高級セダンとしての風格を持つインフィニティQ50。しかし、検索すると「買ってはいけない」という声も多く見かけます。果たしてその評判は本当なのでしょうか?燃費や維持費の高さ、リセールバリューの低さ、過去のリコール問題など、購入を迷う要素は確かに存在します。一方で、走行性能やデザインに魅了されたオーナーがいるのも事実です。この記事では、インフィニティQ50が「買ってはいけない」と言われる理由を徹底検証し、購入を検討する際の注意点や、他の選択肢についても詳しく解説します。
インフィニティQ50は本当に「買ってはいけない」のか?
インフィニティQ50は、日産の高級車ブランド「インフィニティ」から登場したスポーツセダンです。
しかし、「買ってはいけない」と言われることがあるのも事実です。
では、その理由は何なのか?本当に買うべきではないのでしょうか?
このページでは、インフィニティQ50の基本スペック、問題点、そして購入に迷っている人の疑問点について詳しく解説していきます。
インフィニティQ50とは?──基本スペックと特徴
インフィニティQ50は、日産スカイラインをベースに開発された高級スポーツセダンです。
2013年に登場し、北米市場を中心に販売されており、日本でも並行輸入車として購入することが可能です。
主なスペック
- エンジン: 3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)、2.0L 直列4気筒ターボ(過去モデル)
- 駆動方式: FR(後輪駆動)またはAWD(四輪駆動)
- トランスミッション: 7速AT
- 最高出力: 約300~400馬力(グレードにより異なる)
- ボディサイズ: 全長約4.8m × 全幅約1.8m × 全高約1.4m
このように、パワフルなエンジンと洗練されたデザインを備えたスポーツセダンとして、多くの人に魅力的なモデルとなっています。
なぜ「買ってはいけない」と言われるのか?
インフィニティQ50が「買ってはいけない」と言われる理由には、いくつかのポイントがあります。
1. 2014年モデルのリコール問題
特に問題視されているのが、2014年モデルに発生したリコールです。
インフィニティQ50には、世界初の「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング(DAS)」という電子制御ステアリングが搭載されました。
しかし、このシステムに不具合があり、ステアリング制御が適切に行えなくなる可能性が指摘されました。
結果として、日本では7,500台以上、アメリカでは5,400台以上がリコール対象となりました。
2. 燃費の悪さ
インフィニティQ50は、高性能なエンジンを搭載しているため、どうしても燃費が悪くなりがちです。
特に市街地走行ではリッター7~9km程度とされており、同クラスの他のスポーツセダンと比べてもやや劣ります。
燃料費を気にする人にとっては、維持費がかさむ点がデメリットになるでしょう。
3. 維持費の高さ
Q50は高級車であるため、部品代や修理費が一般的なセダンよりも高くなりがちです。
また、日本では正規販売されていないため、並行輸入車を購入する場合、純正部品の取り寄せが困難になることもあります。
そのため、万が一故障した場合の修理費用が高額になる可能性があります。
購入を迷っている人の主な疑問点とは?
