なぜ中古エクストレイルは安いのか?真相はコレ!

「エクストレイルの中古って、どうしてこんなに安いの?」と感じたことはありませんか?人気SUVであるにも関わらず、中古市場では意外な価格で出回っているエクストレイル。その背景には、モデルチェンジによる型落ちや供給過多、競合車の影響など、複数の理由が絡んでいます。この記事では、中古エクストレイルが安くなる具体的な要因を、相場の動きや市場の傾向とともに丁寧に解説します。

目次

1. エクストレイルの中古が安いのは本当?その実態を先に解説

エクストレイルの中古車って、なんだか安く感じる…そんな風に思ったことはありませんか?
実はそれ、気のせいじゃないんです。エクストレイルは本当に「相場が安め」な中古SUVなんですよ。
でも、なぜあんなに人気のあるクルマが安くなるのでしょう?その秘密を、これからしっかり解説していきますね。
まずは価格の推移や市場全体との関係を見ていきましょう。

1-1. 平均価格の推移と相場感

エクストレイルは2022年7月にフルモデルチェンジされて、4代目(T33型)へと進化しました。
この新型の登場により、それ以前の3代目(T32型)は型落ちモデルとなり、相場が一気に下がりました。
中古市場での主力はこのT32型で、例えば2020年式・走行距離1万kmのグレードXなら、相場は250万〜300万円ほど。
さらに年式が古くなると、2013年式のT32型でも100万円台前半で手に入ることもあります。

また、もっと古い2007年式(T31型)や2000年式(T30型)になると、なんと10万〜30万円台の車両もザラにあります。
こうした相場の背景には、「販売台数が多く、中古市場に在庫が潤沢」という事情もあるんです。
たくさん出回っているぶん、価格競争が起きやすい。だから全体的に値段が抑えられているんですね。

さらに、近年は電気自動車(EV)への移行やアウトドアブームの落ち着きもあり、ガソリンSUV全体の価格がやや下がり傾向。
エクストレイルもその波に乗って、買いやすい価格になってきているというわけです。

1-2. 中古車全体の動きとエクストレイルの立ち位置

近年の中古車市場全体では、コロナ禍の影響で需要が一時的に冷え込んだり、逆に新車の納期遅れから中古車に注目が集まったりと、波がありました。
そんな中でもエクストレイルは「お手頃で実用的なSUV」として、安定した人気を保っています。
なぜかというと、新車販売台数が多いから、中古でも選択肢が豊富なんです。

しかも、エクストレイルはファミリー層やアウトドア派に支持されている車
「広い荷室」「しっかりした走行性能」「燃費もそこそこ良い」というバランスがウケているんですね。
こうした特徴が、中古でも「売り手が多いけど、買い手も多い」という、健全な市場を形成しています。

ただし、ライバル車も強力。トヨタRAV4やスバルフォレスター、ホンダCR-Vなど、似たような性能のSUVがズラリ。
この激しい競争も、エクストレイルの中古価格を押し下げる要因となっているんですよ。

また、近年はディーゼルモデルの需要が下がっていて、ディーゼル搭載のT32型エクストレイルはガソリン車よりも安めに出回っていることも多いです。
エンジンの違いや先進機能の有無でも、価格に差が出てきます。

1.3. まとめ

エクストレイルの中古車が安く見えるのは、ただ「人気がないから」ではありません。
むしろ人気があるから中古台数も多く、その結果、価格が落ち着いているんです。
新旧モデルの切り替えや、SUV市場全体の流れ、さらにはEVシフトの影響など、いろいろな要因が重なって今の相場ができています。
「中古でいい車をお得に手に入れたい」という人には、まさにエクストレイルがうってつけの一台ですよ。

2. 【理由①】フルモデルチェンジと型落ちの影響

2-1. T32→T33で何が変わった?

エクストレイルは、2022年7月に待望のフルモデルチェンジを果たし、第4世代「T33型」として登場しました。この新型T33では、デザインも中身も大きく進化しています。まず目を引くのは、よりスタイリッシュで都会的な外観。そして中身には、日産の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」や、新しいハイブリッドシステム「e-POWER」が搭載され、安全性・燃費性能・静粛性のすべてがパワーアップしているんです。

これに対して、1世代前の「T32型」は2013年から2022年まで販売されていたモデルで、プロパイロットは一部グレードにしか搭載されておらず、e-POWERもありません。もちろん信頼性や走行性能には定評がありますが、最新装備がない分だけ中古市場での価値は相対的に下がってしまいます。

新型T33型の発売によって、T32型は一気に「型落ち」と見なされるようになりました。この「新型の登場=旧型の価値が下がる」という流れは、車業界ではよくある話なんです。

2-2. 「型落ち=割安」のメカニズム

「型落ち」と聞くと、なんだか古くなった印象を持つかもしれませんが、実はこれはお買い得のサインでもあります。エクストレイルのような人気SUVでは、フルモデルチェンジが行われると、それまでのモデルが一斉に中古市場に流れます。このタイミングで一気に供給が増えるため、需要とのバランスが崩れ、価格がグッと下がるんです。

特にエクストレイルT32型は、2013年から2022年までの約9年間にわたって販売されたロングセラーモデルです。販売台数がとても多いため、中古市場には状態の良い車両が豊富に出回っています。つまり、「選び放題&安い」という中古車購入者にとってはうれしい状況なんです。

しかも、T32型でも2017年以降のモデルには「プロパイロット」という先進運転支援機能が搭載されているグレードもあるので、装備面で大きく見劣りしない車をお得に買える可能性もあります。型落ち=古くてダメな車ではなく、型落ち=価格がこなれておいしい車と考えても良いんです。

もちろん、新型に比べると燃費性能や安全装備などで差が出る部分はありますが、走行距離が少なくてメンテナンス状態の良いT32型を選べば、かなりのコストパフォーマンスを実現できます。

2-3. まとめ

T33型の登場によって、T32型は一気に「型落ち」となりました。しかしこれは、裏を返せば中古市場で割安に手に入る絶好のチャンスでもあります。走行性能や室内空間には定評があり、「プロパイロット」などの先進装備がついたT32後期型は、まさに“狙い目”の存在です。

中古車選びでは、見た目の新しさだけでなく、価格・装備・状態のバランスがとても大切です。T32型のエクストレイルは、そのバランスがとれた良コスパ車として、今がまさに「買い」のタイミングかもしれませんよ。

3. 【理由②】中古在庫が豊富すぎるという現実

3-1. エクストレイルの累計販売台数と影響

エクストレイルが中古市場で驚くほど安く手に入る最大の理由のひとつが、これまでの累計販売台数の多さにあります。

2000年に初代モデルが登場して以来、エクストレイルは日産を代表するSUVとして、日本国内外で非常に高い人気を誇ってきました。2代目(T31型)、3代目(T32型)と続き、2022年には最新の4代目(T33型)へとフルモデルチェンジされました。

特に3代目T32型は2013年から約9年にわたって販売され、非常に多くの台数が市場に出回りました。その結果、2024年現在では中古市場においてT32型の流通量が非常に多く、選び放題とも言える状態です。

「選ぶ楽しさがある」という一方で、供給が需要を大きく上回ってしまうと、市場原理により価格が自然と下がるのは避けられません。それがまさに、今の中古エクストレイルの価格が安い理由なのです。

3-2. SUV市場での供給過多とは?

