Instagramの「このストーリーズは見ることができません」のエラーの理由と今すぐできる対応方法とは?

Instagramを開いたら突然表示される「このストーリーズは見ることができません」というメッセージ。地下鉄での移動中や海外旅行先、イベント会場など、タイミングによっては楽しみにしていた投稿を見逃すことになり、不便さを感じた方も多いのではないでしょうか。本記事では、このエラーが表示される主な原因から、デバイス設定・接続環境の改善方法、投稿者側の設定が影響している場合の見極め方まで、状況別にわかりやすく解説します。

目次

1. はじめに

1.1 「このストーリーズは見ることができません」エラーとは

Instagramを利用していて、ふとした瞬間に「このストーリーズは見ることができません」という表示を見たことがある方も多いかもしれません。

このメッセージは、Instagramのストーリーズ(24時間で消える写真や動画)を見ようとしたときに表示されるエラーの一種です。

原因は単純な通信環境の問題から、アプリ側の不具合、あるいはユーザー間の設定・制限によるものまで幅広く存在します。

たとえば、あなたが見ようとしたストーリーが既に削除されている場合や、相手にブロックされている場合にもこのエラーが表示されることがあります。

また、Instagramアプリのバージョンが古かったり、キャッシュが溜まっていたりしても、正常に表示されないケースがあります。

一見シンプルなメッセージですが、背後には複数の技術的・人為的な要因が絡んでいるため、正しく理解しておくことが大切です。

1.2 どんな状況で表示されやすいのか(地下鉄、海外旅行、イベント会場などの事例)

このエラーは、特に通信環境が不安定な場所で発生しやすい傾向があります。

たとえば、地下鉄のトンネル内山間部のキャンプ場では、モバイルデータが断続的になり、Instagramの情報が正常に読み込まれないことがあります。

また、海外旅行中に現地のフリーWi-Fiに接続していると、Instagramが正確に通信できず、ストーリーが表示されなくなるケースも珍しくありません。

特にイベント会場など、多数の人が一斉にインターネットを使用している場所では、回線の混雑によって読み込みが滞ることがあります。

このように、通信環境が特殊または混雑していると、エラーの発生リスクが高くなります。

スマートフォンが自動でモバイル通信とWi-Fiを切り替えているタイミングなどでも、一時的にデータが取得できず、表示エラーが出てしまうことがあるのです。

1.3 このエラーが解決しない場合に起こり得る不便

「このストーリーズは見ることができません」というエラーが長時間解消されないと、日常の中でさまざまな情報の断絶が起きてしまいます。

たとえば、友人が旅行先で投稿しているストーリーが見られなければ、現地の様子や一緒にいるメンバーを把握できないままになってしまいます。

また、企業のInstagramアカウントをフォローしている場合、期間限定のキャンペーンや告知内容がストーリーで共有されていることも多いため、ビジネス上の損失にもつながることがあります。

さらに、インフルエンサーやYouTuberのフォロワーとして最新情報を追っているユーザーにとっては、限定公開のストーリーを見逃すことは致命的です。

こうした不便を未然に防ぐためには、ストーリーが見られなくなる原因を早めに特定し、適切な対処を講じることが非常に重要です。

特に、エラーの原因が自分側にある場合(キャッシュの蓄積、古いOS、未更新アプリなど)は、手元の操作だけでスムーズに解決できることが多いです。

2. エラーの主な原因

2-1. インターネット接続の不安定(公共Wi-Fi・格安SIM・海外ローミング)

Instagramのストーリーを表示するには、安定したインターネット接続が必要です。
特に注意が必要なのが、駅やカフェなどで利用する公共Wi-Fi、通信速度の制限がかかりやすい格安SIM、そして海外でのローミング利用です。
これらの環境では通信が一時的に途切れたり、速度制限によって動画や画像の読み込みに失敗しやすくなります。
また、5G回線を利用していても一部地域では速度が安定せず、読み込みエラーにつながることもあります。
Instagramアプリの読み込みが途中で止まったり、ストーリーが真っ暗なままになっている場合は、まずモバイルデータ通信やWi-Fiの切り替えを試してみましょう。
通信状況の確認には、YouTubeなどの動画を再生してみるのも有効です。

