「日産の高級ブランド・インフィニティに乗りたいけれど、日本で買うのは難しい?」そう思っている方も多いのではないでしょうか。インフィニティは北米や中東を中心に展開しているブランドで、日本では正規販売が行われていません。しかし、並行輸入や中古車市場を利用すれば購入することは可能です。この記事では、インフィニティの基本情報や日本市場での立ち位置を解説したうえで、日本で購入する具体的な方法や注意点を詳しくご紹介します。
インフィニティとは?基本情報と魅力
インフィニティは日産自動車の高級ブランドとして1989年に誕生しました。主に北米や中東、中国などの市場で展開され、高級感とスポーティーさを兼ね備えたデザインと性能が特徴です。しかし、日本国内では正規販売されておらず、インフィニティの車を手に入れるには逆輸入という方法が必要になります。ここでは、インフィニティの歴史や特徴、そして日本市場での立ち位置について詳しく解説します。
1-1. インフィニティとは?日産の高級ブランドの歴史
インフィニティは、1989年に北米市場向けの高級ブランドとして誕生しました。当時、トヨタがレクサス、ホンダがアキュラを立ち上げ、日産も同様に高級車市場へ進出することを決断しました。初代モデルの「Q45」は、高性能なV8エンジンを搭載し、ライバルであるメルセデス・ベンツやBMWに対抗する形で登場しました。
その後、インフィニティは北米市場を中心に成長し、特にスポーティーなセダンやSUVが人気を博しました。近年では、「Q50」「QX50」「QX80」などのラインナップを展開し、プレミアム市場で確固たる地位を築いています。しかし、日本国内では公式な販売網がなく、一部の愛好者が輸入車として手に入れる状況が続いています。
1-2. インフィニティの特徴(デザイン・走行性能・ブランド戦略)
■デザインの特徴
インフィニティのデザインは、スポーティーかつラグジュアリーなスタイルが特徴です。特にフロントグリルの「ダブルアーチデザイン」やシャープなLEDヘッドライトが象徴的で、高級感と独自性を強調しています。また、内装には本革シートやウッドパネルを採用し、高級車としての上質な雰囲気を演出しています。
■走行性能の特徴
インフィニティの車は高性能なエンジンとFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用し、ダイナミックな走行を実現しています。特に「Q50」や「Q60」には、日産が誇るV6ツインターボエンジンが搭載され、力強い加速とスムーズな走りを提供します。また、SUVモデルの「QX50」や「QX80」では、先進の四輪駆動システム(AWD)が採用されており、安定した走行性能を発揮します。
■ブランド戦略
インフィニティは、北米や中東、中国など海外市場に特化したブランド戦略を採用しています。これは、日本国内ですでに日産ブランドが確立されており、高級車市場でもスカイラインやフーガなどのラインナップが存在するためです。そのため、日産は日本市場でインフィニティブランドを展開するメリットが少ないと判断し、国内正規販売を行わない方針を取っています。
1-3. 主要な販売地域と日本市場での立ち位置
■主要な販売地域
インフィニティは現在、世界30か国以上で展開されていますが、特に北米市場が最大の販売エリアです。アメリカでは「レクサス」「アキュラ」と並ぶ日本発の高級ブランドとして認知されており、SUVやスポーツセダンの分野で人気があります。また、中東や中国市場でも高級車ブランドとしての地位を確立し、現地の富裕層をターゲットに販売を拡大しています。
■日本市場での立ち位置
日本市場では、インフィニティは正式に展開されていないため、購入するには「逆輸入」という方法を取る必要があります。主な入手方法としては、専門の輸入車ディーラーを通じて購入するか、中古車市場で取り扱われている車両を探す方法があります。特に人気のモデルとしては、セダンの「Q50」や「Q60」、SUVの「QX50」「QX80」などが挙げられます。
