家系図の見方で迷わない!親族関係の読み方入門ガイド

家系図を見ても「どこから読めばいいの?」「伯父と叔父、いとことはとこはどう違うの?」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。続柄や親等、線の意味が分からないと、せっかくの家系図も正しく読み取れません。 この記事では、本人を基準にした家系図の基本的な見方から、親族の呼び方、親等の数え方、冠婚葬祭や相続で役立つ確認ポイントまで分かりやすく解説します。 読み終えるころには、家系図の上下左右の関係や間違えやすい続柄が整理でき、自分の家系図を読む・作るときにも迷わず活用できるようになります。

目次

1. 家系図の見方は「本人」を基準に上下左右で読む

家系図を見るときに、いちばん大切なのは「本人はどこにいるかな」と最初に探すことです。

家系図は、たくさんの名前が並んでいるので、初めて見ると「おじいちゃんはどこ」「いとこはどの線でつながっているの」と迷子になりやすいものです。

でも、心配しなくて大丈夫です。

家系図は、地図と同じで、まず現在地を見つければ読みやすくなります。

その現在地にあたるのが「本人」です。

本人を中心にして、上へたどると父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母のような上の世代が見えてきます。

反対に、下へたどると子、孫、曾孫、玄孫のような下の世代が見えてきます。

そして、横を見ると兄弟姉妹、伯父、叔父、伯母、叔母、いとこ、甥、姪など、少し横に広がる親戚が見えてきます。

たとえば、本人を「太郎さん」として見てみましょう。

太郎さんの上に「父」と「母」がいれば、その2人は太郎さんから見て1親等の直系尊属です。

そのさらに上に「祖父」と「祖母」がいれば、太郎さんから見て2親等の直系尊属です。

太郎さんの下に「花子さん」と書かれていれば、その人は太郎さんの子どもで、1親等の直系卑属です。

同じ高さに「兄」「妹」と書かれていれば、太郎さんと同じ父母から生まれた兄弟姉妹で、2親等の傍系血族です。

このように、家系図は難しい漢字を覚える前に、上は祖先、下は子孫、横は同世代や枝分かれした親戚と考えると、すっと頭に入りやすくなります。

「直系」は上下にまっすぐつながる線、「傍系」は共通の祖先から横に広がる線と考えると、子供にも説明しやすいですよ。

家系図は、相続、戸籍、冠婚葬祭、親戚付き合いなどで役立つ大切な図です。

けれども、むずかしい表のように見る必要はありません。

まずは、本人を真ん中に置いて、上下左右を順番に見るだけで、家族のつながりが絵本のように見えてきます。

1-1. 家系図で最初に確認するのは「本人・配偶者・子ども」の位置

家系図を開いたら、まず見るところは本人、配偶者、子どもの3つです。

ここを先に見つけると、その家系図が「誰から見た関係」を表しているのかが分かりやすくなります。

たとえば、家系図の中央付近に「本人」と書かれていて、その横に「配偶者」と書かれている場合、その2人は夫婦関係を表しています。

そして、その2人の下に線でつながって「長男」「長女」「次男」などが並んでいれば、その人たちは本人と配偶者の子どもです。

この3つを押さえるだけで、家系図の読み方はかなり楽になります。

子供に説明するときは、「本人はスタート地点」「配偶者はとなりにいる家族」「子どもは下に伸びる新しい枝」と言うと分かりやすいです。

たとえば、本人が佐藤一郎さん、配偶者が佐藤美奈子さん、子どもが佐藤大輔さんと佐藤結衣さんだったとします。

この場合、家系図では一郎さんと美奈子さんが横線で結ばれ、その下に大輔さんと結衣さんが並ぶ形になります。

ここで大切なのは、子どもたちから見ると、一郎さんと美奈子さんは「父」と「母」になりますが、一郎さん本人から見ると、大輔さんと結衣さんは「子」になるという点です。

つまり、同じ人物でも、誰を基準にするかで呼び方が変わります。

大輔さんを基準にすれば、一郎さんは父、美奈子さんは母、結衣さんは姉または妹になります。

一方、一郎さんを基準にすれば、大輔さんと結衣さんは息子や娘になります。

このように、家系図では名前だけでなく、基準になる人の位置を見ないと、続柄を間違えてしまうことがあります。

特に、戸籍謄本、住民票、相続関係説明図、法事の親族表などでは、本人を基準にした続柄が使われることが多いです。

だから、最初に本人の場所を指で押さえてから、次に配偶者、子ども、父母、兄弟姉妹へと広げて見ると安心です。

家系図を読むコツは、いきなり全体を見ようとしないことです。

大きな木を見上げる前に、まず自分が立っている幹を見つけるように、本人の位置から少しずつ枝をたどっていきましょう。

1-2. 上にいる人は祖先、下にいる人は子孫、横にいる人は兄弟姉妹やいとこ

家系図では、位置の高さを見るだけでも、かなり多くのことが分かります。

本人より上にいる人は、父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母などの祖先にあたります。

本人より下にいる人は、子、孫、曾孫、玄孫、来孫などの子孫にあたります。

本人と同じ高さや、少し横に広がった場所にいる人は、兄弟姉妹、いとこ、甥、姪など、共通の祖先から枝分かれした親戚です。

ここで覚えておきたい言葉が、直系傍系です。

直系とは、本人から見て、父母、祖父母、子、孫のように上下へまっすぐつながる関係のことです。

上へ伸びる直系は「直系尊属」と呼ばれ、父母、祖父母、曾祖父母などが入ります。

下へ伸びる直系は「直系卑属」と呼ばれ、子、孫、曾孫などが入ります。

傍系とは、本人と同じ祖先を持っているけれど、上下にまっすぐつながっていない関係のことです。

たとえば、兄弟姉妹は、本人と同じ父母から生まれているので傍系血族です。

伯父や叔父、伯母や叔母は、本人の祖父母を共通の祖先として横に枝分かれした人たちです。

いとこは、父母の兄弟姉妹の子どもなので、本人から見ると4親等の傍系血族です。

このように、家系図を上、下、横で見ると、「この人は自分にとってどんな近さなのか」が分かりやすくなります。

たとえば、本人から父へ1つ上がると1親等、さらに祖父へ1つ上がると2親等です。

子へ1つ下がると1親等、孫へもう1つ下がると2親等です。

兄弟姉妹の場合は、本人から父母へ1つ上がり、そこから兄弟姉妹へ1つ下がるので、合計2親等になります。

おじやおばの場合は、本人から祖父母まで2つ上がり、そこから父母の兄弟姉妹へ1つ下がるので、合計3親等です。

いとこの場合は、本人から祖父母まで2つ上がり、そこから伯父や叔父、伯母や叔母へ1つ下がり、さらにいとこへ1つ下がるので、合計4親等です。

ちょっと階段を上ったり下りたりするように数えると、親等も怖くありません。

家系図を見るときは、「この人は上かな、下かな、横かな」と声に出してみると、むずかしい続柄もやさしく整理できます。

1-3. 父方・母方・配偶者側を線や配置で見分ける

家系図を読むときは、本人の周りにいる人たちが、父方なのか、母方なのか、配偶者側なのかを見分けることも大切です。

父方とは、本人の父の家系につながる親族のことです。

たとえば、父の父は父方の祖父、父の母は父方の祖母です。

父の兄は伯父または叔父、父の姉は伯母または叔母になります。

母方とは、本人の母の家系につながる親族のことです。

母の父は母方の祖父、母の母は母方の祖母です。

母の妹は叔母、母の兄は伯父または叔父になります。

家系図によっては、父方を左側、母方を右側に分けて描くことがあります。

また、父系を青、母系を赤のように色分けしたり、枠の形を変えたりして、ひと目で分かるように作られている場合もあります。

色が付いていない家系図でも、本人の父をたどった先にいる人たちは父方、本人の母をたどった先にいる人たちは母方と考えれば大丈夫です。

ここで、配偶者側の親族も忘れないようにしましょう。

配偶者側とは、本人の夫または妻の家族につながる人たちのことです。

たとえば、妻の父は義父、妻の母は義母、夫の兄は義兄、夫の妹は義妹になります。

このような結婚によってできる親族関係は、血のつながりではなく、姻族関係として整理されます。

日常会話では「お義父さん」「お義母さん」「お義兄さん」のように柔らかく呼ぶことが多いですが、家系図や正式な書類では義父、義母、義兄、義姉、義弟、義妹のように書かれることがあります。

子供に説明するなら、「父方はお父さんの木」「母方はお母さんの木」「配偶者側は結婚してつながったもう1本の木」と考えると分かりやすいです。

たとえば、本人である田中明さんの父が田中健一さん、母が山本由美さんだった場合、健一さんの父母は父方の祖父母、由美さんの父母は母方の祖父母です。

明さんが鈴木彩さんと結婚していれば、彩さんの父母は明さんから見て義父母になります。

家系図では、こうしたつながりが線と配置で表されます。

見分けるときは、まず本人から父へ進むのか、母へ進むのか、配偶者へ進むのかをゆっくり確認しましょう。

どの入口からたどるかを間違えなければ、父方、母方、配偶者側の親族を混同しにくくなります。

1-4. 親子線・夫婦線・兄弟線・点線の意味を押さえる

家系図は、名前だけでなく、線にも意味があります。

線の意味が分かると、「この2人は親子なんだ」「この2人は夫婦なんだ」「ここは血縁ではなく義理の関係なんだ」と、図を読む力がぐんと上がります。

まず、親子線は、親と子を結ぶ線です。

夫婦から下に伸びて子どもにつながっている線があれば、その子どもはその夫婦の子として見ます。

たとえば、父と母が横線で結ばれ、その中央から下に線が伸びて「本人」につながっていれば、本人はその父母の子どもです。

次に、夫婦線は、夫と妻を横につなぐ線です。

家系図では、夫婦が同じ段に並び、横線で結ばれることがよくあります。

この線があると、その2人が結婚している、または婚姻関係にあったことを表します。

兄弟線は、同じ親から生まれた子どもたちを横に並べて示す線です。

たとえば、父母の下に長男、長女、次男が横に並んでいれば、その3人は兄弟姉妹です。

年齢順に左から右へ並べる家系図もありますが、作り方によって順番が異なる場合があるので、長男、次男、長女などの表記も一緒に確認すると安心です。

そして、点線は、家系図によって使い方が少し変わることがあります。

よくある使い方としては、養子縁組、離婚、事実婚、姻族関係、確認中の関係など、実線とは違う意味を持たせる場合があります。

また、義理の関係を点線で示す家系図もあります。

たとえば、本人の配偶者の兄弟姉妹や、親の再婚相手などを点線で区別すると、血族と姻族が見分けやすくなります。

ただし、点線の意味は家系図を作った人や使用するソフトによって違うことがあります。

そのため、点線を見つけたら、必ず凡例や注記を確認しましょう。

凡例とは、地図にある「この記号は駅です」「この線は道路です」という説明のようなものです。

家系図にも、「実線は血縁」「点線は姻族」「二重線は養子縁組」のようなルールが書かれている場合があります。

線の意味を無視して名前だけを見ると、親子関係と夫婦関係を取り違えることがあります。

たとえば、横線で結ばれている人を兄弟だと思ってしまうと、実は夫婦だったという間違いが起こります。

反対に、同じ高さに並んでいるだけで夫婦だと思ってしまうと、実は兄弟姉妹だったということもあります。

だから、家系図では線の向き、線の種類、線がどこからどこへ伸びているかをゆっくり見ることが大切です。

線を見るときの小さなコツ

縦の線は親子、横の線は夫婦や兄弟姉妹、点線は特別な関係の目印として、まずは大まかに覚えておきましょう。

そのうえで、家系図ごとのルールや注記を見れば、間違いを少なくできます。

1-5. 家系図を見るときは「誰から見た続柄か」を必ず確認する

家系図でいちばん間違いやすいポイントは、誰から見た続柄なのかを忘れてしまうことです。

続柄とは、ある人を基準にして、ほかの人との関係を表す言葉です。

たとえば、同じ山田和夫さんでも、本人から見れば「父」かもしれませんし、別の人から見れば「祖父」かもしれません。

山田和夫さんの子どもである山田健太さんから見れば、和夫さんは父です。

健太さんの子どもである山田葵さんから見れば、和夫さんは祖父です。

つまり、人の名前は同じでも、見る人が変わると続柄も変わります。

これは家系図を読むうえで、とても大切な考え方です。

たとえば、本人を中心にした家系図で「兄」と書かれている人は、本人から見た兄です。

でも、本人の子どもから見ると、その人は「伯父」または「叔父」になります。

本人の妹の子どもから見ると、本人は「伯父」または「叔父」、あるいは「伯母」または「叔母」になるかもしれません。

このように、家系図の読み方は、まるでカメラの位置を変えるようなものです。

本人の場所から見る景色と、子どもの場所から見る景色では、同じ家族でも呼び方が変わります。

戸籍や住民票、相続関係説明図などでは、基準になる人が決まっています。

そのため、書類を見るときは、最初に「この続柄は誰を基準にしているのかな」と確認しましょう。

相続の場面では、父母が1親等、兄弟姉妹が2親等、伯父や叔父が3親等、いとこが4親等というように、親等の数え方も関係してきます。

冠婚葬祭でも、招待状、席次表、弔電、挨拶文などで、祖父、祖母、伯父、叔父、義父、義母といった呼び方を正しく使うと、相手にていねいな印象を与えられます。

ただし、日常会話では「おじさん」「おばさん」「いとこ」「お義母さん」のように、やわらかい呼び方で十分な場面も多いです。

大切なのは、家族の中で楽しく話すときと、正式な書類や改まった場で伝えるときの呼び方を分けることです。

家系図を見るときは、最初に本人を見つけ、次に配偶者や子どもを見つけ、そこから上下左右へ進みます。

そして最後に、「今、誰の目でこの図を見ているのか」を確認します。

この順番を守れば、家系図は難しい暗号ではなく、家族のつながりをやさしく教えてくれる地図になります。

小さな子に説明するなら、「まず自分を見つけよう」「上には前の世代がいるよ」「下には次の世代がいるよ」「横には兄弟やいとこがいるよ」と声をかけながら一緒に指でたどると、自然に理解できます。

家系図は、昔の人と今の自分、そして未来の子どもたちをつなぐ大切な橋です。

線と名前をゆっくり読んでいくと、これまで知らなかった家族の物語が少しずつ見えてきます。

2. 家系図を読むための基本用語

家系図を見るときは、まず「だれを中心にして読むのか」を決めることが大切です。

たとえば、家系図の真ん中に「本人」と書かれていたら、その人から見て父なのか、母なのか、兄なのか、姪なのかを考えていきます。

ここを間違えると、同じ人でも呼び方が変わってしまうので、まるで地図を逆さまに見ているように迷子になってしまいます。

でも大丈夫です。

家系図の用語は、むずかしい漢字が多く見えるだけで、考え方はとてもシンプルです。

上に伸びる線は親や祖父母、下に伸びる線は子や孫、横に広がる線は兄弟姉妹やおじ・おば、いとこと覚えると、ぐっと読みやすくなります。

ここでは、家系図を読むときに必ず出てくる基本用語を、子どもにも話すようにやさしく整理していきます。

2-1. 続柄とは本人から見た父・母・兄・妹・甥・姪などの関係

続柄は「つづきがら」と読みます。

これは、本人から見て、その人がどんな関係にあたるのかを表す言葉です。

たとえば、家系図の中心に田中太郎さんがいるとします。

太郎さんから見て、田中一郎さんが父なら続柄は「父」、田中花子さんが母なら続柄は「母」、年上の男きょうだいなら「兄」、年下の女きょうだいなら「妹」となります。

ここで大事なのは、続柄はいつも「本人から見て」考えるということです。

太郎さんから見れば一郎さんは父ですが、太郎さんの子どもから見れば一郎さんは祖父になります。

同じ一郎さんでも、見る人が変われば呼び方が変わるのです。

家系図を見るときは、まず「この図の本人はだれかな」と指で押さえてから読むと、間違いにくくなります。

続柄には、父、母、兄、弟、姉、妹のような身近な呼び方のほかに、甥、姪、伯父、叔父、伯母、叔母、従兄弟、従姉妹など、少しむずかしい言葉もあります。

甥は兄弟姉妹の息子、姪は兄弟姉妹の娘です。

たとえば、自分の妹に男の子が生まれたら、その子は自分から見て甥です。

妹に女の子が生まれたら、その子は自分から見て姪です。

また、父や母の兄弟姉妹は「おじ」「おば」と呼びますが、漢字では年齢によって使い分けます。

父母より年上の兄は「伯父」、父母より年下の弟は「叔父」です。

父母より年上の姉は「伯母」、父母より年下の妹は「叔母」です。

ふだんの会話では「おじさん」「おばさん」で通じることが多いですが、招待状、席次表、家系図、戸籍関係のメモなどでは、正しい漢字を使うと親族関係がはっきり伝わります。