1. 「最新モデルなら問題ない?」
2014年のリコール問題があったとはいえ、現行のインフィニティQ50は大幅に改良されています。
安全性能も向上しており、衝突回避システムや自動ブレーキ機能など最新の運転支援技術が搭載されています。
そのため、最新モデルに限って言えば、2014年モデルのような問題はほぼ解消されています。
2. 「日本で乗るのは難しい?」
日本では正規販売されていないため、基本的に並行輸入車としての購入が必要になります。
並行輸入車を購入する場合、以下のようなデメリットも考慮しなければなりません。
- 右ハンドル車が少ない(基本的に左ハンドル)
- ナビや電子機器が日本仕様でない
- メンテナンスや修理が難しい(正規ディーラーでの対応が不可)
日本国内で快適に乗るには、並行輸入専門の業者を利用するのが現実的な選択肢となるでしょう。
3. 「結局、買うべき?」
インフィニティQ50は、以下のような人に向いています。
- スポーティなセダンが欲しい人
- スカイラインよりも高級感のある車を求める人
- 並行輸入車の維持に慣れている人
一方で、以下のような人にはおすすめできません。
- 維持費を抑えたい人
- 右ハンドル車が必須な人
- リセールバリューを重視する人
結論として、インフィニティQ50は「買ってはいけない車」ではなく、向き・不向きがある車だと言えます。
購入を検討する際は、過去モデルの問題点を理解し、自分の用途に合っているかを慎重に判断することが重要です。
2. インフィニティQ50の歴史と評判
インフィニティQ50は、日産の高級ブランド「インフィニティ」から登場したスポーツセダンです。一部のユーザーからは「買ってはいけない」と言われることもありますが、その理由を深掘りしてみましょう。
2-1. インフィニティQ50の誕生──日産スカイラインとの関係
インフィニティQ50のルーツは、日本で馴染み深い日産スカイラインにあります。実はQ50は、海外市場向けにスカイラインをベースに開発されたモデルなのです。
2013年に初登場したQ50は、スカイラインのDNAを受け継ぎつつ、インフィニティ独自の高級感をプラスした一台でした。しかし、スカイラインと異なる点も多く、例えば専用デザインのフロントグリルや、電子制御のダイレクトアダプティブステアリング(DAS)などが採用されました。
このDASこそが、後の「買ってはいけない」と言われる理由の一つになります。
2-2. 2014年モデルのリコール問題とその影響
インフィニティQ50の初代(2014年モデル)は、革新的な技術が採用された一方で、大きなリコール問題が発生しました。その原因となったのが、世界初の完全電子制御ステアリングシステム「DAS」です。
従来の車はステアリング(ハンドル)とタイヤが物理的に接続されていますが、DASは電子信号のみで制御するという新技術でした。しかし、このシステムにソフトウェアの欠陥が見つかり、一部の車両でハンドル操作が効かなくなる可能性があるとして、1万4,438台がリコールされました。
この問題はインフィニティのブランドイメージにも影響を与え、「Q50は危険だ」という評判が広まる原因の一つとなりました。
2-3. 歴代モデルの主なトラブルとユーザー評価
インフィニティQ50の歴代モデルには、いくつかのトラブルが報告されています。特に目立つのは以下の3つです。
- 2014年モデルのDAS問題:リコール対象となったステアリング制御の不具合
- 燃費の悪さ:特に3.7L V6エンジン搭載モデルは、市街地でリッター7km程度と低燃費
- 維持費の高さ:パーツ供給が限られており、修理やメンテナンス費用が高め
とはいえ、後年のモデルではDASのソフトウェア改善が行われ、2020年以降のQ50は比較的安定した評価を受けています。
2-4. オーナー口コミから見るインフィニティQ50の実態
2-4-1. 「買って後悔した」と感じるオーナーの声
ネット上の口コミを見ると、「買って後悔した」という意見も散見されます。特に以下の点で不満を持つユーザーが多いようです。
- 燃費が悪い:3.0Lツインターボでもリッター8〜9km程度
- 中古でも維持費が高い:ブレーキやタイヤ交換に高額な費用がかかる
- 内装の質感が物足りない:価格の割にライバル車(レクサスISなど)と比べると劣る
これらの理由から、「国産車の方がコスパが良い」と感じる人も多いようです。
2-4-2. 「満足している」オーナーの意見
一方で、「Q50に満足している」というオーナーの声もあります。その理由としてよく挙げられるのが以下の点です。
- 加速性能が優れている:3.0Lツインターボ(VR30DDTT)は400馬力超え
- デザインがカッコいい:スカイラインと差別化された高級感のあるデザイン
- 走行安定性が高い:電子制御が改良され、DASの違和感が軽減
「国産車にはない個性を求めている人には最適」と評価するユーザーもいます。
2-4-3. 購入後のメンテナンスで感じるデメリット
インフィニティQ50を所有する上で、メンテナンスの難しさもネックになります。