逆輸入車を購入する際には、右ハンドル仕様があるかを確認することが重要です。イギリスやオーストラリアなどの左側通行の国では右ハンドル仕様が販売されているため、それらの市場から輸入するケースが多くなっています。ただし、輸入時の諸費用や税金が加算されるため、総額が高くなる点には注意が必要です。
また、インフィニティの車はメンテナンスや修理に専門的な知識が必要なため、整備を依頼できる工場や専門店を見つけておくことも大切です。
まとめ
- インフィニティは日産の高級ブランドで、主に北米市場を中心に展開されている。
- 日本国内では正規販売されておらず、逆輸入や中古車市場での購入が主流となっている。
- スポーティーなデザインと高性能なエンジンを特徴とし、特に北米市場で人気が高い。
- 逆輸入する場合、右ハンドル仕様の有無や輸入費用に注意が必要。
- メンテナンスには専門知識が求められるため、信頼できる整備工場を確保することが重要。
インフィニティは、日本では正規に購入できないものの、スポーティーで魅力的な高級車ブランドとして世界的に評価されています。日本で手に入れる方法は限られていますが、それでも特別な一台を求める人には選択肢の一つとなるでしょう。
2. 日本でインフィニティを買う方法
インフィニティは日産の海外向け高級車ブランドであり、日本では正規販売されていません。しかし、日本でもインフィニティを購入する方法はいくつか存在します。ここでは、日本でインフィニティを手に入れるための具体的な方法を詳しく解説します。
2-1. インフィニティの日本での正規販売の有無とその背景
インフィニティは1989年に北米市場向けに誕生したブランドであり、現在ではアメリカやカナダ、中国、中東、ヨーロッパなど世界各国で販売されています。しかし、日本国内では正規ディーラーが存在せず、公式に販売されていません。
日本で正規販売されていない理由には、以下のような背景があります。
- 日産の国内ラインナップにすでにスカイラインやフーガなどの高級車があるため、ブランド戦略上の棲み分けが必要だった。
- インフィニティは北米市場向けに設計されており、日本市場のニーズや道路事情と合わない部分がある。
- 日本市場では欧州の高級車(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなど)が強く、新ブランドの導入リスクが大きかった。
そのため、日本でインフィニティに乗るには、逆輸入や並行輸入、中古車の購入といった手段をとる必要があります。
2-2. 日本で購入できる方法の全体像
日本でインフィニティを手に入れる方法は、大きく分けて以下の3つです。
- 逆輸入車として購入する – 海外で販売されているインフィニティ車を、日本に輸入する。
- 並行輸入業者を利用する – 個人輸入が難しい場合、専門の並行輸入業者を通じて購入する。
- 国内の中古車市場で探す – すでに日本に輸入された中古車を購入する。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、次の項目で詳しく説明します。
2-3. 逆輸入とは?仕組みとメリット・デメリット
逆輸入とは、本来海外市場向けに生産された車を、日本に輸入して乗ることを指します。インフィニティは日本では正規販売されていませんが、イギリスやオーストラリアなどでは右ハンドルモデルも販売されており、それを輸入すれば日本でも運転できます。
逆輸入のメリット:
- 新車や最新モデルを手に入れられる。
- 希望のグレードや仕様を選べる。
- 右ハンドルの車を選ぶことも可能。
逆輸入のデメリット:
- 輸入コスト(関税、輸送費、諸税など)が高くつく。
- 納車までの期間が長い。
- メンテナンスや修理に対応できる業者が限られる。
2-4. 並行輸入での購入方法と注意点
並行輸入とは、正規ディーラーを通さず、独自のルートで輸入された車を購入する方法です。日本には並行輸入を専門とする業者が多数あり、これらを利用することで比較的スムーズにインフィニティを入手できます。
並行輸入のメリット:
- 輸入の手続きをすべて業者に任せられる。
- 自分で個人輸入するより手間が少ない。
並行輸入のデメリット:
- 業者によって価格や手数料が異なるため、信頼できる業者を選ぶ必要がある。
