CBR400Rはなぜ不人気？理由を徹底解剖！

「CBR400Rは不人気」という声を耳にしたことはありませんか？SNSや口コミでは「4気筒じゃないからつまらない」「加速が物足りない」「デザインが地味」といった意見も見られます。しかし、それは本当に事実なのでしょうか？この記事では、販売データや市場評価をもとに、CBR400Rの人気の実態を検証します。

CBR400Rは本当に不人気？市場評価と実態をチェック
CBR400Rが「不人気」と言われる理由とその真相
CBR400Rの魅力と他モデルにはない強み
CBR400Rの走行性能を深掘り！「遅い」「つまらない」は本当か？
5. CBR400Rの年式ごとの違いと進化ポイント
CBR400Rの中古市場と価格相場｜賢い買い方とは？
7. 400ccクラスでCBR400Rを選ぶべきか？ライバル車と比較
CBR400Rはどんな人におすすめ？向いている人・向いていない人
9. まとめ｜CBR400Rは「不人気」ではなく「誤解されやすいバイク」

CBR400Rは本当に不人気？市場評価と実態をチェック

CBR400Rは「不人気」と言われることがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか？実際の販売データや市場での評価をもとに、その実態を詳しく見ていきます。また、400ccクラスの他の競合車種と比較し、CBR400Rの立ち位置についても検証します。

「CBR400R＝不人気」という噂は本当なのか？

インターネット上では「CBR400Rは不人気」との声が聞かれますが、その理由はいくつか考えられます。例えば、「4気筒ではなく2気筒だからつまらない」「スペックが中途半端」「デザインが地味」といった意見が目立ちます。

しかし、CBR400Rは実際に市場で一定の人気を誇っており、2022年の販売ランキングでは400ccクラスで4位にランクインしています。さらに、2019年モデルも10位に入るなど、決して売れていないバイクではありません。また、ホンダが400ccクラスで展開しているのはCBR400Rと400Xの2車種のみであり、CBR400Rはその中でもスポーツツアラーとして確固たるポジションを築いています。

販売データから見るCBR400Rの市場ポジション

CBR400Rの販売データを詳しく見ると、その「不人気説」には疑問が生じます。2022年度の販売ランキングでは、CBR400Rは10位以内にランクインしており、400ccクラスでは上位に位置しています。また、CB400SFが販売終了した影響で、400ccクラスの選択肢が限られていることも、今後CBR400Rの需要が高まる要因となるでしょう。

CBR400Rの強みとして挙げられるのは、扱いやすいエンジン特性と快適なライディングポジションです。2気筒エンジンは低中速域でのトルクが太く、市街地走行やツーリングに適しているため、多くのライダーにとって実用的な選択肢となっています。また、燃費性能も優秀で、WMTCモードで27.9km/Lを記録しており、経済的にも魅力的なバイクです。

400ccクラスの競合車種と比較して人気はどうなのか？

CBR400Rの人気をより客観的に評価するために、同じ400ccクラスの他車種と比較してみましょう。

CBR400R vs Ninja 400

エンジン：CBR400Rは399cc並列2気筒、Ninja 400も399cc並列2気筒。
最高出力：CBR400Rは46馬力、Ninja 400は48馬力。
燃費性能：CBR400Rは27.9km/L、Ninja 400は24.8km/L。
ライディングポジション：CBR400Rはややアップライト、Ninja 400は前傾寄り。

この比較からも分かるように、CBR400Rは燃費性能と快適性で優れており、ツーリング用途では特に強みを発揮します。一方、Ninja 400はわずかに高出力ですが、日常的な走行ではCBR400Rと大きな違いは感じにくいでしょう。

CBR400R vs YZF-R3

エンジン：CBR400Rは399cc、YZF-R3は321cc。
最高出力：CBR400Rは46馬力、YZF-R3は42馬力。
燃費性能：CBR400Rは27.9km/L、YZF-R3は26.5km/L。
価格：CBR400Rの方が高価。

YZF-R3は軽量で取り回しがしやすいですが、排気量の違いから高速道路やツーリングではCBR400Rの方が余裕のある走りが可能です。また、CBR400Rは装備も充実しており、コストパフォーマンスの面でも優れています。

まとめ：CBR400Rは本当に不人気なのか？

CBR400Rは確かに「4気筒ではない」「スペックが地味」などの理由で批判されることがありますが、販売データや市場での評価を見ると、その「不人気説」は根拠が薄いことが分かります。

