmを超えるものは粗大ごみとして扱います。 世田谷区でも、最も長い辺が30cmを超える小型家電は粗大ごみになるルールが示されています。 30cm前後のロングタイプや、ブラシ部分が大きなスタイリング機器を捨てる場合は、とくに注意しましょう。
もう一つ見落としやすいのが、小型家電回収ボックスを使う場合の投入口のサイズです。 本体が自治体の粗大ごみ基準より小さくても、回収ボックスの投入口に入らなければ、そのボックスには出せません。 世田谷区の回収ボックスは投入口が縦10cm、横25cmなので、そこに収まらない製品を無理に押し込むことはできません。 「粗大ごみではない=どの回収ボックスにも入る」ではない点を覚えておくと安心です。 本体を折ったり分解したりして無理に小さくするのではなく、自治体が案内する不燃ごみや別の回収方法へ切り替えてください。
粗大ごみに該当した場合は、通常の集積所へそのまま置くのではなく、事前申し込みや粗大ごみ処理券が必要になる自治体があります。 料金も品目や地域で異なるため、「長さを測る」「自治体サイトで品目を探す」「必要なら申し込む」という順番で進めると失敗しにくくなります。
2-4. 「家庭から出たもの」か「美容室・サロンなど事業所から出たもの」か区別する
同じヘアアイロンでも、どこで使っていたものかによって処分ルートが変わることがあります。 自宅で自分や家族が使っていたヘアアイロンなら、基本的には家庭から出るごみとして、お住まいの自治体の分別ルールを確認します。 一方、美容室、ヘアサロン、ネイルサロン、撮影スタジオ、会社の更衣室など、事業活動に伴って不要になったヘアアイロンは事業系ごみとして考える必要があります。 お店で使っていたものを、スタッフが自宅へ持ち帰って家庭ごみの集積所へ出せばよい、というわけではありません。
事業系ごみは、事業者が責任を持って適正に処理するのが原則です。 ただし、細かな収集条件は自治体によって違います。 たとえば世田谷区では、家庭ごみの収集に支障のない少量の事業系ごみについて、一定条件のもとで区の有料収集を利用でき、事業系有料ごみ処理券を貼る仕組みがあります。 大田区でも、小規模事業者が区の収集を利用する場合のルールや排出量の上限が設けられています。 ですから、美容室で壊れたヘアアイロンを処分するときは、「家庭用と同じ不燃ごみの日でいいかな」と考えるのではなく、自治体の事業系ごみ担当窓口や契約している廃棄物処理業者へ確認しましょう。
とくに、閉店や改装でヘアアイロン、ドライヤー、充電器、ワゴンなどをまとめて処分するときは、少量排出の条件を超える可能性があります。 許可を受けた処理業者への委託が必要になることもあるため、排出量、品目、電池の有無を整理して相談するとスムーズです。 「誰が使っていたか」ではなく、「家庭生活から出たのか、事業活動から出たのか」で考えると区別しやすくなります。
2-5. 自治体の収集日・指定袋・持ち込み場所・処分料金まで確認する
最後は、分別名が分かったところで安心せず、実際にどう出すのかまで確認しましょう。 同じ「不燃ごみ」でも、収集日は自治体によって異なり、地域ごとに曜日が分かれていることもあります。 指定袋の有無、透明・半透明袋の指定、コードのまとめ方、電池を外す必要があるかなども確認してください。 使い終わった直後のヘアアイロンは高温なので、必ず電源を切って十分に冷まし、水分が付いている場合は乾かしてから出します。 コードの被膜が破れている場合は、むき出しの部分を保護しておくと安心です。
小型家電回収ボックスを使うなら、設置場所と利用時間も確認しましょう。 自治体の庁舎、公民館、清掃施設などに置かれていても、施設の閉館時間には利用できないことがあります。 また、ボックスごとに対象品目や投入口の寸法が決められているため、現地へ持っていく前に自治体サイトで確認しておくと二度手間を防げます。 充電池だけを回収してもらう場合も、JBRCの協力店だから必ずすべての電池を受け取れるわけではないので、電池のメーカー、状態、回収対象かどうかまで見ておきましょう。
粗大ごみになる場合は、収集申し込み、処理手数料、処理券の購入場所、持ち込み施設の予約方法なども確認が必要です。 自治体によっては、戸別収集と自己搬入で料金や手続きが異なることがあります。 反対に、不燃ごみや小型家電回収として無料で処分できる地域もあるため、先にルールを調べれば不要な出費を避けられるかもしれません。 家電量販店やメーカーの回収サービスを使う場合も、無料か有料か、買い替え時だけか、対象店舗が限られるかを確認しておくと安心です。
「ヘアアイロンは何ごみ?」への答えは、製品のタイプ、電池の有無、サイズ、家庭用か事業用か、そして自治体のルールを順番に確認すると見つけられます。 まず本体を見て、次にサイズを測り、最後に市区町村の公式サイトやごみ分別アプリで「ヘアアイロン」を検索してみてください。 このひと手間で、回収されずに残ってしまったり、電池やガスが原因で事故につながったりするリスクを減らせます。
3. 自治体によってヘアアイロンのゴミ区分が違う|地域別の具体例
ヘアアイロンを捨てるときに、いちばん大切なのは「ヘアアイロンは全国どこでも同じゴミではない」と知っておくことです。 「電化製品だから不燃ごみでいいよね」と思ってしまいそうですが、実際には自治体によって、不燃ごみとして集積所に出すところもあれば、小型家電として回収するところもあります。 さらに、同じ自治体でも、コード付きかコードレスか、充電式電池が入っているか、製品の大きさが何cmあるかによって出し方が変わることがあります。
たとえば、千葉市ではヘアアイロンが小型家電の回収品目としてはっきり指定されており、条件を満たせば公共施設などに設置された回収ボックスへ持ち込めます。 一方、大田区では、おおむね30 cm未満の小型家電は基本的に不燃ごみとして扱われます。 熊谷市でも、一般的なヘアアイロンは不燃ごみに分類されています。 このように、見た目がまったく同じヘアアイロンでも、住所が変わるだけで捨て方が変わってしまうのです。
また、最近はコードレスヘアアイロンも増えています。 コードレスタイプにはリチウムイオン電池などの充電式電池が内蔵されていることが多く、通常の不燃ごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設で発火する危険があります。 ですから、「ヘアアイロンは何ゴミ?」と調べるときは、自治体名だけでなく、「コード付きか」「コードレスか」「充電池が入っているか」まで確認しておくと安心ですよ。
3-1. 東京都世田谷区では小型家電回収を利用できるケースがある
東京都世田谷区では、小型家電のリサイクルを行っており、区内12か所に使用済小型電子機器の回収ボックスが設置されています。 「それならヘアアイロンも、そのままボックスへ入れればいいのかな?」と思うかもしれませんが、ここは少し注意が必要です。 現在の世田谷区では、回収ボックスの対象が携帯電話・スマートフォン、電卓、タブレット端末、携帯ゲーム機器、デジタルカメラ、ICレコーダー、電子辞書、ACアダプター・コード類など12品目に限定されています。 そのため、一般的なヘアアイロン本体は、そのまま回収ボックスへ入れる対象には含まれていません。
世田谷区では、回収ボックス対象外の小型家電で、充電式電池を使用しておらず、最も長い辺が30 cm以内のものについては、原則として不燃ごみとして出します。 区の案内では小型家電の例としてドライヤーやアイロンなどが挙げられているため、一般的なコード付きヘアアイロンも同じ考え方で確認すると分かりやすいでしょう。 最も長い辺が30 cmを超えるものは粗大ごみになるため、「小さい家電だから何でも不燃ごみ」と決めつけないことも大切です。
ただし、世田谷区ではACアダプターやコード類は小型家電回収ボックスの対象です。 電源コードが付いた小型家電については、可能な範囲でコードを切り離し、コードを結んで小型家電リサイクルボックスへ出す方法も案内されています。 つまり、世田谷区では「ヘアアイロン本体を丸ごと小型家電ボックスへ」という考え方ではなく、本体とコードを分けて資源化できるケースがあると覚えておくとよいでしょう。
さらに、充電式電池を内蔵したコードレスヘアアイロンは、普通のコード付きタイプと同じように考えてはいけません。 世田谷区では充電式電池や充電式電池内蔵製品について、電池を使い切り、端子をテープなどで絶縁したうえで、ほかの不燃ごみとは別の袋に入れ、「充電式電池」などと表示して出す方法が案内されています。 膨張や変形が見られるものは集積所へ出さず、指定された回収窓口へ持ち込む必要があります。
3-2. 千葉市でも小型家電リサイクルの対象として回収されるケースがある
千葉市では、ヘアアイロンの扱いがかなり分かりやすくなっています。 市のごみ分別案内では、「ヘアアイロン(コテ)」の分別は「小型家電」と明記されています。 使用済小型家電回収ボックスへ持ち込めない場合には、不燃ごみとして出すこともできます。 「小型家電として資源回収する方法」と「通常の不燃ごみとして出す方法」の両方が用意されているわけですね。
千葉市では、2014年2月から小型家電の分別回収を開始しています。 区役所や市民センターなどの公共施設に回収ボックスが設置されており、ヘアアイロンのほか、ヘアドライヤー、デジタルカメラ、電子辞書、電卓、電気バリカン、電動歯ブラシ、ゲーム機、ヘッドホン・イヤホンなど、さまざまな小型家電が対象です。
ただし、どんな大きさでも入れてよいわけではありません。 回収ボックスを利用できるのは、原則として投入口の長辺30 cm×短辺15 cmから無理なく入るものです。 大きなヘアアイロンや特殊な業務用機器など、投入口に入らないものを無理やり押し込むのはやめましょう。 持ち込めない場合には、不燃ごみなど、その製品に合った別の方法で処分します。
また、電池やバッテリーを取り外せる製品は、取り外してから出す必要があります。 千葉市では、バッテリー内蔵型の家電についても、火災防止のため十分に放電したうえで投入するよう案内しています。 コードレスヘアアイロンは見た目こそ小さくても、中にはエネルギーを蓄えた電池が入っています。 「小さいからそのままポン」と捨てるのではなく、電池の有無まで確認してくださいね。
3-3. 東京都大田区・埼玉県熊谷市では不燃ごみとして扱われる例がある
東京都大田区では、一辺の長さがおおむね30 cm未満の家電製品を不燃ごみとして収集しています。 不燃ごみは月2回の収集で、中身の見える袋または容器に入れて出すのが基本です。 区では一部の小型家電を回収ボックスでも回収していますが、対象は携帯電話やデジタルカメラなどの10品目に限定されています。 そのため、一般的なコード付きヘアアイロンは、サイズ条件を満たしていれば不燃ごみとして処分する考え方が基本になります。
大田区では「アイロン」についても不燃ごみとして出すよう案内されているため、ヘアアイロンを処分するときも、まず不燃ごみのルールを確認すると迷いにくいでしょう。 ただし、コードレスヘアアイロンのように小型充電式電池を内蔵している製品については別の注意が必要です。 リチウムイオン電池などを一般のごみに混ぜると、収集車や処理施設で重大な火災につながるおそれがあります。 製品の取扱説明書や区の最新案内を確認して処分しましょう。
埼玉県熊谷市でも、ごみ分別一覧でヘアアイロンは「不燃ごみ」として案内されています。 熊谷市の不燃ごみは透明袋を使用し、市の収集カレンダーで指定された日に出します。 「前の自治体では小型家電ボックスだったから」と同じ捨て方をしないことが大切です。
さらに熊谷市では、2026年6月から、リチウム蓄電池とリチウム蓄電池を含む小型家電について、市内6か所の回収ボックスで回収する仕組みが案内されています。 つまり、コード付きの一般的なヘアアイロンは不燃ごみでも、リチウム蓄電池を内蔵したコードレスヘアアイロンは同じ扱いとは限りません。 「熊谷市ではヘアアイロン=全部不燃ごみ」と覚えてしまうと、充電式タイプを誤って混ぜてしまう可能性があります。 製品をひっくり返して、「充電式」「リチウムイオン電池」などの表示がないか見てみると安心です。
3-4. 同じ東京都内でも区によって分別方法が異なるため「都道府県」ではなく「市区町村」で調べる
ヘアアイロンの捨て方を調べるときに、とても多い間違いが「東京都 ヘアアイロン 捨て方」のように都道府県単位だけで調べてしまうことです。 ごみ収集の細かなルールは市区町村が定めているため、「東京都に住んでいる」という情報だけでは、正しい捨て方を判断できません。
たとえば世田谷区では、回収ボックスの対象を12品目に絞り、コード類は小型家電として回収する一方、対象外の30 cm以内の小型家電は不燃ごみとして扱っています。 大田区では、おおむね30 cm未満の家電製品を不燃ごみとしつつ、小型家電回収ボックスの対象を10品目に限定しています。 同じ「東京都23区」の中で暮らしていても、回収ボックスの対象品目や設置場所、コードや電池の扱いまで細かく違うのです。