2-2. InstagramアプリやMeta社サーバーの一時的障害(過去の障害事例)

Instagram自体が不具合を起こしている可能性も少なくありません
実際、2023年10月や2024年2月にはMeta社のサーバー障害が世界的に発生し、ストーリーの表示エラーやフィードの更新ができないトラブルが報告されました。
こうした障害は数時間以内に解消されることが多いですが、障害発生中はユーザー側では対処ができません。
「ストーリーが表示されないのは自分だけ?」と焦らず、Twitter(X)やダウンディテクターなどでリアルタイムの障害報告を確認するのがおすすめです。
また、アプリのバージョンが古い場合も正常に機能しないことがあります。
App StoreやGoogle Playで最新バージョンにアップデートできるか確認してください。

2-3. アカウント設定やデバイス側の不具合(iOSとAndroidの違い)

ストーリーが見られない原因が、自分のアカウントや使っているスマートフォンにあることもあります。
まず、Instagramアプリにログインし直したり、スマホを再起動したりすることで、システムの不具合がリセットされることがあります。
iPhone(iOS)とAndroidではキャッシュのクリア方法も異なるため、使用している端末ごとに適切な対応を行う必要があります
Androidでは「設定 → アプリ → Instagram → ストレージ」からキャッシュを削除できます。
iOSの場合はアプリを一度アンインストールして再インストールするのが一般的です。
また、アカウントの認証情報が切れている場合や、セキュリティ設定に異常がある場合も、ストーリー表示に影響します。

2-4. 投稿者側のプライバシー設定(非公開アカウント、ストーリー非表示設定)

ストーリーが見られない原因は、自分ではなく相手にあることも多いです。
Instagramには、特定のユーザーに対してストーリーを非表示にする設定や、「親しい友達」機能があります。
たとえフォローしていても、これらの設定が有効になっていればストーリーを見ることはできません。
また、相手のアカウントが非公開アカウント(鍵付き)の場合、フォローが承認されていない限りコンテンツ全般が見られない仕様です。
知らないうちに相手の設定が変更された可能性もあるため、別のアカウントから見られるかどうかを確認してみるのも一つの方法です。

2-5. ブロックやミュートされている可能性

相手からブロックされている場合、その人のストーリーやプロフィール全体が表示されなくなります
また、ブロックされていなくても、ミュート(通知オフ)されている可能性もありますが、こちらは見る側には影響しません。
一方で、自分が相手のストーリーをミュートに設定していた場合、「見ることができません」と表示されるケースがあります。
ブロックされているか確認するには、相手のプロフィールを検索してアクセスできるか、投稿やフォロワー数が表示されるかを確認してみましょう。
一切表示されない場合は、ブロックされている可能性が高いです。

2-6. ストーリーの有効期限切れ・削除済みコンテンツの残存表示

Instagramのストーリーは、原則として24時間で自動的に消えるように設計されています。
そのため、リンクや通知をタップしたときに「このストーリーズは見ることができません」と表示される場合、すでにストーリーが期限切れで削除されている可能性が高いです。
また、稀にInstagram側の遅延により、削除済みのストーリーが「残像」として表示されてしまうケースもあります。
こうした場合は、アプリの再起動やキャッシュの削除で表示がリセットされることがあります。

2-7. キャッシュやアプリデータの破損

スマホのInstagramアプリには、画像やデータを一時的に保存する「キャッシュ」が溜まります。
このキャッシュが破損していたり、古いデータが残っていると、表示エラーや読み込み不具合の原因になります。
とくにAndroidユーザーはキャッシュクリア機能が搭載されているので、「設定 → アプリ → Instagram → ストレージ → キャッシュを削除」の操作が効果的です。
iPhoneユーザーは、前述のとおりアプリを一度アンインストールして再インストールすると、キャッシュも含めて初期化されます。
また、スマホ本体のストレージが圧迫されているとアプリの動作にも支障が出るので、不要なアプリや写真の整理もおすすめです。