2022年度の販売ランキングで400ccクラス4位にランクイン。
CB400SFの販売終了により、400ccクラスの選択肢が減少し、今後の需要増加が見込まれる。
燃費が良く、ツーリングにも適した特性を持つため、幅広いライダーに支持されている。
競合車種と比較しても遜色のない性能を持ち、用途によってはCBR400Rの方が優れている。

したがって、CBR400Rは決して不人気なバイクではなく、むしろ実用性を重視するライダーにとって理想的な選択肢だと言えるでしょう。

CBR400Rが「不人気」と言われる理由とその真相

CBR400Rは、時折「不人気」と言われることがありますが、その評価には誤解や市場の動向が関係しています。販売台数やライダーの評価を詳しく見ていくと、実際には優れた特徴を持つバイクであり、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。ここでは、CBR400Rが不人気とされる主な理由を深掘りし、その真相を明らかにしていきます。

4気筒じゃないからつまらない？エンジン特性の誤解

CBR400Rは2気筒エンジンを搭載しており、一部のライダーから「つまらない」と言われることがあります。これは、1980〜1990年代のレーサーレプリカ全盛期に見られた4気筒エンジンの高回転フィーリングやサウンドを求める声があるためです。

しかし、2気筒エンジンは決して劣っているわけではありません。CBR400Rのエンジンは、低中速域でのトルクが豊富で、街乗りやツーリングで非常に扱いやすい特性を持っています。また、燃費が良く、メンテナンスコストも抑えられるというメリットがあります。高回転まで回す爽快感は4気筒に譲る部分もありますが、日常使いや長距離走行を考えれば、2気筒エンジンの実用性の高さは無視できません。

加速が物足りない？実際の走行性能をチェック

CBR400Rは最高出力46馬力を発揮し、最高速度は176km/hに達します。確かに、スーパースポーツモデルと比較すると加速性能は控えめですが、公道での走行やツーリングでは十分な性能を備えています。

特に注目すべきは、低中速域でのスムーズなトルク特性です。これにより、市街地での発進や加速がしやすく、高速道路でも安定したクルージングが可能です。また、2022年モデルではサスペンションやブレーキの強化が図られ、より快適で安定した走行ができるようになっています。

価格が高い？コストパフォーマンスを検証

CBR400Rの価格は、400ccクラスの中ではやや高めに設定されています。しかし、その価格にはホンダならではの高い品質や耐久性、最新の装備が反映されています。

例えば、LEDライトの採用や燃費の良さ、快適なライディングポジションなど、長く乗るほどその価値を実感できる要素が多くあります。また、中古市場でもCBR400Rは比較的高値で取引されており、リセールバリューの高さも魅力の一つです。

デザインが地味？スタイリングの評価とカスタムの可能性

CBR400Rのデザインについては「地味」と評価されることもありますが、これは見る人の好みによる部分が大きいでしょう。実際には、フルカウルのスポーティな外観や、シャープなLEDヘッドライトなど、洗練されたデザインが採用されています。

また、マフラーやカウルのカスタムパーツも豊富で、自分好みにカスタマイズすることで個性的なスタイルを楽しむことができます。特に、マフラーを交換することでエンジン音をより迫力のあるものに変えることができるため、見た目だけでなくサウンド面でも個性を出すことが可能です。

250ccクラスの人気と比較して影が薄い？市場のニーズ分析

250ccクラスのバイクは、価格の手頃さや軽量さから非常に人気があります。そのため、CBR400Rの存在感が薄れてしまうことは事実です。

しかし、400ccクラスには250ccクラスにはないメリットも多くあります。例えば、高速道路での安定感や余裕のあるパワー、長距離走行時の快適性などが挙げられます。また、CBR400Rは400ccクラスの中でもバランスが良く、扱いやすさとパワーの両方を求めるライダーに適したモデルです。

市場の動向としても、CBR400SFの生産終了後、ホンダの400ccクラスはCBR400Rと400Xの2車種のみとなり、今後さらに需要が高まる可能性があります。

まとめ

CBR400Rが「不人気」と言われる背景には、主に以下の要因があることがわかりました。

4気筒エンジンではないため、一部のライダーにとって物足りなく感じられる。
スーパースポーツと比べると加速性能が控えめ。
250ccクラスの人気が高いため、影が薄くなりがち。
デザインが地味と評価されることもある。

しかし、これらはあくまで一部の意見であり、実際には以下のような魅力も備えています。

低中速域のトルクが豊富で、街乗りやツーリングに適したエンジン特性。
燃費が良く、維持費が抑えられる。
価格は高めだが、品質や装備が充実しておりコストパフォーマンスが高い。
カスタムの幅が広く、自分好みのスタイルを作りやすい。
400ccクラスでは安定した人気があり、今後の需要も期待できる。