そこで検索するときは、「ヘアアイロン 捨て方 世田谷区」「ヘアアイロン ゴミ 大田区」のように、住んでいる市区町村名まで入れてください。 さらに確実なのは、自治体の公式サイトにある「ごみ分別検索」「50音別ごみ一覧」「ごみ分別アプリ」などを使う方法です。 自治体によっては、収集日の変更やリサイクル対象品目の追加、充電式電池の新しい回収制度などが始まることもあります。 昔覚えたルールより、今の公式情報を優先しましょう。
3-5. 引っ越し直後は以前住んでいた自治体のルールで捨てないよう注意する
特に気を付けてほしいのが引っ越し直後です。 前の家で何年も同じ捨て方をしていると、その方法が全国共通のルールのように感じてしまいます。 でも、ごみのルールは住所が変わった瞬間に変わることがあります。
たとえば、千葉市に住んでいた人なら、ヘアアイロンを小型家電回収ボックスへ持って行く習慣があるかもしれません。 その人が熊谷市へ引っ越した場合、一般的なコード付きヘアアイロンは不燃ごみとして扱われます。 反対に、不燃ごみとして捨てる習慣がある地域から千葉市へ引っ越せば、小型家電としてリサイクルできる選択肢があります。 昨日まで正しかった捨て方が、引っ越した翌日には正しくないこともあるのです。
引っ越したら、自治体から配布されるごみカレンダーや分別冊子を一度確認しておきましょう。 スマートフォン向けのごみ分別アプリを用意している自治体もあります。 検索するときも旧住所ではなく、必ず現在住んでいる市区町村名を入力してください。
そして、コードレスヘアアイロンの場合は、引っ越し先の充電式電池・リチウムイオン電池の処分ルールも合わせて確認しましょう。 普通の不燃ごみに入れてはいけない自治体もあり、回収窓口や専用ボックスへの持ち込みが必要になる場合があります。 「ヘアアイロンは何ゴミ?」という疑問へのいちばん安全な答えは、全国共通の1つのゴミ区分を覚えることではありません。 今住んでいる市区町村とヘアアイロンの種類を確認し、その地域の最新ルールに従うことです。 これさえ覚えておけば、引っ越したあとでも迷いにくく、安全に処分できますよ。
3. 自治体によってヘアアイロンのゴミ区分が違う|地域別の具体例
ヘアアイロンを捨てるときに、いちばん大切なのは「ヘアアイロンは全国どこでも同じゴミではない」と知っておくことです。 「電化製品だから不燃ごみでいいよね」と思ってしまいそうですが、実際には自治体によって、不燃ごみとして集積所に出すところもあれば、小型家電として回収するところもあります。 さらに、同じ自治体でも、コード付きかコードレスか、充電式電池が入っているか、製品の大きさが何cmあるかによって出し方が変わることがあります。
たとえば、千葉市ではヘアアイロンが小型家電の回収品目としてはっきり指定されており、条件を満たせば公共施設などに設置された回収ボックスへ持ち込めます。 一方、大田区では、おおむね30 cm未満の小型家電は基本的に不燃ごみとして扱われます。 熊谷市でも、一般的なヘアアイロンは不燃ごみに分類されています。 このように、見た目がまったく同じヘアアイロンでも、住所が変わるだけで捨て方が変わってしまうのです。
また、最近はコードレスヘアアイロンも増えています。 コードレスタイプにはリチウムイオン電池などの充電式電池が内蔵されていることが多く、通常の不燃ごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設で発火する危険があります。 ですから、「ヘアアイロンは何ゴミ?」と調べるときは、自治体名だけでなく、「コード付きか」「コードレスか」「充電池が入っているか」まで確認しておくと安心ですよ。
3-1. 東京都世田谷区では小型家電回収を利用できるケースがある
東京都世田谷区では、小型家電のリサイクルを行っており、区内12か所に使用済小型電子機器の回収ボックスが設置されています。 「それならヘアアイロンも、そのままボックスへ入れればいいのかな?」と思うかもしれませんが、ここは少し注意が必要です。 現在の世田谷区では、回収ボックスの対象が携帯電話・スマートフォン、電卓、タブレット端末、携帯ゲーム機器、デジタルカメラ、ICレコーダー、電子辞書、ACアダプター・コード類など12品目に限定されています。 そのため、一般的なヘアアイロン本体は、そのまま回収ボックスへ入れる対象には含まれていません。
世田谷区では、回収ボックス対象外の小型家電で、充電式電池を使用しておらず、最も長い辺が30 cm以内のものについては、原則として不燃ごみとして出します。 区の案内では小型家電の例としてドライヤーやアイロンなどが挙げられているため、一般的なコード付きヘアアイロンも同じ考え方で確認すると分かりやすいでしょう。 最も長い辺が30 cmを超えるものは粗大ごみになるため、「小さい家電だから何でも不燃ごみ」と決めつけないことも大切です。
ただし、世田谷区ではACアダプターやコード類は小型家電回収ボックスの対象です。 電源コードが付いた小型家電については、可能な範囲でコードを切り離し、コードを結んで小型家電リサイクルボックスへ出す方法も案内されています。 つまり、世田谷区では「ヘアアイロン本体を丸ごと小型家電ボックスへ」という考え方ではなく、本体とコードを分けて資源化できるケースがあると覚えておくとよいでしょう。
さらに、充電式電池を内蔵したコードレスヘアアイロンは、普通のコード付きタイプと同じように考えてはいけません。 世田谷区では充電式電池や充電式電池内蔵製品について、電池を使い切り、端子をテープなどで絶縁したうえで、ほかの不燃ごみとは別の袋に入れ、「充電式電池」などと表示して出す方法が案内されています。 膨張や変形が見られるものは集積所へ出さず、指定された回収窓口へ持ち込む必要があります。
3-2. 千葉市でも小型家電リサイクルの対象として回収されるケースがある
千葉市では、ヘアアイロンの扱いがかなり分かりやすくなっています。 市のごみ分別案内では、「ヘアアイロン(コテ)」の分別は「小型家電」と明記されています。 使用済小型家電回収ボックスへ持ち込めない場合には、不燃ごみとして出すこともできます。 「小型家電として資源回収する方法」と「通常の不燃ごみとして出す方法」の両方が用意されているわけですね。
千葉市では、2014年2月から小型家電の分別回収を開始しています。 区役所や市民センターなどの公共施設に回収ボックスが設置されており、ヘアアイロンのほか、ヘアドライヤー、デジタルカメラ、電子辞書、電卓、電気バリカン、電動歯ブラシ、ゲーム機、ヘッドホン・イヤホンなど、さまざまな小型家電が対象です。
ただし、どんな大きさでも入れてよいわけではありません。 回収ボックスを利用できるのは、原則として投入口の長辺30 cm×短辺15 cmから無理なく入るものです。 大きなヘアアイロンや特殊な業務用機器など、投入口に入らないものを無理やり押し込むのはやめましょう。 持ち込めない場合には、不燃ごみなど、その製品に合った別の方法で処分します。
また、電池やバッテリーを取り外せる製品は、取り外してから出す必要があります。 千葉市では、バッテリー内蔵型の家電についても、火災防止のため十分に放電したうえで投入するよう案内しています。 コードレスヘアアイロンは見た目こそ小さくても、中にはエネルギーを蓄えた電池が入っています。 「小さいからそのままポン」と捨てるのではなく、電池の有無まで確認してくださいね。
3-3. 東京都大田区・埼玉県熊谷市では不燃ごみとして扱われる例がある
東京都大田区では、一辺の長さがおおむね30 cm未満の家電製品を不燃ごみとして収集しています。 不燃ごみは月2回の収集で、中身の見える袋または容器に入れて出すのが基本です。 区では一部の小型家電を回収ボックスでも回収していますが、対象は携帯電話やデジタルカメラなどの10品目に限定されています。 そのため、一般的なコード付きヘアアイロンは、サイズ条件を満たしていれば不燃ごみとして処分する考え方が基本になります。
大田区では「アイロン」についても不燃ごみとして出すよう案内されているため、ヘアアイロンを処分するときも、まず不燃ごみのルールを確認すると迷いにくいでしょう。 ただし、コードレスヘアアイロンのように小型充電式電池を内蔵している製品については別の注意が必要です。 リチウムイオン電池などを一般のごみに混ぜると、収集車や処理施設で重大な火災につながるおそれがあります。 製品の取扱説明書や区の最新案内を確認して処分しましょう。
埼玉県熊谷市でも、ごみ分別一覧でヘアアイロンは「不燃ごみ」として案内されています。 熊谷市の不燃ごみは透明袋を使用し、市の収集カレンダーで指定された日に出します。 「前の自治体では小型家電ボックスだったから」と同じ捨て方をしないことが大切です。
さらに熊谷市では、2026年6月から、リチウム蓄電池とリチウム蓄電池を含む小型家電について、市内6か所の回収ボックスで回収する仕組みが案内されています。 つまり、コード付きの一般的なヘアアイロンは不燃ごみでも、リチウム蓄電池を内蔵したコードレスヘアアイロンは同じ扱いとは限りません。 「熊谷市ではヘアアイロン=全部不燃ごみ」と覚えてしまうと、充電式タイプを誤って混ぜてしまう可能性があります。 製品をひっくり返して、「充電式」「リチウムイオン電池」などの表示がないか見てみると安心です。
3-4. 同じ東京都内でも区によって分別方法が異なるため「都道府県」ではなく「市区町村」で調べる
ヘアアイロンの捨て方を調べるときに、とても多い間違いが「東京都 ヘアアイロン 捨て方」のように都道府県単位だけで調べてしまうことです。 ごみ収集の細かなルールは市区町村が定めているため、「東京都に住んでいる」という情報だけでは、正しい捨て方を判断できません。
たとえば世田谷区では、回収ボックスの対象を12品目に絞り、コード類は小型家電として回収する一方、対象外の30 cm以内の小型家電は不燃ごみとして扱っています。 大田区では、おおむね30 cm未満の家電製品を不燃ごみとしつつ、小型家電回収ボックスの対象を10品目に限定しています。 同じ「東京都23区」の中で暮らしていても、回収ボックスの対象品目や設置場所、コードや電池の扱いまで細かく違うのです。
そこで検索するときは、「ヘアアイロン 捨て方 世田谷区」「ヘアアイロン ゴミ 大田区」のように、住んでいる市区町村名まで入れてください。 さらに確実なのは、自治体の公式サイトにある「ごみ分別検索」「50音別ごみ一覧」「ごみ分別アプリ」などを使う方法です。 自治体によっては、収集日の変更やリサイクル対象品目の追加、充電式電池の新しい回収制度などが始まることもあります。 昔覚えたルールより、今の公式情報を優先しましょう。
3-5. 引っ越し直後は以前住んでいた自治体のルールで捨てないよう注意する
特に気を付けてほしいのが引っ越し直後です。 前の家で何年も同じ捨て方をしていると、その方法が全国共通のルールのように感じてしまいます。 でも、ごみのルールは住所が変わった瞬間に変わることがあります。
たとえば、千葉市に住んでいた人なら、ヘアアイロンを小型家電回収ボックスへ持って行く習慣があるかもしれません。 その人が熊谷市へ引っ越した場合、一般的なコード付きヘアアイロンは不燃ごみとして扱われます。 反対に、不燃ごみとして捨てる習慣がある地域から千葉市へ引っ越せば、小型家電としてリサイクルできる選択肢があります。 昨日まで正しかった捨て方が、引っ越した翌日には正しくないこともあるのです。
引っ越したら、自治体から配布されるごみカレンダーや分別冊子を一度確認しておきましょう。 スマートフォン向けのごみ分別アプリを用意している自治体もあります。 検索するときも旧住所ではなく、必ず現在住んでいる市区町村名を入力してください。
そして、コードレスヘアアイロンの場合は、引っ越し先の充電式電池・リチウムイオン電池の処分ルールも合わせて確認しましょう。 普通の不燃ごみに入れてはいけない自治体もあり、回収窓口や専用ボックスへの持ち込みが必要になる場合があります。 「ヘアアイロンは何ゴミ?」という疑問へのいちばん安全な答えは、全国共通の1つのゴミ区分を覚えることではありません。 今住んでいる市区町村とヘアアイロンの種類を確認し、その地域の最新ルールに従うことです。 これさえ覚えておけば、引っ越したあとでも迷いにくく、安全に処分できますよ。
5. ヘアアイロンを処分する6つの方法|無料・手軽さ・早さで選ぶ
「ヘアアイロンは何ごみなの?」と迷ったら、まず覚えておきたいのは、全国で捨て方が1つに決まっているわけではないということです。 ヘアアイロンは小さな電化製品なので、自治体によって「不燃ごみ」として集める地域もあれば、「小型家電」として回収する地域もあります。 そのため、「友だちの住む市では不燃ごみだったから、うちも同じ」と考えず、お住まいの市区町村の公式サイトやごみ分別アプリで確認してから出すのが基本です。
処分方法は、大きく分けると、①自治体の不燃ごみ、②小型家電回収ボックス、③家電量販店やメーカーの回収、④リサイクルショップ、⑤フリマアプリや譲渡、⑥不用品回収業者の6つです。 費用をできるだけかけたくないなら自治体回収や回収ボックス、買い替えと同時に手放したいなら販売店、まだ使えるなら売却や譲渡、急いで大量の不用品を片付けたいなら許可を確認した回収業者というように選ぶと分かりやすいでしょう。