例えば、純正パーツは国内ディーラーでの取り寄せが必要なことが多く、修理費用も高額になりがちです。また、オイル交換の頻度が多めであることも、維持費がかかる要因の一つです。
こうした点を考慮すると、「手間やコストをかけても個性的な車に乗りたい」という人向けの車だと言えます。
3. インフィニティQ50が抱える主要な問題点
インフィニティQ50は見た目のスタイリッシュさや高級感が魅力的ですが、その一方で多くのデメリットも抱えています。
特に「買ってはいけない」と言われる理由として、燃費の悪さ、維持費の高さ、修理コストの問題、右ハンドル車の少なさなどが挙げられます。
ここでは、インフィニティQ50の具体的な問題点を詳しく解説していきます。
3-1. 燃費の悪さと維持費の高さ──他車種との比較
インフィニティQ50の燃費は、決して良いとは言えません。
例えば、3.0L V6ツインターボエンジンを搭載したモデルの実燃費は、市街地で6〜8km/L、高速道路で10〜12km/L程度とされています。
これは同クラスの高級セダンであるBMW 3シリーズ(約13〜16km/L)やレクサスES(約14〜17km/L)と比較すると、かなり燃費性能が劣ることがわかります。
また、ハイオク指定のため、ガソリン代がかさむ点も注意が必要です。
3-2. 修理費と部品の入手難易度──並行輸入車のリスク
インフィニティQ50は、日本国内では日産スカイラインとして販売されているため、基本的なパーツは共有できます。
しかし、専用の部品や輸入モデル特有のパーツは、日本国内では入手が難しいことがあります。
特に並行輸入車の場合、修理の際に部品を海外から取り寄せる必要があり、納期が長くなることが多いです。
また、輸入車特有の電子制御システムの不具合が発生した場合、国内の整備工場では対応が難しく、修理費が高額になるケースもあります。
3-3. 右ハンドルモデルの少なさと運転の不便さ
インフィニティQ50の日本向け正規販売はありません。
そのため、基本的に並行輸入車となり、多くは左ハンドル仕様です。
左ハンドルの車を日本の道路で運転する際は、以下のような不便さがあります。
- 料金所や駐車場の支払いが不便
- 狭い道路や右折時の視界が悪い
- 運転席側からの乗り降りがしづらい
こうした点から、日本で乗るには不向きな車と言えます。
3-4. 高額な自動車税と保険料の問題
インフィニティQ50は3.0L以上のエンジンを搭載するモデルが多いため、自動車税が高額になります。
例えば、3.0Lエンジン搭載モデルの場合、年間の自動車税は51,000円ですが、3.7Lモデルでは66,500円にもなります。
また、並行輸入車は任意保険の加入が難しいこともあり、保険料が割高になる可能性があります。
3-5. 中古市場での評価とリセールバリューの低さ
インフィニティQ50の中古車市場における評価は、それほど高くありません。
特に2014年モデルはステアリングシステムのリコール問題があり、中古価格が下落しています。
また、日本ではインフィニティブランドの知名度が低いため、売却時に買い手がつきにくく、リセールバリューが低いという問題もあります。
3-6. 乗り心地と走行性能──本当にラグジュアリーセダンなのか?
インフィニティQ50は「高級セダン」とされていますが、実際の乗り心地には賛否があります。
特に、足回りが硬めで、段差の衝撃を拾いやすいという声が多く、長距離ドライブでは疲れやすいとの意見もあります。
また、スポーツモデルに近いチューニングが施されているため、快適性を重視する人には不向きです。
3-7. インフォテインメントシステムの古さと使い勝手の悪さ
インフィニティQ50のインフォテインメントシステムは、他の高級車と比べて一世代前の技術です。
例えば、最新のBMWやメルセデスは、タッチスクリーンやジェスチャーコントロールなどを搭載していますが、Q50のシステムはレスポンスが遅く、直感的な操作がしづらいとの評価があります。
3-8. 他の高級セダンと比較してのデメリット
インフィニティQ50と同じ価格帯のライバル車と比較すると、以下のようなデメリットがあります。
車種 | 燃費 | リセールバリュー | 乗り心地 |
---|---|---|---|
インフィニティQ50 | 6〜12km/L | 低い | やや硬め |
BMW 3シリーズ | 13〜16km/L | 高い | 快適 |
レクサスES | 14〜17km/L | 高い | 快適 |
このように、燃費、リセールバリュー、乗り心地などでライバル車に劣る点が多く、購入を慎重に考えるべき車種であることがわかります。
4. インフィニティQ50の購入を検討する際の注意点
インフィニティQ50は日産スカイラインの海外版として登場し、独自の高級感と先進技術を持つ車種です。しかし、日本国内での流通事情や過去のリコール問題、維持費の高さなど、購入前に知っておくべきポイントもあります。ここでは、Q50の購入を検討する際の注意点を詳しく解説します。
4-1. 新車での購入は可能?──日本国内の流通状況