エクストレイルの安さは、単に販売台数の多さだけが原因ではありません。実はSUVというカテゴリ自体が中古市場で飽和状態にあるのです。

近年は空前のSUVブーム。トヨタのRAV4やスバルのフォレスター、マツダCX-5など、競合モデルがひしめく中、各メーカーがこぞってSUVをラインナップしてきました。それにより、消費者は選択肢が増えた反面、どの車も価格を下げてでも売らざるを得ない状況にあります。

特にエクストレイルのように長年販売されてきたモデルは、市場に流通する中古車の数が多く、需要を上回る供給に直面しがちです。「これなら他のSUVでもいいかも」と思わせてしまうほど、似たような車が並んでいる今の市場では、価格競争が激しくなるのは当然です。

また、SUVの需要が少しずつ落ち着いてきたことも見逃せません。一時期のアウトドアブームやSUVブームが収まり、最近では燃費や維持費を重視してハイブリッドカーや軽自動車に目を向ける人が増えているのです。こうした需要の低下も、エクストレイルが安くなる背景にあります。

3-3. まとめ

エクストレイルが中古市場で安くなる理由は、単に年式が古くなったからではありません。それよりもずっと大きな影響を与えているのが、「中古在庫が豊富すぎる」という現実なのです。

たくさん売れたということは、たくさん手放されるということ。そして同じSUVタイプの車が市場に溢れれば、消費者の選択肢が増える代わりに価格は下がる

中古車としての価値は決して低くないエクストレイルですが、こうした供給過多や市場競争の影響によって、思わぬ掘り出し物になっているのです。

これは裏を返せば、価格以上の価値を手に入れられるチャンスとも言えます。「安いから不安」と思わずに、豊富な在庫の中から自分にぴったりの1台を探してみるのも、賢い選び方ですよ。

4. 【理由③】競合SUVが強すぎる?価格下落の背景

エクストレイルの中古車が安くなっている理由のひとつに、競合SUVの存在感があまりにも強いということがあります。特にここ数年、SUV市場ではトヨタのRAV4やスバルのフォレスターといった実力派がひしめき合い、熾烈な販売競争が繰り広げられています。その中で、どうしても「エクストレイル」が埋もれてしまうケースもあるんですね。人気車種でありながらも、価格帯・装備・ブランドイメージなどで「あと一歩届かない」という場面が、価格に影響しているんです。

4-1. トヨタRAV4、スバルフォレスターとの比較

まずは、トヨタのRAV4。これはもうSUV界の王者といっても過言ではない存在です。2019年の新型登場以降、ハイブリッド・ガソリン両対応のパワートレイン、先進安全装備の「Toyota Safety Sense」などが高く評価され、国内外で爆発的にヒットしました。中古車市場でも需要が高く、価格が落ちにくいのが特徴です。

一方で、スバルのフォレスターはというと、全車にスバル自慢の「アイサイト」を搭載しているのが魅力。さらに水平対向エンジンとシンメトリカルAWDの組み合わせで、走行性能と安全性に強い信頼感があります。この「走りのスバル」と言われるブランドイメージが、しっかり中古市場にも伝わっていて、高値を維持しやすい傾向にあります。

これらに比べると、エクストレイルは目立った個性が弱いんですね。確かに「プロパイロット」などの装備はあるのですが、導入が遅かったこともあり、装備面で出遅れ感があるのは否めません。中古市場では、こうした細かな「差」が価格に如実に表れてしまうんです。

4-2. 「エクストレイルが選ばれにくい」シーンとは?

「エクストレイルって悪くないのに、なぜ中古でこんなに安いの?」と不思議に思う方も多いですよね。実は、選ばれにくくなってしまうシチュエーションがいくつかあるんです。

たとえば、都市部でのコンパクトな運転を求める人にとっては、エクストレイルはちょっとサイズが大きく感じられることがあります。しかも、旧型(特にT31以前)は燃費性能がやや控えめで、街乗り中心だと維持費が気になる人も多いでしょう。

また、ハイブリッド車や電気自動車への関心が高まる昨今では、従来型ガソリン車であるエクストレイルは、どうしても「時代遅れ感」を抱かれてしまいがち。2022年に登場した新型(T33型)はe-POWER搭載でそのイメージを払拭しようとしていますが、それ以前の世代は見劣りする面があります。

そしてもう一つの要因が、中古市場での供給過多です。エクストレイルは、日産の人気モデルであるがゆえに、これまで大量に販売されてきました。その結果、中古車市場にも在庫が豊富に出回っており、価格競争が激しくなっているんです。つまり、悪いクルマではなくても、「競合が強くて埋もれてしまっている」ことが、価格が安い最大の理由なんですね。

4-3. まとめ

エクストレイルの中古車価格が安くなる背景には、ライバルSUVの強さと、市場内でのポジションの弱さがあります。トヨタRAV4のように装備が充実しているわけでもなく、スバルフォレスターのような走行性能やブランド力もやや控えめ。そこに加えて、供給過多という市場の構造的な要因も重なって、価格が落ちやすくなっているんです。

でもこれは裏を返せば、コストパフォーマンスが非常に高いということ。中古でエクストレイルを選ぶというのは、目の肥えた賢い買い物とも言えるんですね。他の人が気づかない魅力を、しっかり見つけてあげられるといいですね。

5. 【理由④】ディーゼルエンジン人気の後退

エクストレイルの中古車が安い理由のひとつに、ディーゼルエンジンモデルの人気が下がってきていることがあります。とくに2015年ごろから登場した「クリーンディーゼル」モデル(T32型)は、当時としては燃費性能が高く、力強い走行が魅力でした。しかし、近年では自動車業界全体の流れとして電動化や環境志向が進み、ディーゼル車への風当たりが強まっています。これにより、かつてのような支持を失い、中古市場でもディーゼルモデルの価格が下がる傾向にあるのです。