3. デバイスやアカウント設定の確認・改善方法

Instagramで「このストーリーズは見ることができません」と表示される原因のひとつに、使用しているデバイスやアカウント設定の問題があります。一見するとネットワークや相手側の設定に原因があるように思われがちですが、実は自身の環境にある些細な不具合が引き金になっているケースも少なくありません。以下の5つのチェック項目を順番に確認することで、思いがけず簡単に問題が解消されることもあります。

3-1. アプリの再起動とログインし直し

Instagramの挙動がおかしいとき、まず試したいのがアプリの再起動です。アプリを一度完全に終了し、バックグラウンドからも閉じたうえで再起動しましょう。これだけで一時的なバグやセッションエラーがリセットされ、ストーリーの読み込み不具合が改善される場合があります。

また、アカウントに関する問題が疑われる場合には、ログアウトして再度ログインするのも有効な対処法です。Instagramでは複数のセッションが正しく管理されないことがあり、再ログインによって接続状況がリフレッシュされます。

3-2. OSおよびアプリの最新バージョン確認(App Store/Google Play)

意外と見落としがちなのが、アプリやOSのバージョンの更新状況です。Instagramは頻繁にアップデートされており、古いバージョンのままだとストーリーズ機能の一部が正しく動作しないこともあります。

App StoreまたはGoogle PlayでInstagramを検索し、「更新」と表示されていれば、すぐにアップデートしましょう。同様に、iOSやAndroid本体のソフトウェアアップデートも確認してください。特にセキュリティ関連の更新が行われていないデバイスでは、一部の機能制限や通信エラーが起きやすくなります。

3-3. キャッシュのクリア手順(Androidの例/iPhoneの例)

Instagramアプリが溜め込んだキャッシュデータが破損していると、ストーリーズが表示されない不具合の原因になることがあります。この場合は、キャッシュのクリアが効果的です。

Android端末では、「設定」→「アプリ」→「Instagram」→「ストレージ」→「キャッシュを削除」の手順で実行可能です。この操作でアプリ内の一時ファイルがリセットされ、動作が改善することがあります。

一方、iPhoneではキャッシュのみを削除する機能がないため、一度アプリをアンインストールしてから再インストールするのが有効な方法です。アカウント情報は再ログインで復旧可能なので、事前にログイン情報を確認しておきましょう。

3-4. デバイスの再起動とストレージ空き容量の確認

アプリやOSに特に問題がない場合でも、端末そのものを再起動するだけで改善されることがあります。スマートフォンの長時間使用やバックグラウンドでのメモリ圧迫が原因となっているケースでは、リフレッシュが効果的です。

また、端末のストレージ容量が逼迫していると、Instagramが正常に動作しない場合もあります。動画や画像を一時的に保存するスペースが不足していると、ストーリーズが読み込めないトラブルが発生しやすくなるため、不要なアプリや写真、動画などを整理しましょう。

3-5. 複数アカウント利用時の切り替えテスト

Instagramでは、複数のアカウントを登録して使い分けている方も多いですが、特定のアカウントでのみストーリーズが見られないという現象が起きることがあります。

このようなときは、いったん別のアカウントに切り替えて、同じストーリーが見られるかどうかを確認してみましょう。もし片方では表示され、もう一方では表示されない場合は、アカウント側の設定や制限(たとえばブロックや制限モード)が原因である可能性が高くなります。

また、ビジネスアカウントと個人アカウントの違いによっても、表示される情報や機能に差が出ることがあります。エラー発生時にはアカウント単位での検証も視野に入れて対処することが大切です。

4. 接続環境の見直しと改善

Instagramで「このストーリーズは見ることができません」と表示される場合、インターネット接続の不安定さが原因になっていることは少なくありません。
ストーリーは動画や画像が連続して読み込まれるため、接続が途切れたり遅延したりすると正常に表示されないことがあります。
まずは現在の接続環境を確認し、必要に応じて改善を行うことが大切です。