ただし、コードレスのヘアアイロンは少し注意が必要です。 リチウムイオン電池などの充電式電池を内蔵している製品は、電池の扱いを間違えると収集・処理の途中で発火するおそれがあります。 環境省も、リチウムイオン電池や電池を使った製品は、市区町村のごみ出しルールに従って処分するよう案内しています。 電池を自分で外せる製品なのか、外せない構造なのかも取扱説明書で確かめてください。
5-1. 自治体の不燃ごみに出す|身近で利用しやすい方法
いちばん身近なのは、自治体の指定日に「不燃ごみ」などとして出す方法です。 コード付きの一般的なヘアアイロンは、バッテリーやガスを内蔵していないため、この方法を利用できる自治体が少なくありません。 たとえば、同じ関東でも自治体ごとに分別方法は異なり、「不燃ごみ」で集める地域もあれば、小型家電回収を案内している地域もあります。 最初に「自治体名+ヘアアイロン+ごみ」で検索すると、迷いにくくなります。
不燃ごみに出せる場合でも、電源を切った直後に袋へ入れるのはやめましょう。 ヘアアイロンのプレートは高温になるため、コンセントを抜き、しっかり冷めたことを確認してから処分します。 コード付きなら、コードを軽く束ねてテープなどで固定しておくと、ほかのごみに絡みにくくなります。 コードの被膜が破れているときは、むき出しの部分に触れないよう注意してください。 洗面所など水気のある場所で使っていた場合は、水滴を拭き取り、乾いた状態にしてから出すと安心です。
また、一般的なヘアアイロンは小型なので粗大ごみにならないことが多いものの、自治体には「一辺が何cm以上」など独自の基準があります。 業務用や大型タイプなど、サイズが大きい製品は別区分になる可能性があります。 不燃ごみは回収日が少ない地域もあるため、「今日捨てたい」というときには向きませんが、指定袋だけで出せる地域なら費用を抑えやすく、もっとも手軽な選択肢の1つです。
なお、古いカートリッジ式のガス式ヘアアイロンを持っている場合は、電気式と同じ感覚で袋へ入れないでください。 ガスが残った状態で収集されると、圧縮や衝撃によって火災につながるおそれがあります。 ガスカートリッジの扱いは自治体ごとに異なるため、製品の取扱説明書と自治体の案内を確認し、自己判断で穴を開けたり、火の近くで作業したりしないことが大切です。 処理方法が分からなければ、メーカーや自治体の窓口に確認してから出しましょう。
5-2. 小型家電回収ボックスへ持ち込む|金属などを資源としてリサイクル
「ただ捨てるより、できるだけ資源として生かしたい」という人には、小型家電回収ボックスが向いています。 ヘアアイロンは、小型家電リサイクルの対象になり得る製品で、回収後は鉄、アルミニウム、銅などの金属を含む資源を再利用するルートにつなげられます。 自治体の庁舎、公共施設、商業施設、家電量販店などにボックスが設置されていることがあるので、近くにあれば買い物や用事のついでに持ち込めます。
ここで大事なのが、「小型家電なら何でも、どのボックスにも入れてよい」わけではないことです。 回収品目や投入口の大きさは自治体や設置場所によって異なります。 投入口に入らないヘアアイロンを無理に押し込んだり、対象外の製品を置いて帰ったりしてはいけません。 設置施設の開館時間や回収条件を確認し、ルールの範囲で利用しましょう。
コードレス型では、さらに電池の扱いを確認します。 リチウムイオン電池を内蔵したまま回収できるか、電池を取り外して別回収にするかは地域によって異なるためです。 「小型家電回収ボックスがあるから、そのまま入れれば大丈夫」と決めつけず、自治体の案内を見てください。 資源を循環させやすい方法ですが、自宅近くに回収拠点がない人にとっては持ち込みの手間がかかる点も覚えておきましょう。
5-3. 家電量販店やメーカーの回収サービスを利用する
新しいヘアアイロンへ買い替えるなら、家電量販店やメーカーの回収サービスも確認してみましょう。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなど、小型家電の回収に取り組む販売店があります。 店舗へ古い製品を持ち込めるサービスのほか、販売方法や地域によっては宅配回収などの仕組みが用意されることもあります。 新しい製品を買うタイミングで古いヘアアイロンを手放せれば、家の中に使わない家電を残さずに済むのが便利なところです。
ただし、「どの店舗でも無料」「ヘアアイロンなら必ず回収」という意味ではありません。 回収料金、対象品目、サイズ、持ち込みだけか宅配にも対応するか、製品購入が条件かどうかはサービスごとに違います。 同じ家電量販店でも店舗によって受付方法が異なる場合があるため、持って行く前に公式サイトや店舗へ確認してください。
バッテリーが取り外せないコードレス型や、捨て方が分かりにくい製品では、メーカーへの問い合わせも有効です。 型番を伝えると、その製品に合った処分方法や電池の取り扱いを案内してもらえる場合があります。 とくに自分で分解して電池を取り出そうとするのは危険です。 取扱説明書に電池の取り外し方法が示されていない製品は、無理に分解せず、自治体、販売店、メーカーの案内に従いましょう。
5-4. リサイクルショップ・フリマアプリ・譲渡でリユースする
まだきちんと温まり、コードの断線や焦げ、プレートの大きな傷などもないなら、「ごみ」にする前にリユースを考えられます。 リサイクルショップで買い取ってもらう方法は、査定後すぐに手放しやすいのが長所です。 一方、メルカリなどのフリマアプリなら、自分で価格を決めて買い手を探せます。 友人や家族に譲る方法なら、販売手数料や査定の手間もありません。 このように、5-4では「リサイクルショップ」と「フリマアプリ・譲渡」を別の選択肢として数え、6つの処分方法のうち2つをまとめています。
売却しやすくするには、メーカー名、型番、購入時期、使用頻度、設定温度が正常に上がるか、付属品や箱の有無などを分かる範囲で整理します。 外側の汚れや整髪料を拭き取り、清潔な状態で写真を撮るのも大切です。 ただし、「電源が時々切れる」「コードを動かすと通電しない」「焦げ臭い」「プレートが異常に熱くなる」といった不具合がある製品を、人に渡すのは避けましょう。 再利用は、安全に使えることが前提です。
コードレス型を発送するときは、配送会社やフリマアプリのルールも確認してください。 リチウムイオン電池を含む製品は配送方法に条件が付く場合があります。 また、友人や施設へ譲る場合も、通電確認をし、取扱説明書が残っていれば一緒に渡すと親切です。 「まだ使えるから捨てるのはもったいない」というヘアアイロンなら、リユースは処分費用を抑えながら次の人につなげられる方法です。
5-5. 引っ越しや大量処分なら許可を確認した不用品回収業者へ依頼する
ヘアアイロン1本だけなら自治体回収や小型家電回収のほうが費用を抑えやすいですが、引っ越し、大掃除、遺品整理などで家電や家具をまとめて片付けたいときは、不用品回収業者が便利なことがあります。 日時を相談できるため、「不燃ごみの日まで待てない」「自分で何度も運ぶのが大変」という場面では、早さと手軽さの面で選びやすい方法です。 複数の不用品を一度に搬出できれば、片付けにかかる時間も減らせます。
ただし、家庭から出る廃棄物の回収を頼むときは、業者選びがとても重要です。 家庭ごみを有料で回収できるのは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けた業者、または市区町村から委託された業者が基本です。 「産業廃棄物収集運搬業の許可があります」「古物商の許可があります」と書かれていても、それだけで家庭の廃棄物を回収できるとは限りません。 環境省も、無許可の不用品回収業者を利用しないよう注意を呼びかけています。
依頼前には、自治体の公式サイトに掲載されている許可業者かどうかを確認し、料金の内訳、追加料金が発生する条件、回収できない品目を見積もり段階で確かめましょう。 「無料回収」と宣伝していても、積み込み後に高額な料金を請求されるトラブルが起こる可能性があります。 1社だけで決めず、必要に応じて複数社の見積もりを比べると安心です。
結局のところ、ヘアアイロンの処分は「何ごみか」だけで決めるのではなく、製品のタイプ、まだ使えるか、いつまでに手放したいか、ほかにも処分品があるかで方法を選ぶのがコツです。 コード付きで自治体が不燃ごみに指定しているなら不燃ごみ、資源として回したいなら小型家電回収、買い替えなら販売店、まだ使えるならリユース、大量処分なら許可を確認した回収業者、と考えると選びやすくなります。 とくにコードレス型は電池のルールが自治体ごとに異なるので、最後にもう一度、お住まいの市区町村の最新案内を確認してから手放しましょう。
6. 小型家電リサイクル回収ボックスでヘアアイロンを捨てる方法
「ヘアアイロンは何ゴミなの?」と迷ったときは、まず小型家電リサイクル回収ボックスに出せるかを確認してみましょう。 ヘアアイロンは、自治体によって「不燃ごみ」として集める地域もあれば、「小型家電リサイクル」の対象として回収する地域もあります。 つまり、日本全国で「ヘアアイロンは必ずこのゴミ」と決まっているわけではありません。 同じ都道府県の中でも扱いが違うことがあるので、ここはちょっとしたクイズのように、お住まいの市区町村のルールを確かめることが大切です。
たとえば、東京都世田谷区や千葉市では、小型家電の回収ボックスを利用できる例があります。 一方で、埼玉県熊谷市や東京都大田区のように、不燃ごみとして扱う地域もあります。 「隣の市では回収ボックスに入れられたから、うちの市でも大丈夫だろう」と思い込まず、市区町村の公式サイトやごみ分別アプリ、広報誌などで確認してください。 回収日、回収場所、費用の有無まで自治体ごとに違う場合があります。
回収ボックスを使うよいところは、ただ捨てるのではなく、ヘアアイロンに使われている金属やプラスチックなどを資源として再利用する流れにつなげられることです。 壊れてしまったヘアアイロンでも、自治体や回収拠点が対象品として認めていれば、リサイクルのルートに乗せられる可能性があります。 ただし、コードレス型やガス式などは注意点が増えます。 とくにリチウムイオン電池を内蔵するコードレス型は、通常のごみに混ぜると火災につながる危険があるため、回収ボックスに入れる前に電池の扱いまで確認しましょう。
6-1. ヘアアイロンが対象になる「小型家電リサイクル法」とは
小型家電リサイクル法は、使い終わった小型の電気製品を、できるだけ資源として生かしていくための仕組みです。 ヘアアイロンやドライヤーのような小型家電には、金属やプラスチックなど、もう一度資源として利用できる材料が含まれています。 そのため、「壊れたから全部ゴミ」と考えるのではなく、回収して分け、再利用につなげていくことが大切になります。
ここで覚えておきたいのは、小型家電リサイクルの対象になり得るからといって、全国どこでも同じ回収方法になるわけではないという点です。 実際には、自治体が回収ボックスを設置している地域もあれば、不燃ごみとして収集している地域もあります。 ヘアアイロンを手に持って「これは小さい家電だから、とりあえずボックスへ」と判断するのではなく、自治体が公開している対象品目を先に見てください。 対象品の一覧に「ヘアアイロン」「理美容家電」「小型家電」などの記載があるかを確認すると分かりやすいでしょう。
また、ヘアアイロンにはコード付き、コードレス、旧型のガス式などがあります。 コード付きで電池やガスを搭載していないタイプは、比較的処分方法を判断しやすいのですが、コードレス型にはリチウムイオン電池が内蔵されている製品が多くあります。 電池を取り外せる場合は、家電量販店やホームセンターなどにある充電式電池回収ボックス(JBRC協力店)へ出す方法があります。 取り外せない構造なら、無理に分解せず、メーカーや販売店へ処理方法を確認するのが安全です。
電池の扱いを軽く考えてはいけません。 東京都内では令和5年、廃棄物収集車の火災41件のうち21件が電池類の混入に関係していたとされています。 数字を見ると、電池を正しく分けることが「細かな分別ルール」ではなく、収集する人や周囲の安全を守る行動だと分かります。 小型家電リサイクルを利用するときも、「本体が対象か」と「内蔵電池をどうするか」をセットで確認しましょう。
6-2. 市役所・公共施設・家電量販店など身近な回収場所を探す
ヘアアイロンを小型家電としてリサイクルしたいときは、まず身近な回収場所を探します。 小型家電回収ボックスは、市役所や区役所などの庁舎、地域の公共施設、家電量販店などに設置されていることがあります。 「遠くの特別な処理施設まで持っていかないといけないのかな」と心配しなくても、普段の買い物や用事のついでに持ち込める場所が見つかることもあります。
探し方は簡単です。 お住まいの自治体の公式サイトで「小型家電 回収ボックス」「小型家電 回収場所」「ヘアアイロン 処分」といった言葉を確認し、設置場所の一覧を見てください。 自治体のごみ分別アプリがあるなら、「ヘアアイロン」と入力して検索する方法も便利です。 住所だけでなく、施設名、受付場所、対象品目まで見ておくと、現地に着いてから迷いにくくなります。