- アフターサービスや保証が限られることが多い。
2-5. 個人輸入の流れとコストシミュレーション
個人輸入は、海外のディーラーや販売店から直接購入し、日本へ輸入する方法です。以下の流れで手続きが進みます。
- 海外の販売店で車を購入する。
- 輸送手配(船便・航空便)を行う。
- 日本の税関で輸入申請をする。
- 自動車検査(通関・予備検査・車検)を受ける。
- ナンバーを取得し、車両登録を行う。
主なコストシミュレーション(例:QX50の個人輸入)
項目 | 金額 |
---|---|
車両本体価格(北米) | 約500万円 |
輸送費 | 約30万円 |
関税・消費税 | 約50万円 |
登録費用 | 約10万円 |
合計 | 約590万円 |
このように、輸送費や税金がかかるため、個人輸入はかなりのコストが発生します。そのため、信頼できる業者を利用するのも選択肢の一つです。
2-6. 国内での中古車購入(在庫数・価格帯・信頼できる販売店)
日本国内には、すでに輸入されたインフィニティの中古車が販売されています。例えば、以下のようなモデルが流通しています。
- QX50:730万円前後
- QX80:548万円〜878万円
中古車を購入する際のポイントは以下の通りです。
- 信頼できる輸入車専門店を選ぶ。
- 車両の履歴や整備記録を確認する。
- アフターサービスの有無を確認する。
中古車であれば、輸入コストを抑えながらインフィニティを手に入れられるため、おすすめの方法です。
3. インフィニティを日本で購入する際のチェックポイント
インフィニティは日産の海外向け高級車ブランドですが、日本では正規販売されていません。そのため、インフィニティを購入したい場合は「逆輸入」や「並行輸入」を利用することになります。
ここでは、インフィニティを日本で購入する際にチェックしておくべきポイントを詳しく解説していきます。
3-1. 右ハンドルモデルの有無(購入時の選択肢)
インフィニティの車は、日本と同じ左側通行の国(イギリスやオーストラリアなど)でも販売されているため、一部のモデルには右ハンドル仕様が存在します。
たとえば、イギリス市場向けの「Q50」や「Q60」には右ハンドル仕様があり、日本に輸入することが可能です。一方で、北米市場向けの「QX80」などは左ハンドルしかないため、日本で乗る場合は慣れが必要になります。
右ハンドル車を希望する場合は、イギリスやオーストラリア向けの仕様があるかどうかを確認し、輸入業者に相談しましょう。
3-2. 購入時にかかる諸費用(車両価格・関税・消費税など)
インフィニティの車を逆輸入・並行輸入する場合、以下のような費用が発生します。
- 車両価格:モデルによって異なりますが、新車の場合は500万円〜1000万円ほど。
- 関税:日本に輸入する際に課せられる税金で、車両価格の約5%程度。
- 消費税:輸入車の場合、購入時に10%の消費税が発生。
- 輸送費:海外からの輸送費は、約20万円〜50万円程度。
- 登録費用:車検や登録手続きにかかる費用(約10万円〜20万円)。
たとえば、イギリス市場向けの「Q50」を約700万円で購入した場合、関税や輸送費を含めると総額800万円〜900万円になることもあります。
購入前に、輸入業者に見積もりを依頼し、総額を把握しておくことが大切です。
3-3. 車両の登録手続きとナンバー取得方法
輸入したインフィニティを日本で走らせるには、登録手続きが必要です。手続きの流れは以下の通りです。
- 通関手続き:輸入車を日本に持ち込む際に必要な手続き。
- 排ガス検査・車両検査:日本の基準に適合しているか検査(並行輸入車の場合は特に重要)。
- 車検取得:継続的に走行するためには車検が必要。
- ナンバープレート取得:陸運局で登録し、日本のナンバーを取得。
並行輸入の場合、排ガス規制や安全基準の適合に手間がかかることがあり、専門業者に依頼するのが一般的です。特に北米仕様の車両は、日本の排ガス規制をクリアするための改造が必要になることがあるため、注意が必要です。
3-4. 日本の道路事情・駐車環境に適したモデルは?