4-1. Wi-Fiとモバイルデータの切り替え

自宅やオフィスでWi-Fiを利用している場合でも、ルーターや回線のトラブルで通信が不安定になることがあります。
こうしたときは、一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信(4G/5G)に切り替える、またはその逆を試してみましょう。
切り替え後にストーリーが表示される場合、元の回線に何らかの障害が発生している可能性があります。
特に公共Wi-Fiは接続人数が多く、速度が遅くなりやすいので注意が必要です。

4-2. 機内モードのON/OFFによる再接続

機内モードは通信機能を一時的にすべて遮断し、再度有効にすることで接続をリフレッシュできます。
操作は簡単で、スマートフォンの設定やクイックメニューから機内モードをオンにし、5〜10秒ほど待ってからオフに戻します。
この方法はWi-Fiやモバイルデータの再接続を促し、通信が途切れていた場合に改善されることが多いです。
特に移動中や電波が弱い場所から強い場所へ移動したときに効果的です。

4-3. 通信速度テストツールの活用(Fast.com、Speedtest by Ookla)

接続環境を数値で確認するには、通信速度テストツールが便利です。
例えば「Fast.com」や「Speedtest by Ookla」を使うと、現在のダウンロード速度とアップロード速度をすぐに測定できます。
Instagramのストーリー閲覧には、少なくとも数Mbpsの速度が必要です。
測定結果が極端に低い場合は、ルーターの再起動や回線業者への問い合わせを検討しましょう。

4-4. VPNやプロキシ接続の影響と解除方法

VPN(仮想プライベートネットワーク)やプロキシ接続を使用していると、Instagramのサーバーとの通信が遅延したり、一部のコンテンツが制限されることがあります。
特に海外サーバー経由のVPNでは、ストーリーの読み込みに時間がかかるケースが多いです。
この場合は、一度VPNやプロキシをオフにして再接続してみてください。
設定アプリや専用アプリから簡単に切り替えられるので、問題の切り分けに役立ちます。

5. 投稿者側の設定が原因の場合の確認ポイント

5-1. プライベートアカウントかどうかの確認

Instagramでは、アカウントが「プライベート設定」になっている場合、そのユーザーのフォロワー以外はストーリーズを含む投稿を見ることができません。
特に、以前は見られていたのに急に見られなくなった場合、相手が設定を変更した可能性があります。
プライベートアカウントかどうかを確認するには、相手のプロフィールページにアクセスし、投稿一覧が「非公開」と表示されていないかを確認しましょう。もし非公開になっている場合は、フォローリクエストを送信し、承認されるまで待つ必要があります。

5-2. ストーリー非表示リストに入れられていないかの確認

Instagramには「ストーリー非表示」という機能があり、特定のユーザーにだけストーリーズを見せないように設定できます。
この機能を使われると、あなたには相手のストーリーズが一切表示されなくなります。
直接的に通知はされませんが、他の友人にはその人のストーリーが表示されているのに、自分には表示されない場合は、この設定を受けている可能性があります。ただし、相手のプライバシーに関わるため、安易に問いただすのではなく、状況を慎重に判断しましょう。

5-3. ブロックされている場合の兆候

相手からブロックされている場合、その人のストーリーズはもちろん、プロフィール自体も検索やアクセスができなくなります。
例えば、以前はフォローしていたのに突然「ユーザーが見つかりません」と表示されたり、DM履歴から相手のアカウントに飛べなくなることがあります。
また、複数の端末や別アカウントからも同様に表示されない場合は、ブロックの可能性が高いと考えられます。ブロックは相手の意志によるため、解除を求めることは難しいケースが多いです。

5-4. 相手に直接確認できない場合の判断方法

「直接聞くのは気まずい」「関係性が微妙で確認しづらい」という場合もあります。
そのようなときは、第三者のアカウント(友人や別アカウント)から相手のプロフィールやストーリーズをチェックしてみましょう。
もし別アカウントでは表示されるのに、自分のアカウントでは表示されない場合は、非表示設定ブロックを受けている可能性があります。また、インターネット接続やアプリ不具合の影響もあり得るため、アプリの再起動やログインし直し、キャッシュのクリアなども同時に試すと判断しやすくなります。