また、ヨーロッパを中心とした「ディーゼル車規制」の影響や、日本国内でも環境税制の見直しなどが影響しており、「燃費が良いけど、メンテナンスコストが不安」「将来、売るときに値が付きにくそう」といった不安要素が価格に直結しています。結果として、ガソリンモデルよりも10万~30万円ほど安く販売されているケースも多く見られます。

5-1. ディーゼルモデルが安くなる2つの理由

まず第一に、燃料価格や整備費用に対する懸念が挙げられます。ディーゼル車はガソリン車に比べてトルクが強く、長距離走行にはぴったりですが、その分だけ部品の摩耗が早くなったり、メンテナンスに手間がかかる場合があります。とくに「DPF(ディーゼル微粒子フィルター)」の清掃や交換は、短距離ばかりの使用だと詰まりやすくなり、故障リスクも高まります。このような将来的な出費の心配から、購入時の価格に割安感が出てくるのです。

次に挙げられるのが、市場での需要の低下です。先述のように、電気自動車やハイブリッド車の人気が急上昇している中で、ディーゼルモデルは注目されにくくなっています。特にT32型ディーゼル(20GTなど)を選ぶ人は減ってきており、販売店も早く在庫をさばくために価格を下げる傾向があります。ガソリンモデルやe-POWERに比べて中古車サイトでも掲載台数が多く、競争が激しいため、さらに値下がりしやすいというのが現状です。

5-2. 短距離走行・都心使用には不向きな場合も

エクストレイルのディーゼルモデルは、長距離や高速道路を多く走る人にとっては理想的なパートナーかもしれません。ですが、短距離の繰り返しや、都心のストップアンドゴーが多い環境では本領を発揮できないこともあります。エンジンが温まりきる前に停止するような走行スタイルでは、燃費も下がり、排気ガスの処理装置に負担がかかります。結果として、DPFが詰まりやすくなったり、再生処理が頻繁に発生してしまうのです。

また、都心ではディーゼル車に対するイメージがあまりよくない地域もあります。とくに子育て世代などでは、「環境に優しいクルマを選びたい」という思いから、ディーゼルではなくハイブリッドや電動モデルを検討する方が増えています。こうした背景もあり、ディーゼルモデルは購入する人が限られてしまい、結果的に中古価格が安くなる傾向が続いているのです。

5-3. まとめ

エクストレイルのディーゼルモデルが安くなる理由は、大きく分けてディーゼル人気の後退使用環境の限定性にあります。ガソリンモデルやハイブリッドに比べて、メンテナンスコストや都市環境での不向きさから敬遠されがちであり、その分価格が抑えられているのです。もしあなたが高速道路をよく使う、あるいは山道などをパワフルに走りたい方であれば、あえてディーゼルモデルを狙うのも賢い選択かもしれません。ただし、使用環境や維持管理の知識をしっかり持った上で選ぶことが大切です。

6. 【理由⑤】SUVブームの一巡と価値観の変化

6-1. アウトドア需要の減少が価格に与えた影響

最近まで、SUVは「一家に一台あって当たり前」と言われるくらい人気のあるジャンルでしたよね。
とくに2010年代には、アウトドアブームの盛り上がりとともに、エクストレイルのようなタフで頼れるSUVが注目されました。「キャンプ」「車中泊」「グランピング」など、外で楽しむレジャーが流行したことで、SUVの需要がぐんと高まったんです。

でも、ここ最近は少し状況が変わってきました。
コロナ禍でキャンプなどの屋外活動が一時的に流行しましたが、そのブームも落ち着き、以前ほどアウトドアを積極的に楽しむ人が減ってきているんです。
たとえば、総務省の家計調査やレジャー白書でも、アウトドア用品やレジャーへの支出が減少傾向にあることが分かっています。

こうした社会の動きに合わせて、SUVに対するニーズも変化してきました
エクストレイルはもともとアウトドア用途に強みを持つクルマですが、その「タフさ」や「走破性」に魅力を感じる人が少なくなれば、中古市場での評価も自然と落ちてしまうんです。

「SUVは欲しいけど、燃費が良くて小回りが利くクルマの方がいいな」と考える人が増えている今、大型SUVよりもコンパクトSUVやミニバンへの人気がシフトしてきていることも、価格低下の理由のひとつです。

6-2. EVシフト時代におけるガソリンSUVの評価

もうひとつ見逃せないのが、自動車業界全体が「EVシフト(電動化)」へ大きく舵を切っていることです。
トヨタや日産をはじめとする国内外のメーカーが、次々と電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)を主力にしてきていますよね。

日産もその例外ではなく、2022年に登場した4代目エクストレイル(T33型)では「e-POWER」という電動パワートレインを採用しています。
それに比べて、ガソリンエンジンのみを搭載していた旧型(たとえば2013年~2022年のT32型や、それ以前のT31・T30型)は、時代の流れに取り残されたような印象を持たれてしまうこともあるんです。

最近のユーザーは、「環境にやさしいクルマに乗りたい」「エコカー減税の恩恵を受けたい」といった環境意識や経済性を重視する人が増えているので、ガソリンSUV=古い=安いという見方が広がってきているのも仕方ないかもしれません。

特に、欧州では2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する方針が進められており、日本でも自治体や国レベルでEV化の補助金や支援が拡充されています。
こうした流れにより、ガソリンSUV全体の価値が相対的に下がっており、エクストレイルの中古価格にも影響を与えているんですね。

6-3. まとめ

エクストレイルの中古車価格が安くなる背景には、アウトドアブームの収束と、EV化という大きな社会の流れがあるんです。
「アウトドアにあまり行かなくなったから、SUVじゃなくてもいいや」という声や、「どうせ買うなら、これから長く乗れる電動車がいいな」という価値観の変化が、価格の下落を後押ししています。

もちろん、これはチャンスとも言えます。
「ガソリンSUVでも全然問題ないし、アウトドアもまだまだ楽しみたい!」という人にとっては、今がエクストレイルをお得に手に入れる絶好のタイミングかもしれませんね。

7. 【理由⑥】先進装備の非搭載モデルの見劣り

エクストレイルの中古車が安く見える背景には、新しいモデルに搭載された先進装備の有無が大きく関係しています。特に注目すべきは、運転支援技術「プロパイロット」の存在です。この装備のあるなしで、同じ車種でも中古価格が大きく変わってしまうことがあるんです。「えっ?そんなに?」と驚くかもしれませんが、それほど技術の進化はクルマの価値を左右する時代になってきているんですね。