インフィニティの車は北米市場向けに設計されているため、日本の道路環境ではサイズが大きすぎることがあります。
たとえば、「QX80」は全長5.3m、全幅2mを超える大型SUVで、日本の一般的な駐車場には収まりにくいサイズです。そのため、日本で乗るなら、以下のような比較的コンパクトなモデルを選ぶのが良いでしょう。
- Q50(セダン):スカイラインとほぼ同サイズで、日本の道路事情に適している。
- Q60(クーペ):スポーティな2ドアモデルで、Q50よりもさらにコンパクト。
- QX50(SUV):全長4.7mほどのミドルサイズSUVで、日本の駐車場にも収まりやすい。
駐車場のサイズを事前に確認し、購入するモデルを選ぶことが重要です。
まとめ
インフィニティを日本で購入する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 右ハンドル仕様があるか確認し、輸入元を選定する。
- 購入にかかる費用(関税・輸送費・登録費など)を把握しておく。
- 輸入車の登録手続きをスムーズに行うため、専門業者に相談する。
- 日本の道路や駐車環境に適したモデルを選ぶ。
インフィニティは正規販売がないため、逆輸入や並行輸入が必要になりますが、その分レアな車種に乗れる魅力があります。しっかりと準備をして、納得のいく1台を手に入れましょう!
4. 日本で買えるインフィニティの人気モデルと特徴
インフィニティは日産のプレミアムブランドとして、北米や中東を中心に高い人気を誇る高級車ブランドです。しかし、日本では正規販売されていないため、購入する場合は逆輸入や並行輸入という方法を取る必要があります。ここでは、日本で手に入るインフィニティの代表的なモデルを紹介し、それぞれの特徴について詳しく解説します。
4-1. SUVモデル(QX50・QX55・QX80など)
インフィニティのSUVラインナップは、都会的なデザインと力強い走行性能が特徴です。特に日本で流通しているSUVモデルとしては、以下の車種が人気です。
QX50
インフィニティのミドルクラスSUVで、洗練されたデザインと最先端技術が魅力のモデルです。VC-Turboエンジン(可変圧縮比エンジン)を搭載し、パワーと燃費性能を両立しています。日本で購入する場合、逆輸入車として市場に出回っており、中古価格は約730万円からとなっています。
QX55
QX50をベースにしたクーペスタイルSUVで、スポーティーなデザインが特徴。滑らかなルーフラインがエレガントな雰囲気を演出し、個性を求めるドライバーに人気です。
QX80
インフィニティのフラッグシップSUVで、圧倒的な存在感とラグジュアリーな装備が魅力です。V8エンジンを搭載し、大型ボディながら力強い走行性能を発揮します。中古市場では548万円~878万円の価格帯で流通しています。
4-2. セダン・クーペモデル(Q50・Q60)
インフィニティのセダン・クーペモデルは、スポーティーでエレガントなデザインが特徴です。日本ではスカイラインと関係が深いモデルが人気を集めています。
Q50(スカイライン)
Q50は、日本では日産スカイラインとして販売されていますが、海外ではインフィニティブランドとして展開されています。そのため、エンブレムをインフィニティ仕様に変更するカスタムも人気です。
Q60
インフィニティのクーペモデルで、スカイラインクーペの後継車にあたります。北米市場を中心に販売されており、日本では逆輸入が必要ですが、デザイン性と走行性能の高さから根強い人気があります。
4-3. 電動化モデルや次世代インフィニティの動向
近年、インフィニティは電動化に力を入れており、次世代モデルとしてEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)の開発が進められています。
電動化への取り組み
インフィニティはe-POWER技術を採用したハイブリッド車や、完全EVの開発を進めています。今後、環境規制の厳しい市場に向けた新モデルが登場する可能性が高いでしょう。
次世代デザインの方向性
最新のコンセプトカーでは、より先進的で流麗なデザインが採用されています。インフィニティの伝統的なダブルアーチグリルや人間中心のインテリア設計が、次世代モデルにも引き継がれる見込みです。
4-4. 日本での人気モデルランキング(中古市場のデータをもとに)
日本の中古車市場で特に人気のあるインフィニティモデルをランキング形式で紹介します。
1位:インフィニティ Q50(スカイライン)