住民票や戸籍謄本などの公的な書類でも続柄はよく使われるため、家系図を見る目的が相続、法事、結婚式の準備などである場合は、特にていねいに確認しましょう。

2-2. 直系血族とは父母・祖父母・子・孫のように上下につながる親族

直系血族は「ちょっけいけつぞく」と読みます。

少し長い言葉ですが、意味はかんたんです。

自分と親、祖父母、子、孫のように、まっすぐ上下につながっている血のつながりのことです。

家系図を木にたとえると、直系血族は幹のような部分です。

自分の上には父母がいて、その上には祖父母がいて、さらに上には曾祖父母がいます。

自分の下には子がいて、その下には孫がいて、さらに下には曾孫がいます。

このように、上から下へ一本の線でつながる親族が直系血族です。

たとえば、本人を中心に見ると、父と母は1親等の直系血族です。

祖父母は2親等の直系血族です。

子も1親等の直系血族で、孫は2親等の直系血族です。

家系図では、親等という近さの数え方もよく出てきます。

親等は、本人から何世代分離れているかを数えるものです。

父母なら1つ上の世代なので1親等、祖父母なら2つ上の世代なので2親等、子なら1つ下の世代なので1親等、孫なら2つ下の世代なので2親等です。

直系血族は、相続や扶養、冠婚葬祭の場面でも大切になります。

たとえば、祖父の葬儀で「祖父」と書くのか「おじいちゃん」と書くのか、相続の説明で「直系尊属」と書かれているのはだれを指すのか、といった場面で役立ちます。

「直系」はむずかしく聞こえますが、家系図を見ながら「上と下にまっすぐ」と声に出すと、すぐに思い出せます。

2-3. 傍系血族とは兄弟姉妹・伯父叔父・伯母叔母・いとこなど横に広がる親族

傍系血族は「ぼうけいけつぞく」と読みます。

直系血族が上下にまっすぐつながる親族なら、傍系血族は横に広がる親族です。

たとえば、兄弟姉妹、伯父、叔父、伯母、叔母、甥、姪、いとこなどが傍系血族にあたります。

家系図を見ると、本人から横に枝分かれしている人たちだと考えるとわかりやすいです。

兄弟姉妹はとても近い親族ですが、本人から見て上や下にまっすぐつながっているわけではありません。

本人と兄弟姉妹は、同じ父母を通じてつながっています。

つまり、いったん父母という共通のところまで上がって、そこから兄弟姉妹へ下りる関係です。

そのため、兄弟姉妹は傍系血族になります。

親等で数えると、自分から父母へ1親等上がり、父母から兄弟姉妹へ1親等下がるので、合計2親等です。

おじやおばも同じ考え方です。

自分から祖父母へ2親等上がり、祖父母から父母の兄弟姉妹へ1親等下がるので、伯父、叔父、伯母、叔母は3親等の傍系血族です。

いとこは、自分から祖父母へ2親等上がり、祖父母からおじ・おばへ1親等下がり、さらにその子どもへ1親等下がるので、合計4親等の傍系血族です。

この数え方を聞くと少し算数みたいに感じるかもしれません。

でも、家系図の線を指でたどりながら「上がって、下りる」と数えれば、思ったよりもすっきりします。

傍系血族を理解すると、「兄は直系ではなく傍系なんだ」「いとこは横に広がる親族なんだ」と、家系図の読み方が一段深くなります。

2-4. 尊属・卑属とは祖父母など上の世代と子孫など下の世代のこと

尊属は「そんぞく」、卑属は「ひぞく」と読みます。

漢字だけを見ると少しこわく感じるかもしれませんが、意味はとてもわかりやすいです。

尊属は自分より上の世代、卑属は自分より下の世代を指します。

尊属には、父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母などが含まれます。

父母は1世代上、祖父母は2世代上、曾祖父母は3世代上、高祖父母は4世代上です。

ひいおじいさんにあたる人が曾祖父で、そのさらに上のひいひいおじいさんにあたる人が高祖父です。

家系図を上へ上へたどっていくと、曾祖父、高祖父、五世の祖、六世の祖という、日常ではあまり聞かない呼び方も出てくることがあります。

一方で、卑属には、子、孫、曾孫、玄孫などが含まれます。

子は1世代下、孫は2世代下、曾孫は3世代下、玄孫は4世代下です。

さらに下の世代には、来孫、昆孫、仍孫といった呼び方もあります。

ふだんの生活でここまで使うことは多くありませんが、古い戸籍を読んだり、先祖から子孫まで大きな家系図を作ったりするときには、出会うことがあります。

ここで気を付けたいのは、尊属と卑属は直系だけでなく、言葉の使われ方によっては世代の上下を示す考え方として登場することです。

特に「直系尊属」といえば、父母、祖父母、曾祖父母のように、自分より上にまっすぐつながる人たちです。

「直系卑属」といえば、子、孫、曾孫のように、自分より下にまっすぐつながる人たちです。

家系図では、上の段にいる人を尊属、下の段にいる人を卑属と考えると、小さな子でもイメージしやすくなります。

「上がおじいちゃんたち、下が子どもや孫たち」と覚えておけば、むずかしい言葉が出てもあわてなくてすみます。

2-5. 姻族とは義父・義母・義兄・義姉など結婚でできる親族

姻族は「いんぞく」と読みます。

これは、結婚によってできる親族関係のことです。

血がつながっている親族を血族と呼ぶのに対して、配偶者の父母や兄弟姉妹、自分の兄弟姉妹の配偶者などは姻族にあたります。

たとえば、結婚した相手の父は義父、相手の母は義母です。

相手の兄は義兄、相手の姉は義姉、相手の弟は義弟、相手の妹は義妹です。

また、自分の兄の妻は義姉、自分の弟の妻は義妹、自分の姉の夫は義兄、自分の妹の夫は義弟と表すことがあります。

「義」という字が付くと、血のつながりではなく、結婚などをきっかけにできた関係だとわかります。

ただし、日常会話でいつも「義父さん」「義母さん」とかしこまって呼ぶわけではありません。

ふだんは「お義父さん」「お義母さん」「お義兄さん」「お義姉さん」のように、やわらかい呼び方をすることが多いです。

また、家族の雰囲気によっては、名前に「さん」や「ちゃん」を付けて呼ぶこともあります。

でも、家系図や冠婚葬祭の席次表、親族紹介、相続関係を整理するメモでは、義父、義母、義兄、義姉のような正式な呼び方を使うと、関係がはっきりします。

姻族は家系図で見ると、血族と混ざって少し複雑に見えることがあります。

そのため、家系図を作るときは、血族を実線、姻族を点線にしたり、父方、母方、義理の関係で色分けしたりすると、ひと目でわかりやすくなります。

たとえば、父方を青、母方を赤、姻族を点線にすると、子どもが見ても「この人は結婚で家族になった人なんだね」と理解しやすくなります。

家系図は、ただ名前を並べる表ではありません。

続柄、直系血族、傍系血族、尊属、卑属、姻族という言葉を知っておくと、家族のつながりを読むための地図になります。

最初はむずかしく見えても、「本人から見て考える」「上下は直系」「横は傍系」「上の世代は尊属」「下の世代は卑属」「結婚でつながる人は姻族」と順番に見ていけば、家系図はぐっと身近なものになります。

3. 親等の数え方を理解する

家系図を見るときに、まず覚えておきたい大切な言葉が「親等」です。

親等とは、自分から見て相手がどれくらい近い親族なのかを表す数え方です。

たとえば、父や母はとても近い家族なので1親等、祖父母や兄弟姉妹は2親等、伯父・叔父や伯母・叔母は3親等というように、数字で関係の近さを表します。

家系図を見て「この人は何と呼ぶのかな」「自分から見るとどのくらい近い親戚なのかな」と迷ったときは、名前や呼び方だけでなく、親等も一緒に確認すると、とてもわかりやすくなります。

親等は、相続、扶養、婚姻、冠婚葬祭、戸籍や住民票などの場面でも関わることがあるため、大人だけでなく、子供にもわかるくらいシンプルに理解しておくと安心です。

難しく考えなくても大丈夫です。

親等は、家系図の線を1本たどるごとに1つ数えると考えると、ぐっと身近になります。

自分から父へ線を1本たどれば1親等、自分から父、父から祖父へ線を2本たどれば2親等です。

つまり、家系図は迷路のように見えても、線を1本ずつ数えていけば、親等をきちんと確認できます。

3-1. 本人は0親等、父母・子は1親等

親等を数えるときの出発点は、いつも本人です。

ここでいう本人とは、家系図を見ている「自分」のことです。

たとえば、あなた自身を家系図の真ん中に置くと考えてみてください。

このとき、自分自身は誰かをたどる必要がないので、0親等になります。

スタート地点に立っているだけなので、まだ1歩も進んでいない状態です。

だから本人は0親等なのです。

次に、自分から見て父と母を見てみましょう。

父母は、自分と直接つながっている親族です。

家系図では、自分の上に父と母がいて、線でまっすぐつながっていることが多いです。

自分から父へ1つ上がる、自分から母へ1つ上がる、このように1世代だけ移動するので、父母は1親等です。

反対に、自分の子も1親等です。

自分から子へ1つ下がるだけなので、線を1本たどるだけで到着します。

たとえば、本人を「太郎さん」として考えると、太郎さんの父「健一さん」と母「美智子さん」は1親等です。

また、太郎さんに子供の「花さん」がいる場合、花さんも太郎さんから見て1親等です。

上に1つ進んでも、下に1つ進んでも、線を1本だけたどるなら1親等と覚えましょう。

ここで大事なのは、父母と子は直系の親族だという点です。

直系とは、自分から見て上や下にまっすぐつながる関係のことです。

父母、祖父母、子、孫のように、家系図で縦にたどれる関係だと考えるとわかりやすいです。

親等を数えるときは、まず「本人は0親等」「1つ上の父母と1つ下の子は1親等」と覚えておくと、あとに出てくる2親等、3親等、4親等も理解しやすくなります。

3-2. 祖父母・孫・兄弟姉妹は2親等

次に覚えたいのが、2親等の親族です。

2親等には、祖父母、孫、兄弟姉妹が含まれます。

まず、祖父母から見ていきましょう。

祖父母は、自分の父母のさらに父母にあたる人です。

自分から父または母へ1つ上がり、そこからさらに祖父または祖母へ1つ上がります。

つまり、自分から祖父母までは線を2本たどるので、2親等です。

たとえば、太郎さんから見て、父の父である「一郎さん」や母の母である「和子さん」は祖父母にあたり、2親等です。

「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでいる身近な人でも、親等で見ると2親等になります。

次に、孫を見てみましょう。

孫は、自分の子の子です。

自分から子へ1つ下がり、子から孫へもう1つ下がります。

こちらも線を2本たどるので、孫は2親等です。

祖父母は上に2つ、孫は下に2つ進む関係です。

どちらも縦にまっすぐ進む直系の親族なので、線を数えるだけで簡単に親等がわかります。

少し混乱しやすいのが、兄弟姉妹です。

兄、弟、姉、妹は、自分と同じ世代にいるので「1親等なのかな」と思う人もいるかもしれません。

でも、親等の数え方では、自分から兄弟姉妹へ横に直接線を引いて数えるのではありません。

自分からいったん父母へ上がり、そこから兄弟姉妹へ下がると考えます。

つまり、自分から父母へ1親等、父母から兄弟姉妹へ1親等で、合計2親等です。

たとえば、太郎さんに姉の「恵さん」がいる場合、太郎さんから父母へ1つ上がり、父母から恵さんへ1つ下がります。

1つ上がって1つ下がるので、合計2つです。

だから、兄弟姉妹は2親等になります。

ここで覚えておきたいポイントは、兄弟姉妹は同じ親を通じてつながる傍系の親族だということです。

直系は上下にまっすぐ、傍系は共通の祖先を通って横につながる関係です。

祖父母と孫は直系の2親等、兄弟姉妹は傍系の2親等と整理すると、家系図の見方がとてもすっきりします。

3-3. 伯父叔父・伯母叔母・甥・姪は3親等

3親等になると、家系図の中で少し横の広がりが出てきます。

代表的なのが、伯父・叔父、伯母・叔母、甥、姪です。

日常会話では「おじさん」「おばさん」「甥っ子」「姪っ子」と呼ぶことが多いので、親等まで意識する機会は少ないかもしれません。

でも、家系図を正しく読むためには、ここを理解しておくととても役に立ちます。

まず、伯父・叔父と伯母・叔母を見てみましょう。

伯父・叔父は、父母の兄弟です。

伯母・叔母は、父母の姉妹です。

自分から見ると、いったん父母へ上がり、さらに祖父母へ上がり、そこから父母の兄弟姉妹へ下がる関係です。

つまり、自分から父母へ1つ、父母から祖父母へ1つ、祖父母から伯父・叔父または伯母・叔母へ1つで、合計3親等になります。

たとえば、太郎さんの父に兄の「正さん」がいるとします。

太郎さんから父へ1つ上がり、父から祖父母へもう1つ上がり、祖父母から正さんへ1つ下がります。

合計3つ線をたどるので、正さんは太郎さんから見て3親等の伯父です。

ここで漢字の違いも見ておきましょう。

伯父は父母より年上の兄弟、叔父は父母より年下の兄弟を指します。

伯母は父母より年上の姉妹、叔母は父母より年下の姉妹です。

ふだんは「おじさん」「おばさん」で通じますが、席次表、招待状、親族紹介、改まった書類などでは、伯と叔の違いが大切になることがあります。

次に、甥と姪を見てみましょう。

甥は兄弟姉妹の息子、姪は兄弟姉妹の娘です。

自分から兄弟姉妹へ行くには、まず父母へ1つ上がり、父母から兄弟姉妹へ1つ下がります。

そこから、兄弟姉妹の子である甥や姪へさらに1つ下がります。

合計3つ線をたどるため、甥・姪も3親等です。

たとえば、太郎さんの妹「由美さん」に息子の「翔さん」がいる場合、翔さんは太郎さんから見て甥です。

太郎さんから父母へ1つ、父母から由美さんへ1つ、由美さんから翔さんへ1つで、3親等になります。

伯父・叔父、伯母・叔母は上に回って横へ進む3親等、甥・姪は横へ進んで下へ降りる3親等と考えると、家系図の線をたどりやすくなります。

3-4. いとこは4親等、はとこは6親等

家系図で多くの人が迷いやすいのが、いとこはとこです。

「いとこ」はよく聞く言葉ですが、正式には従兄弟、従姉妹、従兄、従弟、従姉、従妹など、性別や年齢によって漢字表記が細かく分かれることがあります。

ただし、日常会話では「いとこ」と言えば十分に通じます。

いとことは、父母の兄弟姉妹の子どものことです。

たとえば、父の弟である叔父に娘がいれば、その娘は自分から見ていとこです。

親等で数えると、自分から父母へ1つ上がり、父母から祖父母へもう1つ上がります。

そこから祖父母の子である伯父・叔父または伯母・叔母へ1つ下がり、さらにその子であるいとこへ1つ下がります。

1、2、3、4と線を4本たどるので、いとこは4親等です。

たとえば、太郎さんの母の妹「早苗さん」に息子の「陸さん」がいるとします。

太郎さんから母へ1つ、母から祖父母へ1つ、祖父母から早苗さんへ1つ、早苗さんから陸さんへ1つです。

合計4つなので、陸さんは太郎さんから見て4親等のいとこです。

次に、はとこを見てみましょう。

はとこは、正式には再従兄弟、再従姉妹などと書くことがあります。

「またいとこ」と呼ばれることもあります。

はとこは、親同士がいとこの関係にある人です。

少し子供向けに言うと、「自分のお父さんやお母さんのいとこの子ども」が、自分にとってのはとこです。

家系図で見ると、いとこよりさらに遠く、共通の祖先は祖父母ではなく曽祖父母になります。

親等を数えると、自分から父母へ1つ、祖父母へ2つ、曽祖父母へ3つ上がります。

そこから大伯父・大叔父または大伯母・大叔母へ1つ下がり、その子へもう1つ下がり、さらにその子であるはとこへ1つ下がります。

合計6つ線をたどるため、はとこは6親等です。

いとこは4親等、はとこは6親等と覚えるときは、「いとこは祖父母でつながる」「はとこは曽祖父母でつながる」と考えるとわかりやすいです。

家系図を広げていくと、見慣れない呼び方がたくさん出てきますが、共通の祖先がどこにいるかを探すと、関係が少しずつ見えてきます。

3-5. 傍系親族は「自分から共通の祖先へ上がり、相手まで下がる」と数える

ここまで見てきた中で、とくに大切なのが傍系親族の数え方です。

傍系親族とは、自分とまっすぐ上下につながっているわけではないけれど、共通の祖先を通じてつながっている親族のことです。

兄弟姉妹、伯父・叔父、伯母・叔母、甥・姪、いとこ、はとこなどが傍系親族にあたります。

直系の親族なら、自分から上や下へまっすぐ進めばよいので、数え方は簡単です。

父母は1親等、祖父母は2親等、子は1親等、孫は2親等というように、世代の数をそのまま数えればよいからです。

ところが、傍系親族は横につながっているように見えるため、少し迷いやすくなります。

でも、合言葉を1つ覚えれば大丈夫です。

その合言葉は、「自分から共通の祖先へ上がり、相手まで下がる」です。

兄弟姉妹なら、共通の祖先は父母です。

自分から父母へ上がり、父母から兄弟姉妹へ下がるので2親等です。

伯父・叔父や伯母・叔母なら、共通の祖先は祖父母です。

自分から父母、祖父母へ上がり、祖父母から伯父・叔父や伯母・叔母へ下がるので3親等です。

いとこも共通の祖先は祖父母ですが、伯父・叔父や伯母・叔母の子までさらに1つ下がるため4親等になります。

はとこの場合は、共通の祖先が曽祖父母になります。

自分から曽祖父母まで3つ上がり、そこから相手まで3つ下がるので6親等です。

このように、傍系親族では「横へ行く」のではなく、必ずいったん上へ行くと考えるのがコツです。

家系図を道路地図のように見るなら、共通の祖先は大きな交差点のようなものです。

自分からその交差点まで進み、そこから相手の家へ向かうイメージです。

線を1本進むたびに1親等と数えれば、複雑に見える親族関係も落ち着いて整理できます。

最後に、親等を覚えるための小さな早見メモを作っておくと便利です。

本人は0親等、父母・子は1親等、祖父母・孫・兄弟姉妹は2親等、伯父・叔父・伯母・叔母・甥・姪は3親等、いとこは4親等、はとこは6親等です。

この順番を声に出して読んでみると、家系図を見るときの迷いが少なくなります。

家系図は、ただ名前が並んでいる表ではありません。

そこには、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、兄弟姉妹、いとこたちとのつながりが、線となって表れています。

親等の数え方を知っておくと、その線の意味がわかり、親族の呼び方や関係性もやさしく読み解けるようになります。

4. 親戚の呼び方早見表

家系図を見るときは、まず「自分」をまんなかに置いて考えると、親戚の呼び方がぐっと分かりやすくなります。

自分より上にいる人は「上の世代」、自分と同じ高さにいる人は「同じ世代」、自分より下にいる人は「下の世代」と見るだけで、むずかしい名前も迷子になりにくくなります。

たとえば、自分の親は「父・母」、親の親は「祖父・祖母」、子どもの子どもは「孫」というように、家系図は縦にたどるほど世代が1つずつ動いていきます。

一方で、兄弟姉妹、いとこ、甥、姪のような関係は、いったん共通する親や祖父母まで戻ってから横に進む関係です。

小さな迷路みたいですが、「上・横・下」に分けて見ると、ちゃんと道が見えてきます。

ここでは、家系図を読むときに特によく出てくる親戚の呼び方を、早見表のように整理していきます。

冠婚葬祭、相続、戸籍や住民票の確認、結婚式の席次表づくりなどでも役に立つので、ひとつずつやさしく確認していきましょう。

4-1. 上の世代の呼び方は父・母・祖父・祖母・曾祖父・曾祖母

上の世代とは、自分から見て年齢が上という意味だけではなく、家系図で上にたどっていく人たちのことです。

自分の1世代上にいるのが「父」と「母」です。

父は「ちち」、母は「はは」と読み、日常では「お父さん」「お母さん」と呼ぶことが多いですね。

自分のことを外の人に説明するときは、「うちのお父さん」よりも「父」、「うちのお母さん」よりも「母」と言うと、きちんとした印象になります。

たとえば、学校の先生や役所の窓口で「父が確認します」「母に伝えます」と言うと、相手にも関係がすぐ伝わります。

そのさらに上、つまり父や母の親にあたる人は「祖父」と「祖母」です。

祖父は「そふ」、祖母は「そぼ」と読みます。

日常では「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでも大丈夫ですが、家系図や正式な書類では「祖父」「祖母」と書くのが基本です。