家電量販店を利用する方法もあります。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどでは、小型家電の回収を行っている店舗があります。 新しいヘアアイロンへ買い替えるタイミングなら、古い製品を一緒に持参できる場合があり、とてもスムーズです。 ただし、無料か有料か、買い替え時だけ対象なのか、店舗へ持ち込めばいつでも受け付けるのかは店舗ごとに違います。 同じチェーン名でも店舗によって受付条件が異なる可能性があるため、持ち込む予定の店舗へ事前に確認してください。
なお、コードレス型の場合は、ヘアアイロン本体の回収場所と、充電式電池の回収場所が同じとは限りません。 電池を取り外せる製品では、JBRC協力店の充電式電池回収ボックスを利用する案内がされることがあります。 反対に、電池を自分で取り外せない製品は、無理に本体をこじ開けず、メーカーや販売店へ相談しましょう。 「回収場所が見つかったから、あとは投入口へ入れるだけ」と急がず、製品のタイプまで見てから持ち込むのが安全です。
6-3. 回収ボックスの投入口サイズに入るか事前に確認する
小型家電回収ボックスを見つけたら、次に確認したいのが投入口の大きさです。 回収ボックスは何でも入る大きな箱ではなく、投入口のサイズが決められていることがあります。 ヘアアイロンは細長い形が多いので「たぶん入るだろう」と思いやすいのですが、カールアイロンの太い部分、電源プラグ、コードの付け根などが引っかかることもあります。
とくに、家庭用のストレートアイロンでも、本体の長さや厚みは製品によって違います。 一般的なヘアアイロンは小型ですが、一部の自治体では長さ30cm以上、重さ2kg以上などを粗大ごみ判定の基準にしている場合もあります。 そのため、サイズが大きめのモデルや業務用に近い製品は、「小型家電だから必ずボックスに入る」と決めつけないほうが安心です。 自治体の案内ページに投入口の縦・横サイズが書かれていれば、自宅で本体を測って比べておきましょう。
持ち込む前には、本体だけでなくコードの扱いも確認します。 コード付きヘアアイロンなら、コードを軽く束ねてテープなどで固定すると、持ち運びやすくなります。 被膜が破れている部分があれば絶縁テープで保護し、濡れている場合は水分を拭き取って乾かしてください。 使用直後なら、電源を抜いて十分に冷ましてから持ち運びましょう。 熱いまま袋へ入れたり、ほかの物と一緒に持ち歩いたりすると、周囲を傷めたり発煙につながったりするおそれがあります。
サイズ確認は、ほんの数分でできる小さな準備です。 でも、このひと手間があるだけで「せっかく施設まで行ったのに入らなかった」という失敗を防げます。 施設の案内にサイズが書かれていないときは、電話窓口や受付へ「ヘアアイロンを持ち込みたいのですが、投入口に入るサイズでしょうか」と聞けば、確認しやすいでしょう。
6-4. 投入口に入らないヘアアイロンを無理に押し込まない
回収ボックスまで持ってきたのに、ヘアアイロンが投入口に入らなかったときは、ちょっと残念に感じるかもしれません。 でも、ここで押し込む、折る、分解する、コードを強く引っ張るといったことはしないでください。 投入口に入らない製品は、そのボックスで想定している回収サイズから外れている可能性があります。 無理に押し込むと、投入口が詰まったり、製品が破損したり、後から利用する人の迷惑になったりします。
とくにコードレス型は注意が必要です。 内部にリチウムイオン電池が入っている製品を、入る大きさにしようとして無理に曲げたり分解したりすると、電池を傷つける危険があります。 電池類は、強い衝撃や不適切な廃棄が火災につながることがあります。 東京都内の廃棄物収集車火災でも、令和5年の41件中21件が電池類の混入に関係していたという数字があるため、「小さい家電だから大丈夫」と考えず慎重に扱ってください。
投入口に入らなければ、まず施設の受付や自治体の窓口へ確認しましょう。 別の回収拠点を案内してもらえることもあれば、その地域では不燃ごみとして出すよう案内されることもあります。 一般的なヘアアイロンは小型ですが、自治体によって分別基準は違います。 「ここに入らない=捨てられない」ではなく、別の正しい処分ルートへ切り替える合図だと考えると分かりやすいです。
また、古いガス式ヘアアイロンの場合も、通常の小型家電と同じ感覚で扱わないでください。 ガスが残った状態で捨てると破裂や火災につながる危険があります。 古いガス式を持っている場合は、自治体の案内に従い、ガスの扱いを確認してから処分します。 穴を開けるなど自己判断の処理は避け、分からないときは自治体やメーカーへ確認しましょう。
6-5. 回収施設の営業時間・休館日・対象品目を持ち込み前に確認する
最後に確認したいのが、回収施設の利用時間です。 小型家電回収ボックスが市役所や公共施設の建物内に設置されている場合、24時間いつでも使えるとは限りません。 夜間は建物自体が閉まっていたり、土曜日・日曜日・祝日や年末年始に休館していたりすることがあります。 せっかくヘアアイロンを持って出かけても、入口が閉まっていれば回収ボックスまでたどり着けません。
そのため、出発前に「設置場所」「営業時間」「休館日」「回収対象品目」「投入口サイズ」をまとめて確認しておくと安心です。 自治体の公式サイトや分別アプリに情報が載っていれば、最新の案内を見てください。 公共施設は臨時休館や受付場所の変更が行われることもあるため、古い案内だけを頼りにしないことも大切です。 家電量販店へ持ち込む場合も、店舗の営業時間だけでなく、小型家電回収の受付時間や受付カウンターの場所まで確認しておくとスムーズです。
対象品目の確認も忘れないでください。 同じ「小型家電回収ボックス」という名前でも、回収できる製品やサイズは設置者によって異なります。 ヘアアイロンが対象になっているか、コードレス型でも受け付けるか、内蔵電池を取り外す必要があるかなどを先に調べます。 電池を取り外せるコードレス型なら充電式電池回収ボックス、取り外せない型ならメーカーや販売店への相談が必要になる場合があります。
「ヘアアイロンは何ゴミ?」への答えは、最終的にはお住まいの地域のルールで決まります。 小型家電回収ボックスを利用できれば、金属やプラスチックなどを資源として生かす選択肢になりますが、投入口のサイズや施設の利用条件を守ることが前提です。 自治体の分別ルールを確認する → 回収場所を探す → 投入口サイズと対象品を確認する → 営業時間内に持ち込むという順番で進めれば、迷いにくくなります。 子どもでも順番どおりに片付ければ間違えにくいように、ひとつずつ確認して、安全にヘアアイロンを手放しましょう。
7. コードレスヘアアイロンは要注意|リチウムイオン電池の正しい処分方法
「ヘアアイロンは小さい家電だから、不燃ごみに入れれば大丈夫」と思いやすいのですが、コードレスヘアアイロンだけは少し立ち止まって確認する必要があります。 コードレスタイプの多くは、本体の中に充電式のリチウムイオン電池を入れて動く仕組みだからです。 コード付きのヘアアイロンのように電源コードだけで動く製品とは、捨てるときの注意点が違います。
リチウムイオン電池は、小さくて軽いのに大きな電力をためられる便利な電池で、スマートフォン、モバイルバッテリー、コードレス掃除機、ノートパソコンなど、身近な製品にも広く使われています。 その一方で、強い衝撃や圧力が加わったり、内部でショートしたりすると、急激に熱くなって発火することがあります。 だから、「ヘアアイロンは何ごみ?」と考えるときは、本体の大きさだけでなく、充電池が入っているかどうかまで確認することが大切です。
まずは製品の取扱説明書やメーカーの案内を見て、「充電式」「コードレス」「Li-ion」「リチウムイオン電池」などの表示がないか確認してみましょう。 電池を取り外せる製品なのか、電池を内蔵したまま回収してもらう製品なのかによって、次に取るべき行動が変わります。 自治体によっては小型家電として回収するところもあれば、充電池内蔵製品を別区分で集めるところもあるため、最後は住んでいる市区町村の最新ルールを確認してください。
7-1. リチウムイオン電池を普通ごみに混ぜると収集車や処理施設で発火する恐れがある
リチウムイオン電池を普通ごみや不燃ごみに何となく混ぜてしまうと、いちばん心配なのが収集車やごみ処理施設での火災です。 ごみ収集車の中では、集めたごみをたくさん積めるように、回転板などで押し込んだり圧縮したりします。 そのとき、コードレスヘアアイロンの中に残っている電池が強く押しつぶされると、電池内部の正極と負極が短絡し、急激に温度が上がることがあります。
東京消防庁も、リチウムイオン電池には可燃性の有機溶剤を使った電解液があり、衝撃による内部短絡から急激な加熱、出火につながることがあると説明しています。 つまり、外から見れば電源が入らない古いヘアアイロンでも、「もう使えないから安全」とは限りません。 充電できなくなった製品や長く放置していた製品にも電池が残っている場合があるため、一般のごみ袋へそのまま入れる判断は避けましょう。
さらに、ごみ処理施設では、回収したごみを破砕機などで処理する工程があります。 ここで電池が押しつぶされたり、金属部品と接触したりすると、収集車の中と同じように発煙や発火につながるおそれがあります。 火災が起きれば、収集作業員や施設職員の安全に関わるだけでなく、設備の停止や収集の遅れにもつながります。 小さなヘアアイロン1本でも、捨て方を間違えると大きな事故のきっかけになり得る、と覚えておくと分別の大切さが分かりやすいでしょう。
7-2. 東京消防庁の令和5年データでは廃棄物収集車火災41件のうち21件が電池類の混入に関連している
数字で見ると、電池を正しく分ける必要性がもっとはっきりします。 令和5年の東京消防庁管内では、ごみ収集車から出火した火災が41件発生しており、電池類の混入に関連するとされる火災は21件です。 41件のうち21件なので、半数を超える規模になります。 「たった1個の小さな電池だから大丈夫」と考えにくい数字ではないでしょうか。
なお、東京消防庁の令和5年版の確定資料では、ごみ収集車から出火した火災が41件だったこと、また、そのうちエアゾール缶等に関連する火災が7件だったことを確認できます。 一方、21件という電池類の内訳は、同庁データを基にした紹介資料などで示されている数値として扱うのが安全です。 大切なのは、細かな分類の違いにかかわらず、リチウムイオン電池を含む製品の誤った分別が実際に収集車火災につながっているという点です。 東京消防庁の現在の案内でも、可燃ごみに混ざっていたモバイルバッテリーが収集車内で押しつぶされて短絡し、出火した事例が紹介されています。
また、令和6年の東京消防庁の集計では、ごみ収集車火災33件のうち、リチウムイオン電池関連が14件で最も多く、エアゾール缶等の8件を上回っています。 年が変わっても、電池を含む製品の誤廃棄が火災原因として大きな割合を占めていることが分かります。 コードレスヘアアイロンを捨てるときは、「不燃ごみの日だから袋に入れよう」と先に決めるのではなく、まず電池の有無を確認する順番にすると安全です。
7-3. 取り外した充電池はJBRC協力店など適切な回収先を利用する
コードレスヘアアイロンの取扱説明書に、利用者が安全に充電池を取り外せる手順が書かれている場合は、その案内に従って電池を外し、適切な回収先へ持っていきます。 代表的なのが、一般社団法人JBRCの「協力店・協力自治体」です。 家電量販店やホームセンターなどが協力店として登録されていることがあり、使用済みの小型充電式電池を回収しています。
ただし、「リチウムイオン電池なら何でもJBRCのボックスへ入れてよい」という意味ではありません。 JBRCが回収するのは、原則としてJBRC会員企業製で、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池の種類が明確な小型充電式電池です。 メーカー不明品や会員企業外の製品、破損・膨張・水濡れなど異常がある電池は回収対象外になるため、持ち込む前に対象条件を確認しましょう。 協力店では、勝手にボックスへ入れず、店舗スタッフへ声をかけるよう案内されている場合もあります。
正常な状態の取り外した充電池を持ち込むときは、プラス極とマイナス極などの金属端子部を絶縁テープで覆うことも大切です。 端子がむき出しのまま金属に触れるとショートするおそれがあるためです。 近くの回収先が分からないときは、JBRCの「協力店・協力自治体検索」で探せます。 もしJBRCの対象外だった場合は、自治体の充電池回収や小型家電回収、メーカーの案内に切り替えましょう。
ここで迷いやすいのが、「小型家電回収ボックス」と「小型充電式電池の回収先」は同じものではない、という点です。 自治体の小型家電回収ボックスはヘアアイロン本体を対象にしていても、電池を取り外す必要がある場合があります。 反対に、JBRCの協力店は主に対象となる小型充電式電池を回収する仕組みで、ヘアアイロン本体をそのまま受け入れる場所とは限りません。 箱の見た目だけで判断せず、投入口の表示や自治体・店舗の案内を確認してから出しましょう。
7-4. バッテリーを取り外せない製品は無理に分解せず自治体・メーカーへ相談する
最近のコードレスヘアアイロンには、見た目では電池の位置が分からず、ネジを外したり外装をこじ開けたりしないとバッテリーへ届かない製品もあります。 このタイプは、「電池を外してから捨てなければ」と考えて無理に分解しないことが大切です。 取扱説明書に利用者向けの取り外し方法が書かれていないなら、基本的には自分で分解しないほうが安全です。