現在、日本国内ではインフィニティQ50の正規ディーラー販売は行われていません。そのため、新車で購入する場合は並行輸入を検討する必要があります。並行輸入とは、海外のディーラーやオークションから車両を仕入れ、日本国内で登録する方法です。
並行輸入のメリットとしては、国内では手に入らないグレードや装備のモデルを購入できる点が挙げられます。しかし、メーカー保証が適用されない場合があることや、部品の取り寄せに時間がかかることがデメリットとなります。
4-2. 並行輸入車のメリット・デメリット
並行輸入車の購入には、以下のメリットとデメリットがあります。
メリット
- 日本未発売のグレードや装備のモデルが手に入る
- 価格がディーラー販売より安くなる場合がある
- カスタマイズの自由度が高い
デメリット
- メーカー保証が受けられない可能性がある
- 修理やメンテナンス時の部品供給に時間がかかる
- ナビやメーターが日本仕様でない場合がある
並行輸入車を検討する場合は、信頼できる業者を選び、アフターサポート体制をしっかり確認しましょう。
4-3. 2014年モデルは本当に避けるべきか?
2014年モデルのインフィニティQ50は、ステアリングシステムのリコール問題が発生しました。この年式では「ダイレクトアダプティブステアリング(DAS)」と呼ばれる電子制御式のステアリングが搭載されており、走行中に突然ハンドルが効かなくなる可能性が指摘されました。
この問題を受け、インフィニティは大規模なリコールを実施しました。そのため、中古市場では2014年モデルの価格が下落傾向にあります。購入を検討する際は、リコール対応済みであることを必ず確認しましょう。
4-4. 購入前に必ずチェックすべきポイント
4-4-1. リコール履歴の確認方法
インフィニティQ50のリコール履歴を確認するには、以下の方法があります。
- 国土交通省のリコール情報サイトで検索
- 販売店にリコール対応済みか確認
- 車体番号(VIN)を用いてメーカーの公式サイトで照会
4-4-2. 実際の燃費と維持費シミュレーション
インフィニティQ50の実際の燃費は、市街地で6~8km/L、高速道路で10~12km/L程度とされています。ハイブリッドモデルはやや燃費が向上するものの、一般的な国産セダンと比べると燃費効率は良くありません。
また、維持費として以下のコストがかかります。
- 年間自動車税: 約5万円(排気量により変動)
- 車検費用: 10万~15万円(整備内容による)
- ガソリン代: 1万~2万円/月(走行距離次第)
4-4-3. 購入後の保証やアフターサービス
並行輸入車の場合、メーカー保証を受けられない可能性が高いため、販売店独自の保証内容を確認しましょう。また、アフターサービスをしっかり行ってくれる販売店を選ぶことが重要です。
4-5. 購入予算の決め方とコストシミュレーション
インフィニティQ50の中古市場価格は、300万~500万円程度です。購入予算を決める際は、頭金+ローン+維持費を考慮し、無理のない範囲で計画を立てましょう。
4-6. 中古車市場でのお得な購入方法とは?
4-6-1. 高年式・低走行の掘り出し物を狙う
高年式で低走行距離の個体は、中古市場での価格が下がりにくいため、リセールバリューを考えるとお得です。
4-6-2. 信頼できる販売店の見極め方
並行輸入車を扱う業者の中には、保証やアフターサービスを提供しないケースもあります。口コミや実績を調べ、アフターサポートの充実した販売店を選びましょう。
4-6-3. 価格交渉のコツとタイミング
中古車の価格は交渉次第で下がることもあります。交渉のポイントは以下の通りです。
- 現金一括払いの場合、値引き交渉しやすい
- 決算期(3月・9月)や年末年始は値下げの可能性が高い
- 車両の傷や装備の状態を確認し、値引きの材料にする
以上、インフィニティQ50を購入する際の注意点について解説しました。購入を検討している方は、これらのポイントを参考に慎重に判断しましょう。
5. インフィニティQ50を買うべき人・避けるべき人
インフィニティQ50は、高級感のあるデザインや先進技術を備えたスポーティなセダンです。しかし、一部のモデルにはリコール問題があり、購入を検討する際は慎重に選ぶ必要があります。ここでは、Q50をおすすめできる人と避けたほうがよい人の特徴を詳しく解説します。
5-1. インフィニティQ50をおすすめできる人の特徴
インフィニティQ50は、以下のような人におすすめできます。
- 走りの良さを求める人Q50は、最大405馬力を誇るV6ツインターボエンジンを搭載したモデルもあり、加速性能は抜群です。また、スポーツセダンならではの俊敏なハンドリングを楽しめます。
- 高級感のあるセダンが欲しい人レザーシートや木目パネルなど、内装の質感は高級車として十分なクオリティを持っています。また、静粛性が高いため、快適なドライブが可能です。
- 個性的な車を求める人メルセデス・ベンツやBMWとは異なるブランドを求める人には、インフィニティQ50の独自性が魅力的に映るでしょう。
5-2. 買わない方がいい人の特徴──後悔する可能性が高いのは?