日本国内でもスカイラインとして販売されているため、エンブレム変更でインフィニティ仕様にするカスタムが人気。手に入りやすく、維持費も比較的リーズナブルな点が魅力です。
2位:インフィニティ QX80
フルサイズSUVとしての存在感と豪華な内装が魅力。価格帯は高めですが、アメリカ車やランドクルーザーと並ぶステータス性を持ちます。
3位:インフィニティ Q60
日本では正規販売されていないものの、スカイラインクーペの後継として人気が高いモデル。並行輸入を活用するユーザーが多いのが特徴です。
以上が、日本で購入可能なインフィニティの人気モデルとその特徴です。逆輸入や中古車市場を活用することで、お気に入りのインフィニティを手に入れることができます。
5. インフィニティを所有するための維持コストとメンテナンス
インフィニティは日本で正規販売されていないため、購入するには逆輸入車を選ぶことになります。しかし、購入後の維持費やメンテナンスについてしっかり考えておかないと、予想以上のコストがかかることもあります。ここでは、インフィニティの維持費やメンテナンスについて詳しく解説します。
5-1. インフィニティの税金・燃費・自動車保険料の相場
インフィニティの維持費で特に気になるのは、税金・燃費・保険料の3つです。これらは車種やグレードによって大きく異なりますが、大まかな相場を見ていきましょう。
● 自動車税
インフィニティは排気量の大きいモデルが多いため、自動車税は高めです。例えば、以下のような税額がかかります。
- インフィニティ Q50(3.0L) → 約51,000円/年
- インフィニティ QX80(5.6L) → 約111,000円/年
特に大排気量のSUVモデルは税金が高額になるため、維持費を考慮した上で選ぶ必要があります。
● 燃費
燃費もインフィニティのモデルによって異なりますが、日本の国産車と比べるとやや燃費は悪めです。以下は代表的なモデルの燃費です。
- インフィニティ Q50(3.0L V6ターボ) → 約9〜11km/L
- インフィニティ QX80(5.6L V8) → 約5〜7km/L
特にSUVタイプのモデルはハイオク指定の車両が多く、燃料費がかさむ点にも注意が必要です。
● 自動車保険料
インフィニティの保険料は、輸入車であるため比較的高めに設定されることが多いです。年間の保険料の目安は以下の通りです。
- インフィニティ Q50 → 約10〜15万円/年
- インフィニティ QX80 → 約15〜25万円/年
保険料は年齢や等級、補償内容によって変動するため、事前に複数の保険会社で見積もりを取ることをおすすめします。
5-2. 維持費とコストパフォーマンス(国産高級車・他輸入車との比較)
インフィニティの維持費は、国産高級車や他の輸入車と比べるとどうなのでしょうか?以下のポイントで比較してみます。
● 維持費の比較
車種 | 年間維持費の目安 |
---|---|
インフィニティ Q50 | 約40〜60万円 |
レクサス IS(2.5L) | 約30〜45万円 |
BMW 3シリーズ(2.0L) | 約35〜50万円 |
国産車のレクサスと比べると維持費は高めですが、BMWやメルセデス・ベンツなどの輸入車と比較すると、それほど大きな差はありません。
5-3. メンテナンスや修理はどこでできる?(整備工場・専門店の情報)
インフィニティのメンテナンスは、日本国内の通常のディーラーでは対応していません。では、どこで整備や修理ができるのでしょうか?
● 専門の輸入車整備工場
インフィニティを扱う整備工場は全国にいくつかあります。特に、逆輸入車を専門に扱う店舗では、インフィニティのメンテナンスにも対応していることが多いです。
● 日産ディーラーでの対応
インフィニティは日産の海外ブランドなので、日産の一部ディーラーで整備を受けられることもあります。ただし、店舗によって対応が異なるため、事前に問い合わせることが重要です。
5-4. 部品調達の難易度とコスト(正規部品・社外部品の選択肢)
インフィニティの部品調達は、日本国内ではやや難易度が高めです。ここでは、部品の入手方法について解説します。
● 正規部品の調達
純正部品は海外から取り寄せる必要があるため、納期が長くなりがちです。また、部品代が高額になることもあります。
● 社外部品の活用
一部の部品は社外品で代替できることがあります。例えば、ブレーキパッドやエアフィルターなどは社外品が多く流通しています。
社外部品を活用することで、コストを抑えつつメンテナンスをすることが可能です。ただし、適合確認をしっかり行う必要があります。
まとめ