CBR400Rは、一部のライダーの好みや市場の流れによって「不人気」と見られることがありますが、実際には優れたバランスを持つバイクです。用途や好みによっては、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。

CBR400Rの魅力と他モデルにはない強み

「CBR400Rは不人気？」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実はこのバイクには400ccクラスならではの強みがたくさん詰まっています。

街乗りからツーリングまで快適に走れる万能性、400ccクラスで貴重なフルカウルスポーツモデル、低燃費なエンジン特性など、他のバイクにはない魅力を詳しく解説します。

街乗りからツーリングまでこなす万能性

CBR400Rは「スポーツツアラー」として開発されており、街乗り・通勤からロングツーリングまで、幅広い用途に対応できるバランスの取れた一台です。

特に以下の点が、多くのライダーにとって魅力となっています。

扱いやすいポジション – フルカウルスポーツながら、前傾がきつすぎず、長時間の運転でも疲れにくい。
低回転でもトルクがしっかりある – 街乗りでもストレスなく走れ、渋滞時のストップ＆ゴーでも扱いやすい。
ツーリング性能の高さ – 高速道路での巡航性能が高く、快適に長距離を走ることができる。

400ccクラスでは貴重なフルカウルスポーツモデル

現在、400ccクラスのバイクではネイキッドやアドベンチャータイプが多く、フルカウルスポーツモデルは非常に貴重な存在です。

CBR400Rは、スーパースポーツほどの過激さはなくとも、流麗なデザインと適度なスポーツ性を兼ね備えており、以下の点が評価されています。

洗練されたデザイン – CBRシリーズの流れを汲むシャープな外観で、所有欲を満たす。
防風性能の高さ – フルカウルにより風圧を軽減し、高速走行時も快適。
維持費が抑えられる – 600cc以上のスーパースポーツと比べ、保険料や燃費面で経済的。

低燃費＆扱いやすいエンジン特性のメリット

CBR400Rは46馬力を発揮する水冷並列2気筒エンジンを搭載し、パワーと燃費のバランスに優れています。

特に、以下のメリットがユーザーから高く評価されています。

WMTCモード燃費27.9km/L – 400ccクラスではトップクラスの低燃費性能。
低回転からの力強いトルク – 高回転域を使わずともスムーズに加速可能。
エンジンの耐久性と信頼性 – ホンダならではの高品質エンジンで、長く安心して乗れる。

ユーザー評価から見る快適な乗り心地

実際にCBR400Rを所有するライダーたちの評価を見てみると、「快適な乗り心地」に関するポジティブな意見が多く寄せられています。

疲れにくいシート – 適度なクッション性があり、長距離でもお尻が痛くなりにくい。
ハンドリングの軽さ – 190kgの車体重量ながら、バランスが良く取り回しやすい。
適度な前傾姿勢 – スポーツバイクらしいスタイルを保ちつつ、無理のないライディングポジション。

2022年以降のモデルチェンジでの進化点

2022年モデルでは、CBR400Rの強みがさらに進化しました。

特に以下のポイントが、大きなアップデートとして注目されています。

倒立フォークの採用 – フロントの剛性が向上し、より安定したハンドリングを実現。
ブレーキ性能の向上 – ダブルディスクブレーキを採用し、制動力が大幅に向上。
LEDライトの強化 – 視認性が向上し、夜間走行の安全性が高まった。

これらの改良により、従来モデルよりもさらに走行性能・快適性・安全性が向上しています。

400ccクラスの未来とCBR400Rの立ち位置

近年、400ccクラスのラインナップは縮小傾向にありますが、CBR400Rは今後も貴重な存在として生き残る可能性が高いです。

なぜなら、

250ccでは物足りないライダーの受け皿としてちょうどいいスペックを持つ。
600cc以上のスーパースポーツは維持費が高く、手軽に乗れるスポーツバイクの需要は依然としてある。
ホンダが今後も400ccクラスに力を入れる可能性があり、進化が期待できる。

現在の400ccクラスでは、ネイキッドやアドベンチャーが主流になりつつある中、フルカウルスポーツとしてのCBR400Rの価値は今後も高まり続けるでしょう。

まとめ

CBR400Rは、不人気どころか400ccクラスで唯一無二の存在ともいえるバイクです。

街乗りからツーリングまで幅広く対応できる万能性。
400ccでは貴重なフルカウルスポーツモデルで、デザイン・防風性能ともに優秀。
低燃費＆トルクフルなエンジンで、経済的かつ扱いやすい。
2022年モデル以降はさらに進化し、走行性能・安全性が向上。
400ccクラスの未来においても、CBR400Rの存在意義は揺るがない。