7-1. プロパイロット未搭載車の価値低下

2013年から2022年まで販売されていた3代目エクストレイル(T32型)には、途中からプロパイロットという運転支援システムが導入されました。しかし、初期のT32型にはこの機能が搭載されていないグレードも多く存在しています。つまり、同じ「T32型」でも、プロパイロット搭載の有無で中古価格に差が生まれてしまうというわけなんです。

プロパイロットがあると、高速道路の長距離運転がグッとラクになるだけでなく、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援なども含まれるため、安全性や快適性が段違い。これがあるかないかで「最新のクルマっぽさ」や「安心感」がガラッと変わってしまうため、未搭載車は“見劣りする中古車”として評価されがちなんです。

もちろん、日常使いだけならプロパイロットがなくても困ることはありません。でも、今の中古車市場では「より安全でラクに運転できる車」を求める声がとても多いため、未搭載車は後回しにされがち。その結果、価格も下がりやすくなってしまうんですね。

7-2. 中古車に求められる“最新感”とは

今どきの中古車選びって、ただ「動けばOK」じゃないんです。見た目がキレイとか、距離が少ないってこと以上に、「どれだけ最新の機能があるか」が注目されるようになってきました。たとえば、安全運転支援、タッチパネルのナビ、デジタルメーター、Apple CarPlay対応など、日常で感じる便利さがカギになってるんですね。

特にエクストレイルのようなSUVは、「家族で使う」「旅行に行く」といった使い方が多いので、安心して乗れる機能が付いてるかが重視されます。その点で、先進装備がない旧型モデルは、「うーん、ちょっと古いかな……」と思われやすく、買い手の心理として価格が下がって見えるんです。

つまり、たとえボディがキレイで走行距離が少なくても、「今っぽい機能」がないと魅力を感じづらくなるってわけ。そして、結果的に「安くなっている=お買い得かも」と思われるんですね。

7-3. まとめ

中古のエクストレイルが安い理由のひとつは、最新の先進装備が搭載されていないモデルが多いからです。プロパイロットなどの運転支援機能がないと、「古さ」や「物足りなさ」が出てしまい、価格が下がりやすくなってしまいます。

今の中古車市場では、単に「動くクルマ」よりも、どれだけ快適で、安全で、便利かが重視されるようになっています。だからこそ、装備が充実していないモデルは、自然と「安い」存在になってしまうのです。

8. モデル・年式・グレード別「価格が安い理由」解説

8-1. 初代〜4代目までの市場価値の違い

エクストレイルの中古価格は、モデルや年式によって大きく異なります。
特に注目すべきは初代T30型(2000年〜2007年)2代目T31型(2007年〜2013年)です。
この2世代は年式が古く、走行距離が10万kmを超える個体も珍しくありません。
そのため、中古市場では価格が5万〜30万円前後と非常に手ごろで、「とにかく安くSUVが欲しい!」という方に人気があります。
ただし、この世代は安全装備が今ほど充実しておらず、燃費性能も劣る傾向があります。

続く3代目T32型(2013年〜2022年)は、プロパイロットなどの先進安全装備を搭載しはじめたモデルです。
グレードや年式によりますが、中古相場は100万円〜250万円程度
しかし、2022年に4代目T33型が登場したことで、T32型は「型落ち」となり、中古価格が下落傾向にあります。
特に2017年以前の個体は、新型に比べて装備や燃費性能で見劣りするため、比較的安価で流通しています。

一方、最新の4代目T33型(2022年〜)は、e-POWERを搭載し、燃費もWLTCモードで最大20.8km/Lと非常に優秀。
そのぶん、まだ新しいモデルで流通台数が少なく、相場は300万円〜400万円と高額です。
モデルチェンジ直後の車両は価格が落ちにくいという特徴もあり、「中古で安く手に入れる」には少し不向きかもしれませんね。

つまり、エクストレイルは世代交代による型落ち効果と、新型モデルの進化による「価値の差」が明確に存在します。
そのため、「安くてコスパの良い中古SUV」として選ぶなら、T31やT32型が非常に現実的な選択肢になりますよ。

8-2. 3列シート車や特別仕様車の落とし穴

ちょっと意外かもしれませんが、3列シート仕様特別仕様車の一部は、中古市場でかえって値崩れしやすいんです。
「3列シートがある方が人気じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は3列目はかなり狭くて、大人には不向き
荷室スペースも削られてしまうため、「結局あまり使わない」という声が多く、リセールが期待しにくい傾向があります。

また、特別仕様車についても注意が必要です。
確かに外観や装備が豪華で見た目はかっこいいのですが、ベースグレードにオプションを載せたモデルであることが多く、
標準モデルよりも中古での人気が分かれやすいんですね。
「買うときは高かったのに、売るときは安い……」というパターンが起きやすいのがこのタイプです。

さらに、特別仕様車は販売期間が短かったり装備のクセが強かったりすることもあります。
そのため、次の買い手が見つかりにくくなり、結果として中古市場での価格が下がってしまうことも多いのです。

逆に、中古市場で人気が高いのは、2列シート+4WD+プロパイロット搭載グレードなど、
「シンプルで使い勝手が良い、誰にでも受け入れられる仕様」の車です。
中古エクストレイルを選ぶ際は、見た目や装備の豪華さに惑わされず、実用性とリセール価値のバランスを考えて選ぶのがポイントですよ。

9. 安くても避けたい中古エクストレイルの特徴

9-1. 修復歴あり・過走行車はなぜ安い?

中古エクストレイルの中には、「えっ、この価格で買えるの?」と驚くような安さのものもありますよね。でもね、それにはちゃんと理由があるんです。特に修復歴がある車や、すごくたくさん走っている過走行車は要注意です。

エクストレイルは、SUVという車の特性上、山道や未舗装の道など、ちょっと過酷な環境を走っていた可能性があるんですね。そのため、事故や衝突の影響でフレームに損傷を受けた「修復歴あり車」も珍しくありません。修復歴車は、走行性能や安全性に不安がある場合もあり、買った後で思わぬトラブルに見舞われることもあるんです。だから、中古市場でも価格がグンと安くなってしまうんですね。

さらに、走行距離が10万km以上ある車は「過走行車」として扱われることが多いです。エクストレイルのような車種は丈夫で長く乗れる傾向にありますが、それでもエンジンや足回り、サスペンションなどが劣化している可能性が高まります。特に、過走行+修復歴ありというダブルコンボは、あとあと大きな修理費がかかることもありますよ。

「安さに飛びつく前に、その理由をしっかりチェックする」ことがとっても大切なんです。購入前には必ず車両状態の記録簿や整備履歴を確認して、納得のいく車を選びましょうね。