インフィニティの維持費は決して安くはありませんが、その分、走行性能やデザインの魅力は非常に高いです。購入を検討している方は、維持コストやメンテナンス環境をしっかり確認した上で、安心してカーライフを楽しんでください。
6. インフィニティ購入者の口コミ・評価
インフィニティは日産の高級車ブランドとして、海外では高い評価を受けていますが、日本では正規販売がありません。そのため、日本での購入者の口コミや評価は、逆輸入車や並行輸入車を購入したオーナーの実体験が中心になります。ここでは、日本でインフィニティを所有するメリット・デメリット、実際の走行性能や乗り心地、さらにはリセールバリューについて詳しく紹介します。
6-1. 日本でインフィニティを乗るメリット・デメリット
日本でインフィニティを所有する最大のメリットは、他の車と被りにくい希少性です。街中で見かけることが少ないため、「個性を大切にしたい」「特別感のある車に乗りたい」という方にぴったりです。また、インフィニティは北米市場をメインターゲットとしており、パワフルなエンジン性能と高級感のある内装が魅力です。
一方で、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 購入コストが高い(逆輸入・並行輸入による輸送費や関税、諸経費がかかる)
- メンテナンスの手間(部品の調達が国内メーカーより難しく、修理可能な整備工場が限られる)
- 右ハンドルモデルが限られる(一部のモデルは海外市場向けで左ハンドルのみ)
特に維持費の問題は、購入前に十分に考慮すべきポイントです。とはいえ、専門の並行輸入業者や整備工場と連携すれば、安心して維持できる環境を整えることも可能です。
6-2. 実際のオーナーの評価(走行性能・乗り心地・耐久性)
インフィニティのオーナーからの評価をまとめると、走行性能・乗り心地・耐久性の3つの点で高い評価を得ています。
走行性能
インフィニティの車両は、スポーティーなFR(後輪駆動)または4WDモデルが多く、高速道路やワインディングロードでの安定感が抜群です。特に人気の「Q50」や「Q60」は、V6ツインターボエンジンを搭載し、加速力とパワーに優れています。
乗り心地
インフィニティは高級ブランドということもあり、静粛性が高く、シートの作りも快適です。特にSUVモデルの「QX80」は、広々とした室内空間と快適な乗り心地が魅力。長距離ドライブでも疲れにくいと評判です。
耐久性
日産ブランドの技術が活かされており、エンジンや駆動系の耐久性は高めです。ただし、並行輸入車のため部品交換や整備のしやすさには注意が必要です。専門の整備工場と連携することで、長く安心して乗ることができます。
6-3. 逆輸入車・並行輸入車のリセールバリューは?
インフィニティのリセールバリューについては、モデルや市場動向によって大きく異なるのが特徴です。
例えば、日本で人気のSUV「QX80」やセダン「Q50」は、中古市場でも一定の需要があり、比較的高値で取引されています。特に、低走行距離で状態の良い車両は、高額査定が期待できます。
一方で、左ハンドルの車両は国内需要が限られるため、買取価格が下がる傾向にあります。また、年式が古くなると、部品調達の問題もあり、値段がつきにくくなることもあります。
リセールバリューを維持するポイント
- 右ハンドルモデルを選ぶ(日本国内での需要が高い)
- 定期的なメンテナンスを行い、整備記録をしっかり残す
- 人気のあるモデル・グレードを選ぶ
リセールバリューを重視するなら、「Q50」や「QX50」など、日本でも人気があるモデルを選び、丁寧に維持することが重要です。
まとめ
日本でインフィニティを購入し、所有するのは決して簡単ではありませんが、その独自のデザインや高級感、走行性能の魅力は大きな価値があります。
購入を検討する際は、逆輸入車や並行輸入車の特徴を理解し、信頼できる販売店や整備工場と連携することが大切です。また、リセールバリューを意識して、人気のあるモデルを選び、適切なメンテナンスを行うこともおすすめです。
個性的で高級感あふれるインフィニティを、日本で所有する醍醐味をぜひ味わってみてください!
7. 日本市場におけるインフィニティの今後
インフィニティは、日産自動車が海外向けに展開する高級車ブランドです。しかし、日本国内では正規販売が行われておらず、購入するためには逆輸入という手段を取る必要があります。今後、日本市場でインフィニティが正式に販売される可能性はあるのでしょうか?また、日本市場で競合するブランドとの比較や、普及のための課題について詳しく解説します。
7-1. インフィニティは今後日本で正式販売される可能性はあるか?