「不人気」と言われることもあるCBR400Rですが、実際には多くのライダーに愛され、進化し続ける魅力的なバイクです。

CBR400Rの走行性能を深掘り！「遅い」「つまらない」は本当か？

CBR400Rに対して「遅い」「つまらない」という評価を聞くことがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか？このバイクの実際の走行性能について、各シーンごとに深掘りしながらチェックしていきましょう！

最高速と加速性能の実態

CBR400Rの最高速は176km/hとされており、これは400ccクラスのバイクとしては標準的な数値です。2気筒エンジンを搭載しているため、低中速域でのトルクが豊かで、街中でもスムーズに加速できます。

ただし、高回転まで回せる4気筒エンジンに比べると、最高速の伸びや加速感は控えめに感じるかもしれません。しかし、この2気筒エンジンの特性を活かせば、市街地やツーリングでは十分なパフォーマンスを発揮できます。

高速道路・峠・街乗り、それぞれのシーンでの実力

高速道路

CBR400Rは、高速道路での巡航性能に優れています。100km/h巡航時の回転数は6,000rpm前後で、エンジンに余裕があり、振動も少なめ。2気筒ならではの低中速域のトルクの厚みがあるので、高速道路の合流時もスムーズです。

峠

ワインディングロードでは、CBR400Rの安定感のある車体が活きてきます。前後17インチホイールと適度な前傾姿勢のおかげで、コーナリングも安定。ただし、軽快にバイクを倒し込むタイプの車種ではないため、「ヒラヒラとした乗り味」を求めると物足りなさを感じるかもしれません。

街乗り

街中での走行は非常に快適です。クラッチは軽く、シート高も785mmと低めで足つきが良いため、信号待ちや渋滞時でもストレスが少ないのが特徴。燃費も良好で、実燃費で25〜30km/L程度を記録することが多いです。

他の400ccスポーツバイクと性能比較

CBR400Rを、同クラスのスポーツバイクと比較してみましょう。

車種	最高出力	最大トルク	重量
CBR400R	46PS/9,000rpm	38Nm/7,500rpm	192kg
YZF-R3	42PS/10,750rpm	29Nm/9,000rpm	169kg
Ninja 400	48PS/10,000rpm	38Nm/8,000rpm	167kg

数字を見ると、CBR400Rは**トルクの出方が低回転寄り**で、YZF-R3やNinja 400よりも扱いやすい特性を持っていることがわかります。また、192kgという車重はやや重めですが、その分安定感があり、高速道路や長距離ツーリングでの疲労感を抑えるメリットもあります。

乗り心地とライディングポジションの評価

CBR400Rは、「快適性を重視したスポーツバイク」として設計されています。ハンドルはセパレートハンドルですが、トップブリッジの上にマウントされているため、前傾姿勢は緩やか。そのため、YZF-R3やNinja 400のような前傾が強めのバイクに比べると、疲れにくいライディングポジションになっています。

また、シートは適度にクッション性があり、長時間乗ってもお尻が痛くなりにくい仕様。長距離ツーリングでも快適な乗り心地をキープできます。

走行時の振動やエンジンサウンドの特徴

CBR400Rは2気筒エンジンなので、4気筒エンジンのような「高回転で伸びるフィーリング」はありません。しかし、その代わりに低中速域のトルク感があり、街乗りやツーリングでは扱いやすい特性を持っています。

振動

振動については、高回転域になると多少のビビリ音を感じることがありますが、エンジンマウントやハンドル部分の対策が施されているため、極端に気になるレベルではありません。

エンジンサウンド

エンジンサウンドは低音が強めで、鼓動感を感じられる音質。高回転になるとやや乾いたサウンドになり、「シュイーン」と吹け上がる音が特徴的です。YZF-R3やNinja 400に比べると、静かめな排気音ですが、ツーリング向けの落ち着いたサウンドとも言えます。

まとめ

CBR400Rは、「遅い」「つまらない」と言われることがありますが、それはバイクの特性を知らずに評価されている可能性が高いです。

最高速は176km/hと十分なスペック
低中速域のトルクが厚く、街乗りやツーリングで扱いやすい
YZF-R3やNinja 400と比較しても、特に乗り心地や快適性に優れる
ライディングポジションが楽で、長距離走行に向いている
エンジンサウンドは落ち着いた低音で、静粛性が高い