6. プロフィール表示と関連機能のチェック

インスタグラムで「このストーリーズは見ることができません」という表示が出たとき、見逃されがちなポイントがプロフィール表示と関連機能の不具合です。プロフィール画面がうまく表示されないと、実はストーリーや他のコンテンツも正常に機能しないことがあります。ここでは、自分のアカウントやアプリの状態をしっかりチェックする方法を紹介します。一見関係ないように見える機能も、裏で密接に連携しているため、細かな確認が解決への近道になります。

6-1. 自分のプロフィールが正常に表示されるか確認

まず最初に確認したいのは、自分のプロフィール画面が正しく表示されているかどうかです。Instagramのプロフィール画面には、投稿一覧やストーリーズのアーカイブなど、他の機能と連動する情報が集約されています。もしここに不具合があると、他のユーザーがあなたのストーリーを見る際にもエラーが出る可能性が高くなります。

具体的には、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • プロフィール画像や投稿が正しく表示されるか
  • 自分のストーリーズがアーカイブで確認できるか
  • 画面がフリーズしたり読み込みが遅くないか

これらに問題があれば、一度アプリを再起動するか、Instagramのキャッシュをクリアするのがおすすめです。Androidなら設定アプリから「アプリ管理」→「Instagram」→「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」、iPhoneの場合はアプリを一度削除して再インストールするのが一般的な方法です。

6-2. 他ユーザーから見たプロフィールの表示確認(協力者に依頼)

次に重要なのが、第三者の視点から自分のプロフィールがどう見えるかを確認することです。自分では正常に表示されていても、実は他のユーザーにはストーリーズやプロフィールが表示されていないケースがあります。これは表示制限・ブロック・アカウントの非公開設定など、設定の影響を受けている場合が多いです。

協力できる家族や友人にお願いして、以下をチェックしてもらいましょう。

  • プロフィールが検索できるか
  • ストーリーズアイコンが表示されるか
  • プロフィールの内容がすべて読み込まれるか

もし相手側でプロフィールがうまく表示されなければ、ブロックや制限設定が有効になっていないかを改めて確認してください。また、アカウントが「非公開」設定になっていると、フォローしていないユーザーからはストーリーズを見ることができません。相手がフォローしているかどうかも大事なポイントになります。

6-3. 他の機能(フィード、DM、リール)に不具合がないか確認

最後に、ストーリーズとは直接関係ないように思えるかもしれませんが、Instagramの他の機能が正常に動作しているかをチェックすることも非常に大切です。特に以下のような機能に不具合がある場合、ストーリーズの表示にも影響を及ぼすことがあります。

  • フィード(投稿一覧)が読み込まれない、更新されない
  • DM(ダイレクトメッセージ)が開けない、送信できない
  • リール(短尺動画)の再生が途中で止まる、表示が崩れる

これらの機能に共通して必要なのが、「安定したインターネット接続」と「アプリの健全な状態」です。特にアプリの動作が重い・不安定と感じた場合は、バックグラウンドアプリの終了やスマートフォンの再起動を行ってみてください。また、アプリのアップデートが来ていないか確認し、最新版に更新するのも非常に有効です。

他の機能にも不具合が出ている場合は、Instagram自体の一時的な障害である可能性もあります。そうした場合には、しばらく時間を置いてから再度アクセスすることも検討してみましょう。

7. 削除済みストーリーや期限切れコンテンツへの対応

7-1. キャッシュ残存による誤表示

Instagramで「このストーリーズは見ることができません」という表示が出る場合、すでにそのストーリーが削除されているか、24時間の期限が切れている可能性があります。
しかし、スマートフォンやアプリのキャッシュ(過去データ)が残っていると、削除済みのはずのストーリーがまだ存在するように見えてしまうことがあります。
特にAndroid端末や古いiOSバージョンでは、このキャッシュ残存が原因で「表示はあるのに見られない」という混乱が起こりやすいです。

この場合は、アプリを再起動してデータを更新するか、設定メニューからキャッシュをクリアすることで解決できることが多いです。
機種によってはアプリ内にキャッシュ削除メニューがない場合があり、その場合は端末の設定からInstagramアプリを選び、ストレージ情報を開いてキャッシュ削除を行います。