インフィニティが日本で正規販売される可能性は、現時点では極めて低いと考えられます。その理由はいくつかありますが、主なものは以下の3点です。
1. 日本市場における日産ブランドとの棲み分け
インフィニティは1989年に北米市場向けの高級ブランドとして誕生しました。一方、日本国内では日産が「スカイライン」などの高級車を展開しており、インフィニティブランドの導入は販売戦略上の競合を生む可能性があります。実際、過去には「スカイライン」の海外仕様がインフィニティQ50として販売されていたこともあり、ブランドの線引きが曖昧になる問題があります。
2. 日本の高級車市場における競争の激化
日本市場にはレクサスや輸入車ブランド(アウディ、BMW、メルセデス・ベンツなど)が強く根付いており、新たにインフィニティを導入しても市場でのシェア獲得が難しいと考えられます。特に、レクサスはトヨタが展開する高級車ブランドとして日本市場に深く浸透しており、価格帯や品質面でも強力な競争相手です。
3. 日本の消費者ニーズとのギャップ
インフィニティの車両は、北米市場を主なターゲットとして開発されています。そのため、車体サイズや排気量、デザインの嗜好が日本市場とは異なるケースが多いです。特に、大型SUVや大排気量エンジン搭載車は日本の道路事情に適さず、税制面でも不利になります。こうした要因を考えると、インフィニティが日本市場に正式に参入する可能性は低いと言えます。
7-2. 日本市場におけるライバル車種と比較(レクサス・アウディ・BMWなど)
インフィニティが日本市場に参入した場合、どのブランドと競合するのかを考えてみましょう。以下のブランドが、インフィニティと競争する可能性が高いと考えられます。
1. レクサス(Lexus)
レクサスは、トヨタが展開する高級車ブランドで、日本市場においては最もインフィニティに近い存在です。特に、インフィニティQ50(海外仕様のスカイライン)は、レクサスISやESと競合する可能性があります。また、インフィニティのSUVであるQX60やQX80は、レクサスRXやLXと比較されることが多いです。
2. アウディ(Audi)
アウディはドイツの高級車ブランドで、デザイン性や走行性能の高さで評価されています。インフィニティのスポーティな走りを強みとする戦略と、アウディの「クワトロ(四輪駆動)」技術を活かした高性能モデルが競争する可能性があります。特に、インフィニティQ50とアウディA4、QX50とアウディQ5などが競合しやすいでしょう。
3. BMW
BMWは「駆け抜ける歓び」というスローガンのもと、走行性能に重点を置いたブランドです。インフィニティもFR(後輪駆動)を採用しており、BMWの3シリーズや5シリーズと競争する可能性があります。特に、インフィニティQ50はBMW 3シリーズとパフォーマンス面で比較されることが多いです。
7-3. 日本でインフィニティが普及するための課題とは?
仮にインフィニティが日本市場に正式参入するとしても、解決しなければならない課題がいくつかあります。
1. 正規販売網の整備
現在、日本にはインフィニティの正規ディーラーが存在しません。新規で販売ネットワークを構築するには多大なコストがかかるため、どのようにして流通ルートを確保するかが課題となります。
2. 右ハンドル仕様の充実
インフィニティの一部モデルには右ハンドル仕様が存在しますが、基本的には北米市場向けに開発されているため、左ハンドル車が多いです。日本市場向けに右ハンドル仕様のラインナップを充実させる必要があります。
3. 燃費・税制面での対応
日本では、エコカー減税やハイブリッド車の優遇措置があり、燃費性能が重要視される傾向にあります。インフィニティは大型車や高出力エンジン搭載モデルが多く、日本の税制に適した仕様を用意する必要があります。
4. ブランド認知度の向上
日本国内ではインフィニティの認知度が低く、「日産の高級車ブランド」としての認識が薄いのが現状です。ブランドの価値を高めるためには、広告戦略やマーケティング活動が不可欠となります。
まとめ