9-2. 相場より安すぎる車の見抜き方

さて、「掘り出し物かも!」と感じるくらい安い中古エクストレイルを見つけたとき、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。あまりにも安い車には、必ず裏があることが多いんです。

まずは「相場との比較」が基本です。たとえば、T32型の2017年式Xグレードが一般的に150万円〜200万円の価格帯で販売されている中、100万円以下で出ている車があれば、それは要チェック。その車が「なぜそんなに安いのか?」をしっかり見極める必要があります。

確認すべきポイントは次のとおりです:

  • 修復歴の有無:記録が明記されているか?非公開なら要注意です。
  • 走行距離:10万kmを超えていないか?
  • 車検の残り期間:残りわずかなら、すぐに費用がかかります。
  • タイヤやブレーキの消耗具合:交換時期が近いと維持費が膨らみます。
  • 前オーナーの使い方:アウトドア用だったのか、通勤のみだったのかで劣化具合が異なります。

また、相場より安く売られている車は「ディーラーではなく個人や小規模業者」からの出品が多い傾向にあります。そういった場合は、保証がなかったり、アフターサービスが受けられない可能性もあるので、慎重に判断しましょうね。

「安いには理由がある」って、昔からよく言われますよね。車もまったく同じです。本当にお得な買い物をするためには、価格だけじゃなく総合的な価値を見極める目が必要なんです。車選びは、「今だけの安さ」よりも、「これから先の安心感」がもっと大切なんですよ。

10. 維持費が意外とかかる?購入後のリアルコスト

エクストレイルの中古車は購入価格が魅力的だからといって、安心しきってはいけませんよ。実は「買ってからかかるお金」、つまり維持費が意外と大きな負担になることもあるんです。「車は買って終わり」ではありません。毎年かかるコストをちゃんと理解しておかないと、あとで「こんなはずじゃなかった……」なんてことになりかねませんよ。

10-1. 年間維持費の内訳と目安(保険・税金・燃料など)

エクストレイルを維持するには、どんな費用がどれくらいかかるのかを見ていきましょう。一般的な中古エクストレイル(T32型・ガソリン車)を例にした場合、年間の維持費はおおよそ30万〜40万円程度が目安です。

まずは、固定費とも言える自動車税と保険です。
自動車税は39,500円〜。排気量や年式によって少し変わりますが、エクストレイルは2.0Lクラスなのでこのくらいが相場ですね。
自賠責保険(7等級)では約25,640円、任意保険は車両保険なしでも4万円〜が多いです。年齢や等級、免許証の色などで変動する点も見逃せません。

続いて燃料代です。エクストレイルの燃費は街乗りで約10〜13km/L程度。
年間10,000km走るとして、燃料代は15万円以上かかるケースもあります。
ガソリン価格が高い今、燃費性能が維持費に与える影響はとても大きいんです。

そして、2年に1度の車検や12ヶ月点検の費用もバカになりません。
法定整備込みで1回あたり10万円〜は見ておいたほうが安心です。
さらに、オイル交換、タイヤ交換、洗車代などで年間5万円〜は予算に入れておきたいところ。

駐車場代は地域差が大きく、自宅にスペースがある人なら0円ですが、都市部では月1〜2万円かかることも。
年間で24万円近くにもなることがあるので、これは大きな差になりますね。

こうして見てみると、「中古で安く買えた」と喜んでいても、年間維持費で意外と出費がかさむことがわかります。
購入前には、維持費をしっかりとシミュレーションしておくことがとても大切です。

10-2. 古いモデルはどこにコストがかかる?

中古のエクストレイルを選ぶとき、特に古いモデルには注意が必要です。
T31型(2007〜2013年)やT30型(2000〜2007年)のような旧型モデルでは、「見えないコスト」がかかることがあります。

たとえば、年式が古いと車検時に交換すべき部品が多くなる傾向があります。
ブレーキパッド、タイヤ、バッテリー、ワイパーゴム、そして重要な部分ではラジエーターやサスペンションなど、経年劣化による交換費用が重なると、1回の車検で15万円以上かかることも珍しくありません。

さらに、T30型やT31型では現在主流の安全装備が搭載されていないことが多く、万が一の事故時に修理費用が高額になるリスクもあります。
しかも、修復歴のある車両が多く出回っているのもこの世代。しっかりと整備履歴を確認しないと、購入後に「修理地獄」に陥ることも……。

また、ディーゼルエンジン搭載モデルを選ぶ際も要注意です。
ディーゼルは燃費が良い反面、エンジンオイルやDPF(ディーゼル微粒子フィルター)の管理が難しく、清掃や交換が必要になるケースもあります。
特に短距離運転が多い人には向かず、結果的に修理費が高くつくことも。

「旧型が安い=お得」ではなく、「旧型には旧型なりのリスクがある」と理解して選ぶことが大事なんです。
長く乗るつもりなら、最初に少し高めでも状態の良いT32型以降のモデルを選ぶ方が、結果的に安く済むケースもありますよ。

10-3. まとめ

エクストレイルの中古車は、確かに購入価格が安く、魅力的に見えます。
でも、その後にかかる維持費は決して安くないということを、しっかり頭に入れておきましょう。

特に、年式が古いモデルはメンテナンスコストや修理費がかさむリスクが高く、トータルで見たときに割高になってしまうこともあります。
逆に、状態の良い比較的新しいモデルなら、燃費性能や安全装備が充実していて、維持費も抑えられる可能性が高いです。

「買ってからが本当のスタート」です。維持費を甘く見ず、総合的に判断することが賢い選択につながりますよ。

11. 中古エクストレイルの燃費性能を徹底比較

中古でエクストレイルを検討している人が気になることの一つに、「燃費って実際どうなの?」という点がありますね。
エクストレイルはモデルによって燃費性能が大きく異なるため、ここではWLTCモードとJC08モードの数値や、エンジンタイプごとの燃費の違いを丁寧に比較していきます。
特に、「中古なのにハイブリッド?」とか、「ディーゼルって燃費いいのに、なんで人気ないの?」といった素朴な疑問も、このセクションでスッキリ解消できますよ。

11-1. WLTC・JC08モード別の数値を一覧で確認

まず、燃費を比べるうえで大切なのが、どのモードの数値なのかを知っておくことです。
JC08モードは旧基準で、より理想的な条件での測定結果。
一方のWLTCモードは実際の走行環境に近い条件での測定なので、よりリアルな燃費を把握するのに適しています。