7-2. 再読み込みやキャッシュクリアでの改善事例

過去の利用者からは、「表示されないストーリーが、アプリを閉じて開き直したら見られるようになった」という事例が多く報告されています。
これは一時的な読み込みエラーやキャッシュ更新によって解消したケースです。
Wi-Fiからモバイルデータ通信へ切り替える、あるいはその逆を試すと改善する場合もあります。

さらに効果的なのは、アプリを最新版にアップデートすることです。
Instagramは頻繁に不具合修正を行っており、最新バージョンではキャッシュ関連のエラーが改善されている場合があります。
実際に、アップデート後に「期限切れで見られなかったストーリーが正常に消え、エラー表示もなくなった」という事例もあります。

7-3. 表示が復旧しない場合の諦めポイント

すべての対策を試しても表示が復旧しない場合、そのストーリーは完全に削除されているか、投稿者が非公開設定やブロックを行っている可能性が高いです。
期限切れのストーリーはInstagramのサーバーからデータ自体が削除されるため、ユーザー側で復元することはできません。

また、投稿者が自分を「ストーリーズ非表示」設定にしている場合も、表示されないのは仕様であり、解消する方法はありません。
こうした場合は無理に復旧を試みるより、新しい投稿やストーリーを楽しむ方が現実的です。
どうしても必要な情報がある場合は、投稿者本人に直接問い合わせるのが確実です。

8. 関連するInstagramエラーとの違い

8-1. 「ユーザーが見つかりません」との違い

「このストーリーズは見ることができません」というエラーは、主にストーリー単位で表示される現象です。
例えば、相手のプロフィールや投稿は見られるのに、特定のストーリーだけが非表示になる場合があります。

一方、「ユーザーが見つかりません」というメッセージは、Instagram側がアカウント全体へのアクセスを遮断している状態を示します。
相手がアカウントを削除した、非公開設定にした、あるいはあなたをブロックした場合に発生します。
この場合はストーリーだけでなく、投稿やプロフィールも一切表示されません。

両者は混同されやすいですが、「ユーザーが見つかりません」=アカウント全体へのアクセス制限「このストーリーズは見ることができません」=特定コンテンツへのアクセス制限という違いがあります。

8-2. 「ネットワークエラーが発生しました」との違い

「ネットワークエラーが発生しました」は、その名の通り通信環境の不具合が原因で表示されるエラーです。
Wi-Fi接続の途切れやモバイルデータの不安定さにより、アプリ全体の機能に影響が出ます。
投稿の読み込み、コメント送信、DM表示など複数の機能が同時に使えなくなることもあります。

対して「このストーリーズは見ることができません」は、通信環境が安定していても発生する場合があります。
たとえば、相手がストーリーの公開範囲を一部のフォロワーに限定している、またはすでにストーリーを削除しているケースです。
つまり、「ネットワークエラー」=外部的要因「このストーリーズは見ることができません」=内部的要因という違いがあります。

8-3. 他のSNSでの類似現象(Facebookストーリーズ、LINE VOOMなど)

Instagramの「このストーリーズは見ることができません」に似た現象は、FacebookやLINE VOOMでも発生します。
Facebookストーリーズでは、投稿者が公開範囲を「友達の一部」に設定している場合、そのストーリーは表示されません。
LINE VOOMでも、特定ユーザーを非表示設定にしたり、ブロックすると投稿が見えなくなります。

共通点は、通信環境ではなく表示設定やブロック機能によるアクセス制限が原因になることが多い点です。
インターネット接続が安定していても、相手の設定によってはコンテンツが見られないケースがあります。
各SNSごとに公開範囲の設定方法やブロック機能の動作は異なるため、仕様を理解しておくことが重要です。