「スーパースポーツらしい刺激が欲しい」という人には物足りないかもしれませんが、「快適に楽しめるスポーツバイクが欲しい」という人にはピッタリの1台です。

5. CBR400Rの年式ごとの違いと進化ポイント

CBR400Rは2013年の初登場以来、さまざまな改良を重ねて進化してきました。「不人気」と言われることもありますが、実際には販売台数や市場の評価を見ると、一定の支持を集めているバイクです。ここでは、年式ごとの特徴や進化ポイントについて詳しく解説していきます。

5-1. 2013年初代モデルからの変更点まとめ

CBR400Rは2013年に初めて登場し、ホンダの400ccクラスのスポーツバイクとして位置づけられました。初代モデルの特徴を以下にまとめます。

エンジン：399ccの水冷直列2気筒エンジン（NC47型）を搭載。
最高出力：46馬力/9500rpm、最大トルク38Nm/7500rpm。
デザイン：スポーティなフルカウルデザインを採用。
足回り：正立フォークとプロリンク式リアサスペンション。
燃費性能：WMTCモードでの燃費は27.9km/Lと良好。

初代モデルは、CBR250Rの上位モデルとして設計され、ツーリングや街乗りでの扱いやすさを重視していました。しかし、一部のライダーからは「2気筒エンジンのため回転フィールが物足りない」との声もありました。

5-2. 2019年モデルと2022年モデルの違い

CBR400Rは2016年に一度フルモデルチェンジを受け、2019年にさらなる進化を遂げました。2019年モデルと2022年モデルの違いを比較してみましょう。

■ 2019年モデルの改良点

デザイン変更：CBR1000RRを意識したシャープなデザインへ変更。
LEDヘッドライトの採用で視認性向上。
倒立フォーク（正立フォークから変更）によるフロント剛性の強化。
ブレーキ性能の向上：新設計のフロントブレーキで制動力アップ。

2019年モデルは、よりスポーティな方向へ進化し、サーキット走行も視野に入れた仕様となりました。

■ 2022年モデルの改良点

フロントフォークの改良：SHOWA製SFF-BP倒立フォークを採用。
ブレーキキャリパー強化：ダブルディスク化され、制動力が大幅向上。
カウル形状の見直しで空力性能アップ。
燃費性能の向上：エンジン内部のフリクション低減により改善。

2022年モデルでは、安全性と走行性能が大幅に向上し、より洗練された仕様になりました。この年式から、「CBR400Rはツーリングバイクではなくスポーツバイク」と評価されるようになりました。

5-3. 最新2023年モデルの注目ポイント

2023年モデルでは、さらなる改良が加えられています。主なポイントは以下の通りです。

エンジン制御の最適化：燃費性能を向上させつつレスポンスも強化。
新グラフィック採用：視覚的な魅力を向上。
足回りのセッティング見直し：より安定したコーナリング性能を実現。

2023年モデルは、全体的なブラッシュアップが図られ、「完成度の高い400ccスポーツバイク」として評価されています。

5-4. どの年式を選ぶべきか？おすすめモデルを紹介

CBR400Rは、年式によって特徴が異なります。用途に応じたおすすめモデルを紹介します。

■ 街乗りメインなら2013年モデル

初代モデルは、穏やかな乗り味と快適なポジションが特徴。価格も手頃になっており、通勤や街乗りをメインに考えるなら良い選択です。

■ ツーリング重視なら2019年モデル

2019年モデルは、ツーリング性能が向上し、長距離走行に適しています。LEDライトや快適なライディングポジションが魅力です。

■ スポーツ性能を求めるなら2022年モデル

走行性能と安全性を重視するなら、2022年モデルが最適です。倒立フォークやダブルディスクブレーキの採用で、ワインディングでも楽しめます。

■ 最新技術を求めるなら2023年モデル

最新の技術を取り入れた2023年モデルは、快適性・安全性・スポーティさのバランスが最も取れています。「長く乗るなら最新モデル！」という人におすすめです。

CBR400Rは、年式ごとに進化しており、用途に応じた最適な選択が可能です。400ccクラスのスポーツバイクを検討している人にとって、CBR400Rは十分魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。