一方で、以下のような人はQ50の購入を避けたほうがよいかもしれません。
- 燃費を重視する人Q50はパワフルなエンジンを搭載している分、燃費が悪い傾向があります。実燃費は6~10km/L程度と、特に街乗りでは燃費の悪さが目立ちます。
- 維持費を抑えたい人部品代や修理費が高額になりがちで、特に並行輸入車の場合は部品の取り寄せに時間がかかることもあります。
- 最新の運転支援技術を重視する人Q50は衝突回避システムや自動ブレーキを備えていますが、最新のメルセデス・ベンツやBMWのモデルと比べると、先進性で劣る部分があります。
- 2014年モデルを検討している人2014年モデルのQ50にはリコール対象となった電子制御ステアリングの問題があり、購入時にはリコール対応済みかどうかを確認する必要があります。
5-3. 他に検討すべきおすすめのセダン5選
もしインフィニティQ50が合わないと感じた場合、以下のセダンも検討してみる価値があります。
5-3-1. メルセデス・ベンツ Cクラス
メルセデス・ベンツCクラスは、高級感・安全性・燃費のバランスが取れたセダンです。最新モデルは48Vマイルドハイブリッドを採用し、燃費性能にも優れています。また、最新の運転支援システムが充実しているため、安全性を重視する方に最適です。
5-3-2. BMW 3シリーズ
BMW 3シリーズは、スポーティな走りと高級感を兼ね備えたモデルです。FR(後輪駆動)レイアウトによるダイナミックなハンドリングが特徴で、運転の楽しさを重視する方には最適な選択肢です。さらに、燃費性能にも優れたディーゼルモデルやプラグインハイブリッド(PHEV)モデルもラインナップされています。
5-3-3. レクサス IS
日本国内でのサポートや信頼性を重視するなら、レクサスISがおすすめです。インフィニティQ50と同じく高級セダンですが、国内ディーラーの充実度やリセールバリューで大きく差がつきます。また、レクサスのハイブリッドモデルは燃費が良く、経済的に運用しやすいのも魅力です。
5-3-4. アウディ A4
アウディA4は、洗練されたデザインと高級感のあるインテリアが特徴です。4WD(クワトロ)システムを採用したモデルもあり、悪天候でも安定した走行が可能です。また、インフォテインメントシステムの使い勝手が良く、最新のデジタルコックピットを採用しています。
5-3-5. トヨタ クラウン
国内市場でのサポートが手厚く、維持費の安さを考えるならトヨタクラウンが候補に入ります。ハイブリッドモデルの燃費性能は優れており、経済的な運用が可能です。また、新型クラウンはSUV風のデザインも取り入れ、幅広い層にアピールできるモデルとなっています。
まとめ
インフィニティQ50は、パワフルな走行性能や高級感を求める人には魅力的なセダンですが、燃費の悪さや維持費の高さには注意が必要です。特に2014年モデルはリコール問題があったため、中古車を購入する際には慎重なチェックが求められます。
もしQ50が合わないと感じた場合は、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズ、レクサスISなどの競合モデルも検討するとよいでしょう。それぞれの特徴を理解し、自分に最適なセダンを見つけることが大切です。
6. まとめ:インフィニティQ50は本当に「買ってはいけない」のか?