以下は、主要な中古モデルのWLTCおよびJC08モードの燃費一覧です。

型式モデル駆動方式JC08燃費WLTC燃費
T33e-POWER ハイブリッド 2WD2WD23.3km/L20.8km/L
T332.0L ガソリン 4WD4WD14.4km/L12.8km/L
T322.0L ガソリン 2WD2WD15.0km/L13.0km/L
T322.0L ディーゼル 4WD4WD18.4km/L15.2km/L
T312.5L ガソリン 4WD4WD11.6km/L9.6km/L

これを見ると、最新のハイブリッド(e-POWER)モデルが圧倒的に高い燃費性能を誇っていることがわかります。
その一方で、旧型になるとWLTCモードで10km/Lを切る車種もあるため、通勤や街乗りが中心の人は燃費とコストのバランスをよく考える必要がありますね。

11-2. ディーゼル vs ガソリン vs ハイブリッド燃費比較

では次に、「どのエンジンが結局一番いいの?」という疑問に答えるために、ディーゼル・ガソリン・ハイブリッドの3タイプを徹底比較していきます。

ディーゼルエンジン

T32型のディーゼル車(2.0L)のWLTCモード燃費は最大16.6km/Lと、燃費性能はなかなか優秀です。
トルクが強く、重い荷物を積んでの長距離ドライブにも向いています。
ただし、最近はディーゼル需要が落ち込んでおり、都市部での使用では排ガス規制やメンテナンスのコストがネックになることも。
そのため、中古市場では割安で手に入る反面、維持費や運転スタイルとの相性をよく考えて選びましょう。

ガソリンエンジン

最もオーソドックスなのがガソリンモデル。T32型(2.0Lガソリン)のWLTC燃費は12.2〜13.0km/Lほど。
最新の1.5Lターボエンジンを搭載したモデルでは14.0km/Lまで改善されています。
初期費用やメンテナンスの安さで選ばれることが多く、万人向けのバランス型といえるでしょう。
街乗りと高速の両方をほどよく走る人には、ちょうどいい選択肢ですね。

ハイブリッド(e-POWER)

やっぱり燃費でダントツなのは、最新のT33型「e-POWERハイブリッド」。
WLTC燃費は2WDで20.8km/L、4WDでも20.0km/Lと驚異的な数値です。
モーター走行がメインなので静かでスムーズな加速ができ、街乗りでの快適性は抜群
ただし、本体価格が高めなのと、ハイブリッドならではのバッテリー劣化リスクも考慮しておきたいところです。
「初期費用よりも、月々の燃料代を安くしたい」という人にはピッタリですよ。

11-3. まとめ

エクストレイルの中古を選ぶとき、燃費は「ランニングコスト」に直結する大事なポイントです。
「安い中古車を買ったはいいけど、燃費悪くてガソリン代が高くついた…」なんてことにならないように、自分の使い方に合ったエンジンタイプを選びましょう。

走行距離が多い・通勤や買い物メインなら、e-POWERのハイブリッドが最も経済的。
週末ドライバー・高速道路中心なら、ガソリンモデルがちょうどいい。
荷物をたくさん積む・パワーがほしいなら、ディーゼルも候補に入れてみてください。

そして忘れちゃいけないのが、定期的なメンテナンスと整備です。
どんなに燃費のいい車でも、エンジンオイルやタイヤが劣化していたら、ガソリンをどんどん食べちゃいます。
しっかり手をかけてあげれば、中古のエクストレイルでも、長く快適に乗れますよ。

12. 中古市場の価格トレンドと将来価値

12-1. リセールバリューが高いモデルとその特徴

エクストレイルの中古車でも、将来的に高値で売れるモデルってあるんだよ。
これをリセールバリューが高いって言うんだけど、実はちゃんと傾向があるんだ。

まず注目したいのが、2022年以降のT33型。このモデルはe-POWERという新しいハイブリッドシステムを搭載していて、燃費も良くて安全機能も最新。
たとえば「Xグレード」だと、走行距離1万km程度で350万円~400万円の買取相場があるんだよ。すごいよね。

他にも2017年以降のT32型もプロパイロット付きの車は人気が高いんだ。
特に「Xグレード」であれば、2020年式で250万円~300万円というリセール価格がついているの。
この辺りのモデルは、今から買ってもしばらく価値が落ちにくいって言われているよ。

ちなみに、古いモデルになると価格はグッと下がる傾向があるよ。
たとえば2007年式の初代T30型になると、1万kmでも5万~30万円くらい。
年式が古くなると、どうしても燃費や安全機能で見劣りしちゃうからね。

つまり、リセールバリューを重視するなら、できるだけ新しい年式で、人気グレードを選ぶのがポイントってこと!
特にe-POWER搭載車プロパイロット付きのT32後期型はおすすめだよ。

12-2. 値下がり傾向が止まるタイミングは?

「エクストレイルって、いつ買えば一番お得なの?」って気になるよね。
実は価格の下落が落ち着くタイミングって、あるんだよ。

まず基本として、車って発売から3~5年くらいで大きく値下がりするの。
でもそれを過ぎると、価格はだんだん落ち着いてくるんだ。
たとえば、2017年~2020年式のT32型。今ちょうど価格が安定してきてるタイミングなんだ。

そしてもう一つ大事なのは、新型が出た後の半年から1年後
例えば、2022年7月にT33型が出た時、その直後はT32型の価格が一気に下がったんだけど、今(2025年)はもうそこまで下がらなくなってきてるよ。

こういうタイミングを狙って買えば、そこからさらにガクンと値下がりする心配も少ないから、安心して買えるんだ。
特に中古車は「値ごろ感」が出てきた頃に買うのがコツってことだね。

もう一つ知っておいてほしいのは、ガソリン車やディーゼル車は今後少しずつ値下がりが進む可能性があるってこと。
電気自動車へのシフトが進んでいるから、今のうちに買って、しっかりメンテナンスして大事に乗るのが得策だよ。

12-3. まとめ

エクストレイルの中古市場では、T32後期型やT33型のように新しくて装備が充実したモデルがリセールバリューが高いという特徴があるよ。
特にe-POWERやプロパイロット搭載車は人気が高くて、高値での買取も期待できるんだ。

価格の下落は3~5年がピークで、そこから安定してくる傾向があるよ。
それを踏まえると、2020年前後のT32型はまさに「買い時」って言えるかもしれないね。

「いつ買うか」「どのモデルを選ぶか」で、将来の価値が大きく変わるから、じっくり選んで賢く買うのがポイントだよ!