9. それでも解決しない場合の最終手段

9-1. Instagram公式ヘルプセンターへの問い合わせ方

Instagramで「このストーリーズは見ることができません」というエラーが何度試しても解消されない場合は、公式ヘルプセンターへの問い合わせが最終手段になります。
まず、Instagramアプリを開き、自分のプロフィール画面右上にある「≡(メニュー)」をタップします。
次に、「設定とプライバシー」→「ヘルプ」→「問題を報告」の順に進みます。
表示されたフォームで、不具合の内容をできるだけ具体的に記入し、送信しましょう。
Webブラウザからアクセスする場合は、Instagramの公式サポートページ(https://help.instagram.com/)にアクセスし、「問題を報告」または「アカウントのヘルプ」を選びます。
問い合わせの際は、アプリやブラウザのバージョン、使用しているデバイスの機種名など、正確な情報をあらかじめ用意しておくと対応がスムーズになります。

9-2. 問い合わせ時に必要な情報(エラー画面スクリーンショット、使用環境)

サポートに連絡する際には、単に「見られません」と伝えるだけでは原因の特定が難しいため、詳細な使用環境や状況を記録して送ることが重要です。
具体的には、次の情報を準備しましょう。

  • エラー画面のスクリーンショット(メッセージや画面の状態がわかるように撮影)
  • 使用デバイスの種類(例:iPhone 14 Pro、Google Pixel 7など)
  • OSのバージョン(例:iOS 17.3、Android 14など)
  • Instagramアプリのバージョン(アプリストアで確認可能)
  • 発生した日時と頻度(例:2024年3月8日午後3時ごろから毎回表示)
  • 通信環境(Wi-Fi利用中か、モバイルデータ通信か、回線の種類など)

これらの情報は、サポートチームが状況を再現しやすくなり、解決までの時間を短縮する助けになります。

9-3. サポート対応の平均所要時間と注意点

Instagramのサポート対応は、問い合わせ内容や混雑状況によって大きく異なりますが、平均で3日から1週間程度かかることが多いです。
ただし、海外の担当チームが対応する場合や、複雑な技術的問題が関わっている場合は、2週間以上かかることもあります。

注意点としては、同じ内容の問い合わせを短期間で繰り返さないことです。
短期間で複数回送信すると、システム上スパムと判定され、対応が遅れる可能性があります。
また、問い合わせ後に新しい不具合が発生した場合は、前回のチケット番号を引用して追加情報として送ると、履歴を引き継いで対応してもらえます。
返信はInstagramアプリ内の通知や登録メールアドレス宛に届くことがあるため、迷惑メールフォルダも確認しておくと安心です。

10. 再発防止策

10-1. 定期的なアプリ・OSアップデート

Instagramのストーリーが突然見られなくなる原因のひとつに、古いバージョンのアプリやOSを使い続けていることがあります。
アプリやOSは、不具合修正や新機能追加のために頻繁に更新されます。
更新を怠ると、最新の通信仕様やセキュリティ対策に対応できず、ストーリーの表示に影響が出る可能性があります。
特に、iOSやAndroidの大型アップデート時には、Instagramもそれに合わせて最適化されるため、必ず最新版に更新しましょう。
設定アプリの「ソフトウェアアップデート」やApp Store/Google Playの「更新」タブを定期的に確認することが大切です。

10-2. キャッシュ・不要データの定期削除

Instagramは、表示をスムーズにするために画像や動画のデータを一時保存(キャッシュ)しています。
しかし、このキャッシュが溜まりすぎると、古いデータが残って不具合を引き起こすことがあります。
例えば、削除済みのストーリーが表示されたままだったり、新しいストーリーが読み込まれなかったりするのです。
月に1回程度、アプリのキャッシュを削除する習慣を持つことで、こうした問題を予防できます。
Androidでは設定からアプリ情報を開き「キャッシュを削除」、iOSでは一度アプリを削除して再インストールする方法が有効です。

10-3. 安定した通信環境の確保(Wi-Fiルーター更新など)

ストーリーが見られない原因として、通信環境の不安定さは非常に多く報告されています。
Wi-Fiが断続的に切れる、速度が遅いといった場合、Instagramのストーリー読み込みに失敗しやすくなります。
ルーターが古い場合や利用者が多い時間帯は、特に不安定になりやすいです。
5年以上使っているルーターは買い替えを検討し、最新規格(Wi-Fi 6対応など)を導入することで通信の安定性が向上します。
また、外出先では安定したモバイルデータ通信(4G/5G)に切り替えることも効果的です。