父方の祖父なら「父方の祖父」、母方の祖母なら「母方の祖母」と書くと、どちらの家の人なのかもはっきりします。

さらにもう1つ上の世代にいるのが「曾祖父」と「曾祖母」です。

曾祖父は「そうそふ」、曾祖母は「そうそぼ」と読み、日常では「ひいおじいちゃん」「ひいおばあちゃん」と呼ばれることもあります。

ここで大事なのは、家系図では世代が1つ上がるごとに呼び方も変わるということです。

自分から見て父母は1世代上、祖父母は2世代上、曾祖父母は3世代上です。

このように数えると、家系図の上のほうにたくさん名前が並んでいても、「この人は何世代上かな」と落ち着いて見られます。

なお、親の兄弟姉妹も上の世代としてよく登場します。

父や母の兄は「伯父」、父や母の弟は「叔父」です。

どちらも読み方は「おじ」ですが、漢字は親より年上か年下かで分かれます。

父や母の姉は「伯母」、父や母の妹は「叔母」です。

こちらも読み方は「おば」ですが、正式に書くときは年齢順で漢字を使い分けます。

ふだんは「おじさん」「おばさん」で通じますが、結婚式の親族紹介や席次表、法事の案内などでは、伯父・叔父・伯母・叔母を分けて書けると安心です。

4-2. 同じ世代の呼び方は兄・弟・姉・妹・いとこ・はとこ

同じ世代とは、家系図で自分と同じくらいの横の位置にいる人たちです。

まずいちばん身近なのが、兄弟姉妹です。

自分より年上の男のきょうだいは「兄」、自分より年下の男のきょうだいは「弟」です。

自分より年上の女のきょうだいは「姉」、自分より年下の女のきょうだいは「妹」です。

家の中では「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んでも、外の人に説明するときは「兄」「姉」と言うと自然です。

たとえば、「兄が東京に住んでいます」「妹が来年高校生になります」というように使います。

兄弟姉妹は、自分から見ると父母を同じくする横のつながりです。

親等で見ると、自分から父母へ1つ上がり、そこから兄弟姉妹へ1つ下がるので、合計2親等になります。

次に、親戚の集まりでよく聞く「いとこ」です。

いとこは、父または母の兄弟姉妹の子どもにあたります。

たとえば、母の姉に子どもがいる場合、その子は自分から見ていとこです。

漢字では、男性のいとこを「従兄」や「従弟」、女性のいとこを「従姉」や「従妹」と書き分けることがあります。

年上の男性なら「従兄」、年下の男性なら「従弟」、年上の女性なら「従姉」、年下の女性なら「従妹」です。

ただし、ふだんの会話では、ここまで細かく分けずに「いとこ」と言えば十分伝わります。

正式な家系図や親族関係を細かく整理する資料では、性別や年齢に合わせた漢字表記を使うことがあります。

そして、いとこより少し遠い同世代の親戚に「はとこ」がいます。

はとこは「またいとこ」とも呼ばれ、祖父母同士が兄弟姉妹にあたる人を指すことが多いです。

たとえば、自分のおじいちゃんと相手のおじいちゃんが兄弟なら、自分と相手ははとこの関係になります。

漢字では「再従兄弟」や「再従姉妹」と表記されることがあります。

少しむずかしく見えますが、いとこより1段階遠い同世代の親戚と覚えると分かりやすいです。

家系図で同じ世代を見るときは、「自分と同じ高さにいる人かな」「共通する祖先はだれかな」と考えてみましょう。

そうすると、兄弟姉妹、いとこ、はとこの違いが、線をたどりながら少しずつ見えてきます。

4-3. 下の世代の呼び方は息子・娘・孫・曾孫・甥・姪

下の世代とは、自分から見て家系図の下に広がっていく人たちです。

自分の子どもは、男の子なら「息子」、女の子なら「娘」です。

正式にはどちらも「子」とまとめて表すこともあります。

自分の子どもは1世代下なので、親等で見ると1親等です。

その子ども、つまり息子や娘の子どもは「孫」です。

孫は自分から見て2世代下にあたり、2親等です。

さらに孫の子どもは「曾孫」です。

曾孫は「そうそん」とも読みますが、日常では「ひ孫」と呼ぶほうがなじみやすいでしょう。

曾孫は自分から見て3世代下にあたります。

家系図を作るときは、子、孫、曾孫のように下へ下へと枝が伸びていくイメージを持つと分かりやすいです。

まるで木の枝に新しい葉っぱが増えていくように、家族のつながりが下の世代へ続いていきます。

下の世代には、直系の子孫だけでなく、横のつながりから下に伸びる親戚もいます。

その代表が「甥」と「姪」です。

甥は、自分の兄弟姉妹の息子です。

姪は、自分の兄弟姉妹の娘です。

たとえば、兄に男の子が生まれたら、その子は自分にとって甥です。

妹に女の子が生まれたら、その子は自分にとって姪です。

日常では「甥っ子」「姪っ子」と言うことも多いですが、正式には「甥」「姪」と書きます。

甥や姪は、自分から父母へ上がり、兄弟姉妹へ下がり、さらにその子へ下がるので、3親等の傍系親族にあたります。

また、いとこの子どもにも正式な呼び方があります。

いとこの息子は「従甥」、いとこの娘は「従姪」と表すことがあります。

読み方は「じゅうせい」「じゅうてつ」などで、日常生活ではあまり使わない言葉です。

会話では「いとこの子」「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と呼ぶほうが自然です。

でも、家系図をきちんと整理したいときや、親族関係を正確に説明したいときには、こうした正式な呼び方を知っていると便利です。

下の世代を読むときの合言葉は、「自分から見て、だれの子どもか」です。

自分の子なら息子・娘、子の子なら孫、兄弟姉妹の子なら甥・姪と考えると、むずかしい関係もひとつずつ整理できます。

4-4. 義理の関係の呼び方は義父・義母・義兄・義弟・義姉・義妹

結婚や再婚によってできる親戚関係は、血のつながりではなく、婚姻によってつながる関係です。

このような関係は「姻族」と呼ばれます。

家系図では、血縁の線と区別するために、点線や別の色で表すこともあります。

義理の関係を表すときによく使うのが、名前の前に付く「義」という漢字です。

配偶者の父は「義父」、配偶者の母は「義母」です。

読み方は「ぎふ」「ぎぼ」ですが、日常では「お義父さん」「お義母さん」と呼ぶことが多いです。

ただし、家庭によっては「お父さん」「お母さん」と呼んだり、名前に「さん」を付けたりすることもあります。

呼び方は相手との距離感や家庭の雰囲気によって変わるので、最初は相手が心地よく感じる呼び方を選ぶと安心です。

配偶者の兄や、自分の姉の夫などは「義兄」です。

配偶者の弟や、自分の妹の夫などは「義弟」です。

配偶者の姉や、自分の兄の妻などは「義姉」です。

配偶者の妹や、自分の弟の妻などは「義妹」です。

義兄は「ぎけい」、義弟は「ぎてい」、義姉は「ぎし」、義妹は「ぎまい」と読みます。

ただ、毎日の会話で「ぎけいさん」と呼ぶことはあまりありません。

ふつうは「お義兄さん」「お義姉さん」と呼んだり、年下の相手なら名前に「さん」「くん」「ちゃん」を付けたりします。

ここで気を付けたいのは、正式な続柄表記と、相手を直接呼ぶ言葉は別ものだということです。

書類や家系図では「義父」「義母」「義兄」「義妹」と書くと関係が正確に伝わります。

でも、本人に向かって話すときは、少しやわらかい呼び方を選んだほうが、あたたかい印象になります。

たとえば、結婚式の席次表では「新郎義兄」と書く場合がありますが、実際に会場で話しかけるときは「〇〇さん」「お義兄さん」と呼ぶほうが自然です。

また、再婚によって親子関係ができた場合にも「義父」「義母」という表記が使われることがあります。

家系図を見るときは、「血のつながりなのか」「結婚によるつながりなのか」を分けて考えると、義理の関係もすっきり理解できます。

4-5. 日常の呼び方と正式な続柄表記を使い分ける

親戚の呼び方でいちばん大切なのは、場面に合わせて言葉を選ぶことです。

家の中や親しい親戚同士の会話では、「おじいちゃん」「おばあちゃん」「おじさん」「おばさん」「いとこ」「甥っ子」「姪っ子」のような、やわらかい呼び方で問題ありません。

むしろ、親しい相手に向かって急に「祖父」「伯母」「義兄」と言うと、少しかたく聞こえることもあります。

小さな子に説明するときも、「ママのお兄さんだから、おじさんだよ」「パパのお母さんだから、おばあちゃんだよ」と言うほうが分かりやすいですね。

一方で、戸籍、住民票、相続関係の説明、結婚式の席次表、葬儀や法事の案内、ビジネス文書などでは、正式な続柄表記を使うほうが安心です。

「おじさん」ではなく「伯父」または「叔父」、「おばさん」ではなく「伯母」または「叔母」と書くことで、親との年齢関係まで伝わります。

「ひいおじいちゃん」は「曾祖父」、「ひいおばあちゃん」は「曾祖母」と書くと、家系図上の位置がはっきりします。

「甥っ子」は「甥」、「姪っ子」は「姪」と書くと、正式な表記になります。

また、自分の家族を外の人に紹介するときは、「お父さん」「お母さん」よりも「父」「母」と言うのが一般的です。

相手の家族について話すときは、「お父様」「お母様」「ご兄弟」「ご令姉」など、敬意を含む表現を使うこともあります。

冠婚葬祭では、ふだんの呼び方とは違う言い方が出てくることもあります。

弔電やお悔やみの言葉では、相手の父を「ご尊父」、相手の母を「ご母堂」と表す場合があります。

ただし、すべての場面でむずかしい言葉を使えばよいわけではありません。

大切なのは、相手に失礼がなく、関係が正しく伝わることです。

家系図の見方に迷ったら、まずは自分を基準にして、「上の世代か」「同じ世代か」「下の世代か」「義理の関係か」を確認しましょう。

それから、会話なら日常の呼び方、書類や改まった場なら正式な続柄表記を選びます。

この順番で考えると、親戚の呼び方はこわくありません。

家系図は、むずかしい漢字が並んだ表ではなく、家族のつながりを教えてくれる地図のようなものです。

ひとつずつ線をたどって、「この人は自分から見てどんな人かな」と考えれば、父、母、祖父、祖母、いとこ、甥、姪、義父、義母のような呼び方が自然に見えてきます。

最初は全部覚えようとしなくても大丈夫です。

自分を基準にして、世代とつながり方を見るというコツだけ持っておけば、家系図はずっと読みやすくなります。

5. 上の世代の見方と呼び方

家系図を見るときにまず大事なのは、「自分を中心にして、上へ何段のぼるか」を数えることです。家系図の真ん中や下のほうに「本人」「自分」「私」と書かれていたら、そこがスタート地点だと思ってください。そこから1段上が父母、2段上が祖父母、3段上が曾祖父母、4段上が高祖父母です。まるで階段を1段ずつ上るように見ると、むずかしい名前もすっと整理できます。

家系図では、自分より上の世代を「尊属」と呼びます。父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母は、すべて自分の命につながる上の世代なので、縦の線でまっすぐ結ばれることが多いです。このように、親、祖父母、子、孫のように上下へまっすぐつながる関係を「直系」と考えるとわかりやすいでしょう。横へ広がる兄弟姉妹、おじ、おば、いとこなどとは見方が違うため、まずは「上にある人は何世代上か」を確認するくせをつけてください。

5-1. 父母・祖父母・曾祖父母・高祖父母の世代差を理解する

家系図で上の世代を読むときは、呼び方と世代差をセットで覚えると迷いません。あなたから見て1世代上は父と母です。父は「ちち」、母は「はは」と読み、公的な書類や説明ではこの表記がよく使われます。ふだんの会話では「お父さん」「お母さん」と呼ぶことが多いですね。

2世代上は祖父母です。父の父、母の父は祖父で、父の母、母の母は祖母です。読み方は「そふ」「そぼ」ですが、家族の中では「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶことも多いでしょう。家系図では父方と母方の両方に祖父母がいるため、4人の祖父母が左右に分かれて書かれることがあります。そのときは、父の上にいる祖父母なのか、母の上にいる祖父母なのかを、線のつながりで見てください。

3世代上は曾祖父母です。曾祖父は「そうそふ」、曾祖母は「そうそぼ」と読みます。日常では「ひいおじいさん」「ひいおばあさん」と言うと、子供にも伝わりやすい呼び方になります。たとえば、あなたのおじいさんのお父さんが曾祖父です。つまり、「自分、父母、祖父母、曾祖父母」と3回上にたどったところにいる人ですね。

4世代上は高祖父母です。高祖父は「こうそふ」、高祖母は「こうそぼ」と読みます。日常の会話ではほとんど使わないかもしれませんが、古い家系図や先祖調査ではよく登場します。高祖父は、曾祖父のお父さんです。子供に説明するなら、「ひいおじいさんのお父さんが、ひいひいおじいさんだよ」と言うとイメージしやすくなります。

ここで親等もいっしょに見ると、さらに整理しやすくなります。父母は1親等、祖父母は2親等、曾祖父母は3親等、高祖父母は4親等です。直系の親等は、上に1世代進むごとに1つ増えるだけなので、とても数えやすいです。家系図を見ながら「1段上、2段上、3段上」と声に出して数えると、名前と位置が自然に結びつきます。

5-2. 曾祖父と高祖父の違いを3世代上・4世代上で見分ける

曾祖父と高祖父は、名前が似ているので混乱しやすいところです。でも、見分け方はとても簡単です。曾祖父は3世代上、高祖父は4世代上と覚えてください。この数字だけをしっかり持っておけば、古い家系図を見ても落ち着いて判断できます。

たとえば、あなたを「本人」とします。本人の上に父がいます。父の上に祖父がいます。祖父の上に曾祖父がいます。ここまでで3世代上です。つまり、曾祖父は「祖父のお父さん」にあたる人です。

さらに、その曾祖父の上にいるのが高祖父です。本人から見ると、父、祖父、曾祖父、高祖父と4段上がることになります。高祖父は「曾祖父のお父さん」です。言い換えると、「おじいさんのおじいさん」に近い感覚で考えると、少し親しみやすくなります。

家系図では、同じ「祖」という字が入る名前が続くため、漢字だけで判断しようとすると迷います。そのため、漢字を見る前に、まず線をたどって何段上かを数えましょう。3段上なら曾祖父、4段上なら高祖父です。これは母方でも父方でも同じです。父方の曾祖父も、母方の曾祖父も、あなたから見て3世代上なら曾祖父です。

また、曾祖父母は3親等、高祖父母は4親等です。親等は法律や相続、戸籍の説明などで出てくることがあるため、家系図の見方を知りたい人は覚えておくと安心です。ただし、ふだんの会話で「4親等の高祖父」と言うことはあまりありません。日常では「ひいひいおじいさん」、正式に整理するときは「高祖父」と使い分けるとよいでしょう。

5-3. 父母の兄弟姉妹は伯父・叔父・伯母・叔母で区別する

家系図で横に広がる部分を見ると、父や母の兄弟姉妹が出てきます。ふだんはまとめて「おじさん」「おばさん」と呼ぶことが多いですが、正式には漢字を使い分けます。ここでのポイントは、父母より年上か年下かです。年齢の上下で、「伯」と「叔」の字が変わります。

父または母の兄は「伯父」です。父または母より年上の男性なので、「伯」の字を使います。父の兄も伯父、母の兄も伯父です。父方か母方かではなく、あなたの父母から見て兄かどうかで決まります。

父または母の弟は「叔父」です。父母より年下の男性なので、「叔」の字を使います。読み方はどちらも「おじ」ですが、書くときは伯父と叔父で意味が違います。結婚式の席次表、葬儀の親族名簿、戸籍関係の説明などでは、正しい漢字を使うと関係がはっきりします。

女性の場合も考え方は同じです。父または母の姉は「伯母」です。父母より年上の女性なので、「伯」の字を使います。父または母の妹は「叔母」です。父母より年下の女性なので、「叔」の字を使います。

たとえば、あなたのお母さんに姉の「花子さん」と妹の「美咲さん」がいるとします。花子さんは母より年上なので伯母、美咲さんは母より年下なので叔母です。どちらも会話では「おばさん」で通じますが、家系図では伯母と叔母を分けると、母のきょうだいの並びまで読み取れるようになります。

父母の兄弟姉妹は、親等で見ると3親等の傍系血族です。数え方は、自分から父母へ1親等、父母から祖父母へもう1親等、祖父母から父母の兄弟姉妹へ1親等と進むため、合計3親等になります。少し難しく聞こえるかもしれませんが、家系図では「自分からいったん祖父母まで上がって、そこから横へ下りる」と見るとわかりやすいです。

5-4. 祖父母の兄弟姉妹は大伯父・大叔父・大伯母・大叔母と呼ぶ

家系図をさらに広く見ると、祖父母の兄弟姉妹も出てきます。この人たちは、日常では「おおおじ」「おおおば」と呼ばれることがあります。正式には、男性なら大伯父または大叔父、女性なら大伯母または大叔母です。ここでも「伯」と「叔」の使い分けは、年上か年下かで考えます。

祖父または祖母の兄は「大伯父」です。祖父母より年上の男性なので、「大」と「伯」を合わせて使います。祖父または祖母の弟は「大叔父」です。祖父母より年下の男性なので、「大」と「叔」を合わせます。読み方はどちらも「おおおじ」です。

女性の場合は、祖父または祖母の姉が「大伯母」です。祖父母より年上の女性です。祖父または祖母の妹は「大叔母」です。祖父母より年下の女性です。読み方はどちらも「おおおば」です。

ここで気をつけたいのは、大伯父や大叔父は「父母の兄弟」ではなく、祖父母の兄弟だという点です。つまり、あなたから見ると、父母のさらに上の世代の横に広がる親族です。家系図では、祖父母の左右に線が伸びていて、その先に名前が書かれていることがあります。そこにいる人が祖父母の兄弟姉妹なら、大伯父、大叔父、大伯母、大叔母のどれかになります。