13. ユーザーのリアルな声から読み解く満足度

13-1. 良かった点:走破性・居住性・価格満足度

エクストレイルの中古車を購入した多くのユーザーが口をそろえて挙げるのが、その高い走破性快適な居住空間です。とくに家族での使用やアウトドアを楽しむ層からは、「山道や雪道でもしっかりグリップする」「大きな荷物を積んでも安定して走れる」といった声が多数寄せられています。これは、エクストレイルがもともと本格SUVとして設計されており、四輪駆動性能や最低地上高の高さなど、オフロード走行にも適した機能が備わっているからです。

また、室内の広さにも定評があります。たとえば30代の男性ユーザーは「子ども2人と荷物を積んでキャンプに行くのにちょうどいいサイズ」とコメントしており、ファミリーカーとしての快適性も評価されている点です。さらに、長距離運転を楽しむ50代男性は「シートのホールド感がよく、長時間運転しても疲れにくい」と述べており、居住性の良さは年齢や使用目的に関係なく高く評価されています。

そして何より注目したいのが価格に対する満足度です。「予算200万円以下で高年式・低走行のモデルが見つかった」「安全装備がしっかりしていてこの値段はお得」といったレビューが多く、中古車としてのコストパフォーマンスの高さが強く支持されていることがうかがえます。新車に比べて装備が少ないモデルもありますが、それでも「基本的な安全機能や広さが確保されていれば十分」といった割り切りを見せるユーザーも多く、価格と機能のバランスを上手にとった選び方が浸透しているようです。

13-2. 不満点:燃費・加速感・装備不足

一方で、中古エクストレイルに対する不満もいくつか見られます。最も多く挙げられていたのが燃費性能に対する期待と実際のギャップです。たとえば、街乗りで約10km/L前後、高速道路でも14〜16km/Lといった声があり、「思っていたよりガソリンを消費する」と感じる人が一定数存在します。特に2.0Lモデルや旧型ディーゼル車では燃費の悪さを実感することが多く、購入前に実燃費をチェックする重要性が浮き彫りになります。

また、加速性能の物足りなさも指摘されています。特に2.0L自然吸気エンジンのモデルでは「踏み込んでもスムーズに加速しない」「高速の合流でややストレスを感じる」といった声が聞かれました。このため、加速重視の人には1.5Lターボエンジン搭載モデルが好まれる傾向があります。

さらに、装備の面での不満も一部で見られます。「プロパイロット2.0が付いていないグレードだと物足りない」「シートヒーターや全方位カメラなどがオプション扱いで付いていない」といった声があり、上級グレードとの差を感じるユーザーもいるようです。しかしながら、これは裏を返せば、「装備をあえて絞ることで手頃な価格で購入できる」という選択肢にもなります。予算に応じて装備を優先するかどうかを見極めることが、中古エクストレイル選びでは重要なポイントになります。

14. 賢く選ぶ!中古エクストレイル購入のチェックポイント

中古のエクストレイルを選ぶとき、「安さ」だけを見てしまいがちだけど、それだけじゃダメなんです。きちんと予算に合ったモデル選びと、購入前のチェックポイントを押さえておくことで、あとから後悔せずに済むんですよ。ここでは、予算別のおすすめモデルと、試乗時に注目すべきポイントをしっかり解説していきますね。

14-1. 予算別おすすめモデルとグレード

エクストレイルの魅力は、豊富なグレードとモデル年式の中から、自分のライフスタイルに合った1台を選べるところです。予算別にどんな選択肢があるのか、わかりやすくまとめていきますね。

■ 予算30万円〜50万円:初代(T30型・2000年〜2007年)

この価格帯では、初代モデルのT30型が狙い目です。このモデルは角ばった無骨なデザインが特徴で、今見ても「レトロかっこいい」と根強い人気があります。ただし年式が古いため、安全装備や燃費性能は現行車に劣ります。特にエアバッグの数やブレーキアシストなど、今の基準では物足りなさがあるかもしれません。

■ 予算50万円〜100万円:2代目(T31型・2007年〜2013年)

T31型は、SUVらしい力強い外観に、快適性を加えたモデルです。ファミリー層からアウトドアユーザーまで幅広く支持されていました。この価格帯であれば走行距離が少なめの個体も見つかるかもしれません。ただし、修復歴のある車も多いので、状態チェックは必須です。

■ 予算100万円〜150万円:3代目(T32型・2013年〜2022年)

この世代になると、「プロパイロット」などの先進運転支援機能を搭載したモデルも登場します。また、ガソリンだけでなくディーゼルやハイブリッドも選択肢に入り、燃費の良さも魅力的です。このクラスは「価格と装備のバランスが取れている」ので、特におすすめしたいゾーンです。

■ 予算200万円以上:4代目(T33型・2022年〜)

最新モデルのT33型は、e-POWERという先進的なハイブリッドシステムを採用。静かでパワフル、しかも燃費はWLTCモードで20km/L以上を記録するグレードもあります。ただし、中古でも新車に近い価格帯のため、予算に余裕のある人向けです。

このように、年式やグレードによって装備や燃費、乗り心地が大きく異なります。予算だけでなく、自分が車に何を求めるのかを考えて選ぶことが大切ですよ。

14-2. 試乗で見るべき“本当に重要なポイント”とは

「よし!このエクストレイルにしよう!」と思っても、試乗しないまま決めるのはちょっと待ってください。見た目が良くても、中身に問題があったら大変です。試乗時には、次のような重要ポイントをしっかりチェックしましょうね。

■ 1. エンジン音と加速感

エンジンをかけた瞬間、異音がしないか耳を澄ませてみましょう。発進時にもたつきがないか、坂道でしっかり加速するかなど、実際に運転してみて初めて分かることがたくさんあります。特にディーゼル車はトルクが強い分、エンジン音や振動が気になる人もいるので注意が必要です。

■ 2. ブレーキとハンドルのフィーリング

ブレーキが「スッ」と効くかどうか、踏み込んだときに異常な反応がないかを確認しましょう。また、ハンドル操作が軽すぎたり、重すぎたりしないかもポイントです。中古車は部品の消耗度に差があるので、ここで違和感があれば避けたほうが無難です。

■ 3. サスペンションと乗り心地

エクストレイルは車高が高く、SUVらしいしっかりとした足回りが特徴です。でも、試乗でガタガタ音がする、段差でショックが強すぎると感じるようであれば、サスペンションが劣化している可能性があります。

■ 4. 後方視界と運転支援機能の確認

エクストレイルはAピラーが太く、後方視界にやや難があるとされています。そのためバックカメラやサイドモニターの作動状況をしっかり確認しましょう。また、プロパイロットなどの機能が搭載されている場合は、使いやすさや反応のタイミングなども試してみてください。