リチウムイオン電池は、工具の先端が刺さったり、強く曲げたり押したりすることで内部が損傷し、発煙・発火する可能性があります。 東京消防庁のリチウムイオン電池関連火災の調査でも、分解や廃棄時の取り扱いが出火要因となった事例が確認されています。 「分別のために電池を外そうとしたのに、その作業で危険を増やしてしまった」ということがないようにしましょう。
取り外せない場合は、住んでいる自治体のごみ分別ページで「充電式電池内蔵製品」「小型家電」「リチウムイオン電池」などの項目を確認します。 自治体によっては、電池を内蔵したまま専用回収へ出せる場合があります。 自治体の案内だけでは判断できないときは、製造メーカーや購入した販売店へ製品名・型番を伝え、回収方法を確認してください。 大事なのは、自分で無理に分解することより、正しい回収ルートへつなぐことです。
取扱説明書をなくしてしまった場合でも、製品本体や充電器に書かれているメーカー名と型番が分かれば、メーカーの公式サイトで説明書や廃棄方法を探せる場合があります。 買い替えのタイミングなら、購入予定の家電量販店が旧製品の回収に対応しているかを確認する方法もあります。 無料か有料か、購入時だけ利用できるのかなど条件は店舗によって異なるため、持ち込む前に確認しておくと安心です。
7-5. 膨張・変形・液漏れしたリチウムイオン電池は通常の回収ボックスへ入れず指定された方法で処分する
コードレスヘアアイロンの本体がふくらんでいる、外装が押し上げられている、電池が変形している、液体がにじんでいる、異常に熱くなるなどの症状がある場合は、通常の使用済み電池とは分けて考えます。 膨張・破損・水濡れなど異常のある電池は、JBRCの通常回収対象外です。 そのため、店頭の充電式電池回収ボックスへ自己判断で入れてはいけません。
こうした電池は内部がすでに不安定になっている可能性があり、押す、曲げる、穴を開ける、分解するといった行為は危険です。 液漏れしているものを素手で触ったり、ふくらみを元に戻そうとして押し込んだりするのも避けましょう。 処分までの間も、直射日光が当たる場所や高温になる車内、火気の近くへ置かず、できるだけ衝撃を与えないように扱います。
処分方法は地域によって違うため、まず自治体の清掃担当窓口やごみ相談窓口に「膨張したリチウムイオン電池を内蔵したコードレスヘアアイロン」と具体的に伝えてください。 自治体によっては、通常の回収ボックスとは別の窓口へ持ち込む方法や、職員へ直接手渡す方法などを案内しています。 メーカーが異常品の相談窓口や回収方法を用意している場合もあるため、メーカー名と型番が分かるなら一緒に確認するとスムーズです。
「ヘアアイロンは何ごみか」という疑問に対して、コードレス製品だけは単純に「不燃ごみ」と決めつけないことが答えになります。 正常な充電池を取り外せるなら適切な回収先へ、取り外せないなら自治体やメーカーへ、膨張・変形・液漏れがあるなら通常ボックスへ入れず個別に確認するという3つの考え方を覚えておけば、迷いにくくなります。 最後にお住まいの自治体の最新ルールを確認し、安全な方法で手放しましょう。
8. ガス式ヘアアイロンを捨てるときの注意点
「ヘアアイロンは不燃ごみで出せるなら、古いガス式も同じでいいよね」と考えたくなりますが、ここは少しだけ注意が必要です。 ガス式ヘアアイロンは、コード付きの電気式や充電池を使うコードレス式とは違い、燃料となるガスを使ってプレートやコテ部分を温める製品です。 そのため、本体だけを見て「小さな家電だから不燃ごみ」「回収ボックスに入る大きさだから小型家電」と決めてしまうと、内部やカートリッジにガスが残っていた場合に安全上の問題が起こるおそれがあります。 特に、何年も前に買った製品を押し入れや洗面台の収納から見つけたときは、まず本体とガスカートリッジを分けて考えることが大切です。 自治体によっては、普通のヘアアイロンを不燃ごみや小型家電として回収していても、ガス容器だけは「危険ごみ」「処理困難ごみ」「カセットボンベ類」など、まったく別の区分にしている場合があります。 たとえば、岩国市の家庭ごみ分別では、ガスカートリッジ式ヘアアイロンについて、カートリッジを外し、カートリッジ側は「処理困難ごみ」とする扱いが示されています。 つまり、「ヘアアイロンは何ごみ?」という質問に対して、ガス式だけは本体と燃料容器を一緒に答えられないことがあるのです。 小さな道具だからこそ油断せず、ガスの有無、取り外せるカートリッジの有無、自治体の分別区分という3点を順番に確認しましょう。
8-1. 古いヘアアイロンはカートリッジ式ガスを使用していないか確認する
最初にやってほしいのは、古いヘアアイロンがどんな方法で熱くなる製品なのかを確認することです。 見た目だけでは、コードレスの充電式なのか、ガス式なのか分かりにくい製品もあります。 本体に電源コードがなく、充電用の端子も見当たらない場合や、持ち手の部分に小さな円筒形の容器を入れる構造がある場合は、カートリッジ式ガスを使う旧型製品の可能性があります。 昔、旅行用や外出先で使える携帯型として購入したヘアアイロンを長く保管している家庭では、本人が「電池式だったかな」と記憶していても、実際にはガスカートリッジ式だったということも考えられます。 そんなときは、無理にふたを開けたり、工具で分解したりせず、本体の型番、底面の表示、取扱説明書、メーカー名などを確認してください。 「GAS」「ガス」「カートリッジ」「燃料」などの表示があれば、通常の電気式ヘアアイロンとは別扱いで考えるのが安全です。 また、カートリッジが見つからなくても、「以前に取り外したのか」「本体の中に装着されたままなのか」が分からないなら、空だと決めつけないでください。 ガス式製品は現在では店頭で見かける機会が少なく、処分する時点で購入から長い年月がたっているケースもあります。 古いからこそ説明書がなく、家族から譲られたため使い方が分からないこともありますが、分からない状態で触り続けるより、型番を手掛かりにメーカー情報を確認したり、自治体の清掃窓口へ相談したりするほうが確実です。 「コードがない=そのまま不燃ごみ」ではないと覚えておくと、分別の間違いを防ぎやすくなります。
8-2. ガスが残った状態で不燃ごみや小型家電回収へ出すのは避ける
ガス式ヘアアイロンでいちばん気を付けたいのは、燃料が残ったまま本体やカートリッジを通常のごみに混ぜないことです。 ごみは、家の前で袋を回収して終わりではありません。 収集車に積み込まれたあと、圧縮されたり、処理施設で選別・破砕されたりすることがあります。 燃料ガスが残った容器に強い力が加わると、ガス漏れや火災につながる危険があるため、「少ししか残っていないから大丈夫」と考えないことが大切です。 日本ガス石油機器工業会も、カセットボンベについて、ガスが残ったまま捨てると収集車や焼却施設での火災、作業員のけが、設備の損傷につながるおそれがあると注意を呼びかけています。 ヘアアイロン用の小型カートリッジでも、可燃性ガスを扱うという基本的な注意点は同じです。 そのため、自治体が普通のヘアアイロンを「不燃ごみ」と案内していても、ガス式をカートリッジ付きのまま袋へ入れるのは避けましょう。 同じように、小型家電回収ボックスの投入口に入るサイズでも、ガス容器が付いたまま投入してよいとは限りません。 小型家電回収は金属などの再資源化につながる便利な仕組みですが、危険物まで何でも入れられる箱ではありません。 「本体の分別」と「燃料の処理」は別問題と考えると分かりやすいでしょう。 ガスの残量が分からない、カートリッジが固くて外れない、本体がさびているといった場合は、その場で何とかしようとせず、収集に出す前に自治体へ確認してください。
8-3. ガスカートリッジの捨て方は本体とは別に自治体ルールを確認する
ガスカートリッジを取り外せる製品なら、本体とカートリッジを同じごみ袋へ入れず、それぞれの分別ルールを調べましょう。 ここが「ヘアアイロンは何ごみ?」と調べる人が迷いやすいところです。 自治体の分別検索で「ヘアアイロン」と入力すると、本体については「不燃ごみ」「金属類」「小型家電」などと表示されても、ガスカートリッジの扱いまでは書かれていない場合があります。 そのときは、「ガスカートリッジ」「カセットボンベ」「ガス容器」「スプレー缶」など、燃料容器側の名称でも検索してください。 地域によって呼び方も回収方法も違うため、他の市区町村のルールをそのまま当てはめないことが重要です。 たとえば、世田谷区ではカセットボンベやスプレー缶を不燃ごみの日に出すルールがあり、ほかの不燃ごみとは袋を分け、内容物が分かるよう表示する方法が案内されています。 一方、岩国市ではガスカートリッジ式ヘアアイロンのカートリッジを本体から外し、「処理困難ごみ」として扱う例があります。 この2つを見るだけでも、ガス容器の捨て方は全国一律ではないと分かります。 ですから、検索結果で「ヘアアイロン=不燃ごみ」と見つけても、それだけで作業を終えないでください。 お住まいの自治体の公式サイト、分別アプリ、ごみ収集カレンダーなどで、本体とガス容器の両方を確認するのが基本です。 もし自治体の一覧に「ヘアアイロン用ガスカートリッジ」という名前が載っていなければ、似た容器へ自己判断で分類せず、清掃担当窓口に製品名や形状を伝えて確認すると安心です。
8-4. ガス容器を自己判断で穴開けせず自治体が指定する方法に従う
「ガス缶は穴を開けてから捨てるもの」と覚えている人もいるかもしれませんが、現在は自分の判断だけで穴を開けないことが大切です。 自治体によっては、カセットボンベやスプレー缶について「穴を開けずに出してください」と明確に案内しています。 たとえば世田谷区は、カセットボンベやスプレー缶について、危険なので穴を開けずに出すよう案内しています。 八王子市でも、スプレー缶は中身を使い切り、穴を開けずに出す扱いです。 昔の記憶だけを頼りに、ドライバー、くぎ、専用ではない工具などで容器へ穴を開けるのは避けましょう。 容器の中にガスが残っていれば、噴き出したガスに引火したり、思わぬ方向へ噴出したりする危険があります。 また、「ガスを抜けばいい」と考えて、室内、浴室、ベランダの火気に近い場所などで自己流の操作をするのもおすすめできません。 ガスを使い切る方法や残ガスを処理する方法は、製品の構造によって異なるため、まず取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。 ガス抜き用の仕組みがある製品でも、一般に可燃性ガスを扱う作業では、火気を避け、風通しのよい屋外で行うなどの安全配慮が必要です。 ただし、古いヘアアイロン専用カートリッジに、別製品用のガス抜き方法をそのまま使ってよいとは限りません。 「穴を開ければ捨てられる」ではなく、「自治体が指定する状態にしてから出す」と考えてください。 自治体から「中身が残っていても所定の表示をして出せる」「回収窓口へ持参する」などの案内がある場合は、その方法を優先しましょう。
8-5. 長期間保管したガス式製品や残量が分からない場合は自治体の清掃窓口などへ相談する
押し入れの奥から10年以上前のガス式ヘアアイロンが出てきた、ガスが残っているか分からない、カートリッジがさびていて外れない。 こうした場合は、無理に自分で処理しようとせず、自治体の清掃事務所、ごみ相談窓口、クリーンセンターなどへ連絡しましょう。 相談するときは、「古いヘアアイロンです」とだけ伝えるより、ガス式であること、カートリッジ式であること、残量が不明であることまで伝えると話が早く進みます。 本体に書かれたメーカー名や型番、カートリッジの大きさ、取り外しできるかどうかも分かる範囲で伝えてください。 電話口で説明しにくければ、自治体によっては公式サイトの問い合わせフォームや、ごみ分別アプリから確認できる場合もあります。 世田谷区では、カセットボンベなどについて、さびや破損でどうしても中身を使い切れない場合の出し方も案内しており、単純に「必ず自分で空にしなければならない」とは限りません。 このように、残量が分からない製品ほど、自治体の具体的な指示を確認する価値があります。 また、カートリッジが変形している、強いさびがある、ガスのにおいがするなど、普段と違う状態なら、触ったり分解したりする回数を増やさないようにしてください。 販売店やメーカーに相談できる製品なら、処分方法やカートリッジの取り外しについて確認する方法もあります。 「こんな小さなヘアアイロンのことで電話していいのかな」と遠慮する必要はありません。 ごみの分別窓口は、まさに「何ごみか分からない」「危険物かもしれない」というときに確認する場所です。 ガス式ヘアアイロンは、本体だけなら小型の家電でも、燃料容器が付くことで捨て方が変わります。 最後は本体、ガスカートリッジ、ガス残量の3つを確認し、住んでいる地域のルールに合わせて処分することが、安全で迷いの少ない方法です。
9. ヘアアイロンをゴミに出す前の安全な準備