親等で見ると、大伯父、大叔父、大伯母、大叔母は4親等の傍系血族です。数え方は、自分から父母、祖父母、曾祖父母へ上がり、そこから祖父母の兄弟姉妹へ下りる形になります。むずかしく感じるときは、「祖父母のきょうだいだから、自分にとっては1つ遠いおじ・おば」と考えてください。父母の兄弟姉妹がおじ・おば、祖父母の兄弟姉妹がおおおじ・おおおばです。

冠婚葬祭や親族の集まりでは、年配の親族から「この人は大叔母さんだよ」と紹介されることがあります。そのときに、祖母の妹なのか、祖父の姉なのかまで聞いておくと、家系図に書き込むときに迷いません。名前だけでなく、「誰の兄弟姉妹か」をセットでメモしておくと、あとから見返したときにとても役立ちます。

5-5. 五世の祖・六世の祖など古い家系図で出る呼び方を押さえる

古い家系図や先祖調査の資料では、父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母のさらに上の呼び方が出てくることがあります。ここでよく見かけるのが「五世の祖」「六世の祖」です。ふだんの生活ではあまり使いませんが、江戸時代、明治時代、大正時代まで家系をさかのぼるときには、知っていると読みやすくなります。

五世の祖は、あなたから見て5世代上の先祖です。高祖父母が4世代上なので、その父母にあたる人が5世代上です。つまり、高祖父のお父さんや、高祖母のお母さんなどが五世の祖にあたります。親等で見ると5親等の直系尊属です。

六世の祖は、あなたから見て6世代上の先祖です。五世の祖のさらに親の世代と考えるとわかりやすいでしょう。別の言い方をすると、高祖父母の祖父母にあたる世代です。親等で見ると6親等の直系尊属です。家系図に「六世祖」「六世の祖」と書かれていたら、かなり古い先祖の名前だと考えてください。

ここまで来ると、呼び方だけでなく、年代の感覚も大切になります。たとえば1世代をおよそ25年から30年と考えると、5世代上は125年から150年ほど前、6世代上は150年から180年ほど前に生きていた人の可能性があります。もちろん実際の年齢差は家族によって違いますが、明治生まれの高祖父母、その上に江戸時代末期の先祖がいるような家系図もありえます。だから古い家系図では、名前の横に生年、没年、元号、続柄を一緒に見ることが大切です。

また、五世の祖や六世の祖を読むときも、基本は同じです。自分を基準にして、上へ何段のぼったかを数えます。1段上が父母、2段上が祖父母、3段上が曾祖父母、4段上が高祖父母、5段上が五世の祖、6段上が六世の祖です。名前がむずかしくなっても、数え方はずっと同じなので安心してください。

家系図の見方で迷ったときは、いきなり漢字の読み方を覚えようとしなくても大丈夫です。まずは「この人は自分から見て上に何段いるかな」と考えましょう。次に、直系なのか、横に広がる傍系なのかを見ます。最後に、伯父と叔父、伯母と叔母、大伯父と大叔父のように、年上と年下の違いを確認します。この順番で見ると、むずかしそうな家系図も、宝探しの地図のように少しずつ読めるようになります。

上の世代の呼び方は、ただの名前ではありません。父母、祖父母、曾祖父母、高祖父母、五世の祖、六世の祖とたどっていくと、自分がどんな人たちから命を受け継いできたのかが見えてきます。家系図を読むことは、知らない先祖と出会う小さな旅のようなものです。ひとつずつ線をたどりながら、「この人は何世代上かな」とやさしく確認していきましょう。

6. 同じ世代の見方と呼び方

家系図を見るときに、まず覚えておきたいのは、自分を中心にして「上・横・下」のどこにいる人なのかを見ることです。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんは自分より上の世代なので「上のつながり」と考えます。
子どもや孫は自分より下の世代なので「下のつながり」と考えます。
そして、兄弟姉妹、いとこ、配偶者の兄弟姉妹のように、自分と同じくらいの段に並ぶ人たちは「同じ世代」や「横のつながり」として見ると分かりやすくなります。

家系図で同じ世代を見るときは、名前の近さだけで判断しないことが大切です。
たとえば、同じ横の段に「兄」「妹」「従兄」「義姉」が並んでいても、血のつながり方や結婚によるつながり方はそれぞれ違います。
兄弟姉妹は父母を同じくする近い血族で、親等でいうと2親等の傍系親族です。
いとこは父母の兄弟姉妹の子どもで、祖父母を共通の先祖としてつながる4親等の傍系親族です。
配偶者の兄弟姉妹は血族ではなく、結婚によって親族関係になる姻族として見るのがポイントです。

難しく感じるかもしれませんが、家系図は迷路ではありません。
「まず自分を見る」「次に親へ上がる」「そこから横へ進む」「必要なら下へ降りる」という順番でたどれば、だれがどの呼び方になるのかが見えてきます。
たとえば、自分を太郎さんとして、太郎さんのお母さんの妹の子どもが花子さんなら、太郎さんから見た花子さんは「いとこ」です。
このように、家系図は一本ずつ線をたどると、子どもでも理解しやすい表になります。

6-1. 兄・弟・姉・妹は年齢と性別で呼び方が変わる

兄弟姉妹の呼び方は、自分より年上か年下か、そして男性か女性かで変わります。
自分より年上の男性のきょうだいは「兄」、自分より年下の男性のきょうだいは「弟」です。
自分より年上の女性のきょうだいは「姉」、自分より年下の女性のきょうだいは「妹」です。
たとえば、太郎さんが10歳で、同じ父母から生まれた健太さんが13歳なら、健太さんは太郎さんから見て「兄」です。
反対に、健太さんから見た太郎さんは「弟」になります。
同じ2人でも、だれを基準にするかで呼び方が変わるところが、家系図を見るときの大切なポイントです。

姉妹の場合も同じです。
太郎さんが10歳で、同じ父母から生まれた美咲さんが15歳なら、美咲さんは太郎さんから見て「姉」です。
美咲さんから見た太郎さんは、男性で年下なので「弟」です。
もし美咲さんに7歳の妹がいれば、その子は美咲さんから見て「妹」になります。
このように、兄・弟・姉・妹は、家系図の位置だけでなく、年齢の上下と性別を合わせて見る必要があります。

家系図では、兄弟姉妹は自分と同じ横の段に書かれることが多いです。
ただし、左から年上順に並ぶ図もあれば、生年月日や作成者のルールに合わせて並ぶ図もあります。
そのため、横にいるから全員が同じ呼び方になるわけではありません。
「兄弟姉妹」というまとまりの中で、年上の男性なら兄、年下の男性なら弟、年上の女性なら姉、年下の女性なら妹と、一人ずつ確認していきましょう。

日常会話では「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」「弟」「妹」のようにやわらかく呼ぶことが多いです。
しかし、冠婚葬祭の案内、席次表、親族紹介、履歴書に近い正式な書類などでは、「兄」「姉」「弟」「妹」と書くほうがすっきり伝わります。
たとえば、結婚式の親族紹介で「兄の健太です」「妹の美咲です」と言えば、聞いている人にも関係がすぐに分かります。
家系図の見方としては、ふだんの呼び方と正式な続柄を分けて覚えると、いざというときにあわてません。

6-2. いとこは父母の兄弟姉妹の子どもにあたる

いとこは、家系図の中でもよく出てくるけれど、少し迷いやすい親戚です。
ひとことでいうと、いとこは自分の父母の兄弟姉妹の子どもにあたります。
お父さんの兄の子ども、お父さんの妹の子ども、お母さんの姉の子ども、お母さんの弟の子どもは、すべて自分から見て「いとこ」です。
父方でも母方でも、親のきょうだいの子どもであれば、基本的にはいとこと考えて大丈夫です。

家系図でいとこを探すときは、まず自分から父母へ1つ上がります。
次に、父母の兄弟姉妹である伯父・叔父・伯母・叔母のほうへ横に進みます。
そして、その人たちの子どもへ1つ下がると、そこにいるのがいとこです。
たとえば、太郎さんのお父さんに兄の一郎さんがいて、一郎さんの子どもが翔さんなら、翔さんは太郎さんのいとこです。
太郎さんから見ると、「父の兄の子ども」なので、翔さんはいとこになるというわけです。

親等で見ると、いとこは4親等の傍系親族です。
数え方は、自分から親へ1親等、親から祖父母へ2親等と上がり、そこから親の兄弟姉妹へ3親等、さらにその子どもであるいとこへ4親等とたどります。
少し長い道に見えますが、「自分といとこは祖父母を共通の先祖としてつながっている」と考えると分かりやすいです。
つまり、いとこは自分と同じ世代に見えるけれど、兄弟姉妹のように父母を同じくするわけではなく、祖父母を通してつながる親戚です。

日常では、男性でも女性でも年上でも年下でも、まとめて「いとこ」と呼ぶことが多いです。
小さな子どもに説明するときも、「お父さんやお母さんのきょうだいの子どもが、あなたのいとこだよ」と言えば伝わりやすいでしょう。
ただし、正式な表記では、いとこの性別や年齢によって漢字を使い分けることがあります。
ふだんは「いとこ」で十分でも、家系図をきれいに作るときや、親族関係を正確に書きたいときには、次のような漢字の違いも知っておくと便利です。

6-3. 従兄・従弟・従姉・従妹は年齢と性別で漢字を使い分ける

いとこは、ひらがなで「いとこ」と書けば多くの場面で伝わります。
けれども、家系図や親族一覧で細かく整理したいときは、「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」のように漢字を使い分けることがあります。
ここでも兄弟姉妹と同じように、自分より年上か年下か男性か女性かが判断のポイントになります。
自分より年上の男性のいとこは「従兄」、自分より年下の男性のいとこは「従弟」です。
自分より年上の女性のいとこは「従姉」、自分より年下の女性のいとこは「従妹」です。

たとえば、太郎さんが12歳で、お母さんの姉の子どもである亮さんが18歳なら、亮さんは太郎さんから見て「従兄」です。
同じく、お父さんの弟の子どもである海斗さんが8歳なら、海斗さんは太郎さんから見て「従弟」です。
女性の場合も同じで、お母さんの妹の子どもである彩さんが20歳なら「従姉」、お父さんの姉の子どもである結衣さんが9歳なら「従妹」です。
このように、同じ「いとこ」でも、太郎さんから見た年齢と性別によって、漢字が4種類に分かれます。

また、まとめて表すときには「従兄弟」や「従姉妹」という書き方も使われます。
男性のいとこをまとめるときは「従兄弟」、女性のいとこをまとめるときは「従姉妹」と書くことがあります。
男女が混ざっている場合や、年齢の上下まで細かく分からない場合は、ひらがなで「いとこ」と書くと読みやすく、誤解も少なくなります。
家系図を家族みんなで見るなら、難しい漢字の横に「いとこ」とふりがなを付けてあげると、小さな子どもや親族の若い世代にもやさしい図になります。

正式な漢字は便利ですが、使い方を間違えると関係が反対に伝わってしまいます。
たとえば、自分より年下の男性いとこを「従兄」と書くと、本当は年下なのに年上の男性いとこのように読めてしまいます。
そのため、正確さが大切な場面では、生年月日や年齢を確認してから書くのがおすすめです。
一方で、会話やメッセージでは「いとこの亮くん」「いとこの彩さん」のように名前を添えれば自然に伝わります。
家系図の見方としては、まず「いとこ」と大きくつかみ、必要なときだけ漢字を細かく使い分けると覚えやすいです。

6-4. はとこは再従兄弟姉妹とも呼ばれる6親等の傍系親族

はとこは、いとこよりもさらに少し遠い同世代の親戚です。
正式には「再従兄弟姉妹」と呼ばれることがあり、「またいとこ」と呼ばれることもあります。
家系図で見ると、はとこは自分と同じくらいの世代に並ぶことが多いですが、いとこよりも共通の先祖がもう一段上になります。
いとこが祖父母を共通の先祖としてつながるのに対して、はとこは曾祖父母を共通の先祖としてつながる関係です。

具体例で見てみましょう。
太郎さんのおじいちゃんに兄がいて、その兄の孫が美優さんだとします。
この場合、太郎さんと美優さんは同じ曾祖父母からつながる親戚なので、はとこにあたります。
子どもに説明するなら、「おじいちゃんやおばあちゃんのきょうだいの孫が、あなたのはとこだよ」と伝えるとイメージしやすいです。
自分から見ると少し遠いけれど、家族の木の枝をたどると、ちゃんと同じ根っこにつながっている親戚だと考えてみましょう。

親等で数えると、はとこは6親等の傍系親族です。
自分から親、祖父母、曾祖父母へと3つ上がり、そこから曾祖父母の別の子、その子、さらにその子へと下がっていくため、合計で6親等になります。
数字だけ見ると少しむずかしく感じますが、「共通の先祖まで上がって、そこから相手まで下りる」という傍系親族の数え方を使っているだけです。
いとこは4親等、はとこは6親等と覚えておくと、家系図を見たときに距離感をつかみやすくなります。

はとこは、ふだんの生活ではあまり会わない人も多いかもしれません。
お正月、法事、結婚式、葬儀など、親戚が広く集まる場で初めて「この子はあなたのはとこだよ」と紹介されることもあります。
そのときに、「いとこの子どもかな」と混乱する人もいますが、家系図では同じ世代同士の関係として見るのが基本です。
なお、日常会話では「はとこ」で十分に伝わりますが、家系図や親族一覧で正式に書く場合は「再従兄弟」「再従姉妹」などの表記が使われることがあります。

6-5. 配偶者の兄弟姉妹は義兄・義弟・義姉・義妹として見る

結婚すると、血のつながりだけでなく、結婚による親族関係も家系図に加わります。
この結婚によってできる親族関係を「姻族」といいます。
配偶者の兄弟姉妹は、自分と血がつながっているわけではありませんが、家系図では大切な親族として扱います。
そして、配偶者の兄は「義兄」、配偶者の弟は「義弟」、配偶者の姉は「義姉」、配偶者の妹は「義妹」として見るのが基本です。

たとえば、太郎さんが花子さんと結婚したとします。
花子さんに年上の兄である健一さんがいれば、健一さんは太郎さんから見て「義兄」です。
花子さんに年下の妹である美奈さんがいれば、美奈さんは太郎さんから見て「義妹」です。
反対に、花子さんから見ると、太郎さんの兄は「義兄」、太郎さんの弟は「義弟」、太郎さんの姉は「義姉」、太郎さんの妹は「義妹」になります。
このように、配偶者を通してつながる兄弟姉妹には「義」という字を付けて表します。

「義兄」「義弟」「義姉」「義妹」は、配偶者側の兄弟姉妹だけに使うわけではありません。
自分の兄の妻を「義姉」と呼んだり、自分の弟の妻を「義妹」と呼んだりすることもあります。
また、自分の姉の夫は「義兄」、自分の妹の夫は「義弟」と考えます。
つまり、結婚によって自分の兄弟姉妹の配偶者になった人も、義理の兄弟姉妹として家系図に入るのです。
家系図で迷ったら、「血のつながりで兄弟姉妹なのか」「結婚によって兄弟姉妹の関係になったのか」を分けて見ると整理しやすくなります。

ただし、日常会話で毎回「ぎけい」「ぎてい」「ぎし」「ぎまい」と読むことはあまり多くありません。
ふだんは「お義兄さん」「お義姉さん」と呼んだり、相手との距離が近ければ「健一さん」「美奈さん」のように名前に「さん」を付けたりすることが自然です。
一方で、冠婚葬祭の名簿、親族紹介、家系図、相続関係を整理する書類などでは、正式な続柄として「義兄」「義姉」などを使うと関係がはっきりします。
小さな子に説明するときは、「結婚して家族になったお兄さんやお姉さんには、義という字を付けるんだよ」と話すと、やさしく伝わります。

同じ世代の親族は、家系図の中でも登場する人数が多く、呼び方も少し複雑です。
兄弟姉妹は年齢と性別で「兄・弟・姉・妹」に分かれ、いとこは父母の兄弟姉妹の子どもとして見ます。
いとこを正式に書くときは「従兄・従弟・従姉・従妹」を使い分け、はとこは再従兄弟姉妹とも呼ばれる6親等の傍系親族として整理します。
さらに、配偶者の兄弟姉妹や自分の兄弟姉妹の配偶者は、血族ではなく姻族として「義兄・義弟・義姉・義妹」と見ます。
家系図を見るときは、あせらずに自分を中心へ置き、線を1本ずつたどってみましょう。
そうすれば、むずかしそうな親戚の呼び方も、家族のつながりを教えてくれる楽しい地図のように読めるようになります。

7. 下の世代の見方と呼び方

家系図を見るときは、まず自分を中心に置いて、下へ伸びる線をたどるとわかりやすいです。

自分から見て下の世代には、子、孫、曾孫のようにまっすぐ下へ続く直系の親族と、甥、姪、いとこの子どものように兄弟姉妹やいとこから枝分かれして下へ続く傍系の親族がいます。

たとえば、家系図の真ん中に「自分」と書いて、その下に「長男 太郎」「長女 花子」と並んでいたら、その2人は自分の子です。

さらに太郎の下に「一郎」と書かれていれば、一郎は自分から見て孫です。

このように、家系図では線の向きと枝分かれを見るだけで、誰がどの世代にいるのかを整理できます。

ただし、下の世代の呼び方は、子や孫だけでは終わりません。

曾孫、玄孫、来孫、昆孫のように、普段はあまり聞かない言葉もあります。

また、兄弟姉妹の子どもは甥や姪ですが、その子どもになると姪孫、又甥、又姪という呼び方も出てきます。

むずかしく見えるけれど、1つずつ順番に見れば大丈夫です。

ここでは、小さな子にも説明するように、家系図の下の世代をゆっくり確認していきます。

7-1. 子・孫・曾孫・玄孫・来孫・昆孫の順番を押さえる

家系図でいちばん基本になる下の世代は、子、孫、曾孫、玄孫、来孫、昆孫の順番です。

これは、自分から見てまっすぐ下へ続く「直系卑属」の呼び方です。

直系卑属とは、少しむずかしい言葉ですが、「自分の子ども、そのまた子ども、そのまた子ども」というように、一直線に下へつながる家族のことです。

階段を1段ずつ下りるように考えると、すっと頭に入りやすくなります。

自分から見た世代呼び方読み方親等関係のイメージ
1代下1親等自分の息子や娘
2代下まご2親等子どもの子ども
3代下曾孫そうそん・ひまご3親等孫の子ども
4代下玄孫げんそん・やしゃご4親等曾孫の子ども
5代下来孫らいそん5親等玄孫の子ども
6代下昆孫こんそん6親等来孫の子ども