インフィニティが日本市場で正規販売される可能性は低く、その理由としてブランドの棲み分け、市場競争、消費者ニーズの違いが挙げられます。仮に日本市場に参入する場合、レクサス、アウディ、BMWと競争することになり、販売網の整備や税制対応などの課題が多く残ります。しかし、インフィニティの持つ独自のデザインやスポーティな走行性能は、一部のファンから高く評価されており、今後の動向に注目が集まります。
8. まとめ:「インフィニティを日本で買うには?」
インフィニティは日産の海外向け高級ブランドであり、日本では正規販売されていません。
しかし、並行輸入や中古車購入などの方法を活用すれば、日本でも手に入れることができます。
ここでは、購入方法ごとのメリット・デメリットや、予算・用途別のおすすめルート、購入時の注意点について詳しく整理します。
8-1. 日本での購入方法とそれぞれのメリット・デメリットの整理
① 並行輸入業者を利用する
並行輸入業者を利用すれば、新車または中古車を海外から取り寄せることができます。
特に北米や中東市場で販売されているモデルが多く、日本で人気の右ハンドル車はイギリスやオーストラリアなどからの輸入が可能です。
メリット:
- 新車を購入できる可能性がある
- 希望するグレードや仕様を選べる
- 輸入の手続きを代行してもらえる
デメリット:
- 車両価格が高くなりがち(関税や輸送費がかかる)
- 納車までに時間がかかる
- 整備・修理対応が限られる可能性がある
② 国内の中古車市場で購入する
インフィニティは日本の中古車市場でも流通しています。
逆輸入された個体や、過去に持ち込まれたモデルが販売されていることがあります。
メリット:
- すぐに購入・納車できる
- 価格が比較的安い場合がある
- 日本仕様への改造がすでに施されていることが多い
デメリット:
- 希望のモデルやグレードが見つからないことがある
- 走行距離やコンディションにばらつきがある
- 保証がついていないケースが多い
③ 個人輸入する
個人で海外からインフィニティを輸入することも可能ですが、手続きが非常に複雑です。
メリット:
- 中間マージンがかからず安く購入できる可能性がある
- 好きな国・仕様のモデルを選べる
デメリット:
- 輸入手続きや車検適合の手間がかかる
- 輸送リスクや故障時の対応が難しい
- ナンバー取得に時間がかかることがある
8-2. どの購入方法が最適か?(予算・用途別おすすめルート)
インフィニティを日本で購入する場合、どの方法が最適かは、予算や用途によって異なります。
予算別おすすめルート:
- 低予算(200万円~400万円): 中古車市場で探すのが現実的
- 中予算(400万円~800万円): 並行輸入で中古車を購入
- 高予算(800万円以上): 並行輸入で新車を購入
用途別おすすめルート:
- 日常使い: 右ハンドル仕様がある英国・オーストラリア向けモデルを並行輸入
- コレクション: 希少車や北米仕様のスポーツモデルを個人輸入
- 長距離移動: 大型SUVのQX80やQX60を並行輸入
8-3. インフィニティを安心して購入・維持するためのポイント
① 信頼できる販売店・輸入業者を選ぶ
並行輸入車や中古車を扱う業者の中には、メンテナンス対応が不十分な場合もあります。
購入前に以下の点を確認しましょう。
- 過去の取引実績が豊富か
- アフターサービスや保証があるか
- 輸入手続きや整備の知識がしっかりしているか
② 購入後の維持費を考慮する
インフィニティは輸入車のため、維持費が国産車より高くなることがあります。
特に以下のコストに注意が必要です。
- 税金: 排気量が大きいモデルが多いため自動車税が高め
- 燃費: V6・V8エンジン搭載車が多く、燃費はあまり良くない
- 修理・部品交換: 部品の取り寄せに時間と費用がかかる
③ 整備対応が可能な工場を確保しておく
インフィニティは日本のディーラーでは基本的に整備を受けられません。
そのため、並行輸入車や輸入車の修理に対応できる専門店を見つけておくことが大切です。
まとめ
インフィニティを日本で購入するには、主に「並行輸入」「中古車購入」「個人輸入」の3つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の予算や用途に合った方法を選ぶことが大切です。
また、購入後の維持費や整備の問題を考慮し、信頼できる業者や整備工場とつながりを持つことが、インフィニティを安心して楽しむためのポイントです。