CBR400Rの中古市場と価格相場｜賢い買い方とは？

CBR400Rは新車価格が比較的高めな一方で、中古市場では手頃な価格で入手できることが多く、コストパフォーマンスの良さが魅力です。

しかし、中古で購入する際には「流通量」「モデルごとの価格相場」「状態のチェックポイント」などを把握することが重要になります。

ここでは、CBR400Rの中古市場の現状を詳しく解説し、賢い買い方を紹介します。

中古市場でのCBR400Rの流通量と人気

CBR400Rは、国内市場では比較的流通量が多いバイクの一つです。

特に2019年モデルと2022年モデルは人気が高く、市場に多く出回っています。

一方で、2013年～2016年あたりの初期モデルは台数が減ってきており、状態の良いものを探すのがやや難しくなっています。

また、CBR400Rの人気は年々上昇しており、特に400ccクラスのバイクが少なくなっている現在、中古市場の需要も高まっています。

そのため、「比較的安く買える」と思っていても、価格が上昇傾向にある点は注意が必要です。

価格相場とモデルごとの違い

CBR400Rの中古価格は、年式や走行距離、車両の状態によって大きく異なります。

2013年～2016年モデル：40万～55万円
2019年モデル：60万～75万円
2022年モデル：75万～90万円

2019年以降のモデルは、LEDヘッドライトの採用やサスペンションの改良などで快適性が向上しており、その分価格も高めになっています。

一方、初期モデルは安価で手に入りやすいですが、走行距離が長めの車両が多いため、整備のコストを考慮する必要があります。

購入時にチェックすべきポイント

中古のCBR400Rを購入する際には、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

① 走行距離

CBR400Rは耐久性の高いバイクですが、走行距離が3万kmを超えるとメンテナンスの必要性が高まります。

2万km以下の車両なら、比較的状態が良い可能性が高いです。

② エンジンの状態

エンジンのかかり具合やアイドリングの安定性を確認しましょう。

異音がする場合はトラブルの可能性があるため注意が必要です。

③ カウルやフレームの傷・割れ

転倒歴がある車両は、カウルやフレームに傷や割れがあることが多いです。

外装だけでなく、フレームに歪みがないかも確認しておきましょう。

④ 足回り・ブレーキ

ブレーキディスクの減り具合や、サスペンションのオイル漏れなどもチェックポイントです。

試乗できるなら、実際にブレーキをかけたときの効き具合も確かめましょう。

まとめ｜CBR400Rを賢く買うコツ

中古市場では2019年モデル・2022年モデルが人気。
価格相場は40万円～90万円で、年式や状態により異なる。
走行距離・エンジン・カウル・足回りをしっかりチェック。
安全に購入するならバイクショップ、安さを求めるなら個人売買やオークションも検討。

CBR400Rは中古市場でも需要が高く、価格が比較的安定しています。

しっかりとしたチェックを行い、自分に合った一台を見つけましょう。

7. 400ccクラスでCBR400Rを選ぶべきか？ライバル車と比較

CBR400Rは、400ccクラスのスポーツバイクとして一定の評価を受けていますが、「不人気」と言われることもあります。しかし、実際の販売台数や市場での立ち位置を考慮すると、一概にそうとは言えません。ここでは、CBR400Rとライバル車を比較しながら、そのメリット・デメリットを詳しく見ていきます。

7-1. CBR500RやCB400SFと比較したメリット・デメリット

400ccクラスには、CBR400Rの他にCBR500RやCB400SFといったライバルモデルが存在します。これらと比較したときのメリット・デメリットを整理してみましょう。

CBR400Rのメリット

燃費性能が良い（WMTCモードで27.9km/L）
軽量で扱いやすい（重量192kgで400ccクラスとしては標準的）
価格が手頃（CB400SFよりも安価）
デザインがスポーティ（フルカウルのシャープな外観）
ツーリング性能も高い（ポジションが比較的楽で長距離向き）

CBR400Rのデメリット

4気筒エンジンではない（CB400SFのような高回転のフィーリングがない）
最高速度は控えめ（176km/hでCBR500Rより低い）
振動が気になる（高速走行時に若干の振動あり）
カスタムパーツが少ない（CB400SFと比較すると社外パーツの選択肢が限られる）

CBR500Rは500ccエンジンを搭載し、よりトルクフルな走行が可能ですが、日本国内では車検や税金の面でデメリットがあります。一方、CB400SFは4気筒ならではの高回転の楽しさがありますが、価格が高く、重量も重いため扱いにくい面もあります。

7-2. Ninja 400やYZF-R3など250ccクラスとの比較

CBR400Rと同じフルカウルスポーツバイクのライバルとして、Ninja 400やYZF-R3があります。これらは250ccクラスに近い軽快さを持ちながら、400ccならではのパワーも確保したモデルです。

CBR400RとNinja 400の比較

エンジン出力: CBR400R（46馬力） vs. Ninja 400（48馬力）
重量: CBR400R（192kg） vs. Ninja 400（167kg）→ Ninja 400の方が軽量
燃費: CBR400Rの方がやや優れる
乗車姿勢: CBR400Rはアップライト寄りで長距離向き、Ninja 400はスポーティ