10-4. フォロー・フォロワー関係の定期見直し

Instagramでは、相手にブロックされたり、フォロー解除されたりすると、その人のストーリーは表示されません。
また、自分がフォローしていない場合や相手がプライベート設定をしている場合も同様です。
半年に一度はフォロー・フォロワー関係を確認し、見たい相手ときちんとつながっているかチェックしましょう。
突然見られなくなった場合は、ブロックや非表示設定が原因かもしれません。
人間関係のトラブル防止のためにも、必要に応じて相手と直接コミュニケーションを取ることも大切です。

11. まとめ

11-1. 原因別・優先度順の対処法一覧

Instagramで「このストーリーズは見ることができません」という表示が出た場合、まず冷静に原因を切り分けることが重要です。下記に、発生頻度が高く、対応の優先度が高い順に、対処法をまとめました。

①インターネット接続の不具合
最も多い原因は、Wi-Fiやモバイルデータの通信状況が不安定なことです。
まずは接続を切り替えたり、ルーターの再起動を試しましょう。
アプリを再起動し、再度読み込みを行うことで改善するケースも多く見られます。

②アプリや端末の一時的な不具合
アプリに軽微なエラーが起きている場合は、Instagramを再起動したり、スマートフォンを再起動することで問題が解消されることがあります。
併せて、アプリのアップデートも確認しておきましょう。

③アカウント設定の問題
Instagramにログインしているアカウントが正しく動作していない可能性もあります。
その場合は、一度ログアウトして再ログインを行うことが推奨されます。
また、端末のキャッシュクリアも忘れずに。

④相手アカウントの設定やブロック
ストーリーが見られない相手がプライベートアカウントであったり、自分がブロックされていると、当然ながら閲覧はできません。
相手との関係性を確認する必要があります。

⑤削除されたストーリー
一時的に表示されていたストーリーが既に削除済みである可能性もあります。
この場合、アプリの再起動やキャッシュクリアを行っても閲覧はできませんが、誤表示を防ぐ意味でも試しておくとよいでしょう。

⑥プロフィール画面の異常
自分のプロフィール画面に不具合があると、他の人からも正常に表示されないケースがあります。
自分自身のプロフィールを確認し、レイアウトの崩れや非表示状態がないかチェックしましょう。

⑦Instagram側の障害
まれにInstagram自体がシステム障害を起こしているケースもあります。
その際は、公式X(旧Twitter)や障害検知サイト(例:Downdetector)を確認すると、他のユーザーの報告から状況を把握できます。

以上のように、問題の性質ごとに適切な対処法があります。
「何が原因か分からない」と感じた場合は、この一覧を上から順に試してみるのがおすすめです。

11-2. エラー時に慌てず行動するためのチェックリスト

エラーが出たとき、焦って無駄な操作をしてしまいがちです。
そこで、冷静に行動できるようにするためのチェックリストを用意しました。
次回以降、エラーに直面した際のガイドとしてご活用ください。

  • ✅ Wi-Fiまたはモバイルデータの接続を確認したか
  • ✅ Instagramアプリを一度終了・再起動したか
  • ✅ スマホ本体を再起動したか
  • ✅ アプリやOSが最新版にアップデートされているか
  • ✅ アカウントからログアウトし、再ログインを試したか
  • ✅ キャッシュを削除したか(iOS/Androidの設定画面から)
  • ✅ 見られない相手のアカウントが非公開またはブロック状態かどうかを確認したか
  • ✅ 削除されたストーリーではないか確認したか
  • ✅ 自分のプロフィール画面が正しく表示されているか
  • ✅ 他のアカウントでも同じエラーが出るか試してみたか
  • ✅ Instagram全体で障害が発生していないか確認したか

このように事前に項目を把握しておくことで、エラー時にも落ち着いて対処できるようになります。
また、複数の要因が重なって問題が発生していることもあるため、一つずつ丁寧に確認していくことが解決への近道です。

もし何をやっても改善しない場合は、Instagramの公式ヘルプセンターを利用するのもひとつの手です。
画面下部の「ヘルプ」から簡単にアクセスできます。