たとえば、佐藤一郎さんを「自分」として考えてみましょう。

一郎さんに娘の美咲さんがいれば、美咲さんは子です。

美咲さんに男の子の蓮くんが生まれれば、蓮くんは一郎さんから見て孫です。

さらに蓮くんに子どもが生まれたら、その子は一郎さんから見て曾孫です。

ここまでは、親戚の集まりでも「ひ孫が生まれたよ」といった言い方で耳にすることがあります。

しかし、その先の玄孫、来孫、昆孫になると、日常会話ではかなり珍しい呼び方です。

玄孫は「やしゃご」と読むこともあり、時代劇や家系研究の話で出てくることがあります。

来孫や昆孫は、ふだんの生活ではあまり使いませんが、古い家系図、戸籍を使った家系調査、先祖代々の系譜をまとめる場面では知っておくと役に立ちます。

家系図の見方として大切なのは、下に1世代進むごとに1親等ずつ増えるという点です。

子は1親等、孫は2親等、曾孫は3親等です。

この数え方はとてもシンプルで、家系図の縦線を1本下りるたびに「1つ遠くなる」と考えると迷いません。

子どもに説明するなら、「自分から見て、1つ下の階にいるのが子、2つ下の階にいるのが孫、3つ下の階にいるのがひ孫だよ」と伝えるとわかりやすいです。

家系図を見るときは、名前の近さだけでなく、どの線でつながっているかを見てください。

まっすぐ下に続いていれば、自分の子孫として考えます。

横に枝分かれしてから下へ進んでいる場合は、甥、姪、いとこの子どもなど、別の呼び方になるので注意しましょう。

7-2. 甥は兄弟姉妹の息子、姪は兄弟姉妹の娘

次に、家系図でよく迷いやすい甥と姪を見ていきましょう。

甥は「おい」と読み、兄弟姉妹の息子を指します。

姪は「めい」と読み、兄弟姉妹の娘を指します。

ここで大事なのは、自分の子どもではなく、自分の兄、弟、姉、妹の子どもだという点です。

たとえば、自分に妹の優子さんがいて、優子さんに男の子の大翔くんがいる場合、大翔くんは自分から見て甥です。

優子さんに女の子の結菜さんがいる場合、結菜さんは自分から見て姪です。

家系図では、自分と兄弟姉妹は同じ横の段に並び、その兄弟姉妹の下に子どもが書かれます。

つまり、甥や姪は、自分からまっすぐ下にいるのではなく、横へ移動してから下にいる親族です。

親等で見ると、甥や姪は3親等の傍系親族です。

数え方は、まず自分から親へ1つ上がり、親から兄弟姉妹へ1つ下り、さらに兄弟姉妹からその子どもへ1つ下ります。

合計で3つ進むので、3親等です。

このように、傍系の親族は、いったん共通の祖先まで戻ってから、目的の人まで下りて数えます。

ちょっと遠回りに見えますが、家系図ではとても大切な考え方です。

日常会話では、「甥っ子」「姪っ子」という言い方がよく使われます。

たとえば、「週末に甥っ子の運動会へ行く」「姪っ子にランドセルを買ってあげた」という言い方です。

一方で、結婚式の席次表、葬儀の親族紹介、相続関係を説明する書類などでは、「甥」「姪」と書くほうがすっきりします。

親しい会話ではやわらかく、改まった場面では正式な呼び方を使うと覚えておきましょう。

小さな子に教えるなら、「ママのきょうだいの子どもが、ママから見ると甥や姪になるよ」と説明するとイメージしやすいです。

家系図を見るときは、自分の兄弟姉妹の下にいる子を探して、男の子なら甥、女の子なら姪と判断しましょう。

7-3. 甥や姪の子どもは姪孫・又甥・又姪と呼ぶ

甥や姪のさらに下の世代になると、聞き慣れない呼び方が出てきます。

甥や姪の子どもは、正式には姪孫と呼ばれることがあります。

姪孫は「てっそん」と読みます。

字だけを見ると「姪」という漢字が入っているため、姪の子どもだけを指すように思えるかもしれません。

しかし、一般には甥の子ども、姪の子どもの両方を含めて使われる呼び方です。

さらに、甥の子どもを又甥、姪の子どもを又姪と呼ぶこともあります。

又甥は「またおい」、又姪は「まためい」と読みます。

関係呼び方読み方説明
甥の子ども姪孫・又甥てっそん・またおい兄弟姉妹の息子の子ども
姪の子ども姪孫・又姪てっそん・まためい兄弟姉妹の娘の子ども

たとえば、自分の弟の息子である翔太さんが甥だとします。

その翔太さんに娘の葵さんが生まれた場合、葵さんは自分から見て姪孫、または又甥・又姪の分類では又甥ではなく又姪です。

男の子なら又甥、女の子なら又姪と考えると整理しやすいです。

ただし、日常生活で「私の姪孫です」と紹介しても、相手がすぐに理解できないことがあります。

大人同士の会話でも、姪孫という言葉を聞き慣れていない人は多いからです。

そのため、会話では「甥の子どもです」「姪の娘です」と説明するほうが、やさしく伝わります。

家系図では、甥や姪の下にさらに線が伸びている場合、その子どもが姪孫にあたります。

自分から見れば、兄弟姉妹の枝がさらに下へ続いた場所にいる人です。

親等で考えると、甥や姪は3親等で、その子どもは4親等の傍系親族です。

数え方は、自分から親へ上がり、兄弟姉妹へ下り、甥や姪へ下り、さらにその子どもへ下りる流れです。

こうして見ると、家系図は迷路ではなく、線を1本ずつたどれば答えが見つかる地図のようなものだとわかります。

「この子は誰の子かな」と落ち着いて見れば、甥の子か、姪の子か、自然に判断できます。

7-4. いとこの子どもは従甥・従姪と呼ぶ

いとこの子どもも、家系図でよく迷うポイントです。

いとこは、自分の父母の兄弟姉妹の子どもです。

たとえば、父の弟である叔父に息子の健太さんがいる場合、健太さんは自分のいとこです。

その健太さんに男の子が生まれたら、その男の子は自分から見て従甥です。

女の子が生まれたら、従姪です。

従甥は「じゅうせい」、従姪は「じゅうてつ」と読まれることがあります。

読み方も漢字も少しむずかしいので、家系図に書くときはふりがなを付けておくと親切です。

ここで混乱しやすいのが、「いとこの子ども」と「はとこ」の違いです。

日常会話では、親戚の少し遠い子ども世代をまとめて「はとこ」と呼ぶ人もいます。

しかし、関係を正確に整理するなら、いとこの子どもは従甥・従姪と見るほうがわかりやすいです。

自分と同じ世代にいるのがいとこで、そのいとこの下にいる子どもが従甥・従姪です。

つまり、家系図では自分の横の列にいとこがいて、そのいとこの下に線が伸びていると考えます。

まっすぐ下ではなく、横へ移動してから下を見るのがコツです。

具体例で見てみましょう。

自分を田中美咲さんとします。

美咲さんの母の姉である伯母に、息子の直樹さんがいるとします。

直樹さんは美咲さんのいとこです。

その直樹さんに娘の陽菜さんがいる場合、陽菜さんは美咲さんから見て従姪です。

直樹さんに息子の悠真くんがいる場合、悠真くんは従甥です。

こうして名前を入れて考えると、ただの用語よりずっとわかりやすくなります。

また、いとこの子どもは、冠婚葬祭や親族紹介で関係を説明する場面にも登場します。

結婚式の招待客リストを作るとき、親族席を整理するとき、法事で「この子はどこの家の子かな」と確認するときに、従甥・従姪という考え方を知っていると便利です。

ただし、席次表や案内文で必ず従甥・従姪と書かなければならないわけではありません。

読む人が理解しやすいかどうかも大切です。

正式な呼び方を知ったうえで、相手や場面に合わせて「いとこの子」と言い換えると、親切で伝わりやすい表現になります。

7-5. 日常会話では正式名称より「甥の子」「いとこの子」と説明すると伝わりやすい

家系図を正しく読むためには、子、孫、曾孫、甥、姪、姪孫、従甥、従姪などの正式名称を知っておくことが大切です。

ただし、ふだんの会話では、正式名称をそのまま使うよりも、相手がすぐにイメージできる言い方にしたほうが伝わりやすいです。

たとえば、「こちらは私の姪孫です」と言うと、相手は「てっそんとは何だろう」と考えてしまうかもしれません。

でも、「こちらは姪の子どもです」と言えば、すぐに関係が伝わります。

同じように、「従甥です」と言うより、「いとこの息子です」と説明したほうが、会話が止まりにくくなります。

日常会話では、正確さよりも伝わりやすさが大切な場面があります。

親戚の集まりで小学生の子に説明するときも、「この子はあなたのお母さんのいとこの子だよ」と言ったほうが、むずかしい漢字を並べるより親切です。

冠婚葬祭の受付で関係を伝えるときも、「故人の甥の子です」「新郎のいとこの娘です」のように言うと、相手が名簿と照らし合わせやすくなります。

一方で、家系図、親族表、相続関係説明図など、紙に残す資料では、正式名称を知っていると整理しやすくなります。

つまり、書くときは正式名称、話すときはわかりやすい説明と使い分けるのがおすすめです。

家系図を作るときは、名前の下に続柄と読み方を書いておくと、あとから見る人にやさしい資料になります。

たとえば、「陽菜 従姪(いとこの娘)」「葵 姪孫(姪の子)」のように、正式名称と日常の説明をセットにしておく方法です。

こうしておけば、大人も子どもも、初めて見る親戚も、関係をすぐに理解できます。

また、父方と母方を色分けしたり、義理の関係を点線にしたりすると、下の世代のつながりもさらに見やすくなります。

家系図は、むずかしい漢字を覚えるためだけのものではありません。

家族や親戚がどのようにつながっているのかを、みんなで確認するための地図です。

だからこそ、正式な呼び方を知りながらも、会話では「甥の子」「姪の子」「いとこの子」とやさしく説明してあげましょう。

そうすれば、家系図を見るのが苦手な人でも、「ああ、そういう関係なんだ」と安心して理解できます。

下の世代の呼び方は数が多くてむずかしく見えますが、まずはまっすぐ下なら子孫、横に枝分かれして下なら甥・姪やいとこの子と覚えるだけで十分です。

そこから少しずつ、曾孫、玄孫、姪孫、従甥、従姪という名前を足していけば、家系図の見方はぐっと楽になります。

8. 間違えやすい続柄と家系図の読み方

家系図を見るときに、いちばん大切なのは「自分を中心にして考えること」です。

たとえば、同じ「おじさん」でも、父の兄なのか、母の弟なのか、祖父の兄弟なのかで、正式な続柄は変わります。

日常会話では「おじさん」「おばさん」「いとこ」で通じることが多いので、ふだんは細かく気にしなくても困らないかもしれません。

でも、家系図を作るとき、結婚式の親族紹介をするとき、葬儀や法事の席次を考えるとき、相続関係を整理するときなどは、呼び方を間違えると家族関係そのものを読み違えてしまうことがあります。

小学生の子に説明するなら、家系図は「家族の地図」のようなものです。

地図で右と左を間違えると目的地に着けないように、家系図でも上の世代、同じ世代、下の世代、血のつながり、結婚によるつながりを分けて読むことが大切です。

8-1. 伯父と叔父は父母より年上か年下かで使い分ける

「伯父」と「叔父」は、どちらも読み方は「おじ」です。

だから、耳で聞いただけでは違いが分かりません。

でも、漢字で書くときは意味が違います。

父または母より年上の兄弟なら「伯父」、父または母より年下の兄弟なら「叔父」です。

たとえば、自分を「太郎さん」として考えてみましょう。

太郎さんの父である一郎さんに、年上の兄「健一さん」と、年下の弟「誠さん」がいるとします。

この場合、健一さんは太郎さんから見ると「伯父」です。

一方、誠さんは太郎さんから見ると「叔父」です。

ポイントは、太郎さん本人の年齢ではありません。

また、健一さんと誠さんの見た目が若いかどうかでもありません。

あくまで自分の父または母と比べて、年上の兄弟か、年下の兄弟かで決まります。

ここを間違えやすいので、「伯」は上、「叔」は下と覚えると分かりやすいです。

「伯父」は父母の兄、「叔父」は父母の弟と考えると、家系図の横の線も読みやすくなります。

家系図では、自分から上に1つ進むと父母で1親等、さらに上に進むと祖父母で2親等です。

伯父や叔父は、いったん祖父母まで上がり、そこから父母の兄弟へ横に進むので、3親等の傍系親族にあたります。

つまり、伯父や叔父は「自分の直接の上」ではなく、祖父母を共通の出発点にした横のつながりです。

家系図で読むときは、まず自分から父母へ上がり、次にその父母の兄弟を探すと、伯父か叔父かを判断しやすくなります。

結婚式の席次表や親族紹介で「叔父」と書くべきところを「伯父」と書いてしまうと、父母との年齢関係が逆に伝わってしまいます。

ふだんは「おじさん」でよくても、正式な場では漢字の違いに気を付けましょう。

8-2. 伯母と叔母は父母より年上か年下かで使い分ける

「伯母」と「叔母」も、読み方はどちらも「おば」です。

こちらも「伯父」「叔父」と同じ考え方で、父または母より年上の姉妹なら「伯母」、父または母より年下の姉妹なら「叔母」と書きます。

たとえば、自分を「花子さん」とします。

花子さんの母である美紀さんに、年上の姉「由美さん」と、年下の妹「恵さん」がいるとします。

この場合、由美さんは花子さんから見て「伯母」です。

恵さんは花子さんから見て「叔母」です。

ここでも大事なのは、花子さんから見て年上か年下かではありません。

花子さんから見れば、母の姉も母の妹も大人なので、どちらも年上に見えます。

でも、続柄の漢字を決める基準は、あくまで母である美紀さんとの年齢関係です。

子供に説明するなら、「お母さんより先に生まれた姉妹は伯母、お母さんより後に生まれた姉妹は叔母」と言うと伝わりやすいです。

父方でも同じです。

父の姉は「伯母」、父の妹は「叔母」です。

家系図では、父方と母方を色分けしておくと、どちら側の親族なのかがすぐに分かります。

たとえば、父方を青、母方を赤の線で分けると、「父の姉だから伯母」「母の妹だから叔母」という確認がしやすくなります。

また、伯母や叔母も伯父や叔父と同じく、3親等の傍系親族にあたります。

自分から見て、父母は1親等、祖父母は2親等、そこから祖父母の子である父母の姉妹へ下がるため、合計で3親等と考えます。

家系図を読むときは、線をたどりながら「上に行く」「横を見る」「下に戻る」という動きを意識してみてください。

すると、伯母と叔母の違いだけでなく、親族全体の位置関係も少しずつ見えてきます。

日常では「おばさん」で問題ない場面が多いですが、招待状、弔電、戸籍関係のメモ、親族一覧などでは、正式な表記を使えると安心です。

8-3. いとこの子は「はとこ」ではなく従甥・従姪にあたる

「いとこの子」を見て、「あ、この子は私のはとこだ」と思ってしまう人は少なくありません。

でも、これは間違えやすいポイントです。

自分から見たいとこの子は、男性なら「従甥」、女性なら「従姪」にあたります。

読み方は「従甥」が「じゅうせい」、「従姪」が「じゅうてつ」などです。

日常会話ではあまり使わない言葉なので、初めて見るとむずかしく感じますよね。

でも、家系図ではこの区別がとても大切です。

では、「はとこ」は誰のことでしょうか。

はとこは、正式には「再従兄弟」や「再従姉妹」と呼ばれる関係です。

分かりやすく言うと、自分と相手の親同士がいとこである場合、その相手が「はとこ」です。

たとえば、太郎さんの父と、健太さんの母がいとこ同士だとします。

この場合、太郎さんと健太さんは「はとこ」です。

一方で、太郎さんのいとこである由香さんに子供の「翔くん」が生まれた場合、翔くんは太郎さんの「はとこ」ではありません。

翔くんは、太郎さんから見ると「いとこの子」なので、男性なら「従甥」です。

もし翔くんではなく女の子の「葵さん」なら、「従姪」です。

ここは、家系図で上下の段をよく見ると分かります。

いとこは自分と同じ世代に並びます。

いとこの子は、自分より1つ下の世代に下がります。

それに対して、はとこは自分と同じ世代に並ぶことが多い関係です。

つまり、横に並ぶのが「はとこ」、いとこから下に伸びるのが「従甥・従姪」と考えると、ずっと分かりやすくなります。

親族が多い家では、法事やお盆の集まりで「この子は誰の子だっけ」と迷うことがあります。

そんなときは、名前だけでなく「由香の長男」「いとこの子」などとメモしておくと、あとで家系図を作るときに役立ちます。

正式な漢字が難しい場合は、最初は「いとこの子」と書いておき、あとから性別に合わせて「従甥」「従姪」と整理しても大丈夫です。

8-4. 祖父母の兄弟姉妹と父母の兄弟姉妹を混同しない

家系図でとても混乱しやすいのが、「おじ」「おば」と「おおおじ」「おおおば」の違いです。

父母の兄弟姉妹は、伯父、叔父、伯母、叔母です。

一方、祖父母の兄弟姉妹は「大伯父」「大叔父」「大伯母」「大叔母」にあたります。

読み方は「おおおじ」「おおおば」です。

たとえば、自分を「健太さん」とします。

健太さんの父の兄は、健太さんから見ると伯父または叔父です。

しかし、健太さんの祖父の弟は、父の兄弟ではありません。

祖父の兄弟なので、健太さんから見ると「大叔父」です。

祖父の兄なら「大伯父」、祖父の弟なら「大叔父」です。

祖母の姉なら「大伯母」、祖母の妹なら「大叔母」です。

ここでも「伯」と「叔」の使い分けは、基準になる人より年上か年下かで考えます。

祖父母より年上の兄姉なら「大伯父」「大伯母」、祖父母より年下の弟妹なら「大叔父」「大叔母」です。

家系図では、父母の兄弟姉妹と祖父母の兄弟姉妹は、並ぶ段が違います。

父母の兄弟姉妹は、父母と同じ段にいます。

祖父母の兄弟姉妹は、祖父母と同じ段にいます。

この「段」を見ることが、読み間違いを防ぐコツです。

子供に説明するなら、「お父さんやお母さんと同じ段にいる兄弟姉妹は、おじ・おば」「おじいちゃんやおばあちゃんと同じ段にいる兄弟姉妹は、おおおじ・おおおば」と言うと分かりやすいです。