ヘアアイロンを処分するときは、「何ゴミなのか」を確認するだけでなく、ごみに出す前の安全な準備がとても大切です。 ヘアアイロンは小さな家電なので、自治体によっては不燃ごみとして回収されますが、小型家電の回収ボックスに出せる地域もあります。 たとえば、千葉市ではヘアアイロンを使用済み小型家電として回収しており、回収ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみとして出せます。 一方、大田区では、おおむね一辺30cm未満の小型家電を不燃ごみとして扱っています。 このように「ヘアアイロン=全国どこでも同じゴミ」ではありません。
ただし、どの方法で処分する場合でも、熱いまま出したり、濡れたまま袋へ入れたり、電池やガスを残したまま出したりするのは避けましょう。 とくにコードレス型に使われるリチウムイオン電池は、強い圧力や衝撃が加わると発熱や発火につながることがあります。 東京消防庁管内では、2025年にリチウムイオン電池を搭載した製品からの火災が382件発生しています。 「もう使わないから大丈夫」と思わず、最後まで家電として丁寧に扱うことが大切です。
ここからは、捨てる直前に確認したいポイントを順番に見ていきましょう。 むずかしい作業はありません。 冷ます、乾かす、コードを整える、傷んだ部分を保護する、電池やガスなどを確認するという5つを覚えておけば、落ち着いて準備できます。
9-1. コンセントを抜きプレートが完全に冷えてから処分する
まず一番大切なのは、ヘアアイロンの電源を切り、コンセントからプラグを抜いて、プレートが完全に冷えるまで待つことです。 ストレートアイロンやカールアイロンは、製品によっては髪を整えるために高温まで加熱されます。 使い終わった直後は見た目が普通でも、プレートやその周辺には強い熱が残っています。 その状態でごみ袋へ入れると、袋や一緒に入っているプラスチックなどが熱で変形したり、条件によっては発煙につながったりするおそれがあります。
「電源を切ったから、もう冷たいはず」と急がないでください。 電源ランプが消えていても、プレートの温度がすぐ室温まで下がるわけではありません。 処分する日は、使い終わった直後に袋へ入れるのではなく、耐熱性のある安全な場所に置き、十分な時間を取って冷ましましょう。 小さなお子さんやペットがいる家庭では、冷却中のヘアアイロンに触れない場所を選ぶことも大切です。
また、焦げ跡がある、温度が不安定だった、使用中に異臭がしたというヘアアイロンは、処分前に「もう一度電源を入れて確認しよう」としないほうが安全です。 劣化したコードや内部部品に問題があると、再通電が事故につながる可能性があります。 捨てると決めた製品は、電源プラグを抜いた状態で冷却し、そのまま自治体のルールに沿って処分してください。 「通電しない、熱を残さない」が最初の合言葉です。
9-2. 水滴や湿気が残っている場合は十分に乾燥させる
次に確認したいのが、水分です。 洗面所や脱衣所でヘアアイロンを使っていると、本体に目立つ水滴がなくても、湿気を含んでいることがあります。 水滴が付いている場合は乾いた布でやさしく拭き取り、湿気の少ない場所で十分に乾燥させてから処分しましょう。 濡れた状態のまま袋へ入れると、金属部分の腐食を進めたり、ほかのごみを濡らしたりする原因になります。
ここで気を付けたいのは、早く乾かそうとしてドライヤーの熱風を至近距離から当てたり、再びヘアアイロンの電源を入れて温めたりしないことです。 処分前の製品に余計な熱を加える必要はありません。 表面の水滴を拭き、風通しのよい室内で自然に乾かすだけで十分です。 ただし、長時間水に浸かった、内部まで水が入った可能性がある、落水したことがある製品は、動作確認のためにコンセントへつながないでください。
小型家電回収ボックスを利用する場合でも、濡れたまま投入するのは避けましょう。 回収ボックスには、スマートフォン、ドライヤーなど別の小型家電が入ることもあります。 自分のヘアアイロンだけでなく、同じ場所で回収される機器を安全に扱うためにも、水分を残さず、乾いた状態で持ち込むことが基本です。
9-3. 電源コードは切断せず絡まないよう軽く束ねて処分する
コード付きヘアアイロンでは、電源コードの扱いにもひと工夫が必要です。 長いコードをだらりと伸ばしたままごみ袋へ入れると、ほかのごみに絡んだり、袋から飛び出したりして扱いにくくなります。 そこで、コードは本体の近くで無理に折り曲げず、ゆるい輪を作るように軽く束ね、必要ならテープなどでほどけない程度に固定しましょう。 ぎゅっと強く巻き付ける必要はありません。
そして、処分しやすくするためにコードをハサミやニッパーで切断するのは避けてください。 コードの内部には導線があり、切断すると金属部分が露出します。 また、「もうコンセントを抜いているから切っても平気」と思っても、廃棄物としては鋭い切断面や露出した導線が新たな危険部分になります。 回収する人が袋を持ち上げたときに触れる可能性もあるため、元の形を保ったまま束ねるほうが安全です。
コード付きタイプは、バッテリーやガスを搭載していない一般的な製品であれば、コードレス型より処分前の確認事項は少なめです。 それでも、コードを整えるだけで袋の中がすっきりし、収集時の引っ掛かりを減らせます。 自治体の指定袋へ入れる場合も、小型家電の回収拠点へ持ち込む場合も、切らずに、軽く束ねると覚えておきましょう。
9-4. コードの被膜が破れている場合は露出部分を安全に保護する
長く使ったヘアアイロンでは、電源コードの根元や曲がりやすい部分の被膜が割れ、中の線が見えていることがあります。 この状態は使用中なら感電やショートにつながる危険なサインです。 処分するときも、むき出しの部分をそのままにせず、触れにくい状態へ整えておきましょう。 電源プラグがコンセントから抜けていることを確認したうえで、露出部分を絶縁テープで覆う方法があります。
絶縁テープを巻く目的は、壊れたヘアアイロンを「直して再使用する」ことではありません。 あくまで、捨てるまでの間や回収時に露出した導線へ直接触れにくくするための安全対策です。 被膜が大きく裂けている、コードが焦げている、内部の導線が何か所も見えているなど傷みが激しい場合は、無理に曲げたり引っ張ったりせず、その形のまま扱ってください。 テープを巻くためにコードを何度も動かすと、傷んだ部分がさらに裂けることがあります。
また、焦げ臭さが残っている場合や、本体に溶けた跡がある場合は、普通の状態のヘアアイロンより慎重に扱いましょう。 自治体の分別ページに「危険物の出し方」や「破損した小型家電」の案内があるときは、その指示を優先してください。 迷ったときは自己判断で分解せず、ごみ担当窓口やメーカーへ確認するのが安全です。 「壊れているから雑に扱ってよい」のではなく、壊れているからこそ触れる場所を減らすと考えると分かりやすいでしょう。
9-5. 電池・ガス・付属カートリッジなど危険物を本体に残したまま出さない
最後に必ず確認したいのが、ヘアアイロンの中に電池やガスなどが残っていないかです。 ここは、コード付きとコードレスで対応が大きく変わります。 コンセントにつないで使うだけの一般的なコード付きヘアアイロンなら、電池やガスを搭載していない製品が多いので、本体を冷まして乾燥させ、コードを整えたうえで自治体の区分に従います。 一方、コードレス型では、リチウムイオン電池などの充電式電池を内蔵している製品があります。
取り外し可能な充電式電池は、自治体や販売店などが案内する回収方法に従って本体と分けて処理します。 JBRCの協力店などでは、小型充電式電池の回収を行っていますが、対象となる電池や受け入れ条件は決められています。 たとえば、膨張した電池、破損した電池、メーカーが回収対象としていない電池などは、一般的な回収ボックスへ入れられないことがあります。 取り外せない内蔵電池を、ドライバーなどで無理に分解して取り出すのも避けてください。 メーカーや自治体が製品ごとの処分方法を案内している場合は、それに従いましょう。
古いガス式ヘアアイロンやガスカートリッジを使う携帯型製品にも注意が必要です。 ガスが残った状態で通常のごみへ混ぜると、収集や処理の途中で圧力や火気の影響を受け、事故につながるおそれがあります。 まず製品の取扱説明書と自治体のルールを確認し、指定された方法でガスやカートリッジを処理してください。 自己判断で容器に穴を開けたり、火の近くでガスを抜いたりするのは危険です。 ガスを扱う作業が必要な場合でも、メーカーや自治体が示す方法から外れた作業はしないでください。
「ヘアアイロンは何ゴミ?」と調べて不燃ごみだと分かっても、そこで確認を終えてはいけません。 本体の中にリチウムイオン電池がないか、交換式電池が残っていないか、ガスカートリッジが付いたままではないかまで見て、初めて安全な処分準備が整います。 千葉市のように小型家電を資源として回収する地域もあれば、大田区のように大きさを基準に不燃ごみとして扱う地域もあります。 同じヘアアイロンでも、住んでいる場所と製品の種類によって出し方は変わるので、最後は市区町村の公式サイトやごみ分別アプリで最新の区分を確認してください。
準備の順番をもう一度まとめると、①電源を抜いて完全に冷ます、②水分を拭いて乾燥させる、③コードを切らず軽く束ねる、④破れた被膜の露出部分を保護する、⑤電池やガスなどの危険物を確認する、この5段階です。 一つひとつは簡単ですが、収集する人や処理施設で働く人の安全にもつながる大事な手順です。 「捨てるだけ」と急がず、最後までていねいに準備してから出しましょう。
10. 捨てる前に検討したい売却・下取り・譲渡|まだ使えるヘアアイロンの手放し方
「ヘアアイロンは何ゴミかな」と調べていると、すぐに不燃ごみや小型家電回収へ出したくなるかもしれません。
でも、電源が入り、設定した温度まできちんと上がり、コードやプレートにも大きな傷みがないなら、捨てる前に売却・下取り・譲渡という手放し方も考えてみましょう。
まだ安全に使える製品なら、次に使ってくれる人へ渡すことで、ごみを減らしながら買い替え費用の足しにできる可能性があります。
特に人気メーカーの製品や限定モデルは中古品でも探している人がいるため、「古いから値段は付かないだろう」と決めつけず、まず査定額や中古相場を確認するのがおすすめです。
ただし、何でも売ったり譲ったりしてよいわけではありません。
ヘアアイロンは髪や肌の近くで高温になる電気製品なので、見た目がきれいでも、温度が安定しない、コードが傷んでいる、焦げ跡があるといった異常があれば、安全を優先して売却や譲渡を避ける必要があります。
コードレスタイプではリチウムイオン電池を内蔵している製品もあるため、発送や処分の際はとくに注意が必要です。
「まだ使えるか」「人に渡して安全か」を先に確認し、問題がある場合は自治体の不燃ごみや小型家電回収など、その製品に合った方法へ切り替えましょう。
10-1. リファ・絹女・パナソニックなど需要のある製品は捨てる前に買取価格を確認する
買い替えで不要になったヘアアイロンが、リファ(ReFa)、絹女(KINUJO)、パナソニック(Panasonic)などの知名度が高いメーカーの製品なら、いきなりごみ袋へ入れるのは少しもったいないかもしれません。
中古の美容家電は、メーカー名だけではなく、モデル、発売時期、使用年数、外観、付属品の有無、動作状態などを見て価値が判断されます。
そのため、同じメーカーでも査定結果は一律ではありませんが、人気モデルや限定モデル、比較的新しい機種、使用感が少ない製品は、再利用を前提として値段が付くことがあります。
まずは本体の型番を確認し、買取店の査定やフリマアプリの取引状況を見て、「売る価値があるか」を確かめてみましょう。
箱、取扱説明書、保証書、耐熱キャップ、専用ポーチなど、購入時の付属品が残っている場合は、本体と一緒にそろえておくと状態を説明しやすくなります。
査定前には、必ず電源を切って本体が十分に冷めてから、乾いたやわらかい布などで表面の汚れを落とします。
プレート周辺に整髪料やほこりが付着していると、見た目の印象が悪くなるだけでなく、状態確認もしにくくなります。
ただし、無理に分解したり、内部まで掃除しようとしたりするのは避けましょう。
査定で大切なのは「高く見せること」より、「今の状態を正確に伝えること」です。
もし買い替え先のメーカーや家電量販店に下取り・回収サービスがある場合は、買取店の査定額とあわせて条件を確認すると選びやすくなります。
店舗によって無料回収、有料回収、購入時だけの引き取りなど条件が異なるため、「持って行けば必ず無料」と思い込まず、事前に確認してから持ち込みましょう。
10-2. リサイクルショップなら梱包・発送なしで手軽に売却できる
「フリマアプリは写真を撮ったり、購入者とやり取りしたりするのが大変そう」と感じる人には、リサイクルショップへの持ち込みが分かりやすい方法です。
店頭買取なら、自分で段ボールを用意して梱包したり、配送方法を調べたりする必要がなく、査定後の金額に納得できれば、その場で手続きを進められる場合があります。
引っ越しや大掃除のように、短い期間でヘアアイロンを手放したいときにも利用しやすいでしょう。
持ち込む前には、電源が入るか、設定温度まで上がるか、プレートがスムーズに開閉するか、コードの根元にひび割れや被膜の破れがないかを見ておきます。
本体に焦げ跡がある、通電中に異臭がする、電源が途中で落ちるなどの症状がある場合は、買取を期待して持ち込むより、安全な処分方法を選ぶほうが安心です。