総じて大切なのは「乗ってみて安心できるかどうか」なんです。どんなに価格が安くても、違和感や不安を感じたら、別の車両を検討する勇気も必要ですよ。

15. 安心して買えるのはどこ?購入先比較と注意点

15-1. ディーラー系・中古車販売店・ネット購入の違い

エクストレイルの中古車を安心して手に入れたいと考えたとき、どこで買うのが一番いいのかはとても気になりますよね。代表的な購入先はディーラー系中古車販売店一般の中古車販売店、そしてインターネット経由の個人売買・販売サイトの3つです。それぞれにメリットと注意点があるので、しっかり見ていきましょう。

まずディーラー系ですが、ここは一番安心感があります。日産の公式ディーラーが扱う「認定中古車」は、厳しい整備基準をクリアし、保証もついています。たとえば「Nissan Intelligent Choice」などは、1年間または走行無制限の保証が標準で付いてくることが多く、修復歴車も扱わないなど、安心して選べるのがポイントです。その分、他の販売店と比べて価格はやや高めになる傾向があります。

次に一般の中古車販売店。ここは価格の安さが魅力です。たとえば、2020年式のT32型エクストレイル「Gグレード」でも、走行距離次第では200万円以下で出ている例もあります。ただし店舗によって整備の質に差があるため、保証内容や整備履歴の有無をしっかり確認することが必須です。

最後にネット購入。カーセンサーやグーネットなどを使えば、全国の販売車両から好みの1台を探せます。自宅で比較検討できるのは魅力ですが、実車を確認せずに購入するリスクもあるため、現車確認や返品保証があるサービスを選ぶと安心です。また、購入後の整備や名義変更なども自分で対応しなければならない場合があるので、車に詳しい人向けといえます。

このように、どこで買うかによって価格・安心感・サービス内容が大きく異なります。「安さ」を取るのか、「保証や整備の信頼性」を重視するのか、自分のカーライフスタイルに合った選択を心がけましょう。

15-2. 保証・返品対応・整備記録のチェックリスト

中古車を選ぶときに絶対に見逃してほしくないのが、保証内容や返品制度、整備記録の確認です。特にエクストレイルのようなSUVは、過去にアウトドア用途で使われていた可能性もあり、見た目だけではわからないダメージがあるかもしれません。

まず保証について。ディーラー系では1年保証が付くことが多いですが、一般中古車店では店舗独自の保証や、有償オプション保証が主流です。購入後に「エンジンが動かない」「エアコンが故障していた」などのトラブルがあった場合、保証があると無料で修理対応してもらえる可能性があります。なので、「保証範囲」「期間」「対応店舗」の3つは必ずチェックしましょう。

次に返品対応。最近では「返品OK」の中古車販売サービスも増えています。たとえば、納車後7日以内であれば返品可能など、ネット購入時には特に安心材料になります。ただし、走行距離の制限や、傷・故障の有無による返金条件が細かく定められているので、契約前に必ず条件を読んでおきましょう

最後に大事なのが整備記録簿(メンテナンスノート)。これはその車がこれまでどんな整備を受けてきたかを証明するものです。定期点検がされている車は、長く安心して乗れる可能性が高くなります。特に「定期的なオイル交換」「車検の記録」「部品交換履歴」が記載されているか確認しましょう。整備記録簿がない場合、その理由も販売店にしっかり聞いてみてくださいね。

このように、保証・返品・整備記録の3点セットは、中古エクストレイルを買うときの信頼度を大きく左右するチェック項目です。ちょっと面倒に思えるかもしれませんが、後悔しないためにも、しっかり確認しておきましょう。

16. 結論:エクストレイルの中古は「安くて実は買い」?

エクストレイルの中古車が「安い」と聞くと、ちょっと不安になるかもしれませんね。「なにか欠陥があるのかな?」とか「人気がないのかな?」なんて思っちゃうかも。でも、安心してください。実は、その安さには合理的な理由がちゃんとあるんです。しかも、視点を変えればお買い得感満載のクルマでもあるんですよ。

例えば、2022年に4代目が登場したことで、それ以前の3代目T32モデルは型落ち扱いとなり、市場でグッと価格が下がりました。さらに、RAV4やフォレスターなどのライバルSUVが多いことも、価格が抑えられる一因です。そして、エクストレイルは日産の主力SUVとして販売台数が多く、中古市場にも在庫が豊富。選択肢が多いため、相場が下がりやすくなるんですね。

これらの事情が組み合わさって、「安いけど質は悪くない」中古車としてエクストレイルが注目されているんです。コスパ重視で探している人には、まさに狙い目と言えるでしょう。

16-1. 安さの裏にある価値を見極める視点

中古車選びで大切なのは、ただ安い車を選ぶことではなく、「なぜ安いのか」を理解すること。エクストレイルの場合、安さの理由は「品質の悪さ」ではなく、「市場の条件」によるものです。

例えば、先進安全機能「プロパイロット2.0」は4代目から本格導入されました。これ以前の3代目モデルはその機能がないため、新車と比較されると価格が安くなりやすいんです。でも、実際には3代目モデルも信頼性が高く、走行性能は今でも十分。中古で買うなら、そうした「機能面で割り切れるかどうか」がポイントになります。

また、近年ではSUV人気が落ち着いたことや、ディーゼル車の需要が減ったことも、価格が下がっている理由のひとつ。外的なトレンドの影響を受けて安くなっているだけなので、逆に言えば、見極め次第で「お宝」が見つかるチャンスなんです。

16-2. 賢く選べば“当たり車”を掘り出せる!

「安いけど、ちゃんと走る車が欲しい!」そんな願いを叶えてくれるのが、エクストレイルの中古車です。でも、せっかくなら“当たり車”を選びたいですよね。

そこでおすすめなのが、2017年~2020年のT32後期モデル。この年代からはプロパイロット機能も搭載されており、装備と価格のバランスが絶妙なんです。燃費面でも、例えば2.0LディーゼルならWLTCモードで16.6km/Lとかなり優秀。燃料費を抑えたい人にとっても大きな魅力ですね。

さらに、口コミでも「室内が広くて家族連れにも最適」や「長距離ドライブが快適」など、実用性の評価が高いことも安心材料。実際に使っている人の声をチェックすることで、自分に合ったモデルが見つけやすくなります。

もちろん、走行距離や修復歴など、状態のチェックはしっかり行う必要があります。とくにエンジンやブレーキ、タイヤの状態などは専門家による診断を受けるとより安心です。

「安い=悪い」ではない。エクストレイルの中古は、むしろ「安くて良い」を体現した一台。ちょっとした知識と工夫で、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。