インフィニティQ50は、高級感のあるデザインと力強いパフォーマンスを備えたセダンですが、「買ってはいけない」と言われることがあります。その理由を整理すると、過去のリコール問題、維持費の高さ、燃費の悪さなどが挙げられます。しかし、すべてのモデルが問題を抱えているわけではなく、適切に選べば満足度の高い車でもあります。ここでは、総合評価や注意すべきポイントを整理し、購入を検討している方が適切な判断を下せるようにまとめます。
6-1. 総合評価──コストと価値のバランスを考える
インフィニティQ50の価格帯は700万円以上と高額で、オプションを追加すると1,000万円を超えることもあります。この価格設定にもかかわらず、燃費性能が同クラスの車より劣る点がデメリットとして挙げられます。また、維持費も国産車と比較すると高く、特に輸入車特有のメンテナンスコストがかかるため、長期的な所有コストをしっかり考慮する必要があります。
一方で、Q50の加速性能や走行安定性は高く評価されており、スポーティなドライブを求める人には魅力的な選択肢となります。また、インテリアの高級感も評価されており、プレミアムセダンとしての価値は十分にあります。
結論として、インフィニティQ50はランニングコストを気にしない人向けの高級車であり、燃費や維持費の高さを受け入れられるならば、購入する価値はあります。
6-2. 「買ってはいけない」と言われる理由の整理
インフィニティQ50が「買ってはいけない」と言われる理由を具体的に整理すると、以下の点が挙げられます。
■ 2014年モデルのリコール問題
2014年モデルのインフィニティQ50は、新技術である電子制御ステアリングシステム(DAS)に不具合があり、約1万4,000台がリコール対象となりました。この影響で「インフィニティQ50=危険」というイメージが広まり、「買ってはいけない」という評判が定着しました。
■ 燃費の悪さ
インフィニティQ50の燃費は、一般的な国産セダンと比べて悪いとされています。市街地走行では6〜8km/L程度とされており、ガソリン代がかさみやすい点がデメリットです。
■ 維持費の高さ
輸入車であるため、定期メンテナンスや修理費用が高額になりやすい点もネックです。特に、純正部品の取り寄せには時間がかかることがあり、故障時の修理費用が高額になるケースが多いです。
■ リセールバリューの低さ
インフィニティブランドは、日本国内ではあまり認知されておらず、中古市場での需要が低いのが実情です。そのため、購入後に売却する際の買取価格が期待よりも低くなる可能性が高く、資産価値としての魅力は低めです。
6-3. それでも購入したいなら気をつけるべきポイント
これまでの問題点を踏まえても、「それでもインフィニティQ50を購入したい!」と考えている方に向けて、失敗しないためのポイントを紹介します。
■ 2014年モデルは避ける
特に2014年モデルはリコール歴があるため、中古車を購入する際は避けたほうが無難です。どうしても購入したい場合は、リコール対応が済んでいるかを確認し、整備履歴をチェックしましょう。
■ 維持費を考慮した予算設定
購入価格だけでなく、年間の維持費(ガソリン代、保険料、点検費用)も考慮に入れた予算計画を立てましょう。インフィニティQ50は維持費が高いため、総合的なコストを見積もってから決断することが重要です。
■ 購入前に試乗してフィーリングを確認
インフィニティQ50のステアリング感覚や加速性能は独特で、好みが分かれるポイントでもあります。そのため、必ず試乗して運転感覚が合うかどうかを確認しましょう。
■ 信頼できる販売店で購入する
インフィニティQ50を扱うディーラーや専門店の中でも、アフターサービスが充実している店舗を選ぶことが重要です。特に並行輸入車の場合は、修理や部品供給の問題が発生しやすいため、購入後のサポート体制を事前に確認しておきましょう。
まとめ
インフィニティQ50は「買ってはいけない」と言われる理由がいくつかありますが、それは2014年モデルのリコール問題や燃費の悪さ、維持費の高さが主な要因です。ただし、現行モデルは安全性や走行性能が向上しており、適切に選べば満足度の高い車でもあります。
「高級セダンとしての魅力」を重視するなら、インフィニティQ50は十分に検討する価値があります。一方で、「コストを重視するなら、他の選択肢も考慮したほうがよい」というのが、総合的な評価となります。