また、買取店によって取り扱うメーカーや製造年、状態の基準は異なります。
せっかく持って行ったのに対象外だった、ということを防ぐため、店舗の公式案内や電話などで美容家電の買取条件を確認しておくと無駄がありません。
査定額が付かなかった場合も、そこで慌てなくて大丈夫です。
まだ安全に使えるならフリマアプリや知人への譲渡を検討できますし、再利用に向かないなら自治体のルールを調べて、不燃ごみまたは小型家電リサイクルなどへ切り替えればよいからです。
10-3. メルカリなどのフリマアプリでは購入時期・使用頻度・付属品・動作状態を明記する
メルカリなどのフリマアプリを使う場合は、買う人が実物を手に取れないぶん、商品説明を具体的に書くことがとても大切です。
最低でも、メーカー名、製品名・型番、購入した時期、おおよその使用頻度、付属品の有無、現在の動作状態を記載しましょう。
たとえば、「2024年ごろに購入」「週2~3回使用」「本体と箱あり」「電源・温度上昇を確認済み」「プレートに細かな擦れあり」のように書くと、購入する人が状態を想像しやすくなります。
毎日使っていたのに「ほとんど未使用」と書いたり、傷や変色を写真で隠したりするのは避けましょう。
外観は、明るい場所で本体全体、プレート、コード、プラグ、型番表示、付属品が分かる写真を用意すると親切です。
通電確認をした場合も、「電源が入った」というだけではなく、分かる範囲で温度上昇やボタン操作などを確認し、その事実をそのまま記載します。
一方で、内部の安全性まで保証できるわけではないため、分からないことを断定する必要はありません。
購入時期が分からないなら「購入時期不明」、使用回数を覚えていないなら「正確な回数は不明」と書くほうが誠実です。
コードレスヘアアイロンのように充電池を内蔵する製品は、配送中の扱いにも注意が必要です。
端子が露出する構造なら、ショートを防ぐため絶縁するなど安全対策を行い、利用する配送会社やフリマアプリの最新ルールも確認してください。
ヘアアイロンは発熱する製品なので、「売れればよい」ではなく、次に使う人が安心して判断できる情報を渡すことが大切です。
10-4. 温度異常・断線・焦げ・異臭があるヘアアイロンは売却や譲渡を避ける
見た目がまだきれいでも、温度が急に上がったり下がったりする、設定温度まで上がりにくい、コードの根元が折れ曲がっている、被膜が破れている、焦げ跡がある、使用中に異臭がするといった症状があれば、売却や譲渡は避けましょう。
こうした異常は、単なる「中古品らしい使用感」ではなく、火傷や感電、発煙などにつながるおそれがある安全上のサインだからです。
友人や家族に無料で譲る場合も同じです。
お金をもらわなければ問題ない、ということではありません。
譲渡前には通電を確認し、焦げ跡やコードの断線がないかをチェックし、取扱説明書が残っていれば一緒に渡すと、受け取る人も使い方を確認しやすくなります。
施設や団体へ寄付したい場合は、先に受け入れ条件を聞いておきましょう。
製品の種類や安全管理の都合から、バッテリー内蔵タイプや古いガス式などを受け付けていない場合もあります。
そして、再利用できないと判断したら、ここで初めて「何ゴミとして捨てるか」を確認します。
一般的なヘアアイロンは、自治体によって不燃ごみまたは小型家電リサイクルの対象になるため、お住まいの市区町村の公式サイトや分別アプリで確認してください。
コードレスタイプはリチウムイオン電池を内蔵していることがあり、通常のごみに混ぜると収集・処理の途中で発火する危険があります。
電池を取り外せる製品は指定された回収方法へ、取り外せない製品はメーカーや販売店、自治体の案内に従うなど、製品の構造に合わせて処分することが重要です。
10-5. 一般的な寿命の目安とされる3~5年や温度低下・プレート劣化を買い替え判断の参考にする
「まだ電源が入るから、ずっと使えるよね」と思いたくなりますが、ヘアアイロンにも買い替えを考える時期があります。
一般的な寿命の目安は3~5年程度とされ、毎日のように使っている場合は、2~3年ほどで温度の上がりにくさやプレートの滑りにくさなど、性能の変化を感じることがあります。
もちろん、3年たった瞬間に必ず壊れるわけではありません。
使用頻度や保管環境、コードの扱い方などでも状態は変わるため、年数は「捨てる期限」ではなく、点検を意識する目安として考えると分かりやすいでしょう。
チェックしたいのは、設定温度まで上がるのに以前より時間がかかる、使用中に温度が安定しない、プレートの滑りが悪く髪が引っかかる、表面のコーティングが傷んでいる、コードが硬くなったり裂けたりしている、といった変化です。
温度やプレートの状態が悪くなると、思うように髪を整えられないだけでなく、何度も同じ場所へ熱を当ててしまい、髪への負担を増やすこともあります。
さらに、コードの劣化や焦げなどがあれば、感電や火傷につながるおそれもあるため、「もう少し使えるかも」と無理をしないことが大切です。
まだ正常に動き、安全面にも問題がなく、比較的新しい製品なら、買取査定、リサイクルショップ、フリマアプリ、知人への譲渡という順番で、次の使い手を探してみる価値があります。
反対に、3~5年という目安を超え、温度低下やプレート劣化、コードの傷みなども出ているなら、売ることより安全な買い替えと適切な処分を優先しましょう。
「使えるか」だけでなく、「次の人が安全に使えるか」まで考えることが、ヘアアイロンを気持ちよく手放すいちばん大切な基準です。
11. 美容室・ヘアサロンで使ったヘアアイロンは家庭ごみとして捨てられない?
美容室やヘアサロンで使っていたヘアアイロンを処分するとき、「小さい家電だから、おうちと同じ不燃ごみでいいのかな」と迷いやすいですよね。 でも、ここでは「どこで、何のために使っていたか」がとても大切です。 家庭で使ったヘアアイロンは、市区町村のルールに従って不燃ごみや使用済み小型家電として出せる場合がありますが、美容室などの仕事で使ったものは、家庭ごみと同じ集積所へそのまま出すのが原則ではありません。 事業活動から出たごみとして、種類を確認したうえで適切な処理ルートを選ぶ必要があります。
たとえば千葉市では、家庭から出るヘアアイロン(コテ)は使用済み小型家電として扱い、ボックスへ持ち込めない場合は不燃ごみと案内しています。 一方で、同市の小型家電持ち込み案内では、事業者で使用されていた小型家電は回収対象外とされています。 同じ「ヘアアイロン」でも、おうちから出る1台と、サロンの営業で使った1台では、入口から処分ルートが違うということです。 「ヘアアイロンは何ゴミ?」と考えるときは、品物の名前だけで決めず、家庭系か事業系かを最初に切り分けましょう。
11-1. 家庭で使ったヘアアイロンと事業活動で使ったヘアアイロンでは廃棄物の扱いが異なる
家庭で使い終わったヘアアイロンは、自治体ごとの分別ルールに従います。 たとえば世田谷区では小型家電の回収を行っており、回収ボックスの投入口は縦10 cm、横25 cmです。 千葉市ではヘアアイロンを小型家電として案内し、回収ボックスを利用できない場合は不燃ごみとしています。 大田区では、おおむね一辺30 cm未満のドライヤーやアイロンなどを不燃ごみとして扱っています。 このように、家庭から出す場合ですら、市区町村によって「小型家電」「不燃ごみ」など呼び方や出し方が変わります。
では、美容室のバックヤードで毎日使っていたヘアアイロンはどうでしょうか。 こちらは、家庭生活ではなくお店の営業という事業活動に伴って生じた廃棄物です。 廃棄物処理法では、事業者は事業活動によって生じた廃棄物を自らの責任で適正に処理することが求められています。 ですから、「スタッフが自宅へ持ち帰って家庭ごみとして出す」「家庭用のごみ袋に入れて近所の集積所へ置く」といった方法で、事業系のごみを家庭系に見せかけるのは避けなければなりません。
ここで覚えておきたいのは、事業系ごみ=すべて産業廃棄物、というわけではないことです。 事業活動から出る廃棄物には、法律で定められた種類の「産業廃棄物」と、それ以外の「事業系一般廃棄物」があります。 美容室なら、髪の毛、ティッシュ、汚れた紙などは事業系一般廃棄物として扱われることがありますが、金属や合成樹脂を含む壊れた電気製品は、金属くずや廃プラスチック類などの産業廃棄物に該当する可能性が高くなります。 自治体によっては小規模事業者向けの有料収集制度などを設けていることもあるため、最後は店舗所在地の自治体と処理業者の案内を確認すると安心です。
11-2. 美容室・理容室・ホテル・撮影スタジオなどから出た製品は事業系廃棄物として判断する
判断のしかたは、むずかしく考えなくても大丈夫です。 「そのヘアアイロンは、お仕事のために使っていたかな?」と考えてみてください。 美容室や理容室でお客さまの髪をセットするために使ったもの、ホテルの客室備品や貸出備品として使ったもの、結婚式場の美容室で使ったもの、撮影スタジオやテレビ・広告制作のヘアメイクで使ったものなどは、いずれも事業活動に伴って不要になった製品です。 個人事業主が1人で運営する小さなサロンでも、法人が運営する大型店舗でも、仕事で使ったという点は変わりません。
たとえば、サロンの改装に合わせてコード付きヘアアイロン5台、コードレスヘアアイロン3台、ドライヤー4台を交換するとします。 この12台を「どれも小型家電だから不燃ごみ」とひとまとめに考えるのではなく、まず事業系廃棄物として整理し、そのうえで本体の材質やバッテリーの有無を確認します。 小型家電リサイクル法では、企業にも使用済み小型家電を分別し、認定事業者や適正にリサイクルできる事業者へ引き渡す責務が示されています。 まだ正常に動く製品なら、売却やリユースを検討する余地もありますが、コードの被膜が破れている、焦げ跡がある、温度が安定しないなどの異常があるものは、安全を優先して廃棄・リサイクルのルートへ回しましょう。
また、店舗から出るごみを一度に片付けるときは、ヘアアイロンと髪の毛、紙箱、タオル、スプレー缶などを同じ袋へ入れないことも大切です。 中身の種類が違えば、必要になる処理方法や許可も違うからです。 「お店から出たもの」という大きなくくりの次に、「電気製品」「紙」「繊維」「スプレー缶」などへ分けると、処理業者にも説明しやすくなります。
11-3. 金属・プラスチック・バッテリーなど構成素材によって適切な処理方法を確認する
ヘアアイロンは、見た目は1つの道具ですが、中をのぞくといろいろな素材が組み合わさっています。 プレートや発熱部、ねじ、配線などには金属が使われ、外装や持ち手には合成樹脂が使われるのが一般的です。 そのため、事業所から廃棄する場合は、「金属くず」「廃プラスチック類」などが混ざった廃電気製品として処理業者に確認するのが基本です。 ガラスや陶磁器に該当する部材を含む製品なら、その構成まで見て扱いが決まることもあります。
とくに注意したいのが、コードレスヘアアイロンです。 コードレス型にはリチウムイオン電池などの充電式電池を内蔵する製品があり、誤ったごみへ混ぜると、収集・圧縮・破砕の工程で電池が傷つき、発火するおそれがあります。 東京消防庁では、リチウムイオン電池を搭載した製品からの火災が多数発生しているとして、処分時の誤った分別によるごみ収集車などでの火災にも注意を呼びかけています。 電池を取り外せる製品でも、無理に分解せず、メーカーの説明書や回収先の条件を確認し、JBRC協力店などの回収ルートを使えるか、処理業者が電池入り製品として受け入れられるかを確認してください。
古い店舗備品の中には、カートリッジ式のガスを使うヘアアイロンが残っていることもあります。 この場合も、ガスが入ったまま通常の廃電気製品へ混ぜるのは危険です。 穴を開けるなど自己流の処理はせず、製品メーカーや処理業者へ相談し、ガス容器と本体を安全に分けられる方法を確認しましょう。 処理前には「コード付き」「充電式」「ガス式」の3つに分けておくだけでも、事故防止につながります。
11-4. 複数台のヘアアイロンやドライヤーをまとめて処分する場合は許可を持つ処理業者を検討する
美容室では、1台ずつ壊れることもあれば、改装、閉店、機器の入れ替えなどで一気に複数台が不要になることもあります。 ヘアアイロンは一般的に3〜5年程度が買い替えを考える目安の1つとされ、毎日使う環境では2〜3年ほどで温度の上がりにくさやプレートの滑りにくさなどを感じることもあります。 複数店舗を運営している会社なら、同じ時期に導入した機器の交換時期が重なり、ヘアアイロンやドライヤーが10台、20台とまとまって出ることもあるでしょう。 そんなときは、家庭向けの回収方法を1台ずつ探すより、事業系廃棄物を扱える許可業者へまとめて相談するほうが管理しやすくなります。
依頼するときは、「ヘアアイロン10台」とだけ伝えるより、コード付き6台、充電式4台、ドライヤー5台というように、種類と台数を分けて伝えるのがおすすめです。 さらに、充電式にはバッテリー内蔵品があること、ほかにスプレー缶や店舗什器もあることなどを伝えると、業者側が必要な車両、分別、処分先を判断しやすくなります。 1点だけの回収よりも、ほかの不要品とまとめたほうが効率よく処理できる場合もありますが、異なる廃棄物を何でも同じ契約で運べるわけではありません。