CBR400RとYZF-R3の比較

エンジン排気量: CBR400R（399cc） vs. YZF-R3（321cc）
最高出力: CBR400R（46馬力） vs. YZF-R3（42馬力）
価格: CBR400Rの方が高価
軽さ: YZF-R3の方が圧倒的に軽量（169kg）
燃費: CBR400Rがわずかに上

Ninja 400はCBR400Rより軽量で加速性能に優れますが、乗車姿勢がやや前傾で疲れやすい点もあります。YZF-R3はさらに軽快ですが、エンジンパワーではCBR400Rに劣るため、高速道路や長距離ツーリングには向いていません。

7-3. 650ccクラスとの性能差と選択基準

より大排気量のCBR650RやZ650といった650ccクラスとCBR400Rを比較すると、明確な違いが見えてきます。

CBR400RとCBR650Rの違い

エンジン: CBR400R（399cc 2気筒） vs. CBR650R（649cc 4気筒）
最高出力: CBR400R（46馬力） vs. CBR650R（95馬力）
重量: CBR400R（192kg） vs. CBR650R（208kg）
価格: CBR400Rの方が大幅に安価
燃費: CBR400Rの方が優れる

CBR400RとZ650の違い

エンジン: CBR400R（2気筒） vs. Z650（649cc 2気筒）
最高出力: CBR400R（46馬力） vs. Z650（68馬力）
重量: CBR400R（192kg） vs. Z650（187kg）
価格: CBR400Rの方が安価
燃費: CBR400Rの方が優れる

650ccクラスは明らかにパワーがあり、加速や高速巡航の余裕は圧倒的ですが、その分価格も高く、維持費もかかります。CBR400Rは「扱いやすさ」と「燃費の良さ」を重視したいライダーに適しており、特に初心者やツーリング志向の方には最適な選択肢といえます。

まとめ

CBR400Rは、400ccクラスの中でも扱いやすさやコストパフォーマンスの高さが魅力のバイクです。ライバル車と比較すると、一部の性能面で劣る部分はあるものの、ツーリング性能や燃費の良さでは高く評価できます。CBR400Rを選ぶべきかどうかは、自分がどんな用途でバイクを使いたいかによります。

「街乗りやツーリングを快適に楽しみたい」ならCBR400Rは非常におすすめです。「より軽快な走りを求める」ならNinja 400、「高回転の楽しさを味わいたい」ならCB400SF、「圧倒的なパワーがほしい」ならCBR650Rが候補になるでしょう。

CBR400Rはどんな人におすすめ？向いている人・向いていない人

CBR400Rは、400ccクラスの中でもバランスの取れたバイクとして知られています。しかし、「CBR400Rは不人気なの？」と疑問に思う人もいるでしょう。実際には、初心者ライダーからツーリング派、街乗りを重視する人まで幅広く対応できるバイクです。ここでは、どんな人に向いているのか、またどんな人には向かないのかを詳しく解説します。

初心者ライダーにはどうなのか？

CBR400Rは、初心者にも非常におすすめできるバイクです。その理由は、扱いやすさと安定感にあります。

低中速域での扱いやすさCBR400Rは46馬力を発揮する2気筒エンジンを搭載し、低中速域のトルクが太いため、発進や低速走行がスムーズです。クラッチ操作がしやすく、エンストしにくいので、初めてのバイクとしても安心して乗れます。

安定した走行性能ホイールベースが長めで、車体の重量バランスがしっかりしているため、高速道路やカーブでも安定感があります。初心者が怖がりやすいフラつきやすさが少なく、コーナリングも安定しています。

足つきの良さシート高は785mmで、身長170cm以上の人であれば両足がしっかり地面につくので、信号待ちや渋滞時でも安心です。

ただし、「もっと軽いバイクがいい」という人には、250ccクラスのバイクのほうが扱いやすいかもしれません。

長距離ツーリングに向いているか？

CBR400Rは、長距離ツーリングにも適したバイクです。以下の点から、ツーリング派のライダーにとってメリットが多いバイクと言えます。

優れた燃費性能WMTCモードで平均燃費27.9km/Lという低燃費を実現しており、給油の回数が少なく済みます。ツーリング中に何度もガソリンスタンドに寄る必要がないのは、大きなメリットです。

快適なシートと乗車姿勢CBR400Rのシートはクッション性が高く、ツーリングでの疲れを軽減してくれます。また、前傾姿勢がきつすぎず、ハンドルの位置も自然なため、長時間のライディングでも疲れにくい設計です。