親等で見ると、伯父・叔父・伯母・叔母は3親等です。

大伯父・大叔父・大伯母・大叔母は、祖父母を基準に横へ進むため、自分から見ると4親等の傍系親族にあたります。

似ている呼び方ですが、1世代分の差があります。

家系図に記入するときは、名前の下に「祖父の弟」「母方祖母の姉」など、説明を添えておくと、あとで見返した人にも親切です。

8-5. 義理の親族と血族を同じ線でつながないように注意する

家系図を作るときは、血のつながりだけでなく、結婚によってできるつながりも出てきます。

この結婚による親族関係を「姻族」といいます。

たとえば、配偶者の父は「義父」、配偶者の母は「義母」です。

配偶者の兄は「義兄」、配偶者の妹は「義妹」です。

また、自分の兄の妻も「義姉」、自分の妹の夫も「義弟」と表すことがあります。

どれも名前に「義」が付くので、血がつながっていない親族だと分かります。

ここで大事なのは、義理の親族と血族を、家系図でまったく同じ線にしないことです。

血族は、親子、祖父母と孫、兄弟姉妹、いとこなど、血のつながりがある関係です。

一方、義理の親族は、結婚によって家族としてつながった関係です。

どちらも大切な家族ですが、家系図の読み方では区別したほうが分かりやすくなります。

たとえば、太郎さんと花子さんが結婚した場合、太郎さんと花子さんの間は夫婦関係の線でつなぎます。

太郎さんの父母と太郎さんの間は親子の線です。

花子さんの父母と花子さんの間も親子の線です。

しかし、太郎さんと花子さんの父母を、太郎さんの実の父母と同じような親子線でつないでしまうと、血縁関係があるように見えてしまいます。

そのため、義理の関係は点線にする、線の色を変える、「姻族」と小さく書くなど、見た目で分かる工夫をしましょう。

たとえば、父方の血族を青、母方の血族を赤、義理の親族をグレーの点線にすると、子供が見ても「これは血のつながり」「これは結婚でつながった家族」と理解しやすくなります。

また、再婚や養子縁組がある家系図では、線の種類を分けることがさらに重要です。

母の再婚相手を「義父」と書く場合と、養子縁組によって法律上の親子関係がある場合では、家系図上の意味が変わることがあります。

そのため、家系図を相続や戸籍調査のために使うときは、単に「お父さん」「お母さん」と書くだけでなく、実父、実母、義父、義母、養父、養母などを分けて記録すると安心です。

親しい間柄では「お義母さん」「お義兄さん」のような柔らかい呼び方で問題ありません。

ただし、正式な文書や親族一覧では「義父」「義母」「義兄」「義姉」などの表記を使うと、関係性がすっきり伝わります。

家系図は、見た人が迷わず読めることが大切です。

血族と姻族を同じ線で混ぜてしまうと、後から見る人が「この人は実の親なのかな」「結婚でつながった人なのかな」と迷ってしまいます。

線の種類、色、注記を使って、やさしく整理してあげましょう。

8-6. まとめ

間違えやすい続柄を読むコツは、「誰を基準にしているか」「同じ段か下の段か」「血族か姻族か」を順番に見ることです。

伯父と叔父、伯母と叔母は、父母より年上か年下かで使い分けます。

いとこの子は「はとこ」ではなく、男性なら従甥、女性なら従姪です。

祖父母の兄弟姉妹は、父母の兄弟姉妹とは別で、大伯父、大叔父、大伯母、大叔母と考えます。

義理の親族は、血族と同じ線でつながず、点線や色分けを使うと見やすくなります。

家系図は、むずかしい漢字を覚えるためだけのものではありません。

おじいちゃん、おばあちゃん、親戚のおじさんやおばさん、いとこの子供たちまで、家族のつながりをやさしく見える形にするためのものです。

一つひとつ線をたどりながら、「この人はどの世代かな」「誰の兄弟かな」「血のつながりかな」と考えていけば、はじめて見る家系図でも落ち着いて読めるようになります。

9. 冠婚葬祭・相続・公的書類での家系図の見方

家系図は、ただ親戚の名前を並べた図ではありません。結婚式の席次表を作るとき、葬儀で弔電を書くとき、相続で法定相続人を確認するとき、戸籍謄本や住民票を読むときに、「この人は本人から見てだれなのか」を確かめるための地図になります。むずかしく見えるときは、まず中央に「本人」を置いて、上に父母や祖父母、下に子や孫、横に兄弟姉妹や伯父・叔父、伯母・叔母、従兄弟を置くと考えてみてください。上下にまっすぐつながる父母・祖父母・子・孫は直系、兄弟姉妹やおじ・おば・いとこのように共通の祖先を通って横へ広がる関係は傍系です。この「上下」と「横」の見方を覚えると、冠婚葬祭でも公的書類でも、親族の位置がぐっと読みやすくなります。

もう1つ大切なのが、「日常の呼び方」と「正式な呼称」は違うという点です。家の中では「おじさん」「おばあちゃん」「いとこ」で十分伝わりますが、改まった場では「伯父」「叔母」「祖母」「従兄弟」のように書き分けるほうがていねいです。小さな違いに見えますが、席次表や弔電、公的な申請書では、相手への敬意や関係性の正確さにつながります。

9-1. 結婚式の席次表では祖父・祖母・伯父・叔母・従兄弟など正式表記を使う

結婚式の席次表では、ゲストの名前だけでなく、新郎新婦から見た続柄も見られています。たとえば、新郎が山田太郎さん、新婦が佐藤花子さんだとして、太郎さんの父の兄を招くなら「新郎伯父」、父の弟なら「新郎叔父」と書くのが正式です。同じ「おじさん」でも、父母より年上の兄弟は「伯父」、父母より年下の兄弟は「叔父」と漢字が変わります。母の姉は「伯母」、母の妹は「叔母」です。ここを間違えると大きな失礼とまでは言えませんが、親族が多い式では「あれ、うちは兄なのに叔父になっているね」と気づかれることがあります。

祖父母は、日常では「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでいても、席次表では「新郎祖父」「新婦祖母」と表記します。兄弟姉妹は「新郎兄」「新婦妹」のように、年齢と性別で分けます。いとこは「従兄弟」「従姉妹」と書くことがありますが、男性なら「従兄」または「従弟」、女性なら「従姉」または「従妹」と、年上か年下かまで分ける表記もあります。ただ、実務では「新郎従兄弟」「新婦従姉妹」のように、性別がわかる範囲でまとめることも多いです。迷ったときは、席次表の表記を式場の担当者に合わせるよりも、まず自分の家系図で「本人から見た関係」を確認し、親や親族にも一度見てもらうと安心です。

席次表は、家系図の読み方を実際に使う場面そのものです。父方と母方、血族と姻族を分けて見ると、並び順も決めやすくなります。たとえば、新郎の父の兄の妻は血はつながっていませんが、親族として招くなら「新郎伯母」と扱うことがあります。家系図で線をたどり、「父の兄」「その配偶者」と順番に読むと、日常の呼び方に引っ張られず、落ち着いて正式表記を選べます。

9-2. 葬儀や法事ではご尊父・ご母堂・ご令兄など敬称に注意する

葬儀や法事では、家系図の見方に加えて、敬称の使い方が大切になります。なぜなら、同じ「父」でも、自分の父を指すのか、相手の父を指すのかで言葉が変わるからです。自分の父なら「父」「亡父」、相手の父なら「ご尊父(ごそんぷ)」と表現します。相手の母は「ご母堂(ごぼどう)」、相手の兄は「ご令兄(ごれいけい)」、相手の姉は「ご令姉(ごれいし)」、相手の弟は「ご令弟(ごれいてい)」、相手の妹は「ご令妹(ごれいまい)」とするのが改まった言い方です。

たとえば、取引先の田中一郎さんのお父さまが亡くなった場合、弔電やお悔やみ状では「ご尊父様のご逝去」と書くことがあります。友達同士なら「お父さまが亡くなられて」と言っても気持ちは伝わりますが、会社名で出す文書や葬儀の受付での言葉では、より整った表現を選ぶほうが安心です。一方で、自分の家の法事で司会者に原稿を渡すときは、「故 山田一郎の長男 山田太郎」や「喪主の母」など、家族内の関係がわかる言い方にします。相手を立てる敬称と、自分側をへりくだって示す言い方を混ぜないことがポイントです。

家系図で確認するときは、亡くなった方を中心に置くのか、喪主を中心に置くのかを先に決めましょう。亡くなった方から見て長男なのか、喪主から見て父なのかで、説明の仕方が変わります。子どもに道案内をするように、「今はだれの目で見ているのかな」と一つずつ確かめると、敬称の間違いを減らせます。とくに「義父」「義母」「兄嫁」「弟嫁」のような姻族は、血族ではないけれど親族として重要です。葬儀では親しさだけで席や紹介を決めず、家系図上の続柄と故人との関係を合わせて読むようにしましょう。

9-3. 相続では配偶者・子・父母・兄弟姉妹の順に関係を確認する

相続で家系図を見るときは、ふだんの呼び方よりも、法律上の関係を順番に確認することが大切です。まず、亡くなった人を「被相続人」として家系図の中心に置きます。そのうえで、配偶者がいるか、子がいるか、父母や祖父母がいるか、兄弟姉妹がいるかを見ていきます。基本の考え方では、配偶者は常に相続人になり、配偶者以外は第1順位が子、第2順位が父母などの直系尊属、第3順位が兄弟姉妹です。子がいれば、父母や兄弟姉妹は通常その相続では前に出てきません。子がいないときに父母、父母などもいないときに兄弟姉妹へ進む、と階段を1段ずつ下りるように考えるとわかりやすいです。

たとえば、亡くなった山田一郎さんに妻の花子さん、長男の太郎さん、長女の美咲さんがいる場合、相続人を確認する中心は「配偶者と子」です。このとき、一郎さんの父母や弟が存命でも、まずは妻と子を確認します。法定相続分の目安でいえば、配偶者と子がいる場合は配偶者が2分の1、子全員で2分の1です。子が2人なら、太郎さんと美咲さんは子の2分の1を均等に分け、それぞれ4分の1ずつになります。反対に、子がいない夫婦で、亡くなった人の父母が存命なら、配偶者と父母が相続人になります。

ここで役に立つのが、「直系」と「傍系」の見方です。子や孫は本人から下へまっすぐつながる直系卑属、父母や祖父母は上へまっすぐつながる直系尊属です。兄弟姉妹は、いったん父母という共通の祖先に上がってから横へ行く傍系です。親等で見ると、親と子は1親等、兄弟姉妹は2親等、伯父・叔父や甥・姪は3親等、いとこは4親等です。相続ではこの親等だけで決まるわけではありませんが、家系図上で近い人から順に候補を拾う助けになります。養子、再婚、前婚の子、認知した子、すでに亡くなった子の子である孫などがいる場合は、家系図を簡単に決めつけず、戸籍で確認することがとても大切です。

9-4. 戸籍謄本や住民票では本人から見た続柄を正確に読む

戸籍謄本や住民票を読むときは、「続柄」の基準をまちがえないことが大事です。続柄は「つづきがら」と読み、ある人から見た関係を表す言葉です。ただし、どの書類でも必ず自分を中心に読むわけではありません。戸籍では戸籍に記載された人と父母、配偶者、子との関係を確認し、住民票では世帯主から見た関係として「世帯主」「妻」「子」「父」「母」などが記載されます。申請書や履歴書のように本人欄がある書類では、申請者本人から見た「父」「母」「配偶者」「子」と読むことが多いです。つまり、家系図を見るときと同じで、最初に「今の基準点はだれかな」と確認するのがコツです。

たとえば、住民票に世帯主として山田太郎さんがいて、同じ世帯に山田花子さんが「妻」、山田翔さんが「子」と書かれていれば、花子さんは太郎さんから見た妻、翔さんは太郎さんから見た子です。翔さん本人から見ると花子さんは母ですが、住民票の続柄欄では「母」とは書かれないことがあります。この違いを知らないと、「本人から見た母のはずなのに、なぜ妻と書いてあるのかな」と迷ってしまいます。書類の上では、世帯主、筆頭者、申請者、本人など、基準になる人が変わるため、家系図の中心点を動かすように読んでください。

戸籍を相続や親族確認で使う場合は、1通だけで全体が見えるとは限りません。出生、婚姻、転籍、離婚、養子縁組などで戸籍が分かれていることがあるため、必要に応じて古い戸籍までたどります。ここでも、「父」「母」「長男」「長女」「養子」「配偶者」といった言葉を、日常語ではなく公的な続柄として読むことが大切です。読み方に迷う漢字には、メモとして「伯父(父母の兄)」「叔母(父母の妹)」「甥(兄弟姉妹の息子)」「姪(兄弟姉妹の娘)」のように関係を書き添えると、小学生でも地図を見るように理解できます。

9-5. ビジネスや改まった場では日常語ではなく正式な呼称を使う

ビジネスや改まった場で親族の話をするときは、家の中で使う呼び方をそのまま出さないようにしましょう。「お父さん」「お母さん」「お兄ちゃん」「おばさん」は親しみのある言葉ですが、社外の人への説明、案内状、あいさつ文、香典返しの礼状、結婚式のプロフィール文では、少しくだけて聞こえることがあります。自分の家族を外に向けて言うときは「父」「母」「兄」「姉」「祖父」「祖母」とし、相手の家族には「お父さま」「お母さま」、さらに改まった文書では「ご尊父」「ご母堂」「ご令兄」「ご令姉」などを使います。

たとえば、会社の上司に休暇の理由を伝えるなら、「おばあちゃんの法事で休みます」よりも「祖母の法事のため休暇をいただきます」のほうが落ち着いています。取引先に家族経営の会社を紹介するなら、「社長のお兄さん」ではなく「社長のご令兄」または説明文として「代表取締役の兄」と書くほうが正確です。結婚や相続の打ち合わせで「いとこが来ます」とだけ言うと、父方なのか母方なのか、男性なのか女性なのか、席次や確認書類では足りないことがあります。必要に応じて「母方の従姉」「父方の従弟」のように、家系図でたどった道筋を言葉にしましょう。

また、義理の関係では「義」を使うと整理しやすくなります。配偶者の父は義父、配偶者の母は義母、配偶者の兄は義兄、配偶者の姉は義姉です。ただし、会話で相手に直接「義母さん」と呼ぶと少し硬く感じることがあるため、日常では「お義母さん」、文書では「義母」と使い分けます。これは、家系図の中で血のつながりと結婚によるつながりを分けて見るのと同じです。ビジネスや改まった場では、やさしい言葉づかいでありながら、表記は正式にすることが相手への思いやりになります。家系図の見方を覚える目的は、むずかしい漢字を暗記することではありません。だれを基準に、上へ行くのか、下へ行くのか、横へ行くのかを落ち着いて見ることで、冠婚葬祭・相続・公的書類の場面でも、失礼なく正しく伝えられるようになることです。

10. 養子・再婚・離婚・異母兄弟がある家系図の見方

養子、再婚、離婚、異父兄弟、異母兄弟が出てくる家系図は、ぱっと見ただけでは「だれとだれが本当の親子なのかな」「この人は血がつながっているのかな」「義理の家族も相続に関係するのかな」と迷いやすいものです。

でも、家系図の見方は、むずかしい漢字を暗記するよりも、本人を中心にして、親子線、婚姻線、続柄、血族、姻族を順番に見ると、すっとわかりやすくなります。

たとえば、自分を「山田太郎」として、その上に父の「山田一郎」と母の「山田花子」が並び、そこから太郎へ線が下りていれば、太郎は一郎と花子の子どもだと読めます。

一方で、母の花子が再婚して「佐藤健一」と婚姻線でつながっていても、健一から太郎へ親子線が下りていなければ、太郎から見た健一は、原則として継父、つまり義理の父として見ることになります。

このように、家系図では「よく一緒に暮らしていた」「お父さんと呼んでいた」という生活上の感覚だけでなく、線のつながりと続柄の書き方を見て、関係を整理することが大切です。

特に、相続、戸籍調査、冠婚葬祭、親族紹介の場面では、日常の呼び方と法律上の続柄がずれることがあります。

ここでは、小さな子に迷路の道を指でなぞって教えるように、養子、再婚、離婚、異父兄弟、異母兄弟がある家系図の見方を、1つずつゆっくり整理していきます。

10-1. 養子は実子と区別して記載ルールを決める

養子がいる家系図では、まず実子と養子を同じ親子線でつなぐのか、線の種類や注記で区別するのかを決めておくと、あとで見る人が迷いにくくなります。

養子は、養子縁組によって法律上の親子関係ができた子どもなので、家系図の中では養親から子へ向かって親子線を引くのが基本です。

たとえば、山田一郎と山田花子の実子が「山田太郎」、養子縁組をした子が「山田次郎」なら、2人とも一郎・花子の下に並べて書けます。

ただし、何も説明を入れずに同じ線だけで書くと、後から見た孫世代が「太郎おじさんと次郎おじさんは、どちらも生まれたときから同じ親の子なのかな」と勘違いすることがあります。

そこで、実子は実線、養子は点線、または名前の横に「養子」「養女」「普通養子」「特別養子」と小さく添えるなど、家族内でルールを決めておくと安心です。

このとき大切なのは、養子を下に見るような書き方にしないことです。

家系図は家族のつながりを見える形にする道具なので、養子だけを離れた場所に置いたり、色を強く変えすぎたりすると、本人や子孫が見たときにさびしい気持ちになることがあります。

見やすさのために区別するのであって、人としての重みを分けるためではない、という気持ちを持って作りましょう。

養子の見方で迷いやすいポイント

養子を見るときは、「今の名字が同じかどうか」だけで判断しないことも大切です。

名字が同じでも養子縁組をしていない場合がありますし、反対に、家系図の作り方によっては旧姓や生まれた家の情報を残している場合もあります。

また、実親の情報をどこまで載せるかも、家系図の目的によって変わります。

家族史として作るなら、生みの親、育ての親、養親をできるだけていねいに書くと、その人の歩んだ道がわかりやすくなります。

相続や戸籍調査を意識するなら、戸籍で確認できる養子縁組の有無、縁組日、離縁の有無などをメモ欄に残しておくと、あとで専門家に相談するときにも説明しやすくなります。

10-2. 再婚相手や継父・継母は姻族として位置づける

再婚がある家系図では、まず婚姻線を見て、「だれとだれが夫婦だったのか」「その夫婦からどの子どもが生まれたのか」を分けて考えます。

たとえば、母の山田花子が最初に山田一郎と結婚し、太郎をもうけたあと、一郎と離婚して佐藤健一と再婚したとします。

この場合、太郎にとって一郎は実父、花子は実母、健一は母の再婚相手です。

日常では太郎が健一を「お父さん」と呼んでいたとしても、養子縁組をしていなければ、家系図上では継父、義父、母の再婚相手として位置づけると関係がわかりやすくなります。

同じように、父の一郎が再婚した相手の「鈴木明美」は、太郎から見ると継母または義母として整理できます。

ここで出てくる「義」という文字は、血のつながりではなく、結婚などによってできた親族関係を表すときに使われます。

家系図では、血族は上下にまっすぐつながる線、姻族は夫婦の線や点線、色分けで示すと、小学生でも「こっちは血のつながり、こっちは結婚でできたつながりだね」と理解しやすくなります。