産業廃棄物として委託する場合は、収集運搬だけでなく、どこでどのように処分・再資源化されるかも確認しましょう。 排出事業者の責任は、業者へ渡した瞬間になくなるわけではありません。 委託契約や、必要に応じて産業廃棄物管理票、いわゆるマニフェストを適切に運用し、最終的な処理まで追える状態にすることが大切です。 料金だけで選ばず、許可内容、処理先、見積書の内訳を確認すると、無許可回収や不適正処理のリスクを減らせます。
11-5. 「一般廃棄物収集運搬業許可」と「産業廃棄物収集運搬業許可」の違いを理解して依頼先を選ぶ
最後に、業者選びでよく出てくる2つの許可を整理しましょう。 名前が似ていますが、「一般廃棄物収集運搬業許可」と「産業廃棄物収集運搬業許可」は、運べるごみの種類が違います。 一般廃棄物収集運搬業許可は、家庭ごみや事業系一般廃棄物などの一般廃棄物を収集・運搬するための許可で、基本的に市区町村の許可制度に基づきます。 美容室で出た髪の毛や、産業廃棄物に当たらない紙くずなどを委託するときは、この区分が関係します。
一方、産業廃棄物収集運搬業許可は、事業活動に伴って生じる産業廃棄物を収集・運搬するための許可で、都道府県知事等の許可を受けます。 しかも、許可があれば何でも運べるわけではなく、廃プラスチック類、金属くずなど、実際に委託する品目が許可範囲に入っているかを確認する必要があります。 ヘアアイロンやドライヤーのように金属と樹脂が組み合わさった廃電気製品を依頼するなら、「この製品をこの許可内容で収集できるか」と具体的に聞くのが確実です。
さらに注意したいのは、収集運搬の許可と処分の許可は別だという点です。 回収に来る会社が産業廃棄物収集運搬業の許可を持っていても、その会社自身が中間処理や最終処分まで行うとは限りません。 どの処分業者へ運ぶのか、処分側は必要な許可を持っているのかまで確認しましょう。 一般廃棄物と産業廃棄物の両方が出る店舗なら、両方の許可を持つ会社や、それぞれの許可業者を適切に手配できる事業者へ相談すると整理しやすくなります。
つまり、美容室で使ったヘアアイロンを捨てるときの順番は、「家庭ごみに出せるか」ではなく、「事業系か確認する → 素材と電池の有無を確認する → 廃棄物区分を判断する → その区分を扱える許可業者へ依頼する」です。 この順番で考えれば、コード付き、コードレス、古いガス式、ドライヤーなどが混ざっていても、落ち着いて整理できます。 小さなヘアアイロン1台でも、お店で役目を終えた瞬間から、事業者として最後まで安全に送り出してあげることが大切です。
12. ヘアアイロンは何ゴミ?捨て方に関するよくある疑問
「使わなくなったヘアアイロンは燃えるゴミでいいのかな?」「小さい家電だから、そのままゴミ袋に入れても大丈夫?」と迷ってしまう人は多いでしょう。 ヘアアイロンは見た目が小さいので簡単に捨てられそうですが、全国どこでも同じゴミ区分になるわけではありません。 自治体によって「不燃ごみ」「小型家電」など扱いが異なるため、住んでいる市区町村のルールを確認してから処分することが大切です。
たとえば2025年時点の例では、東京都世田谷区や千葉市のように小型家電の回収ルートを設けている地域がある一方、東京都大田区や埼玉県熊谷市のように不燃ごみとして扱う例もあります。 同じ東京都内でも分別方法が同じとは限らないところが、ヘアアイロンの捨て方を少しわかりにくくしているポイントです。 「東京だからこの捨て方」「小さい家電だからこのゴミ」と決めつけず、自治体公式サイトやごみ分別アプリで最新情報を確認しましょう。
さらに注意したいのが、コードレスヘアアイロンです。 コードレスタイプにはリチウムイオン電池などの充電式電池が入っている製品があり、普通のゴミに混ぜてしまうと、収集や処理の途中で強い衝撃が加わって発火するおそれがあります。 東京消防庁の令和5年のデータでは、東京都内で発生した廃棄物収集車火災41件のうち、21件が電池類の混入に関係するものでした。 小さなヘアアイロン1本でも、電池が入っているかどうかはきちんと確認しておきたいところです。
12-1. ヘアアイロンを燃えるゴミに入れても大丈夫?
基本的には、「小さいから燃えるゴミに入れてしまおう」と自己判断するのは避けてください。 ヘアアイロンは金属製のプレートやヒーター、電気コード、電子部品などを含む電化製品なので、多くの自治体では燃えるゴミではなく、不燃ごみや小型家電として扱われています。 特にコードレス型の場合は充電池が内蔵されている可能性があるため、燃えるゴミへの混入は危険です。
コード付きの一般的なヘアアイロンで、バッテリーやガスカートリッジを搭載していないタイプなら、自治体のルールによっては不燃ごみとして比較的簡単に処分できます。 その場合でも、使った直後にゴミ袋へ入れるのはやめましょう。 まずコンセントを抜き、プレートや本体が完全に冷めたことを確認します。 熱が残った状態で袋に入れると、周囲のプラスチック製品などを傷めたり、発煙につながったりする可能性があります。
コードはだらんと伸ばしたままにせず、軽くまとめてテープなどで固定しておくと安全です。 もしコードの被膜が破れて中の線が見えているなら、むき出しの部分を絶縁テープで保護しておくとよいでしょう。 洗面所など水気のある場所で使っていた場合は、本体についている水分もよく拭き取り、乾いた状態で出してください。
また、自治体によっては不燃ごみを月1回や月2回程度しか収集しない場合があります。 「今日捨てたいのに回収日は来週だった」ということもあるので、分別区分だけでなく回収日・指定袋・大きさの基準まで確認しておくと迷いません。 一般的なヘアアイロンは粗大ごみにならないことが多いものの、自治体によっては長さ30cm以上など独自の基準を設けている場合もあります。
12-2. 壊れたヘアアイロンや電源が入らない製品も小型家電として回収できる?
電源が入らないヘアアイロンでも、小型家電回収の対象として受け付けてもらえる場合があります。 小型家電回収は「まだ使える家電を集めるサービス」と思われがちですが、目的の一つは、製品に含まれる金属などの資源を回収して再利用することです。 そのため、故障しているからといって、必ずしも回収対象外になるわけではありません。
ヘアアイロンやヘアドライヤー、電気シェーバーといった理美容家電は、小型家電リサイクルの仕組みを利用できる代表的な製品です。 自治体の公共施設や家電量販店などに回収ボックスが設置されていることがあります。 家の近くに対象のボックスがあるなら、壊れたヘアアイロンを資源としてリサイクルできる便利な方法です。
ただし、どんな状態でも、どんな大きさでも投入できるわけではありません。 回収ボックスには投入口のサイズが決められているため、入らない製品を無理に押し込むのはやめましょう。 施設によって対象品目や利用時間も異なり、夜間や休館日は利用できないケースもあります。 「せっかく持って行ったのに入れられなかった」とならないよう、事前に自治体や設置施設の案内を確認してください。
また、焦げた跡がある、コードが断線している、内部の部品が見えているといった故障品は、そのまま使い続けないことも大切です。 一般的にヘアアイロンは3~5年程度が寿命の目安とされ、毎日使用する場合には2~3年ほどで温度が上がりにくい、プレートの滑りが悪いなどの変化を感じることもあります。 故障した製品は無理に再使用せず、自治体の回収ルールに沿って処分しましょう。
12-3. コードレスヘアアイロンの電池が外せないときはどうすればいい?
コードレスヘアアイロンでいちばん注意したいのが、内蔵されている充電式電池です。 リチウムイオン電池などは、強い圧力が加わったり破損したりすると発熱・発火することがあるため、電池入りの製品を何となく不燃ごみや燃えるゴミへ入れるのは避けてください。
電池を簡単に取り外せる製品なら、取扱説明書に従って電池を外し、対象となる充電式電池は家電量販店やホームセンターなどの回収窓口へ持ち込む方法があります。 JBRCの協力店などに設置された充電式電池の回収ルートを利用できる場合もあります。 電池を外した後のヘアアイロン本体については、自治体の不燃ごみまたは小型家電のルールに従いましょう。
困るのは、電池が本体の奥に組み込まれていて簡単には外せないタイプです。 この場合、ドライバーなどを使って無理に分解する必要はありません。 電池を傷つけるとかえって危険なので、メーカー、販売店、自治体の小型家電回収窓口などに処分方法を確認するのが安全です。 「電池内蔵で取り外せないコードレスヘアアイロンです」と伝えると、案内がわかりやすくなります。
なお、昔の携帯用ヘアアイロンには、充電式ではなくガスカートリッジを使用するタイプもありました。 手元に古いガス式製品がある場合は、電池式とは処分方法が異なります。 ガスが残った状態で一般ごみに混ぜると破裂や火災につながるおそれがあるため、自治体やメーカーの案内に従って処理してください。 自己判断で本体やカートリッジに穴を開けるのは避けましょう。
12-4. ヘアアイロン1本をできるだけ無料・即日で処分するならどの方法がいい?
ヘアアイロン1本だけを「できればお金をかけず、今日中に手放したい」という場合は、まず近くに無料で利用できる小型家電回収ボックスや回収窓口がないか確認するのがおすすめです。 自治体や公共施設、家電量販店などで回収を行っていて、対象製品であれば、収集日を待たずに持ち込める可能性があります。
ただし、小型家電回収は自治体や店舗によって条件が違います。 すべての家電量販店がヘアアイロンをいつでも無料で引き取るとは限りません。 ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなど、小型家電の回収に対応している店舗があっても、対象品目、料金、買い替えの有無、持ち込み条件などが店舗やサービスによって変わることがあります。 出かける前に、利用予定の店舗へ確認しておくと安心です。
急いでいないなら、自治体の不燃ごみ回収がもっとも手軽なケースもあります。 指定日に指定袋へ入れて出せる地域なら、特別な処分料金が不要なこともあります。 反対に、不燃ごみの日まで何週間も待てない場合には、持ち込み型の小型家電回収のほうが便利でしょう。
不用品回収業者なら日時を指定して回収してもらえることがありますが、ヘアアイロン1本だけでは料金面で割高になりやすいため、「無料で1本だけ」という目的にはあまり向きません。 利用する場合は料金だけで選ばず、家庭ごみの回収に必要な許可や自治体の案内を確認し、無許可の回収業者による不法投棄や高額請求などのトラブルを避けることが大切です。
まだ正常に使える新しいヘアアイロンなら、捨てる前にリサイクルショップやフリマアプリで売る方法もあります。 人気メーカーの製品や状態のよいモデルなら値段が付く可能性がありますが、即日処分したい場合には出品や発送の手間がかかります。 「速さなら回収ボックス」「手軽さなら自治体回収」「まだ使えるなら売却」というように、何を優先したいかで選ぶとわかりやすいでしょう。
12-5. ヘアアイロンとドライヤー・コテ・電気シェーバーなど美容家電をまとめて捨てるには?
洗面台やドレッサーを片づけていると、ヘアアイロンだけでなく、古いドライヤー、カールアイロン、電気シェーバーなどがまとめて出てくることがあります。 このような場合は、1台ずつ別々の方法で捨てるより、小型家電回収や家電量販店の回収サービスをまとめて利用できないか確認すると効率的です。
ヘアドライヤーや電気シェーバーなどの理美容家電も、小型家電リサイクルの対象になり得る製品です。 回収された製品から金属やプラスチックなどを取り出して資源として活用できるため、自治体に回収拠点が用意されているなら便利な選択肢になります。 ただし、自治体が実際に回収する品目や投入口のサイズはそれぞれ違うので、まとめて持って行く前に対象品目を確認してください。
特に注意したいのは、電気シェーバーやコードレスヘアアイロンなど、充電式電池を内蔵している製品です。 見た目だけでは電池入りかどうかわからないこともあるので、「コンセントを外した状態でも動く家電」は内蔵電池の有無を確認しておきましょう。 取り外せる充電池は適切な回収ルートへ、取り外せない製品は自治体・メーカー・販売店が指定する方法で処分するのが基本です。
引っ越しや大掃除で、ヘアアイロンやドライヤーだけでなく、炊飯器、掃除機、電子レンジなど大量の不用品が出る場合は、不用品回収サービスを検討する方法もあります。 1点だけ依頼するより、複数の不用品をまとめて依頼したほうが1点当たりの負担を抑えられるケースがあるためです。 ただし、家庭から出る不用品の回収を依頼するときは、適正な許可や自治体との関係を確認できる業者を選びましょう。
つまり、ヘアアイロンが何ゴミになるのかを考えるときは、単純に「燃える・燃えない」だけを見るのではなく、①自治体の分別区分、②充電池の有無、③小型家電回収の対象か、④ほかに捨てたい家電があるかの4点を確認するとスムーズです。 コード付きのヘアアイロン1本なら不燃ごみや小型家電回収で処分できることが多く、コードレス型なら電池の扱いを優先して考えます。 「これくらいなら普通のゴミでいいかな」と迷ったときほど自己判断せず、市区町村の公式な分別方法を確認して、安全に処分してください。