振動の少なさ2気筒エンジンのため、振動は4気筒よりは感じるものの、振動対策の施された設計になっています。また、バーエンドやグリップを交換することで、さらに振動を軽減できます。

ただし、「もっと快適なバイクがいい！」という人には、スクリーンのあるアドベンチャーバイクや、クルーザータイプのバイクが向いているかもしれません。

乗り換えを検討する人にとっての選択肢

「次のバイクを探しているけど、CBR400Rはどう？」と考えている人向けに、乗り換え先の選択肢を整理しました。

CBR250RやCBR250RRからのステップアップCBR250RやCBR250RRに乗っていた人が、もう少しパワーが欲しいと思ったときに、CBR400Rはちょうどいい選択肢になります。250ccクラスと比べてトルクが太く、巡航時の余裕が違います。

CB400SFの代替バイクとしてCB400SF（スーパーフォア）が販売終了したため、「次の400ccバイクは？」と探している人も多いでしょう。CBR400Rは、CB400SFのような4気筒エンジンではないものの、400ccクラスで安定したパワーと乗りやすさを提供します。

大型バイクに行く前のステップとして「いきなり大型バイクは不安…」という人には、CBR400Rが最適なステップアップバイクです。軽すぎず重すぎず、バランスの取れた車体なので、大型バイクの練習にもなります。

スポーツ走行を楽しみたい人にはおすすめできるか？

「CBR400Rはスポーツ走行向き？」という疑問を持つ人もいるでしょう。結論としては、「ある程度楽しめるが、本格的なスポーツバイクではない」という評価になります。

ワインディングロードでは楽しめるCBR400Rは、カウル付きのスポーツバイクらしい見た目ですが、スーパースポーツほど過激なセッティングではありません。とはいえ、ワインディングでは十分に楽しめるバイクで、軽快なハンドリングと適度なパワーが魅力です。

サーキット走行には物足りないもし「サーキットで思いっきり走りたい！」という人には、CBR600RRやYZF-R6のような本格的なスーパースポーツのほうが向いています。CBR400Rはあくまでツーリング向けのスポーツバイクなので、限界性能を求める人には少し物足りないかもしれません。

総合的に見ると、「街乗り＋ツーリング＋ちょっとスポーティな走り」をバランスよく楽しみたい人には、CBR400Rはベストな選択肢です。ただし、「もっと攻めた走りをしたい！」という人には、スーパースポーツクラスのバイクをおすすめします。

9. まとめ｜CBR400Rは「不人気」ではなく「誤解されやすいバイク」

CBR400Rは「不人気」と言われがちですが、その理由の多くは誤解や情報の偏りによるものです。実際には、販売台数や市場での評価を見ても、決して人気のないバイクではありません。むしろ、400ccクラスの中では非常にバランスの取れたモデルとして、多くのライダーに支持されています。ここでは、CBR400Rが誤解されやすい理由と、実際の評価について詳しく解説していきます。

9-1. ネットの噂と実態のギャップ

インターネット上では、「CBR400Rはつまらない」「遅い」「4気筒じゃないからダメ」といった意見を目にすることがあります。しかし、これらの意見は本当に正しいのでしょうか？実際にCBR400Rに乗ったライダーたちの声を聞くと、ネットの噂とは異なる評価が多いことが分かります。

たとえば、「遅い」という意見に対しては、CBR400Rの最高出力は46馬力で、最高速度は約176km/h。これは400ccクラスのバイクとしては十分な性能です。また、低中速域のトルクが太く、街乗りやツーリングでも快適に走れる設計になっています。

また、「つまらない」と言われる理由の一つに、2気筒エンジンの特性があります。確かに4気筒エンジンのような高回転の伸びはありませんが、その代わりに低回転から力強く加速できるため、実用的な性能を持っています。燃費も27.9km/Lと優秀で、長距離ツーリングでも経済的です。

9-2. 400ccクラスの中での立ち位置と将来性

CBR400Rは、400ccクラスの中でも非常にバランスの取れたバイクとして知られています。スポーツバイクでありながら、快適な乗車姿勢とツーリング性能も備えており、幅広い層のライダーに適しています。

特に、CB400SFの生産終了後、ホンダの400ccクラスはCBR400Rと400Xの2車種のみとなりました。これにより、CBR400Rの需要は今後さらに高まる可能性があります。実際に、2022年の販売台数ランキングでは400ccクラスで4位にランクインしており、一概に「不人気」とは言えません。

さらに、2023年モデルではエンジンチューニングやサスペンションの改良が施され、より洗練された走行性能を実現しています。このように、CBR400Rは進化を続けており、今後の市場でも一定の人気を維持すると考えられます。