父方を青、母方を赤、姻族を緑、養子縁組を点線などにすると、紙の家系図でもExcelで作った家系図でも、見た瞬間に関係の種類が伝わりやすくなります。

連れ子がいる再婚家庭の見方

再婚家庭で特に混乱しやすいのが、再婚相手の連れ子です。

たとえば、佐藤健一に前婚の子「佐藤美咲」がいて、花子と健一が再婚した場合、太郎と美咲は同じ家で暮らす兄妹のような関係になるかもしれません。

けれども、太郎と美咲の間に共通の実親がいなければ、血族としての兄弟姉妹ではありません。

また、太郎と健一、美咲と花子の間に養子縁組がなければ、法律上の親子関係もできていないことがあります。

そのため、家系図では「同居していた兄妹」「母の再婚相手の子」「継兄」「継妹」など、家族の実感と法的な関係が混ざらないように書き分けると親切です。

家族の物語としては一緒に育った事実を大切にし、相続や戸籍の確認では親子線と養子縁組の有無を冷静に見る、という2つの目を持つとよいでしょう。

10-3. 異父兄弟・異母兄弟は親子線のつながりで確認する

異父兄弟や異母兄弟を見るときは、呼び方だけで判断せず、どの親を共有しているのかを親子線で確認します。

異父兄弟とは、母は同じで父が違う兄弟姉妹のことです。

たとえば、母の山田花子が一郎との間に太郎をもうけ、その後、佐藤健一との間に「佐藤直樹」をもうけた場合、太郎と直樹は母を同じくする異父兄弟です。

家系図では、太郎は一郎・花子の下に、直樹は健一・花子の下に書かれます。

2人は父親の線は別々ですが、母親の花子へ線をたどると同じ場所に着くので、「母が同じ兄弟なんだね」と読み取れます。

一方、異母兄弟とは、父は同じで母が違う兄弟姉妹のことです。

たとえば、父の山田一郎が花子との間に太郎をもうけ、再婚相手の鈴木明美との間に「山田彩」をもうけた場合、太郎と彩は父を同じくする異母兄妹です。

この場合、太郎から見ると彩は同じ父を持つ妹であり、親等で見ると兄弟姉妹と同じく近い関係として考えます。

ここで大切なのは、同じ家に住んだ年数や会った回数ではなく、親子線のつながりです。

小さいころから一度も会っていない異母兄弟でも、父または母を共有していれば、家系図上は兄弟姉妹として読めます。

兄弟姉妹の配置を見やすくする工夫

異父兄弟や異母兄弟が複数いる場合は、生年月日順に左から右へ並べると、家族の流れが見やすくなります。

たとえば、1978年生まれの太郎、1985年生まれの直樹、1992年生まれの彩のように年が離れている場合、名前の下に「1978年生」「1985年生」と添えるだけで、どの婚姻関係から生まれた子なのかを追いやすくなります。

また、ふだん使う呼び方として「兄」「妹」と書き、補足として「異父弟」「異母妹」と入れると、日常の感覚と家系図の正確さを両立できます。

見た人が迷子にならないように、線、配置、続柄、年号を小さな道しるべとして置いてあげることが、わかりやすい家系図づくりのコツです。

10-4. 離婚した配偶者や前婚の子どもをどこまで載せるか決める

離婚がある家系図では、離婚した配偶者を消してしまうと、子どものつながりが急にわからなくなることがあります。

たとえば、山田一郎と山田花子が離婚していても、2人の間に太郎がいるなら、太郎の親を説明するためには一郎と花子の両方を載せたほうが自然です。

夫婦としては終わっていても、子どもから見ると父と母であることは変わらないため、家系図では「婚姻線に斜線を入れる」「離婚年を小さく書く」「元配偶者と表記する」などの方法で、関係の履歴を残せます。

ただし、家族観賞用の家系図、親戚説明用の家系図、相続確認用の家系図では、載せる範囲を変えてもかまいません。

リビングに飾る家系図なら、家族が見てつらくならないように、前婚の相手の詳細な情報は控えめにすることがあります。

一方で、相続や戸籍調査のための家系図なら、前婚の配偶者、前婚の子ども、認知された子、養子縁組をした子などを省略しないことが重要です。

なぜなら、相続では「今の家族として仲がよいか」だけでなく、法律上の配偶者や子どもにあたるかどうかが大きく関係するからです。

前妻との子、前夫との子、再婚後の子がいる場合、家系図から1人でも抜けていると、相続人の確認を誤るおそれがあります。

どこまで載せるかを決める基準

家系図にどこまで載せるか迷ったら、まず「何のために作る家系図なのか」を決めましょう。

家族の歴史を子や孫に伝える目的なら、生年月日、出身地、旧姓、再婚、離婚、養子縁組などを、本人の気持ちに配慮しながら書くと、家族の歩みが立体的に見えます。

冠婚葬祭の席次や親族紹介のためなら、現在の呼び方を中心にして、「伯父」「叔母」「義兄」「継母」など、失礼になりにくい続柄を添えると使いやすくなります。

相続手続きの準備なら、戸籍でたどれる親族関係を優先し、離婚した相手の名前も、子どもの親として必要な範囲で残すとよいでしょう。

家系図は1枚ですべてを完璧に表す必要はありません。

家族用、説明用、手続き用のように目的別に分けると、やさしさと正確さの両方を守れます。

10-5. 相続や戸籍調査では現在の同居状況ではなく法律上の親族関係を見る

相続や戸籍調査で家系図を見るときは、現在一緒に住んでいるか、仲がよいか、長く世話をしていたかだけで判断しないようにしましょう。

大切なのは、戸籍上、法律上、親族としてどの位置にいるのかです。

たとえば、再婚相手の連れ子と30年間一緒に暮らし、実の親子のように生活していたとしても、養子縁組をしていなければ、法律上の親子ではない場合があります。

反対に、前婚の子どもと何十年も会っていなくても、親子関係があるなら、相続の場面で重要な人物として家系図に現れます。

ここは気持ちとしては少し不思議に感じるかもしれませんが、家系図を手続きに使うときは、感情の地図ではなく、法律上の線を読む地図として扱う必要があります。

親族関係を確認するときは、本人を0として、父母や子は1親等、祖父母や孫は2親等、兄弟姉妹は共通の親を経由するため2親等、叔父や叔母は祖父母を経由するため3親等、いとこは4親等というように、世代をたどって数えます。

この親等の考え方を知っておくと、家系図の中で「近い親族」「少し遠い親族」「結婚でつながった親族」を整理しやすくなります。

また、血族と姻族を分けて見ることも大事です。

血族は、親、子、祖父母、孫、兄弟姉妹のように血のつながりを中心にした関係です。

姻族は、配偶者の父母、配偶者の兄弟姉妹、継父、継母など、結婚によってできる関係です。

家系図で相続や戸籍を確認するときは、まず血族の線を追い、次に婚姻線を見て、最後に養子縁組や離婚の履歴を確認すると、順番に整理できます。

戸籍調査で確認したいこと

戸籍をもとに家系図を見るときは、名前だけでなく、出生、婚姻、離婚、養子縁組、離縁、死亡の記録を確認します。

たとえば、山田一郎の相続を考えるなら、一郎の出生から死亡までの戸籍をたどり、配偶者がだれか、子どもが何人いるか、前婚の子や養子がいないかを確認します。

この作業では、現在の住民票に一緒に載っている人だけを見ても足りません。

住民票は今の住所や世帯を確認する資料として役立ちますが、親子関係、婚姻歴、養子縁組の履歴をたどるには戸籍の確認が必要になるからです。

だから、家系図を見て「この人は今の家にはいないから関係ない」と決めつけないでください。

家系図の線を1本ずつたどることは、宝探しの地図を読むのに少し似ています。

親子線、婚姻線、点線、注記、続柄を順番に見ていけば、養子、再婚、離婚、異父兄弟、異母兄弟がある家系図でも、家族のつながりを落ち着いて読み解けます。

そして、少しでも相続や戸籍の判断に迷う場合は、自分だけで決めず、戸籍資料をそろえたうえで、司法書士、行政書士、税理士、弁護士などの専門家に相談すると安心です。

11. 家系図を見やすく作るコツ

家系図は、ただ名前を並べるだけの表ではなく、家族や親戚のつながりを目で見て理解するための地図のようなものです。

でも、父、母、祖父母、兄弟姉妹、伯父、叔母、いとこ、甥、姪、義父、義母などが一度に出てくると、「これはだれから見た関係なのかな」と迷子になりやすいですよね。

だからこそ、家系図を作るときは、最初に本人を中心に置き、直系、傍系、姻族を分けて見えるようにすることが大切です。

直系は、親、祖父母、曾祖父母、子、孫のように上下につながる関係です。

傍系は、兄弟姉妹、伯父、叔父、伯母、叔母、いとこ、甥、姪のように、共通の祖先から横へ広がる関係です。

姻族は、配偶者の父母や兄弟姉妹、兄の妻、姉の夫など、結婚によって生まれるつながりです。

この3つを最初に分けておくと、小さな子が地図を見るように、「上に行けばご先祖さま」「横に行けば兄弟やいとこ」「結婚でつながった人は別の色」と理解しやすくなります。

相続、冠婚葬祭、法事、親戚へのあいさつ、家族史の整理などでも、正確で見やすい家系図はとても役に立ちます。

11-1. 氏名・続柄・読み方・生年月日・没年月日を入れる

家系図を見やすくする最初のコツは、1人ひとりの情報をそろえて書くことです。

名前だけを書くと、一見すっきりしますが、後から見たときに「この人は父の兄かな、母の弟かな」「この漢字は何と読むのかな」と迷ってしまいます。

家系図では、まず氏名、続柄、読み方、生年月日、没年月日を基本セットにするとよいでしょう。

たとえば、「山田太郎(やまだ たろう)/本人/1980年4月5日生」のように書くと、だれを基準にした家系図なのかがはっきりします。

その上で、「山田一郎(やまだ いちろう)/父/1952年2月10日生」「山田花子(やまだ はなこ)/母/1955年8月21日生」のように、同じ順番で情報を並べます。

同じ形式でそろえると、見る人は毎回考えなくても必要な情報を見つけられます。

特に大切なのが、読み方を入れることです。

家系図には、伯父、叔父、伯母、叔母、曾祖父、曾祖母、従兄弟、従姉妹、姪孫、従甥、従姪など、日常生活ではあまり見ない漢字が出てきます。

大人でも読み方に迷う言葉ですから、子供や若い親戚が見るなら、なおさらふりがながあると親切です。

たとえば、「伯父(おじ)」は父母の兄、「叔父(おじ)」は父母の弟です。

同じ「おじ」でも、漢字が違うだけで意味が変わります。

「伯母(おば)」は父母の姉、「叔母(おば)」は父母の妹です。

このような違いは、家系図の横に小さくメモを添えておくと、見る人がその場で学べます。

生年月日と没年月日は、家族の歴史をたどるときの大事な手がかりになります。

たとえば、祖父が1928年生まれ、父が1955年生まれ、自分が1985年生まれなら、世代の流れが数字で見えるようになります。

故人の場合は、「1928年3月1日生、2005年11月20日没」のように書くと、その人が生きた時代を想像しやすくなります。

ただし、すべての年月日が分からないこともあります。

その場合は、「1940年ごろ生」「没年不明」「明治末期生まれと伝わる」のように、分かっている範囲で書けば大丈夫です。

大切なのは、分からない部分を無理に作らないことです。

家系図は正解を飾るものではなく、分かっていることをていねいに積み木のように積んでいくものだからです。

記入例

本人:山田太郎(やまだ たろう)/1985年4月2日生。

父:山田一郎(やまだ いちろう)/1955年6月10日生。

母:山田花子(やまだ はなこ)/1958年9月12日生。

父の兄:山田健一(やまだ けんいち)/伯父(おじ)/1950年1月20日生。

母の妹:佐藤美代子(さとう みよこ)/叔母(おば)/1962年3月3日生。

11-2. 父方・母方・姻族を色分けして視覚的に整理する

家系図が見にくくなる原因の多くは、すべての人を同じ色、同じ線、同じ形で並べてしまうことです。

名前がたくさん並ぶと、どこまでが父方で、どこからが母方で、どの人が結婚によってつながった人なのかが見えにくくなります。

そこで役立つのが、色分けです。

たとえば、父方を青系、母方を赤系、姻族を緑系、本人の直系家族を黄色系にするなど、あらかじめルールを決めておきます。

色のルールは複雑にしすぎないことが大切です。

4色も5色も増やすと、今度は色の意味を覚えるのが大変になります。

小学校の社会の地図帳のように、パッと見て分かるくらいがちょうどよいです。

父方と母方を色で分けると、直系と傍系の見方も分かりやすくなります。

本人から上に向かって父、祖父母、曾祖父母とたどる道が父方の色で続いていれば、「こちらが父の家の流れだ」とすぐに分かります。

同じように、母、母方の祖父母、母方の伯父や叔母を別の色にすれば、「こちらが母の家の流れだ」と分かります。

さらに、兄弟姉妹やいとこなどの傍系親族は、同じ祖父母から横に枝分かれしていることが見えるように配置すると、親等の理解にもつながります。

兄弟姉妹は2親等、伯父や叔母は3親等、いとこは4親等といった関係も、図の距離感でつかみやすくなります。

姻族の色分けも忘れないようにしましょう。

姻族とは、結婚によって生まれる親族関係のことです。

配偶者の父は義父、配偶者の母は義母、配偶者の兄は義兄、配偶者の妹は義妹のように表します。

また、自分の兄の妻や姉の夫も、血のつながりではなく結婚によるつながりです。

このような人たちを血族と同じ色で書くと、家系図を初めて見る人が混乱しやすくなります。

そのため、姻族は緑やオレンジなど、父方・母方とは別の色にしておくと親切です。

色分けの例

青:父方の血族。

赤:母方の血族。

緑:配偶者や義父母などの姻族。

グレー:故人。

白:存命者。

色分けをするときは、白黒で印刷した場合の見え方も考えておくと安心です。

たとえば、父方は実線の枠、母方は太線の枠、姻族は点線の枠にしておけば、色が消えても意味が残ります。

親戚に紙で配る場合や、葬儀、法事、相続の打ち合わせで印刷する場合は、カラー印刷できないこともあります。

色だけに頼らず、線や枠の種類も合わせて使うと、だれにとっても見やすい家系図になります。

11-3. 故人・存命者・養子・再婚相手を記号や線種で区別する

家系図では、故人、存命者、養子、再婚相手などをどう表すかも大切です。

ここをあいまいにすると、後から見た人が「この人は亡くなっているのかな」「この親子関係は実子かな、養子かな」「この夫婦は最初の結婚かな、再婚かな」と迷ってしまいます。

とくに相続や親族関係の確認では、実子、養子、配偶者、前配偶者、再婚相手の区別が必要になる場面があります。

家族の事情はそれぞれですから、失礼にならないように、でも分かりやすく整理することが大事です。

まず、故人と存命者は背景色や記号で分けると見やすくなります。

たとえば、故人の名前の前に「故」を付ける方法があります。

「故 山田一郎」のように書けば、亡くなっていることが一目で分かります。

また、故人の枠だけをグレーにする、名前の右側に「†」を付ける、没年月日を必ず入れるなどの方法もあります。

ただし、記号だけだと意味が伝わらないことがあるため、家系図の下に「†は故人を表します」のような凡例を置きましょう。

凡例は、図の暗号を解くカギのようなものです。

小さくてもよいので、必ず付けておくと見る人が安心できます。

養子は、実子と同じ線で結ぶと分かりにくいことがあります。

そのため、実子は実線、養子は点線、認知や特別な事情がある場合は二重線など、線の種類を変えると整理しやすくなります。

たとえば、親子を縦の実線で結び、養子縁組による親子関係は縦の点線で結ぶ方法があります。

「養子」と文字で添える場合も、強く目立たせすぎず、名前の下に小さく書くとよいでしょう。

家系図は事実を記録するものですが、人の気持ちにも関わる資料です。

だれかを説明するためのラベルではなく、家族の歩みをていねいに残すためのメモだと考えると、書き方もやさしくなります。

再婚相手や前配偶者を表す場合は、婚姻関係の線を分けると分かりやすいです。

現在の配偶者は実線で横につなぎ、前配偶者は破線や細い線でつなぐ方法があります。

離婚している場合は、横線の中央に斜線を1本入れる表し方もあります。

子供がどちらの配偶者との間に生まれたのかを示すときは、夫婦の線の下から子供へ線を下ろすと整理しやすいです。

たとえば、山田太郎さんが前配偶者との間に長男、再婚相手との間に長女がいる場合、夫婦線を別々に作り、それぞれの線から子供へつなげます。

こうすると、家系図を見た人が、世代、親子関係、婚姻関係を順番に追いやすくなります。

記号と線種の例

実線:実親子、現在の婚姻関係。

点線:養子縁組、姻族、補足的な関係。

グレーの枠:故人。

白い枠:存命者。

斜線入りの夫婦線:離婚した関係。

名前の下の小さな注記:「養子」「再婚」「前配偶者」などの補足。

11-4. Excel・Googleスプレッドシート・家系図作成ソフトを使い分ける

家系図は、手書きでも作れますが、人数が増えるほど修正が大変になります。

最初は祖父母、父母、自分、兄弟姉妹くらいの小さな図でも、伯父、叔母、いとこ、甥、姪、配偶者の家族まで入れると、すぐに大きくなります。

そのため、後から直しやすいデジタルツールを使うと便利です。

代表的な選択肢は、Excel、Google スプレッドシート、家系図作成ソフトです。

どれが一番よいというより、目的に合わせて使い分けることが大切です。

Excel は、家系図を自分好みに整えたい人に向いています。

セルの結合、罫線、図形、テキストボックス、色分けを使えば、父方を青、母方を赤、姻族を緑にするような整理ができます。

名前、続柄、読み方、生年月日、没年月日を表形式で管理しながら、別シートに家系図として配置することもできます。

たとえば、1枚目のシートに「人物一覧」、2枚目のシートに「家系図」、3枚目のシートに「凡例」を作ると、情報が散らかりにくくなります。

人数が30人、50人、100人と増えても、表で管理しておけば検索や並べ替えがしやすくなります。

ただし、図形をたくさん使うと、印刷範囲の調整が少し難しくなることがあります。

A4、A3、横向き、縦向きなど、最初に印刷サイズを決めてから作ると失敗しにくいです。

Google スプレッドシートは、親戚と一緒に情報を集めたいときに向いています。

たとえば、遠くに住む伯父や叔母に「読み方だけ確認してください」「生年月日が分かる範囲で入れてください」とお願いできます。

同時編集ができるので、1人が電話で聞き取り、別の人が入力するような作業にも便利です。

ただし、共有設定には注意が必要です。

リンクを知っている人ならだれでも見られる設定にすると、家族の個人情報が外に出てしまうおそれがあります。

共有するときは、特定のメールアドレスだけに閲覧権限や編集権限を付けるなど、見る人をしぼりましょう。

子供に大切なノートを見せるときに、「ここまでは見ていいよ」と範囲を決めるのと同じです。

家系図作成ソフトは、親族関係を本格的に整理したい人に向いています。

親子、夫婦、養子、再婚、故人、存命者などの情報を入力すると、自動で図にしてくれるものがあります。

戸籍調査をもとに曾祖父母、高祖父母、さらに上の世代までさかのぼる場合は、専用ソフトのほうが管理しやすいことがあります。

また、写真を入れたり、出身地、職業、エピソード、法名、墓所などを記録できるものもあります。

家族史として残したい場合は、単なる図ではなく、1人ひとりの物語を保存できるツールを選ぶとよいでしょう。

一方で、親戚に配るための簡単な家系図なら、Excel や Google スプレッドシートで十分なことも多いです。

目的が「見るため」なのか、「調べるため」なのか、「共有するため」なのかを先に決めると、道具選びで迷いにくくなります。

使い分けの目安

Excel:自分で見た目を細かく整えたい場合に向いています。

Google スプレッドシート:親戚と共同で情報を集めたい場合に向いています。

家系図作成ソフト:戸籍調査や家族史づくりまで本格的に進めたい場合に向いています。

11-5. 親戚に共有する場合は個人情報の扱いに注意する

家系図を親戚に共有するときは、見やすさと同じくらい、個人情報への配慮が大切です。

家系図には、氏名、旧姓、続柄、生年月日、没年月日、住所、出身地、婚姻歴、養子縁組、再婚、離婚、子供の有無など、とても私的な情報が含まれることがあります。

本人にとっては何でもない情報でも、別の親戚にとっては人に知られたくない情報かもしれません。

だから、共有するときは「家族だから大丈夫」と考えすぎず、必要な人に、必要な範囲だけ見せることを意識しましょう。

まず、存命者の情報はとくに慎重に扱います。

生年月日や住所、電話番号、メールアドレス、勤務先、学校名などは、家系図に入れなくてもよい場合が多いです。

親戚内で見るだけの資料でも、スマートフォンで写真に撮られたり、LINE やメールで転送されたりすると、思わぬ範囲に広がることがあります。

共有用の家系図では、存命者の生年月日を「1980年生」のように年だけにする、住所は都道府県までにする、子供の名前はイニシャルにするなど、情報を少なくする工夫ができます。

一方で、手元で保管する詳細版には、確認済みの年月日や聞き取りメモを残すなど、用途によって版を分けると安心です。

故人の情報でも、配慮は必要です。

たとえば、離婚、再婚、養子縁組、認知、親族間の不仲など、家族の歴史には人それぞれの事情があります。

正確な家系図を作ることは大切ですが、親戚全員に同じ細かさで共有する必要はありません。

法事で配る家系図なら、続柄と氏名、読み方、没年月日程度にとどめるなど、場面に合わせて情報量を調整しましょう。

相続手続きの確認用、家族史の保存用、子供向けの学習用、親戚への共有用では、必要な情報が違います。

1枚の家系図ですべてをまかなうより、目的別に作るほうが、見やすさも安全性も高まります。

共有前には、できるだけ本人や近い家族に確認を取りましょう。

たとえば、「この生年月日を載せてもよいですか」「旧姓を入れてもよいですか」「養子の表記はこの形で大丈夫ですか」と聞くだけで、余計なトラブルを防げます。

親戚に聞くときは、尋問のように細かく聞くのではなく、「家族のつながりを分かりやすく残したいから、分かるところだけ教えてね」とやわらかく伝えるとよいです。

年配の親族は、祖父母や曾祖父母の名前、伯父や叔母の順番、いとこの関係、昔の地名などをよく覚えていることがあります。

ただし、人の記憶は時間とともにあいまいになります。

聞き取った内容は、戸籍、過去帳、墓誌、古い写真、年賀状、親戚の証言などと照らし合わせ、分からない部分は「未確認」と書いておくと誠実です。

データで共有する場合は、ファイル名や保存場所にも気を配りましょう。

「山田家家系図_共有用_2026年6月版」のように、共有用であることと作成日が分かる名前にします。

詳細版と共有版を間違えないように、「詳細版」「親戚共有版」「印刷用」などの名前を付けて分けておきます。

PDF にして編集できない形で渡す、パスワードを付ける、クラウドの共有期限を決めるなどの工夫も有効です。

紙で渡す場合も、「コピーやインターネットへの投稿は控えてください」と一言添えると安心です。

家系図は、家族のつながりを知るためのあたたかい資料です。

だからこそ、見やすく作るだけでなく、そこに載る1人ひとりの気持ちを大切にしましょう。

氏名、続柄、読み方、生年月日、没年月日をそろえ、父方、母方、姻族を色分けし、故人や養子、再婚相手を記号や線でやさしく整理すれば、初めて見る人にも分かりやすい家系図になります。

そして、共有するときには必要な範囲にしぼり、確認を取りながら扱えば、家族の歴史を安心して次の世代へ渡せます。

家系図は、大きな木のようなものです。

根っこにはご先祖さまがいて、幹には祖父母や父母がいて、枝には兄弟姉妹やいとこがいて、葉っぱのように新しい世代が広がっていきます。

その木を見やすく、やさしく、ていねいに描くことが、家系図作りのいちばん大切なコツです。

12. 続柄が分からないときの調べ方と確認方法

家系図を見ていると、「この人は自分から見ると何と呼ぶのかな」「伯父と叔父はどちらかな」「いとこの子は何という続柄かな」と、頭の中がこんがらがることがあります。

でも、心配しなくて大丈夫です。

家系図は、自分を基準にして、上の世代・同じ世代・下の世代を順番にたどると、少しずつ見方が分かってきます。

たとえば、父母は1親等、祖父母は2親等、兄弟姉妹は父母を通って数えるので2親等、父母の兄弟姉妹である伯父・叔父・伯母・叔母は3親等、いとこは4親等です。

このように、親等や直系・傍系の考え方を使うと、親族の位置が地図のように見えてきます。

ただし、古い家系図や親戚の記憶だけを頼りにすると、名前の読み方、婚姻関係、養子縁組、再婚、兄弟姉妹の順番などで間違いが起きることもあります。

そこで大切なのが、戸籍などの公的資料、家族の聞き取り、写真や位牌などの手がかりを組み合わせて、1つずつ確認することです。

ここでは、続柄が分からないときに、迷子にならず調べていくための方法を、やさしく順番に見ていきましょう。

12-1. 戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍で親族関係を確認する

続柄を正確に確認したいとき、まず頼りになるのは戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍です。

家系図の見方では、「本人」を中心にして父母、祖父母、子、孫のような直系のつながりと、兄弟姉妹、伯父・叔父、いとこ、甥・姪のような傍系のつながりを整理します。

このつながりを思い込みではなく資料で確かめるために、戸籍を使います。

戸籍謄本には、現在の戸籍に入っている人の氏名、生年月日、父母の氏名、婚姻や出生などの情報が記載されます。

たとえば、自分の父の戸籍を確認すると、父の父母、つまり自分から見た祖父母が分かります。

さらに祖父の戸籍をたどると、曾祖父母や祖父の兄弟姉妹が見えてくることがあります。

このように、1枚の紙だけで終わらせず、親から祖父母へ、祖父母から曾祖父母へと、階段を上るようにたどるのがコツです。

除籍謄本は、その戸籍にいた人が婚姻、死亡、転籍などで全員抜けたあとに残る戸籍です。

古い世代を調べるときには、現在の戸籍だけでは足りないことが多く、除籍謄本が大切な手がかりになります。

改製原戸籍は、戸籍制度の変更や戸籍のコンピュータ化などによって新しい様式に作り替えられる前の戸籍です。

たとえば、現在の戸籍では見えない過去の兄弟姉妹、古い本籍、以前の婚姻関係などが、改製原戸籍に残っていることがあります。

家系図で「この人は伯父なのか叔父なのか」と迷うときは、父母より年上の兄弟なら伯父・伯母、年下の兄弟なら叔父・叔母と見分けます。

そのため、生年月日や出生順が分かる戸籍資料はとても役に立ちます。

また、令和6年3月1日からは戸籍証明書等の広域交付により、本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍証明書や除籍証明書を請求できる場合があります。

ただし、請求できる人の範囲や取得できる証明書には決まりがあり、兄弟姉妹やおじ・おばの戸籍を自由に取れるわけではありません。

まずは自分、父母、祖父母、子、孫のような直系の範囲から確認し、必要に応じて役場に相談しながら進めると安心です。

12-2. 祖父母世代や年長の親戚に聞いて家族の記憶を補う

戸籍は正確な資料ですが、戸籍だけでは分からないこともたくさんあります。

たとえば、「この人は家では何と呼ばれていたのか」「どの親戚と仲がよかったのか」「写真に写っている人は父方なのか母方なのか」といった暮らしの記憶は、祖父母世代や年長の親戚が知っていることがあります。

家系図を作るときは、まるで宝探しをするように、家族の話を少しずつ集めていきましょう。

聞き取りをするときは、いきなり難しい続柄の言葉を使わなくても大丈夫です。

「この写真の一番左の人は誰かな」「おじいちゃんのお兄さんは何人いたのかな」「おばあちゃんの実家はどこの町だったのかな」と、子どもが質問するように小さく聞くと、相手も思い出しやすくなります。

特に、父方と母方を混同しやすいので、ノートのページを分けたり、父方は青、母方は赤のペンで書いたりすると見やすくなります。

家系図では、直系は上下のつながり、傍系は横のつながりとして考えると整理しやすくなります。

父、祖父、曾祖父のようにまっすぐ上にたどる人たちは直系尊属です。

子、孫、曾孫のように下に続く人たちは直系卑属です。

一方で、兄弟姉妹、伯父・叔父、伯母・叔母、いとこ、甥・姪は、共通の祖先を通って横につながる傍系です。

年長の親戚に話を聞くときも、「この人はおじいちゃんの兄弟かな」「それともおばあちゃんの兄弟かな」と、直系と傍系を意識して質問すると、答えを家系図に置きやすくなります。

聞いた内容は、その場で決めつけず、日付、聞いた相手の名前、聞いた場所を一緒に残しましょう。

たとえば、「2026年5月、祖母の花子さんから聞いた話。祖父の兄は太郎さんで、満州から戻ったあと大阪市に住んでいたらしい。」のように書きます。

あとで戸籍や写真と照らし合わせるとき、このメモがとても大切になります。

人の記憶は温かい反面、年齢順や名前の漢字を間違えることもあります。

だからこそ、親戚の話は家族の物語を補う大切な材料として受け取り、公的資料と合わせて確認するのがよい方法です。

12-3. 古い写真・位牌・過去帳・墓石・手紙から情報を拾う

家の押し入れや仏壇の引き出しには、家系図のヒントが眠っていることがあります。

古い写真、位牌、過去帳、墓石、年賀状、手紙、結婚式の招待状、葬儀の会葬礼状などは、続柄を調べるための大切な手がかりです。

戸籍が家族関係の骨組みだとすると、写真や手紙は家族の表情や暮らしを教えてくれる肉付けのようなものです。

古い写真を見るときは、裏面を必ず確認しましょう。

「昭和38年4月、京都にて、叔父の結婚式」と書かれていれば、年代、場所、関係性が一度に分かります。

集合写真の場合は、前列中央に祖父母、後列に子ども世代、端に配偶者やいとこが並んでいることもあります。

ただし、写真だけでは「伯父」か「叔父」かまでは分からない場合が多いので、生年月日や父母との年齢差を戸籍で確認しましょう。

位牌や過去帳には、戒名、俗名、没年月日、享年などが書かれていることがあります。

たとえば、墓石に「山田家先祖代々之墓」とあり、側面に「山田太郎、昭和12年没、享年72」と刻まれていれば、おおよその生年を逆算できます。

この情報を戸籍の生年月日や死亡日と照らし合わせると、同姓同名の別人と取り違える危険を減らせます。

手紙やはがきも見逃せません。

差出人が「大阪市東成区 山田一郎」となっていて、本文に「叔母の三回忌には伺います」と書かれていれば、住所、氏名、法事、親族関係の手がかりになります。

冠婚葬祭の資料には、席次表や親族紹介が残っていることもあり、「新郎伯父」「新婦従兄」などの続柄がそのまま記載されている場合があります。

ここで気をつけたいのは、日常の呼び方と正式な続柄が違うことです。

家では親しみを込めて「おばちゃん」と呼んでいても、正確には父の姉なら伯母、母の妹なら叔母、親の兄弟の配偶者なら義伯母や義叔母にあたることがあります。

写真や位牌から拾った情報は、すぐに家系図へ清書せず、まずはメモ欄に残しましょう。

「写真裏に叔父と記載あり」「墓石で没年月日確認」「手紙で大阪在住と判明」のように、何から分かった情報なのかを書いておくと、あとから見直しやすくなります。

12-4. 市区町村役場・法務局・図書館・郷土資料で確認する

家の中の資料と親戚の記憶を集めても、まだ分からない部分が残ることがあります。

そのようなときは、市区町村役場、法務局、図書館、郷土資料館など、外部の資料にあたってみましょう。

家系図は、家の中だけで完成させるものと思われがちですが、地域の記録を合わせることで、ぐっと見えやすくなることがあります。

市区町村役場では、戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、住民票の除票、戸籍の附票などについて相談できます。

特に戸籍の附票は住所の履歴を確認する資料として使われることがあり、昔どこに住んでいたのかを調べる手がかりになります。

ただし、保存期間や請求できる人の範囲には制限があるため、窓口で「家系図作成のために直系の戸籍をたどりたい」と具体的に伝えると、必要な書類を案内してもらいやすくなります。

法務局は、不動産登記や自筆証書遺言書保管制度などに関係する機関です。

先祖が所有していた土地や建物が分かる場合、登記簿から住所、氏名、相続や売買の履歴が見えることがあります。

たとえば、祖父の本籍地と同じ地域に古い土地があり、登記記録に曾祖父の名前が残っていれば、家の移動や相続の流れを考える材料になります。

図書館や郷土資料館も、とても頼もしい味方です。

地域の歴史をまとめた市史、町史、村史、郷土誌、古い住宅地図、電話帳、学校の記念誌、寺社の記録などに、先祖の名前や屋号が載っていることがあります。

旧家、商家、農家、寺社と関わりが深い家では、地域資料に家名が出てくることもあります。

たとえば「昭和25年発行の村史に、山田太郎が消防団長として記載されていた」という情報があれば、その人がどの地域で暮らしていたかを裏付ける材料になります。

また、墓地の管理者や菩提寺に確認すると、過去帳や墓地台帳から家族のつながりが分かる場合もあります。

ただし、宗教施設や管理者には個人情報や慣習上の配慮が必要です。

いきなり「全部見せてください」と頼むのではなく、自分と故人の関係、調べたい目的、分かっている氏名や没年月日を整理して、丁寧に相談しましょう。

役場や図書館で調べるときは、氏名の漢字違いにも注意してください。

「斉藤」「齋藤」「齊藤」、「渡辺」「渡邊」「渡邉」のように、同じ読みでも表記が違うことがあります。

家系図には、確認できた表記をそのまま書き、別表記がある場合は注記しておくと、あとで混乱しにくくなります。

12-5. 不明点は「推定」と「確認済み」を分けて家系図に残す

続柄を調べるときに一番大切なのは、分からない部分を無理に埋めないことです。

家系図はきれいに完成させたくなりますが、あいまいな情報を確認済みのように書いてしまうと、あとで見る人が間違ったまま受け取ってしまいます。

だから、家系図には「確認済み」と「推定」を分けて残すようにしましょう。

確認済みとは、戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍、墓石、過去帳、手紙、本人への聞き取りなど、根拠がはっきりしている情報です。

たとえば、「戸籍で父の兄と確認」「墓石で没年月日を確認」「祖母本人から旧姓を確認」のように書きます。

推定とは、根拠はあるけれど、まだ断定できない情報です。

たとえば、「写真の並び順から祖父の弟と思われる」「祖母の話では母方のいとこらしい」「同じ墓に刻まれているため親族の可能性が高い」といった情報です。

推定の情報は、名前の横に「推定」「未確認」「要確認」と入れておきましょう。

色分けを使うのも分かりやすい方法です。

たとえば、確認済みは黒、推定はグレー、父方は青、母方は赤、姻族は点線、故人は薄い灰色の背景にすると、家系図を初めて見る人にも伝わりやすくなります。

続柄の呼び方も、同じように注記しておくと安心です。

「父の兄なので伯父」「母の妹なので叔母」「兄弟姉妹の子なので甥または姪」「父母の兄弟姉妹の子なのでいとこ」「いとこの子なので従甥・従姪」のように、関係のたどり方を書き添えます。

家系図の見方に慣れていない人でも、「自分から見て、どこを通ってつながるのか」が分かれば、続柄を理解しやすくなります。

また、作成日と更新日を入れておくことも忘れないでください。

「2026年6月11日作成」「2026年8月、戸籍確認により修正」のように記録しておくと、どの時点の情報なのかが分かります。

家系図は一度で完璧に作るものではなく、家族の記憶や資料が集まるたびに育っていくものです。

分からないところを空白にしておくことは、失敗ではありません。

むしろ、未来の自分や子ども世代に「ここはまだ調べる楽しみが残っているよ」と伝える、やさしい目印になります。

12-6. まとめ

続柄が分からないときは、まず自分を基準にして、直系か傍系か、上の世代か同じ世代か下の世代かを考えましょう。

そのうえで、戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍で正確な親族関係を確認し、祖父母世代や年長の親戚の記憶で家族の物語を補います。

さらに、古い写真、位牌、過去帳、墓石、手紙、市区町村役場、法務局、図書館、郷土資料を組み合わせると、1つひとつの続柄がはっきりしてきます。

分からない情報は、あわてて決めつけず、「推定」と「確認済み」を分けて残しましょう。

家系図は、親族の呼び方を覚えるためだけの表ではなく、家族の歴史を未来へ渡すための大切な地図です。

小さな手がかりを大事に集めていけば、伯父、叔父、いとこ、甥、姪、曾祖父、高祖父のような少し難しい続柄も、少しずつ身近に感じられるようになります。